きつねの時間

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刊行日 2019/09/09 | 掲載終了日 2019/09/17

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内容紹介

母と娘のハートフル物語

生まれてからずっとママとふたり暮らしの小6のふみ。家のこと、学校のこと……ストレスから十円玉サイズのハゲができ気にするが、だれにも相談できない。

ママは絵描きで料理が苦手。ふみがつくる料理は絶品で特にスパイスを使ったインドカレーはママも大好物。ある晩、食卓でパパがインドにいる、と聞かされ、生きていることすら知らされていなかったふみはショックを受ける。

↓本文より引用

なべに油を引き、弱火でニンニク、しょうが、シナモンスティックをいため、ニン ニクのかおりがしてきたら玉ねぎを投入。タイマーを十五分後にセットして、あとはただゆっくり玉ねぎをいためる。  この十五分を、わたしはきつねの時間とよんでいる。  きつねの時間はしずかに過ぎる。木べらを持つ手を動かしてるうちに、換かん気き 扇せ んの音 も聞こえなくなって、頭の中はふわふわどこかへ飛んでいく。


母と娘のハートフル物語

生まれてからずっとママとふたり暮らしの小6のふみ。家のこと、学校のこと……ストレスから十円玉サイズのハゲができ気にするが、だれにも相談できない。

ママは絵描きで料理が苦手。ふみがつくる料理は絶品で特にスパイスを使ったインドカレーはママも大好物。ある晩、食卓でパパがインドにいる、と聞かされ、生きていることすら知らされていなかったふみはショックを受ける。

↓本文より引用

なべに油を引き...


おすすめコメント

本文中の白ページは、完本になったときに大野八生さんのイラストが入ります。書店さんに並ぶまで楽しみにお待ちください!



本文中の白ページは、完本になったときに大野八生さんのイラストが入ります。書店さんに並ぶまで楽しみにお待ちください!




販促プラン

第1回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞『右手にミミズク』でデビューした、蓼内明子の受賞後第1作!



第1回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞『右手にミミズク』でデビューした、蓼内明子の受賞後第1作!




出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784577048382
本体価格 ¥1,400 (JPY)

NetGalley会員レビュー

なんだ!これは本当に児童書なのか⁉︎
すごくすごく面白かった!
どんどん物語に引き込まれました!
ふみちゃん、ママ、りょうちゃん、こうたろうくん、保育園の先生、政門さん、登場人物が生き生きしてます。
母子家庭や養子縁組という家族の形を児童書で取り上げているのも
とても良いと思いました。
個人的には絵の部分も見たかったなー。
とにかくおススメできる作品です。

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ふみにパパはいない。

一葉の写真も残さず所在不明のパパが、ママにとってかけがえのない人だということを彼女は理解している。

ふみは六年生の女の子。
子供や大人の事情に多感な反応を示すお年頃。

情動に翻弄されつつも思索を巡らし、成長の目盛りを着実に増やしていけるやわらかな形成期にいる。

パパの不在にハンディキャップを感じない、ママの抱擁、ことば、明朗さがふみと読者を包み込む。

ふたりはいい感じ。
きつね色の関係ってほくほくだね。

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これが児童書?と思うくらいでした。
大人目線というより、自分が同い年くらいの感覚で読みました。

すごくリアル。

大人っぽいようで、本当は子供らしいちょっと我慢しちゃう主人公。
あぁ、私のようだ…とは絶対に言わないけど、誰でもちょっと思うところあるのではないかなぁ。

児童書だけど、大人も入り込める本です!

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子供にも大人にも、とにかく読んでほしい一冊。子どもの頃は、言葉で表現できない気持ちがたくさんあって、そして、表現できないっていうのが、一番正しい状態だった気持ちも、沢山あったなと、そう振り返る事が出来ました。読みながら、自分の心と向き合って、誰かにそれを懸命に伝えるって、凄く身近にある尊い事だなと思えました。沢山の人に伝えたい一冊です。

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主人公ふみが、小学生とは思えずもう少し歳上の印象を持ちました。ちょうど子供から大人になる年齢だからかもしれません。読んでいて、母親の方が支えられているのではと感じる時もありました。
けれども、両親について友達について、悩みはその年頃の子らしく、周りとの関係の中で成長していく様子など読後感もよかったです。
表紙の絵も素敵なので、これから入る挿絵も楽しみです。

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[きつねの時間]





きつねの時間とは、



なべに油を引き、弱火でニンニク、しょうが、シナモンスティックをいため、



ニンニクのかおりがしてきたら玉ねぎを投入。



タイマーを十五分後にセットして、あとはただゆっくり玉ねぎをいためる。


この十五分を、わたしはきつねの時間とよんでいる。


という意味です。



内容は母子家庭だと思っていた、わたしが



小学校の生活をもとにした生活で、



最終的には、父親がインドにいることを知り、



ショックをうけるという感じでした。



珍しく小説を読みました。




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きつねの時間 (フレーベル館文学の森)
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