あの子の秘密

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刊行日 2019/12/06 | 掲載終了日 2020/12/10

ハッシュタグ:#あの子の秘密 #NetGalleyJP


内容紹介

第2回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞作 「ハロー・マイ・フレンド」を改題。

第49回児童文芸新人賞受賞作。

28歳の若き才能が児童文学界に挑む!

編みこみビーズの転校生・明來(あくる)が、友だちになろうと近づいた小夜子にはだれにもみえない秘密の友だち「黒猫」がいた。

そして、 明來にもだれにも言えない秘密があって……。

ふたりの少女と一匹の果てしない心の旅がはじまる。


村上雅郁(むらかみ まさふみ)

1991年生まれ。鎌倉市に育つ。2011年より本格的に児童文学の創作を始める。本作は第2回フレーベル館ものがたり新人賞大賞を受賞し、初の出版となる。

カシワイ(かしわい)

イラストレーター・漫画家。漫画や書籍の装画・挿絵など幅広く活動。主な作品に、『107号室通信』(リイド社)、『ナニュークたちの星座』(雪舟えま著/アリス館)など。


第2回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞作 「ハロー・マイ・フレンド」を改題。

第49回児童文芸新人賞受賞作。

28歳の若き才能が児童文学界に挑む!

編みこみビーズの転校生・明來(あくる)が、友だちになろうと近づいた小夜子にはだれにもみえない秘密の友だち「黒猫」がいた。

そして、 明來にもだれにも言えない秘密があって……。

ふたりの少女と一匹の果てしない心の旅がはじまる。


村上雅郁(むらかみ まさふみ)...


出版社からの備考・コメント

メディア様へ
作家インタビュー受付中。ご興味のある方はお問い合わせください。

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おすすめコメント

第2回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞

第49回児童文芸新人賞受賞


この作品は、ふたりが交互に語りを担うため、それぞれの思惑を知らされる立体的な緊迫感があったこと、そしてそれ以上に、一文一文が質量のある言葉で綴られ、ハッとする表現も多く見られたことに、筆力やオリジナリティーを強く感じたのです。文章を読む喜びを味わえるものでした。内容についても、それぞれの形で自己を鎧った孤独な少女ふたりの稀有な出会いというテーマや、ひとりの少女の想像上の友人である黒猫の描き方とその去就など、おおむね、よく考えられていましたが、さらによくなるはずという期待のもと、全員一致で大賞に推しました。

第2回フレーベル館ものがたり新人賞選考委員 高楼方子氏選評より


第2回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞

第49回児童文芸新人賞受賞


この作品は、ふたりが交互に語りを担うため、それぞれの思惑を知らされる立体的な緊迫感があったこと、そしてそれ以上に、一文一文が質量のある言葉で綴られ、ハッとする表現も多く見られたことに、筆力やオリジナリティーを強く感じたのです。文章を読む喜びを味わえるものでした。内容についても、それぞれの形で自己を鎧った孤独な少女ふたりの稀有な出会...


販促プラン

★限定公開のお知らせ★

新作『キャンドル』の発売を記念して、村上雅郁デビュー作『あの子の秘密』を3週間、すぐ読みにて限定公開します。

・掲載期間: 2020年11月20日〜12月10日


*発売前に掲載したデータの再掲載のため、校了前データとなります。発売している書籍と表現が異なる部分がございますこと、ご承知ください。



↓下記、すべて終了済です。

★お知らせ2019/12/27掲載★

本作品は12/31(火)まで「すぐ読み」対象といたします。

みなさまからのレビューをお待ちしております!


★お知らせ★

レビュー投稿いただきました方の中から抽選で5名さまに作家の村上雅郁(まさふみ)さん、挿画を担当しましたカシワイさんのW サイン本をプレゼントします。 ぜひ、ご参加ください。

※締切:12 月31 日( 火) まで

※当選発表は、2020 年1 月10(金)に、メール連絡にてかえさせて頂きます。 そのため、メールアドレスを出版社に開示設定している方が対象となります。

・本書をどんな方にオススメしたいですか?

