浅草楼閣十三階 山姥の愚痴庵
金子ユミ
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刊行日 2025/11/20 | 掲載終了日 2025/11/10
ハッシュタグ:#浅草楼閣十三階山姥の愚痴庵 #NetGalleyJP
内容紹介
奇妙な山姥たちが営むのは、人の愚痴を聞く“愚痴庵”!? 異形・神仏入り混じる、笑いと驚嘆必至の浅草ファンタジーコメディ!
The mysterious mountain witches run a "Guchian" where they listen to people's complaints!? This Asakusa fantasy comedy is sure to leave you laughing and amazed, featuring strange creatures and gods!
☆ ☆ ☆
【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】
・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。
・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。
・自分には合わない作品だった場合、今後のためにも建設的なご意見をよろしくお願いします。
※今作は作者のご厚意によって提供いただいた校了前の大切なゲラを公開しています。
※今作にこれから出会うであろう多くの読者のためにも、ご理解の上、素敵なレビューによる応援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
☆ ☆ ☆
【内容紹介】
売れないお笑い芸人・カツオ。ライブでは滑り相方とも解散。お笑いの道を諦めようとした時、先輩芸人からある「店」の噂を聞かされる。
異様な存在感を放つ明治時代竣工の建物、浅草楼閣(あさくさろうかく)。その中にある『愚痴庵』(ぐちあん)という店で“山姥”に愚痴を言うと、開運するのだとか。
半信半疑で愚痴庵を訪れたカツオの前に現れたのは、奇妙でハチャメチャな四人の山姥、そして楼閣の住人たちだった。
しかも愚痴を聞いた報酬はお金ではなく「風神雷神像に漫才指導」や、「花やしきでジェットコースターに乗る」など不思議な要求ばかりで……。
楼閣に魅入られたカツオは浅草最大の祭り・三社祭(さんじゃまつり)にも巻き込まれていくが、果たして運気上昇の兆しは見えるのか!?
【目次】
1話 「雷門・風神雷神」
2話 「花やしき」
3話 「御朱印巡り」
4話 「三社祭」
【contents】
Chapter 1: Kaminarimon Gate - Wind God Fujin and Thunder God Raijin
Chapter 2: ASAKUSA HANAYASHIKI
Chapter 3: collecting stamps from temples and shrines
Chapter 4: Sanja Matsuri
◆著者について
金子ユミ(かねこ・ゆみ)
東京都出身。2018年『アナタを瞳でつかまえる! 天然女子はカメラアイ!?』(マリーローズ文庫)でデビュー。他著書に、『千手學園少年探偵團』シリーズ(光文社キャラクター文庫)、『水底図書館 ダ・ヴィンチの手稿』(ポプラ文庫ピュアフル)、『笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち』(小学館文庫)などがある。
さらに落語を嗜みたい、今日この頃です。
◆イラストレーターについて
壺也(つぼなり)
イラストレーター、漫画家。細部までこだわりをもって描かれた絵と、シノワズリ&退廃的な香りが特徴的なレトロ奇天烈画家。
出版社からの備考・コメント
◎拡材や新刊配本のお申込みにつきましては、
【マイクロマガジン社 販売営業部】までお問い合わせいただけますと幸いです。
件名に「ことのは文庫 11月新刊の注文」と明記の上、
「番線 or 番線情報」「書店名」「ご発注者様名」をご記載いただき
【hanbai-bceigyou@microgroup.co.jp】までメールにてご連絡くださいませ。
※受注状況によってはご希望数より調整が入る可能性がございます。予めご了承ください。
※価格は予価です。
◎こちらの新刊タイトルのお申し込み締め切りは2025年10月16日迄承っております。
おすすめコメント
◆奇妙で愉快な浅草楼閣内のキャラクター
「浅草凌雲閣」をモデルとした、明治時代から現代に伝わる浅草の建物・浅草楼閣。
十三階建ての高層建築の中には、愚痴を聞いてくれる『愚痴庵』をはじめ、占い処、道具屋、駄菓子店、古書店など、不思議で奇妙なお店が並んでいます。
個性的でどこか浮世離れしているそれぞれの店主に魅入られること間違いなしです。
◆東京屈指の人気観光地・浅草の町を隅々まで堪能できる!
