青き瞳と異国の蓮
いわく、大坂唐物屋に呪いあり
結来月ひろは
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刊行日 2024/12/20 | 掲載終了日 2024/12/10
ハッシュタグ:#青き瞳と異国の蓮 #NetGalleyJP
内容紹介
舞台は江戸時代・大坂。
唐物屋を営む異色バディが「呪い」や「いわくつき」について探求し、「魂の在り方」を問う歴史ファンタジー!
The setting is Osaka during the Edo period.
A historical fantasy in which a unique buddy who runs a Chinese goods shop explores "curses" and "sickness" and questions "the state of the soul".
☆ ☆ ☆
【ゲラを求められる方へ大切なお願い】
・校了前のデータを元に作成しています。研究時々内容が異なる場合があります。
・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目につく場でもお控えください。
・自分には合わない作品だった場合、今後も建設的なご意見をよろしくお願いします。
※今作は作者の厚意によって提供された校了前の大切なゲラを公開しています。
※これから作に出会いであろう多くの読者の皆様にも、ご理解の上、素敵なレビューによる応援とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
☆ ☆ ☆
【内容紹介】
江戸時代・大坂。
天下の台所と呼ばれた町の一角には、呪われている物や、いわくつきの物を扱う唐物屋・祝久屋蓬莱堂(いわくやほうらいどう)があった。
唐物屋を営むのは、「あの世から帰ってきた」という噂の青い目を持つ若き店主・璃兵衛(りへえ)と、エジプトから来た記憶の欠けた青年・レン。
ふたりは店に持ち込まれるいわくつきの相談を、鋭い観察眼と異国の力で探求し、解決していく――。
運命をともにする“一蓮托生バディ”が物に込められた想いを追うため、魂をも駆け抜ける歴史ファンタジー!
【目次】
第一話 玉の緒 かんざしを、あなたに
第二話 食えぬもの
第三話 『緑の怪』
第四話 ひとでなし
第五話 青い目、いわく
◆著者について
結来月ひろは(ゆくづき・ひろは)
京都府出身・在住。2014年にデビューし、ライトノベル・ノベライズ・キャラ文芸・児童向け作品・漫画原作を執筆。主な著書に『いけよし! 花咲中学華道部』(PHPカラフルノベル)、『京都東山ネイルサロン彩日堂 ネイリストは神様のなりそこない』(PHP文芸文庫)などがある。
大学時代に歴史・文化、神話や民俗学などの授業をとっており、昔話や物が作られた背景やそこに込められた想いについて考えを巡らせるのが好き。
◆イラストレーターについて
さくらもち
イラストレーター、漫画家。
様々な書籍の装画を担当。『孔明のスパイ嫁』(ジャンプTOON)の漫画も連載中。
出版社からの備考・コメント
◎拡材や新刊配本のお申込みにつきましては、
【マイクロマガジン社 販売営業部】までお問い合わせいただけますと幸いです。
件名に「ことのは文庫 12月新刊の注文」と明記の上、
「番線 or 番線情報」「書店名」「ご発注者様名」をご記載いただき
【hanbai-bceigyou@microgroup.co.jp】までメールにてご連絡くださいませ。
※受注状況によってはご希望数より調整が入る可能性がございます。予めご了承ください。
※価格は予価です。
◎こちらの新刊タイトルのお申し込み締め切りは2024年11月18日迄承っております。
おすすめコメント
◆日本×エジプトの異色バディ
舞台を江戸時代・大坂にして、青き瞳の店主×エジプトの青年の異色すぎるバディがまさに“一蓮托生”の活躍を見せてくれます!
二人が抱えている過去や関係性、文化の違いにも注目です。
◆「いわくつき」や「呪い」とは?
