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書店関係者 1068733
いわくつきの品物が持ち込まれる祝久屋蓬莱堂。そこには青い瞳の璃兵衛さんと異国の風貌をしたレンさんが働いていて、持ち込まれたいわくつきのものにまつわる事件を解明していく。テンポよくお話が展開していくのが小気味よいです。璃兵衛さんと幼馴染みの同心の富次郎さんとの会話も軽妙でその信頼のある気安さが心地良いです。
その富次郎さんが、璃兵衛さんとレンさんは一蓮托生だと表現するのです。最後の章でその言葉の意味がわかるシーンがあって、躍動感のある場面に、なるほど、と惹き込まれました。
呪いは想い……。その想いが昇華されたときに呪いが祝に転じますように、と思いました。
その富次郎さんが、璃兵衛さんとレンさんは一蓮托生だと表現するのです。最後の章でその言葉の意味がわかるシーンがあって、躍動感のある場面に、なるほど、と惹き込まれました。
呪いは想い……。その想いが昇華されたときに呪いが祝に転じますように、と思いました。