浅草と言えば、雷門・浅草寺、花やしき、御朱印巡りからお祭りまで……。下町情緒溢れる浅草の見どころが一冊で隅々まで詰め込まれています。
お笑いの聖地でもある浅草で、「愚痴」を笑いに変える山姥たちの活躍も見逃せません。
販促プラン
あなたの【おすすめコメント】大募集!!
拡材に使わせていただきます!
①応援レビューを拡材(帯またはPOP)やECサイトに使用させていただきます!
期間内にいただい応援レビューを、拡材に使用させていただく場合があります。
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※サイン本の発送は国内に限らせていただきます。
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《拡材用の応援レビュー募集期間》
~2025年10月10日(金)午前10時
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《特設サイト応援レビュー募集期間》
~2025年10月10日(金)午前10時
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は、恐れ入りますが『マイクロマガジン社 販売部』まで直接お問合せをお願い致します。
出版情報
| 発行形態 | 文庫・新書 |
| ISBN | 9784867168660 |
| 本体価格 | ¥720 (JPY) |
| ページ数 | 288 |
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NetGalley会員レビュー
レビュアー 781279
浅草の人情、カラッとした気質。まるで青空が広がったように、読後に心がすっと軽くなりました。
「愚痴」といえば、なんだか湿っぽくなりそうなのに、愚痴庵の山姥たちの言葉の一つ一つが的を射ていて格好いいんです。
今やりたいことがある、でも上手く行かない。
そんな気持ち誰にでもありますよね。
それを愚痴ることもあるでしょう。でもそれは本当に「愚痴」なのでしょうか。
私もカツオのように口にしてみたら、あれ?これは愚痴ではないのかもと思いました。
だからぜひこの本を読んで、自分の愚痴に向き合ってほしいです。そうしたら自分の本当の気持ちが見えてくるかもしれません。
それにしてもキャラが全部濃い!
山姥だけでなく、山姥が住む浅草楼閣の住人たち。
そして浅草のあの有名なものたち。
どのキャラも愛おしくなります。私が一番好きなのはブラコンツインズです。
古くて新しい浅草の魅力を堪能し、久しぶりに浅草に行きたくなりました。
山姥たちの言葉は、情報過多の今の時代にぴったりだと思います。頭で考えるだけでなく、自分の足を使って、自分の目で見て、本当の思いを見極めていきたいです。
書店関係者 1068733
高楼、花紅、万里、森羅、4人の山姥たちは個性豊かで服装も性格も濃い濃いです。
主人公カツオの家族も濃い。登場人物全員が特徴的でした。
そんな中でカツオだけがこうありたい自分といぅのを強く持っているのにあっさりした性格なのでうまく中和されてるな、と思いました。
天祥師匠の質の良い笑いを提供し続けようという矜持が、芸人というものはこうあるべきだ、と示しているようで良かったです。
愚痴が愚痴のままで終わればいいのですが、呪詛にまでなってしまうと負の感情が膨れ上がって手がつけられない。山姥たちはそういうことがわかってるから愚痴庵にいるのでしょうね。
自由気ままに変化する山姥が面白かったです。
浅草が好きで、そこに暮らす人も好きで、奔放でありながら見守っているような山姥たちがチャーミングで素敵でした。
レビュアー 1025024
浅草――日本の首都、先端都市の象徴である東京の一画にある、昔ながらの人の好さが残り毎日が縁日のような非日常観にあふれた街。
浅草楼閣には、そこで愚痴を聞いてもらうと運が開けると噂の愚痴庵がある。四人の山姥たちは愚痴を聞き、それに見合う報酬を要求する。
山姥たちは、なぜ愚痴を聞いてやるのか。愚痴庵とは、浅草楼閣とは、なんであるのか。
カツオと共に訝しみつつも山姥を始めとする浅草楼閣各階の店舗の胡散臭げな従業員たちに親しみを感じる一方で、浅草に胡乱な悪意が忍び込み山姥たちに忍び寄る。
肚の底にわだかまり、方向を間違うとどす黒く濁り、ともすると暴走することもあるもやもやとした気持ち――誰もが少なからず経験のある、自分の胸の内との付き合い方を考えさせられる物語だった。