「いわくつき」や「呪い」とは何か、がテーマである本作品は、様々ないわくつきの物が登場。物がどのようにしていわくつきに変貌するのかも楽しめます。
江戸時代を生きる人々の想いも織り交ぜて繰り広げられる、不気味ながらもどこか綺麗さも感じられる物語です。
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《特設サイト応援レビュー募集期間》
~2024年11月12日(火)午前10時
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784867166819 |
本体価格 | ¥720 (JPY) |
ページ数 | 288 |
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NetGalley会員レビュー
いわくつきの品物の並ぶ祝久屋蓬莱堂、かつては病弱で生死のはざまをさまよう子供だった若き店主璃兵衛と、遠くエジプトから海を渡ってきたということしかわからない青年レンーー不穏な噂さえささやかれる店に訪ねてくる者のいわくありげな相談にのる彼らふたりにこそ、なにやらいわくがありそうで、早く先を読みたいと気が急いて止まりませんでした。
悲しい事件、微笑ましい事件、胸の悪くなるような事件の入り混じる中、同心の富次郎の思い遣り深さが温かな癒しでした。
江戸の世。唐物屋を営む璃兵衛とエジプト人レンの2人は、報われない死を迎えた魂を救っていく。呪いを邪と見做さない心と、辛い思いに差し伸べる手で。
文化により物事の見方が異なる事から切り込んでいくのが新鮮な、歴史ファンタジー。
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レンのエジプト人としての知識や考え方と、璃兵衛の怪異についての経験と和の知識が噛み合う様は見事。更に実直なレンが、あやうい璃兵衛が妙な方向に進まないように気を使う様が、バディとして最高の相性。
そして璃兵衛が事件解決のために使うのは、どれも悲しい言われのあるもの。璃兵衛もあんな言動ばかりしているが、心根は優しいから。その示し方が下手なだけだから。
そして、あやかしも呪いもその本性は邪とは限らない。だから、思いやる心で真相を解きほぐして安寧へと導くのが、璃兵衛とレンの役目。
特に、最終話『青い目、いわく』で明かされる、今に至るまでの璃兵衛の生い立ちと、そこから生まれた〝いわくつき〟や死へのこだわり。更に、怒涛の展開の中で、「呪いやいわく」とは何であるかが明らかになり、異文化の融合からもたらされた、レンと璃兵衛との結びつきが明らかになる様が素晴らしかった。
この2人は互いにないものを与え合うことで存在している。まさに一蓮托生の仲。そして同じ道を歩む仲。そう思うと、2人の意地が悪いやり取りが、改めて温かく感じられた。
更に、タイトルにある『蓮(はす=レン)』はやっぱりレンであると思った。『蓮』とは「極楽浄土に行く事を願う魂が救いを願う」ことだから。そして『青き瞳』とは、「呪いやいわく」を単なる邪と捉えない、璃兵衛の穏やかな目つきのことだと信じた。このタイトル自体が、悲しい魂を救う一連托生の2人を示しているのだとわかった。
いわくつきの品物が持ち込まれる祝久屋蓬莱堂。そこには青い瞳の璃兵衛さんと異国の風貌をしたレンさんが働いていて、持ち込まれたいわくつきのものにまつわる事件を解明していく。テンポよくお話が展開していくのが小気味よいです。璃兵衛さんと幼馴染みの同心の富次郎さんとの会話も軽妙でその信頼のある気安さが心地良いです。
その富次郎さんが、璃兵衛さんとレンさんは一蓮托生だと表現するのです。最後の章でその言葉の意味がわかるシーンがあって、躍動感のある場面に、なるほど、と惹き込まれました。
呪いは想い……。その想いが昇華されたときに呪いが祝に転じますように、と思いました。
舞台は江戸時代の大阪。
いわくつきの物を扱う唐物屋の店主である璃兵衛とエジプトから来たレンというまさかの異色バディの活躍に心躍らずにはいられませんでした。
唐物屋にはいわくつきの相談が持ち込まれ、日本と異国という2つの文化を通して真実を探し解決していくところがとても良かったです。なぜエジプトから来てこんなにも日本に馴染んでいるのかという疑問も要となっていきます。
「物事には理由がある。理由があるから、それが起きる...…」いわくつきの物や不思議な出来事には何かしらの理由があり、不思議なことが起きた理由に多視点からアプローチしてくことで歴史ファンタジーとしてめちゃくちゃ楽しめました。
璃兵衛とレンのバディも良いですが、私は富次郎推しです!怖がりの富次郎ですが優しさ溢れる言動が格好良かったです。
ぜひ続編も読んでみたいです。
江戸時代の大阪で、碧眼の店主と異国の青年が営む曰く付きの物を扱う祝久屋蓬莱堂を舞台に、持ち込まれる特殊な相談を解決していく歴史ファンタジー。
謎だらけの変わり者店主に、記憶をなくしたエジプト人と、怪異の前に惹き付けられる設定に心躍る。
物に憑いた想いを、時に健気に、時に恐ろしく、心奥まで響くように描き、時代やエジプトの文化などを交えて紐解いていく、異色の展開がとても面白かった。持ち込まれる相談の種類にもバリエーションがあり、意外な所に伏線が仕込まれていて、ミステリとしても毎回楽しめた。
「一蓮托生」に隠された真実と、それを優しく見守る怖がりの富次郎の存在感が光る、歴史とファンタジーとミステリが融合した新感覚の作品。