・本書のお気に入りのシーンはどこですか?

・あなたは明來派? それとも小夜子派? 

・心に残ったセリフはありますか?

・カバー絵や挿絵はいかがでしたか?

たくさんのレビューをお待ちしております!



・28歳の若い才能が児童文学界に挑む! 

・作家を連れて書店様へのご挨拶訪問に応えます!

・カードPOP 早期準備

・書店貼付用ポスター(第3回告知も兼用)早期準備

・表紙イラスト販促ポストカード

・各機関誌・紙での広告、インタビュー掲載予定

★限定公開のお知らせ★

新作『キャンドル』の発売を記念して、村上雅郁デビュー作『あの子の秘密』を3週間、すぐ読みにて限定公開します。

・掲載期間: 2020年11月20日〜12月10日


*発売前に掲載したデータの再掲載のため、校了前データとなります。発売している書籍と表現が異なる部分がございますこと、ご承知ください。



↓下記、すべて終了済です。

★お知らせ2019/12/27掲載★

本作品は12/31(火)ま...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784577048504
本体価格 ¥1,400 (JPY)

NetGalley会員レビュー

児童書とは思えない程、大人が読んでも刺さるストーリーでした。
両親との関係、学校生活。誰にも言えない秘密を通じて少しずつ変化していく2人に
心が痛んだり、笑顔になったり…
読み始めてからの引き込む力が凄くて、あっという間に読了してしまいました。
大人とは違う、駆け引きなしのストレートな言葉1つ1つにハッとさせられました。
年齢関係なく、読んでほしい作品だと思いました。

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心のなかの描写がものすごくきれい。光のかんじとか、風景とか、目を閉じれば思い浮かぶようだった。主人公ふたりのキャラも対照的で、それぞれの視点からお話が進んでいくのもよかった!そして登場人物、どの子もかわいいなー!
表紙のイラストも素敵で、本棚に飾りたい。小さいときに読みたかった、でも今読めたことにも感謝したい一冊。

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グイグイと引き込まれて、一気読みでした。
不安定で繊細なこの頃の心と、葛藤。リアルな家庭の光景。大人たちの状況にも、「あるよねー」と共感。
大人より、子どもたちの方が「大人だな」と思ったのは私だけでしょうか。
成長したからこそ築いてゆける、黒猫との絆に嬉しくなる。
「ありがと、黒猫」
「おかえり」

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空想に浸る楽しさを知っているか。思いを飛ばし自分の世界を創る。誰もができること、でも誰もはしないこと。今は想像しなくてもたくさんの映像がある。動き話し、ストーリーを生きる。自分でやらなくても。でもそこに自分の力が加わればまた新しい世界。

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ちらっと見てみてあとでゆっくり読もうと思っていたのですが、そのまんま他のことを後回しにして、一気に読んでしまいました。
他にもそんな方がいらっしゃるようなので、ひきこんでしまうちからがこの本にはあるようです。
同じ友達でも呼ぶ人によって苗字だったり名前の一部だったり呼び名が少しずつ違っていて、二人の視点で交互に語られていくお話にも、最初だけちょこっと戸惑いましたが、何となく馴染んできて、どんどん読み進んでいきました。「やたら長い名前の作戦」あたりから面白くなってきて、読んでて心地よく楽しい文章だなと思いました。
主人公の二人以外の優歌ちゃん、巴ちゃん、美咲ちゃん、黒猫もよく描かれていて群像劇のようでもあります。どの子も好きになってしまいそうです。現実的な学校や家や通学の道でのできごとと、ファンタジー的な世界や夢の中、頭の中の世界がとてもうまくいっしょくたに(というと変ですがそんな感じ)描かれていて、とってもすてきな物語でした。
イマジナリーフレンドとの出会いや別れ!?を扱ったお話はたくさんありますが、これからのことやいろんな友達や周りとのふれあいなどを通して肯定的に描かれた本は初めてです。子どもや若い人たちだけでなく大人の人たちにもぜひ読んでほしい本です。さし絵もよかったです。

