ねえさんといもうと
シャーロット・ゾロトウ 文 酒井駒子 絵
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刊行日 2019/04/15 | 掲載終了日 2019/05/28
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内容紹介
世界的絵本作家ゾロトウの、あの名作が、酒井駒子の絵で鮮やかによみがえりました。
小さい妹は、いつも姉さんといっしょです。 学校へいくときも、遊ぶときも、おやつを食べるときも。 ところが、ある日、妹は、なんだか一人になりたいと思いました。 いちいちいろんなことを姉さんに言われることにあきあきしたのです。
妹は、そうっとおうちを出て、歩いていきました。 どんどん歩いていって、草原の中に入っていきました。 妹の姿は、のぎくや葉っぱがかくしました。
まもなく姉さんの呼ぶ声が聞こえてきました。 でも、妹は、返事をしません。 姉さんは、向こうへいってしまいました。
妹は、草原の中にねころんで考えました。 いろんなことを言ってくる姉さんの言葉が浮かんできます。 今はだれもいません。 足もとの草がくすぐったくても、妹はじっとしていました。
すると、姉さんの声が戻ってくるのが聞こえました。 姉さんは、草原の中にすわりこみ、泣きだしました。 いつもの妹のように。
それを見ていた妹は ………。
幼い子の変化と成長を温かい目で描いた珠玉の絵本です。
おすすめコメント
<作者紹介>
シャーロット・ゾロトウ 文
1915年、アメリカ・ヴァージニア州ノーフォークに生まれる。児童文学作家、詩人。主な作品に『うさぎさん てつだってほしいの』(M・センダック/絵 冨山房)、『かぜは どこへいくの』(H・ノッツ/絵 偕成社)、『はるになったら』(G・ウィリアムズ/絵 徳間書店)、『おにいちゃんといもうと』(はたこうしろう/絵)『そらは あおくて』(杉浦さやか/絵 共にあすなろ書房)など多数。2013年没。
酒井駒子 絵/訳
1966年、兵庫県に生まれる。絵本作家。『きつねのかみさま』(あまんきみこ/文 ポプラ社)で第9回日本絵本賞、『くまとやまねこ』(湯本香樹実/文 河出書房新社)で第40回講談社出版文化賞を受賞。『森のノート』(筑摩書房)、『よるくま』『はんなちゃんがめをさましたら』(偕成社)、『ロンパーちゃんとふうせん』(白泉社)など、多くの作品がある。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784751529515 |
本体価格 | ¥1,300 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
妹という立場も辛いのね。
張り切って誰かを世話するのって長女体質なのかな。
どこまでいったら、もう大丈夫ってなるのかな?
泣けたらどんなに楽なんだろう。
ねえさんがいもうとを見る眼差しに心当たりがある。
わたしも弟を持つねえさんだったから。
懐かしい気持ちが込み上げるとともに、大人になった私には幼い二人がとても愛おしく見える。
「どうか笑っていますように。どうかしあわせでありますように」
きっと幼い私と弟もそのように想われていたのだろう。
そして今も続いている魔法があるのだろう。
きっとおねえさんは、お人形遊びのように、いもうとのお世話をするのがとても楽しい、それに姉だから、面倒を見て当然だと。
いもうとも、それがとても嬉しく、心から頼りにするのが当然だと。
その絶妙なバランス。そこに小さな自我の目覚め。さぁどうなるのでしょう。
蜂の羽音と雲雀のさえずりのなか、田んぼでレンゲを摘んだ幼い頃の記憶が、この本を開いたら目の前にあらわれました。
小さな人間関係が、築かれていくさまは、ちいさな子どもの心にも、どちらの立場でも自分のこととして沁みていくことでしょう。
酒井さんの絵が好きです。姉と妹のやさしい関係にとても合っていて、物語を引き立たせてくれます。静かで穏やかな日常の様子がスッと心に入ってくるような、素敵な物語です。
可愛い♡
可愛すぎます。
姉がいますが
こんなに可愛がってもらえませんでした。
でもじーんときました。
酒井さんの絵も
すばらしいです!!