レビュアー 513020
コンビを解消され落ち込む芸人・カツオ。失意の中訪れたのは、浅草にある古い楼閣でそこには愚痴を聞く山姥がいるというのだが・・・
芸人から妖異なる存在、はたまた神仏の類までと、まさに玉石混交の世界が繰り広げられます。混沌の中での軽妙なノリツッコミは笑いとともに愚痴を聞き届け解消することで救いまで届けてくれるようです。あろうことかリズムネタまで・・。
新旧入り混じる浅草の地で、明日への活力を絞り出して涙を含んだ笑みを浮かべるようなファンタジー。
教育関係者 645139
《笑いと涙と怪異が交錯する、浅草漫才ファンタジー。 「愚痴」よ、生きる力になれ》
眩しいほどの〈浅草愛〉と、あふれんばかりの〈漫才愛〉。
その交差点から生まれたこの物語は、〈今を忘れさせてくれる笑いと涙、そして不思議〉に満ちていた。
ページをめくるたびに、文字通り引き込まれていく。
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『雷門・風神雷神』
漫才師・カツオが足を踏み入れたのは、存在しないはずの〈浅草楼閣の十三階〉。
そこには、四人の山姥が住まう〈愚痴庵〉があった。愚痴を披露すれば福を得るという奇妙な場所。
“自分の愚痴と向き合う物語か”と思いきや——
代償は、風神雷神に漫才を教えること!? まさか、そんな展開になるなんて。
「自分の愚痴は、自分でどうにかする」
その言葉を胸に歩き出そうとするカツオを、物語は容赦なく裏切っていく。
これから、どうなる?
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『花やしき』
いまだに未練がましく山姥・高楼を「師匠」と慕うカツオ。その姿に呆れつつも、噺家・双葉亭天祥からもらった一言が胸に残る。
「笑いはね、呼吸ですから」
——この一言に涙を流しながらも、それを生かせないカツオ。不甲斐なさが、哀れみよりも同情を呼び起こす。
そこに現れる嘉山親子の“愚痴”と祈り。
更に、浅草の闇をかき乱す昏昏不動産。
浅草楼閣の奇怪で愉快な仲間たちに、カツオの完璧双子の兄たちが加わり、不合理と怪異がますます加速していく。
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『御朱印巡り』
失敗しかできないのに、失敗を許さないカツオ。完璧な兄たちと過保護な両親の狭間で、何の才能もない彼が、「笑い」に生きようとするから。その現実と意地のギャップに、思わず唖然とする。
そんな彼や山姥達の前に現れた少女・慈杏が最後にもらす“本当の愚痴”が、物語の核心を照らす。
浅草という舞台が、現実と幻想の境界を溶かしはじめる。
山姥たちの愚痴庵が荒らされ、その一人・林羅が姿を消したとき——
浅草そのものの存在に危機が迫る。
浅草と浅草楼閣は守られるのか。
カツオの運命はどこへ。
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『三社祭』
ついに迎える最終章。
浅草楼閣という“記憶”が浅草から消えかける中で、祭りの熱と人々の祈りが交錯する。
窮地の中、頼みはカツオの漫才対決。
その相手は、はるか以前に亡くなった、彼が敬愛し漫才を目指すきっかけとなったパルス六郎——!?
その瞬間、笑いが祈りへと変わる。
――愚痴は、前へ進もうとする力に変わる。
それこそが、生きる力。
浅草が、漫才が、それを教えてくれた。
それから、不器用で、奇怪で、愛おしい、全てのキャラクター達に乾杯!!!
書店関係者 681228
「愚痴」って言葉に良い印象を持てる人は少ないでしょう、だからこそ本書の“愚痴庵”という存在に惹かれ読みました。そうか、そんな風に自分の愚痴に対して向き合うのか…。何だか胸のすく思いです。
出てくる登場人物(人以外も含め)、濃い、濃すぎる、とにかく濃い(笑)!浅草には一度しか行ったことがないのですが、そんな風に山姥さま達が慕われている場所だったとしてもめちゃくちゃ面白いし違和感がない気がします。
世の中大体の人間が実に業が深いし色々抱えているなか、こういう場所があるんだと願ってみるだけでも楽しい気持ちになるのではないでしょうか。終盤の勢いが凄くて一気に読みました。頑張れカツオ、これからもいっぱい笑って泣いて苦しんで面白い人生を生きてください。