Mou
Naffy
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刊行日 2020/02/18 | 掲載終了日 2020/04/13
ハッシュタグ:#Mou #NetGalleyJP
内容紹介
ある冬の夜、少女トットの家を訪ねて来たのは不思議な生き物ムー。
翌朝、ムーとともに森の奥へ向かったトットは不思議な光景を目にすると・・・。
人と、人ではない不思議な生き物との交流を暖かく切なく描く大人の童話。
森の不思議な世界を繊細に描き出すのは新進気鋭のイラストレーター・Naffy。
自費出版で話題となった『Mou』を全面的に描き直したメジャー絵本デビュー作。
美しい装幀は人気デザイナーの名久井直子氏による。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784052051722 |
本体価格 | ¥2,000 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
吹雪のなか扉を叩く音。
奥のベッドには、体調を崩したおじいさん。
主人公のトットの優しさと、雪の日の空気の冷たさと家の中の暖かさや自然の美しさが、ページ毎に美しく描かれています。
文章と、絵がきっちりとあっていて、眺めているだけでも何が起きているのかわかりますので、物語好きなお子さんは、何度か読んでもらったら自分でストーリーを反芻しながら、隅々まで眺めながらトットと一緒に雪道を歩いたりすることでしょう。
そして、いつしかまたムーがトントンと扉を叩くのを期待しながら。
おじいさんと暮らしている少女の元へやってきた、不思議な生き物ムー。ムーとの出会いは、少女の心に大切なものを残しました。全体的に暗い色の絵なのですが、赤などの暖色系の色がたまに出てくることで、そのシーンや、その場所の暖かさが効果的でした。素敵な絵でつづられる、優しい話です。プレゼントにしたら喜ばれそうな作品ですね。
身震いするほど美しい大人の絵本
このお話は雪深い地にひっそり暮らす少女トットと、病の床にいるおじいさん、そして謎の生物が紡ぐ命の物語であるようだ。
氷のようなつめたさと現れた謎の生物をムーという名前に命名。
病気で飲めなくなったおじいさんのスープを与え、飲み干し安心したように眠るムー。
翌朝目を覚ましたトットは、外にいるムーを見つけ家をとび出した、、、。
ファンタジー要素の強い物語ではあるが前編通して温度を感じる。
こおり、スープ、暖炉、その全てがメタファーとなり、どこか生と死を連想される。
それにしても絵が抜群!
気づくと物語の中に引き込まれている。
本が好き!倶楽部
せいちゃん
『Mou』
絵本の力は、すごい!と思った作品。
シンプルなようで、想像力が、どんどん大きくなる世界観で驚いた。
絵も素晴らしくて、うっとりして、寂しくなり、あたたかくなり、勇気をもらう。
少女トットの優しさとあたたかさ、前に進んでいく姿は、心うたれた。
そんな優しい姿のトットを知っていた!見ていた!不思議なムーが、トットに勇気と夢と恐怖と愛を“共有”したかったのかなあと、読んでいてわたしは思った。
森の奥にいた不思議な生き物たちは、最初は怖かったけど、とっても優しかった。
ムーと森の奥のたくさんの生き物は、トットを助けたかった、トットにもっと勇気をもってほしかったと思っていたのかなあ。
いや、トットの勇気に、ムーと森の奥の生き物たちが勇気をもらったのかなあ。
いろんな想像がふくらむ。大きくなる。
ファンタジーと現実が、マーブルチョコみたいにクルクルしていて、読んでいるわたしも勇気をもらい、楽しかった。
トット、素敵なものがたりをかいてね。
待ってるよ。
ムーは何者?かいぶつ?かいじゅう?
でも、そんなことどうだっていいよね。
ムーはやさしいこころをもっていて、私たちはともだちだもんね。
この、うつくしくてあたたかいえほんは、体のすみずみまで、私をやさしく包みこんでくれる。
雪の日の深夜に、トットの家の扉をノックしたのは、きみょうないきものだった。
繊細で温かみのあるNaffyの絵は、混沌とした現世にいる者をそっと物語へ連れ出す。
薪のはぜる音。
暖かなスープを置く音。
雪上をもどかしく走る音。
静かに流れる愛情。
そこは、言葉以外のものが多くを世界であった。
会話に頼らないいきものと、少女の心の交流を描いた暖かな物語。
たくさんの言葉はいらない。
愛はただ、そこにあると気づかせてくれた。
不思議な生き物ムーとその仲間達。
そして、心優しいトット。
何度も読んでしまいました。
不思議や生き物とは言葉は通じないけど、絵を通して心を通じ合います。
美しい絵と、幻想的なストーリーが交わった素敵な絵本です。
森の奥深くに入っていくトットを息をのんでみていました。黒と白の森の深さと綺麗さの中で際立つトットの赤色のマント?がとても美しかったです。でも何よりもトットのおじいさんの体が良くなってほしいという思いに共感しました。
私も子どもを産んですぐは生まれてきてくれてありがとう、生きていてくれるだけであとは何も望まないと心から思ったものです。けれど大きくなると、こうなってほしいとか欲目が出てくるんですよね。でも本心はただただ幸せになってほしい、それだけのことなんですよね。
そんな事に気づかされました。
今不満だらけで苦しんでいるあなたに体験してほしい。手元に置いておきたい美しい本です。
お洒落で不思議な雰囲気。
大人っぽい絵なのだけど、愛らしいトットとムーの姿や不思議な生きものとの優しい交流、ホッとするラストなどほのぼのとした様子はお子様にも読み聞かせにも向いていると思いました。お子様をお膝に乗せて、静かに穏やかに読みたい作品だと思います。
ストーリーも絵もlevelが高く
十分に大人でも読書を楽しめるレベルである
とても優しいあったかい
まるで、ムーのスープのような
そんな気持ちになれる作品だった
とても楽しく読めました。いい作品です。
世代を超えて共感し会える絵本。
トットと不思議な生き物たちとの、言葉は通じなくても
心で通い合える姿は読み手の心をあたたかくさせてくれます。
寒い冬が舞台だからこそそのあたたかさが増し、
読み終えた後はほっこりとした気分になりました。
とても美しい絵と物語。なんといっても次のページをめくるのが楽しみな美しい絵が魅力的です。部屋の暖かさ、森の静かさ、静かな世界の美しさが描かれています。どこか外国の雰囲気もこの本を手に取る子供たちにときめきを起こさせてくれる気がしました。そして、主人公の少女の静かな強さ、やさしさが心に残りました。この世界にはみたこともない美しい世界があって、それは静かに誰にも知られることもなく森の奥で存在しているのかもしれない。子供達がそんな想像の翼を広げる力をつける助けになる一冊。