飾っておきたい絵本です。
姉妹がそれぞれを尊重することの美しさが伝わる物語。
背景の白と草原の緑が二人をより引き立て、姉のすました表情や妹のあどけない様子が印象的です。
短い文章も読みやすく、幅広い層が楽しめる作品です。#NetGalley
始まりがどんな形でも、ずっと続く幸せな形は「おたがいに」。
相手のことを大切に思っていたら自然にそうなるはずなのに、恥ずかしいくらいに尊大になっていたり、卑屈になっていたり。
相手を大切に思うってこんなことだったと、忘れかけていた一番最初の気持ちをそっと、思い出させてくれました。
妹を守る存在であった姉が、妹によって守られてもいた…
姉妹の微妙な関係を描いたストーリーは既に知っていたが、酒井駒子さんの絵で、ストーリーの魅力がさらに深まったように思う。その繊細な絵は、小さな女の子たちが放つ甘い香りを漂わせ、緊張感が漂う後半では、草むらに身をひそめる妹のひそやかな息遣い、むっとする草の匂い、虫の羽音、妹に背を向けて泣き出した姉のすすり泣く声と小さな肩が震える様子まで感じることができた。
●「姉妹の WIN-WIN」
いや何が最高って
画が最高です。
きっとこのかた娘さんとかがいるかたなのではないかと
思いました!
だってこの姉妹の絵が本当に
すぐそこにある姉妹の絵に見えたからです。
なんか顔が自分の想像で当てはまる感じがいいですね~
広瀬姉妹さんを頭の中で小さくして埋め込んで
読んでました(笑)
そ、人っていう字は
1人 1人が支えってできてるんだって
改めて思う本でした。
姉妹に読ませてあげたい本
(男の子だとちょっと照れちゃうかな 笑)
小さな姉妹の優しい物語。
妹想いのねえさんも、決して強いわけではありません。大切なものがあるからこそ、痛みや悲しさを知り、優しくできるのではないでしょうか。
小さな思いやりが育まれる、優しい絵本でした。優しいタッチで描かれるイラストも愛らしくて最後まで楽しめます。
表紙のシャボン玉をふくねえさんといもうとをみた瞬間、
ああ、こんなかんじだったな、と懐かしくてなんだか涙が出そうになりました。
小さい頃の自分に重なってみえたのです。
私にも妹がいて、だから、ねえさんの気持ちはすごくわかるのです。
妹ができて、そのおかげで私はお姉さんになることができました。
妹の世話を焼いて小さなお母さんになったみたいで嬉しかったこと、
妹がいじめられたり、怒られたりして泣くと私までつられて泣いてしまったこと、
おままごとのおかあさん役の取り合いでけんかをしたこと、初めて2人で行ったおつかい、
おともだちとでは体験できない、特別な思い出を共有できる唯一の存在です。
お姉さんになれてうれしいことはたくさんあったし、たまにいやなこともありました。
だけど、妹がいなければ、いいことも悪いことも知らないままだったのだから、
やっぱり妹がいてくれて本当によかったなと思うのです。
そんな懐かしく、優しい気持ちを思い出させてくれるお話です。
酒井駒子さんの物語にそっと寄り添うような絵が優しく素敵で、
小さな姉妹もぷくっとしていて可愛らしくて、大切にしたくなる1冊です。
幼い時に兄や姉、妹や弟がいたら、誰もが通るような優しくて可愛らしい出来事だなぁと作品を読みながらほんわかした優しい気持ちになりました。
何でもできて、何でも知ってるお姉ちゃん。妹ちゃんもそんなお姉ちゃんが大好きでお姉ちゃんにできないことはないと信じてる。
でも、たまーに上の子の指図を受けずに自分一人で何かをしてみたくなるのが、下の子の心理というもので、このお話の妹ちゃんも、案の定お姉ちゃんに黙ってお出かけしてしまうのですが...。