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あったなぁと思いました。

これは面白い!
僕にも(多分誰にでも)あった。
自分の心の一部、計り知れない心の一部。
その心が自分の意志とは、関係なく動き、存在する、あの日の奇妙なあのねのね。
心の描写がとても綺麗で、サイコダイバー(夢枕漠さんのSF小説)が、好きだった僕にどハマりです。
登場人物全員愛しく、発達過程をよく観察しているなぁと思いました。
心を開くとはこういうことだったな〜38歳の僕も再認識。
明日朝早いのに面白いから一気読みした僕はぷーだな!

大人にこそ読んで欲しい一冊です。

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表紙の通り、小夜子と明來、二人の少女の物語ですけど、二人だけの友情物語ではなく。他の人たち(と猫)とも交わりながら世界が広がっていくお話。

孤独を抱える子、心の底からの親友はいない子、仲良くなりたい相手がいる子。
あるいは大切な親友がいる子、一人の親友を大切にする余り他の子とは距離を置いている子。
色んな子に手を差し伸べてくれる普遍的な物語なんじゃないかなと思います。
また大人が読めば、失われた子ども時代の世界に返れる癒しの物語になる。

私は壁を作りがちなタイプなので、どちらかと言うと小夜子の方に感情移入したのですが、明來もまた応援したくなるヒロイン。
大筋は明來が小夜子たちを救う話ですが、明來もまた小夜子たちにしっかり救われているのが良かったです。
終盤、明來と新しくできた友だちとのやり取りは私もジーンと来ました。

でも一番好きなキャラは二人が結び付くのをアシストする優歌ちゃん。
心の物語だからどうしても重くなりがちな雰囲気を、その独特のしゃべり方でふんわり和らげるとこが魅力的。

カシワイさんの挿絵は目次と各章扉ぐらいなのですが、
黒猫といる小夜子、誰かと話す明來、一人の小夜子、一人の明來、すれ違う二人ときて、最終章で友だちになった二人(そして黒猫がいる)と来る物語性あるイラストが素敵。
表紙は、以前担当なされた『ナニュークたちの星座』の表紙等とはまた違った魅力を持つ星空の絵。さりげなく黒猫が川面にしかいないんですね。
ここで読んでなくても表紙買いしていた気がします。
ゲラ版データだと裏表紙やそで、見返しのデザインが不明なので、これは実際に本を手に取る日を楽しみにしています。

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カシワイさんの絵が好きなので読みました。
村上雅郁さんは初読でしたが、
幼少期に感じていた心の葛藤、
人間関係の悩みなどを、鮮明に、
リアルに描いているなと感じました。

主人公以外の登場人物にも
スポットライトがきちんと当たっていて
私は黒猫がとても好きでした。

"依存"ではなく、"共存"へ。
この関係なら、大人になってもずっと
続けられそうだなと思います。

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明來(あくる)ちゃんは、最近引越してきたばかりです。今日から新しい小学校へ行きます。家を出てすぐに同じくらいの歳の子が歩いていたので声を掛けましたが、彼女はまともにとりあってくれません。できれば友達になりたかったのに、でも学校へ行ってみたら同じクラスでした。彼女の名前は小夜子。学校の帰りに彼女と友達になりたくてそばへ寄っていったら、彼女の足元には黒い猫がいたのです。

 そして、小夜ちゃんにも明來ちゃんにも誰にも言えない秘密があって、2人は不思議な力に引き寄せられるようにして友達になっていったのです。

 この物語は子供向けに書かれてますけど、本当は大人に読んでもらいたいような内容だと思います。

 自分の心を閉ざしてしまっている人、一見明るく見えてるけれど、実はそのように演じているだけの人。何かのきっかけで友達を失くしてしまった人。そういう人に是非読んでもらいたい本です。

