かわにくまがおっこちた
リチャード・T・モリス・作/レウィン・ファム・絵 /木坂 涼・訳
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刊行日 2019/08/08 | 掲載終了日 2021/05/05
ハッシュタグ:#かわにくまがおっこちた #NetGalleyJP
内容紹介
むかしむかし、とゆっくり始まり、どんどん加速していく、 読むジェットコースターのような 川下り絵本!
くまが川に落っこちて、丸太に乗って下っていくと、次々動物たちがあらわれた。
ぴょーん!とカエル。にゅっ!とカメ。
へーい!とビーバー。ヒャッ、ホー!とアライグマ。
どっしーんとアヒルにぶつかった先は?
わくわくした冒険が教えてくれるのは、みんな同じ船に乗る仲間たちだということ!
むかしから川がみんなをつないで流れてた。
さあ、持ち味を出し合って、一緒に冒険しよう!
むかしむかし、とゆっくり始まり、どんどん加速していく物語。 ジェットコースターのようなスリルの裏には、今を生きるうえで大切なメッセージがこめられています。
見どころは、動物たちの迫力あふれる「乗船シーン」。
動物たちが増えるにつれ、絵本全体が色づいていくのをお見逃しなく! 前と後ろの見返しの見比べると、新たな発見も!
読んで・見て・声に出して楽しい、大迫力の川下り絵本です。
◆作者プロフィール
リチャード・T・モリス(作)
米ニュージャージー州在住。THIS IS A MOOSE(未邦訳)で読み聞かせに向いたすぐれた絵本に贈られるE.B. White賞オナーとアメリカ中西部の書店が選ぶ賞の大賞受賞。本作が日本初登場。
レウィン・ファム(絵)
米国カリフォルニア州に在住。100冊以上の子どもの本のイラストを手がける。邦訳作品に『かみさまのゆめ』(ドン・ボスコ社) 、「ヴァンピリーナはバレリーナ」シリーズ(講談社)ほか。
木坂 涼(訳)
1958年埼玉県生まれ。詩人。和光大学人文学部卒業。絵本作家、翻訳家として活躍。詩集、エッセイ集のほか、創作絵本、絵本の翻訳も多数手がけ、その言葉のセンスには定評がある。詩集『ツッツッと』(新装版・沖積社)で第五回現代詩花椿賞受賞。創作絵本に『みんなおっぱいのんでたよ』(福音館書店)、『ほっぺのすきなこ』(岩崎書店)ほか。翻訳絵本に『ピッツァぼうや』(セーラー出版)、『ちびむしくん』(岩崎書店)、『ちょっとだけまいご』(BL出版)など多数。ユーモアと読み聞かせにぴったりの名訳で人気。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784265851508 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
躍動感のある絵で、凄く楽しい!
仲間が増えていく楽しさ、このまま流れてどうなるの?というワクワクドキドキ、最後はみんなの笑い声まで聞こえてきそうな楽しさに包まれました❗読み聞かせにもぴったりですね。
たくさんの動物さんが出てくる、スピード感と躍動感にあふれた絵本。
お話はわりと単純でくまさんが川に落ちていろんな動物と合流し、最後は!!!というものですが、
とても楽しくなってくる読み聞かせにぴったりの絵本です。
モノクロの淋しげな森に流れる青々とした川。その川辺を歩く一匹の茶色いクマ。
クマは足を滑らせて川に落ちてしまいます!そこへ一匹のカエルが登場。一人ぼっちで友達を探していたのです。川を流されていくクマとカエルの先には何が待っているのか!仲間が増えるたびに木々が色を取り戻し、生き生きと輝いていくのが印象的。作者の伝えたいことは、例えいろいろな違いがあっても、互いに協力して仲間となることはできるという事。そして共に経験をする事で理解がより深まっていくという事でしょうか。色彩溢れるラストシーンが美しいです。
●「躍動感が ある絵でとっても迫力があります」
楽しい話です。
途中でわくわくする冒険という一言がありますが
本当に、わくわくする冒険でした。
絵がふんわりと優しく細密画ではないのですが、
それでいて迫力があるので
これは幼稚園児などが読んだら
すごいハラハラわくわくするのではないでしょうか!
おすすめ!!楽しいです!!!!
川の絵にひとつ気になるところがあって、やはりそこが大事なポイント。でも、そこまでの過程もずっと大事。21ページのアヒルを中心とした絵と言葉にハッとして、川下りのシーンの迫力にドキドキした。だんだん川の周りの風景が色彩を帯びる。出会いのきっかけとタイミングと少しの勇気があれば、自分に係わりのあるものとして周りの世界は色鮮やかになるんですね。
カラフルで楽しいお話。偶然に起こった嬉しくない出来事が、新しい出会いにつながり楽しい出来事になっていく。読み手も一緒に楽しい気持ちになれます。出てくる動物たちがいかにも海外の絵本ぽいのも良かったです。
タイトルにひかれて読みました。
全体の俯瞰図があり、各ページのコマ割りや絵の構図、動物たちのつながってゆく様子など絵がよくて、見ていて飽きません。文も読みやすく配置もわかりやすくて、楽しく次を想像させてくれます。色合いも素敵です。
小さな子供がいたらプレゼントしたいなあと思いました。
海外の作品らしい鮮やかな色彩と活き活きとした動物たちの表情に、まず目を奪われました。
むかしむかし……と始まる序盤はモノトーンの背景にポツリとクマが登場し、地味で、この先の大きな展開がまるで予想できませんでした。次々と登場する動物たちに合わせてどんどんカラフルになる絵と、「○○は知らなかったのです」と次に興味を引っ張る言い回しに引き込まれ、ページを繰る手が止まりませんでした。
1本の川が様々な動物を巻き込んで繋がっていく様子に、世界の繋がり、世の中の繋がりを感じられる大きくて温かい世界観の作品だと思いました。
多種多様なこの世界で、自分を知るにも周囲を受け入れるにも、世の中との繋がりが大切だと優しく子どもたちに伝えてくれているようです。
ラストシーンの動物たちの笑顔と「かわのそばで みんながべつべつにいきていて でもきょう みんながつながったのです ! むかしむかしあるところに かわがいっぽんながれていました みんなをつないで ながれていました」の一連の文章がとても印象的です。