酒井駒子さんの優しいイラストと共に、あたたかいお話を読みながら実は結構ハラハラしていたリアル妹な私ですが(苦笑)、最後まで読んでホッとしたと同時に前よりもっと仲良しさんになったであろう姉妹の絆を感じとれたことが嬉しかったです。
年の離れたお兄さんお姉さんを持つ、下のお子さんや、まさにそのお兄さんお姉さんに沢山の愛情をこめて、読み聞かせてあげてほしい、そんな一冊だと思います。
酒井駒子さんの絵って本当に素敵。タイトルの通り姉妹の物語。とても面倒見のいい優しい姉。妹はまだ小さいので姉が色々お世話をしてくれたり、教えてくれたり。私にも姉がいるので読みながらすごく懐かしい気持ちになる。姉とは4歳差で小さい頃からずっと仲良しでよく遊んでた。今は頻繁には会ってないけど仲良しのまま。このお話は妹目線で描かれていて幼い子の成長を感じる。酒井駒子さんの絵が本当に可愛くて物語に綺麗な彩りを添える。世界的絵本作家のゾロトウの物語と酒井駒子さんの絵のコラボ。日本オリジナル版。とっても可愛い珠玉の絵本。#NetGalleyJP
ほんとうに、なんてなんて優しいのだろう。こんなに、心底癒された絵本は久しぶりです。妹弟のいる子はもちろん共感できる絵本だと思いますが、何より子育てした者が読むと、必ず思い出すものがあるのでは?私も、読んでいて子どもが小さい時に、私を、ヨシヨシとなぐさめてくれたことを思い出して、思わず胸がキュウっとなりました。
家族に色々あって、姉妹の事を考えるタイミングに目に留まりました。
こうして時間を長く一緒に過ごして来た事が宝なのだと思いました。涙が出て優しい気持ちになります。
画もふんわりと暖かく癒されます!
優しい姉妹の絵本です。
この絵本にも相手を思いやる気持ちが描かれています。
一人っ子の私にはうらやましいなぁと思うばかりです。
お姉ちゃんに世話をされて自立したい妹、
その妹がお姉ちゃんを思う気持ちが描かれていて
ステキな姉妹だなぁと思います。
絵もとても優しく読んでいて気持ちがほっこりする絵本です。
お世話焼きなねえさんと甘えん坊の妹…かと思いきや。
気付けば二人とも自立に向けて成長しているのですね。
私は2人姉妹の姉ですが、こんな姉さんではなかったかな?妹はいつも私の後をついてきていたのできっと甘えん坊だったのでしょうが。
でも、自分より年少の子をお世話したくなる気持ちって子どものころには既にあった気がします。
これは長女ゆえなのかわからないけれども。
いもうとの世話をやくねえさん。あるとき、いもうとは一人になりたいと外へ出てしまいます。のぎくや葉っぱで隠れてしまった妹を探し、見つからずにとうとう泣き出してしまうねえさん。それを見た妹は…。
酒井駒子さんがイラストはもちろん、新訳も手掛けた一冊。ピッタリのイラストは、気持ちまで綺麗な淡いカラーになるようです。私も妹がひとりいます。お世話をしたというよりは、なんでもいっしょにふたりで力を合わせてやっていたような記憶があります。大人になった今、妹の方が姉のように相談に乗ってくれます。絵本の彼女たちもいろんなことを経て大人になっていくのでしょう。同じ年ごろの子どもたちにも気づきがあってとても素敵な一冊だと思いますが、大人なった私にも何度も読み返したくなるとても愛しい本でした。
姉と妹、それぞれの心の機微を優しくすくいあげた作品。
ねえさんは、いもうとがいるからねえさん。
いもうとはねえさんがいるからいもうと。
妹の目線で描かれていますが、実は、妹は私が守らないと、といつも一生懸命な姉が、妹がいつの間にか大きくなったことに気づくお話かもしれないですね。
ふと振り返ったときに、この時の気持ちを思い出したいです。