 みんな何かしらのつらさを持って生きているんだから、それを隠して生きていくのはとっても辛いんだから、友達ってとても大事なんだよねって改めて考えさせられた物語でした。

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主人公らが小学生という設定を考えると、こんな難しい言い回しや考えをする小学生なんているだろうか?という疑問を持ってしまうところもあったけれど、グイグイと引っ張っていくテンポ感や心について深く考える哲学的な内容など楽しく読めました。児童書よりは中高生向きかなと思います。相手の心を深く考える良いキッカケになる本だと思います。

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何度も何度も泣きました。
これがデビュー作?
とんでもない新人さんが現れましたね。
それぞれに秘密を抱えた2人の女の子が、ぶつかり合いながらも友情を育んでいきます。
1歩を踏み出す勇気をくれる。優しく背中を押してくれるようなお話です。
おもしろかった!
友達付き合いに悩む子供たちに読んで欲しいです。

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この本はちょっと特別な本になりました。

誰にも心を開かない小夜子
元気で社交的な転校生明來
ふたりの視点が交互に描かれていく中で物語は進んでいきます。
小夜子には、他の人には見えないけれど唯一心を許せる存在である黒猫がいます。
一方明來にも、誰にも言えない秘密があります。

会話は軽快でテンポ良く、二人の関係や周りの人達、黒猫の謎、明來の秘密などが気になり、どんどん読み進めていけました。
後半の、心の深い部分が美しい夢の世界で描かれている場面はとても印象的でした。

自分の子ども時代にも、誰にも見えない友達がいたことを懐かしく思い出させてくれた本です。

きっと他の誰かにとっても特別な1冊になる本だと思います。

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親を含め誰とも関わろうとしない少女と、明るく楽しい転校生の少女。2人には秘密があった。児童書という事もあって非常に読み易い。読み始めは今時の12歳の少女の話し方などに違和感を感じたがそれにもすぐ慣れた。途中やラストは登場人物達の気持ちに泣ける。12歳というと大人から見たら子供だが学校や人間関係で戦っているんだなぁと思うと頼もしいやら、可哀想やら複雑な気持ちになったが、こうして成長してゆくんだと見守れる大人でありたい。

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久しぶりに心がふるえる物語に出会いました。ゲラ読みしたあと、本も買って、繰り返し読みほどに。

小夜子と明來(あくる)、ふたりの主人公の心のありようが交互に語られることで、響き合うような構成。そして優歌ちゃん、巴ちゃん、美咲ちゃんなどのサブキャラも丁寧に描かれ、どの子も愛おしく感じました。
小夜子は黒猫を手放すことで、新たに結ばれていく友情、そしてそれに対する黒猫への罪悪感。。。自分にも思いあたることがあり、若かった頃を思い出してしまいました。それは悲しいだけではなく、美しかった思い出でもあるのですが。だから、この作品が心揺さぶられるようなものとなったのかもしれません。
終盤、小夜子の心の奥底の描写、黒猫の結末も、すごくよかった。
ミステリアスな展開で物語が編まれていくので、対象となる子どもたちもおもしろく読めると思いますが、オトナにも刺さる作品だと思います。

