スベらない同盟
にかいどう 青
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刊行日 2019/09/10 | 掲載終了日 2019/09/09
ハッシュタグ:#スベらない同盟 #NetGalleyJP
内容紹介
レオは、教室内ヒエラルキーの上層にいる、はずだった。
見た目も、トークスキルもイケてて、スポーツも万能。 バンドではボーカル。
自他ともに認める学校の人気者、レオ。
クラスで孤立し、いじめられ気味の藍上が気になり、 人気者の自分とコンビで漫才をすれば、 藍上もクラスに溶けこめるはず!とひらめいたのだが――。
学校という閉じた特別な空気での人間関係をリアルに描き、 最後まで一瞬も目が離せない、 ちょっぴり切なく、さわやかな読後感のYA小説!
出版社からの備考・コメント
校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が若干異なる場合がありますが、ご了承ください。 ※発売前の作品のため、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
おすすめコメント
「ふしぎ古書店」「恐怖のむかし遊び」など、幅広い作品で文庫を中心に活躍中で、書店員にも熱心なファンを得ている作家・にかいどう青による初のYA小説です。
等身大かつ魅力的な主人公にぐいぐい引き込まれて読み進めると、最後に驚きが! 目を疑う展開に二度読み必至です!
「ふしぎ古書店」「恐怖のむかし遊び」など、幅広い作品で文庫を中心に活躍中で、書店員にも熱心なファンを得ている作家・にかいどう青による初のYA小説です。
等身大かつ魅力的な主人公にぐいぐい引き込まれて読み進めると、最後に驚きが! 目を疑う展開に二度読み必至です!
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784065171363 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
一気読みしました。
スクールカースト上位の主人公レオは、いじめられ気味の藍上が気になり、自分と藍上のコンビで漫才をすれば、 藍上もクラスに溶けこめるはずと思い、漫才コンビ「スベらない同盟」を組みますが・・・
途中で世界が一転し、これまでの認識が大きく変化するところがたまらない。
中学生、高校生に読んでほしい。
がんばれ!「スベらない同盟」!
え~!!まさかのレオくんが!!知った時の衝撃がすごかったです。最初は普通に学生ものだと軽く読み始めて、いじめの話など出てきて、学級文庫にもおすすめだな、と思いましたが、本当に衝撃でした。
きのうまで友達だったのに今日は無視されたり、思春期にはありがちで、苦しかったりせつなかったり、だれにでも経験があるはずで、妙に胸に突き刺さりました!かつて思春期を経験した大人にも刺さると思います。積んでPOP書いてお店に展開したいです。とてもよかった!
今どきの中学生の生態としてどこまでリアルかはわからないが、読んでいて人として刺さるものがあった。いい意味でも悪い意味でも「言葉」は可能性を持っている。言いたいことは言わなきゃ伝わらないが、そこから摩擦が生まれる。でも摩擦も悪いとは限らない。摩擦がなければ人は触れ合えないのだから。摩擦ルミネセンスの青い光のように美しい効果をもたらすものもあるのだ。学生時代は、学校という狭い世界がすべてであると思い込み苦しい思いをすることがあるかもしれないが、怪獣のようにすべてを破壊できる人はそんなにいない。でも世界は広い。学校の中だけではない。きっと何処かで誰かとフェアな関係を築けるときがくる。きれいな青い光を発することができるようになる。あぁ、こういう小説はいいなぁ。YA小説だけど全ての人に読んでもらいたいと思う。
子供の頃から、学校という組織の中で生き残るために闘い続けなければならない。
自分が傷つかないように必死になる。学校ってそんな恐ろしい場所であってはならないのに。
最初はテンポ良く進むので軽い気持ちで読んでいたら、「生きる」ことにより広がる可能性、自分と違うタイプの友達と関わる事で得られる気づきなど、とても深かく胸をつかれた。
でも、それだけではない!最後は、まさかの意外な事実に、えっ!と、思わず驚きの声をあげてしまった。
人によって感じることが違うかもしれないけれど、必ず心に響くものがある作品だと思いました。
YA独特なのでしょうか、展開がはやいです。
新学期、転入生、いじめ、クラスのカースト、イケてる自分。
「レオくん」にまんまと騙され、そっか、そうだったんだ。
転入生の藍上への無意識な見下しが周囲の人からの思いがけない悪意を知るきっかけになってしまった。
胸が痛みました。最終的にはどうなったのでしょう。心配です。
スクールカースト上位の男子中学生が転入生のイケてない同級生を引き上げていく(上手く利用すれば自分の評価アップにも繋がる)為に奮闘する、ありそうなお話なのかな?と読み始めたのですが、色々ひっくり返された。
ここには中学校生活を生きるというリアルがあると思いました。スポーツが得意である事、トークのスキルがあるという事、見た目の華やかさ、明るく笑いを取る力、それらが無いなら、持つ者へ付随して『浮かない』『はみ出さない』事の重要さ。
ふとしたきっかけで、コロリと立場が変わる危うさを日々感じながら彼らは生きていて、その齟齬がケイが学校へ行けなくなっていたことにもレオがハブられたことにも繋がるのかも知れない。
1人になってもなお、文化祭で赤裸々に自分の状況を語り、ケイを讃えてネタを披露したレオは最高にカッコ良かったし、2人だけで漫才をする所は爽快さともの悲しさが合わさって、素敵なシーンになっていました。
摩擦があるから傷付けられ、傷付ける。だけど摩擦が無いと世界が成り立たないというのも真理。『スベらない』事は重要な事なのだ。
レオが良い子すぎてなんだかリアリティに乏しいなぁ、と思いながら読んでいたが、最後の方のあっと驚かせる展開のところでようやく納得。確かにそれならばこれくらい察しの良い立ち回りのできる子はいる。悔しいけど二度読みしてしまった。二度目は本当に心の底からレオを応援したくなる。そして、最後のシーンもとても胸にしみる。「心にできた穴は埋まらない。埋めなくていい。」傷ついてもがいている中学生に教えてあげたい言葉だ。
普通の学園モノ、青春モノだと思って読んでいたらイジメや不登校など重いストーリーになっていってドンドン引き込まれていった。クラス内での序列や人を見下したり仲間外れにしたり、多かれ少なかれ誰もが経験した事があるであろう学校内の空気感に心が痛みながら読んだ。そして少しあった違和感には後半の驚きの仕掛けで納得した。中高生にも大人にもオススメしたい一冊です。
これは欲しくなりました!
主人公がさっぱりとしたとても気持ちの良い性格で、大好きです。
スクールカーストやいじめが背景にあるものの、本当に気持ちよく爽やかに読めて、最後まで読むとなるほどねー、と心地好い裏切りもあり、読後感がとても良かったです。
大人にもお勧め!
ドンピシャなのは中学生で、たくさんの中学生に読んでもらいたい本だと思いました。