この作品がデビュー作とのことですが、期待できる作家さん。次作も楽しみに待ちたいな。

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幻想的なカバーを見た瞬間、吸い込まれてしまいそうになりました。
そして、読み終わった瞬間、心がじんわりと温かくなり、涙があふれてきました。
この作品を読んで素晴らしいと感じたことは、誰もが悩みや後悔を抱えているけれど、それでも、それぞれのやり方で、誰かを思いやり、寄り添う優しさを持った人ばかりだということです。
誰かの想いを尊重したり理解するということは、大人になってからでも難しいことです。
もしかすると、子どもの頃にそのような経験をせずに成長してしまったからかもしれないとからなのかと思いました。
子どもから大人まで幅広く読んでいただきたいと思いました。
子どもには、物語の中で思いやりや本当の優しさを感じることができ、
社会に出て、人との接し方など色々と悩む事の多い大人にも心に響くと思います。
お気に入りのシーンは
「明來が小夜子の心の中へと飛び込み、黒猫と会話をするシーン」です。
明來の勇気と優しさ、黒猫の抱えていた想いに胸が熱くなりました。

「おまえは他人の心を、大切にできるやつだから」というセリフが心に残りました。
この一言でこの作品の伝えたかった事がわかったような気がしました。

とても素敵な物語で感動しました。
人を想う純粋な気持ちを持つことの大切さを教えてくれました。

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友だちの心に踏み込むのは、怖い。
その子のためにと思いながら、尊重しなきゃならない領域に踏み込むのは、していいことなのかどうか、いい年になった今もわからない。その子のためにと思いながら、それが本当にその子のためなのか、自分の自己満足にすぎないんじゃないか、自分自身にも判断がつけられないから。共感していると思っているこの気持ちが、本当に共感なのか、それとも自身の鏡像のようにその友だちを見てしまっているのか。
幾つもの痛い思いを経て、その不安を手放すことは、もう私にはできない。だからこの物語の登場人物たちが、私には眩しい。

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人の心が見える明來。いつも明るい彼女だけれども、彼女なりの悩みを抱えている。そして、自分だけにしか見えないクロネコだけに心を開く小夜子。そのクロネコが突然消えてしまったことで、小夜子は混乱する。小学生の彼女たちが彼女たちなりのやり方で、友達を救おうとしている姿勢がとても良かった。イマジナリーフレンドという聞き慣れないことばが出てきたが、それによって救われている子どももいるようだ。

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6年生の小夜子のクラスにやってきた転校生、明來。小夜子と明來、2人の視点で物語は進んでいく。
見えない友だちの黒猫がいるから、教室でひとりでいても大丈夫と思う小夜子。手を触れたら相手の気持ちを読み取れるため、教室での立ち位置を上手に調整して動こうとする明來。
人と繋がるということに問題を抱える2人が、少しずつお互いにわかり合おうとしていく…その過程と周りの友だちとの関係性がとても良かったです。友だちっていいなと思えるとてもステキな物語でした。

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それぞれに秘密を抱えた女の子達。

2人の秘密が融合した時に広がっていく明るい可能性。
黒猫の切ない思いやり。

「見えない友達」は、成長過程でみんな通る道なんだと思う。
そこを、サヨナラするのではなく、大切な物として生きていけるのが素敵だと思いました。

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心が揺さぶられ、涙が頬をつたう。
すごい本に出会ってしまった、これが児童書?と。
物語に引き込まれ、登場人物の心の痛みに触れ、
チクチク感じて泣き、消えた黒猫を探すためにそれぞれが歩み寄ることでチクチクしたトゲが丸みを帯びて優しいものに変わっていくところにも泣いた。
友達ってなろうと思ってなるものではなく、寄り添いお互いのことを思いあえることで友達になれるのだなぁと思った。
大人にこそ読んで欲しい本だ。

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誰にも言えない秘密。
閉ざしてしまった心。
閉ざした心の中にあるものは。

「黒猫」の存在が
物語をふんわりと和らげてくれていますが
大人が読むとその内容に
ずしんとくるものがあります。

主人公たちはよく頑張っています。
主人公たちの年齢だからこそ
出来ることがあるのだとしみじみ思いました。

大人の自分はできる?出来ない?
そう問われているようでした。

使い古された言葉だけど
がむしゃらに人を思うこと
カッコ悪いけどカッコいいと思いました。

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