無気力探偵 ~面倒な事件、お断り~[完全版]

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MPエンタテイメント 第1巻
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刊行日 2025/05/19 | 掲載終了日 2025/05/22

ハッシュタグ:#無気力探偵 #NetGalleyJP


内容紹介

「事件らしいけど、俺は早く家に帰りたい」 無気力な高校生探偵が難解な謎に挑む青春ミステリ! 

高校生の霧島智鶴はたぐいまれな推理力を持ち、どんな無理難題も解決できる天才。だが、めんどくさがりな性格から無気力に過ごしていた。ある日、彼は殺人事件の第一発見者に。そして落ちこぼれ刑事・熱海の推理を聞き、思わず口を出したことで、協力するはめに……。やがて、明かされる切ない過去とは――。

『案山子の村の殺人 (ミステリ・フロンティア)』 『ルームメイトと謎解きを』など、いま注目のミステリ作家の伝説的デビュー作が、加筆修正、さらに書下ろしの番外編も追加した完全版として復活!

「事件らしいけど、俺は早く家に帰りたい」 無気力な高校生探偵が難解な謎に挑む青春ミステリ! 

高校生の霧島智鶴はたぐいまれな推理力を持ち、どんな無理難題も解決できる天才。だが、めんどくさがりな性格から無気力に過ごしていた。ある日、彼は殺人事件の第一発見者に。そして落ちこぼれ刑事・熱海の推理を聞き、思わず口を出したことで、協力するはめに……。やがて、明かされる切ない過去とは――。

『案山子の村の殺人 (...


出版社からの備考・コメント

プロローグ
第一章 ダイイングメッセージはいつの時代もY
第二章 割に合わない壺のすり替え
第三章 限りなく無意味に近い誘拐
第四章 どことなく無謀なハウダニット
第五章 霧島智鶴のコールドケース
番外編 答えのない日常の謎

プロローグ
第一章 ダイイングメッセージはいつの時代もY
第二章 割に合わない壺のすり替え
第三章 限りなく無意味に近い誘拐
第四章 どことなく無謀なハウダニット
第五章 霧島智鶴のコールドケース
番外編 答えのない日常の謎


おすすめコメント

高校在学中に、『無気力探偵 ~面倒な事件、お断り~』(小社刊)で商業出版デビュー。 著者に『案山子の村の殺人』(東京創元社)、『ルームメイトと謎解きを』(ポプラ社)、『家政夫くんは名探偵!』(小社刊)がある。

高校在学中に、『無気力探偵 ~面倒な事件、お断り~』(小社刊)で商業出版デビュー。 著者に『案山子の村の殺人』(東京創元社)、『ルームメイトと謎解きを』(ポプラ社)、『家政夫くんは名探偵!』(小社刊)がある。


販促プラン

2025年5月 マイナビ出版の文芸書レーベル「MPエンタテイメント」創刊!

創刊号は2点になりますので、応援よろしくお願いいたします。

ご注文締切日:4月21日(月)


2025年5月 マイナビ出版の文芸書レーベル「MPエンタテイメント」創刊!

創刊号は2点になりますので、応援よろしくお願いいたします。

ご注文締切日:4月21日(月)



出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784839987251
本体価格 ¥1,720 (JPY)
ページ数 392

関連リンク

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

ゆる~く読める青春ミステリ!(※ただし殺人事件あり)

とある理由から推理することに乗り気でない主人公の名探偵っぷりがキモチイイ。
登場人物のキャラ立ちも良く、親しみやすく読みやすい。
ミステリ初心者にもオススメの1冊。

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三年前、ある出来事から積極的な推理をすることを放棄した高校生・智鶴。
 それゆえ彼は謎と関わることを避ける傾向にあるのだが、完全に割り切れたわけではない。高校二年生という進路の悩みに片足を突っ込む時期だからこそ、『自分の強みである推理力をどうすべきか』という悩みが彼の人物造詣を深める。
 そんな智鶴が久しぶりに遭遇する殺人事件。
 腐れ縁である揚羽の後押しもあり、以後、智鶴は無気力ながらも事件を推理することになるのだ。
 作品は風通しが良く雰囲気は明るめ。そして話数を経るにつれ増える智鶴の脇を固めるキャラクタも個性的で、ミステリに慣れた読者はもちろんのこと「ここからミステリを始めてみたい」という読者にとっても、馴染みやすい世界になっている。
 肝心の謎解き部分についても、殺人あるいは傷害事件に対してダイイングメッセージや誘拐もの、密室などを交えることで、一篇ごとに趣向が凝らされている。そうして最終的には誰が犯人か──フーダニットへ繋がる面白さを堪能することができるのだ。
 これはひとえに、【完全版】の底本が高校在学中に執筆されたものであり、当時著者が念頭に置いていた『ミステリに求めるもの』がそのまま現れた結果でもあるのだろう。だから、ワクワクして読み進められた。
 そうして気付いたのが、「智鶴は無気力だが無関心なのではない」ということだ。
 数々の事件を渡り歩いた結果として彼が見つけた、「推理することの意味」あるいは「推理のつかい」は高校二年生の青さと絶妙にマッチしていた。
 彼を取り巻く環境にも解決の目処がつき、綺麗にまとまった一冊である。

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最初にこんなことを書いていいのか悩みましたが、これを書かないと、面白かった!が伝えられない気がしたので、あえて書くと、読み始めて、某作家さんの某シリーズを思い出し、最初は、あ、ここが似てると気になりました。
が、それも最初だけで、事件を推理し、キャラの魅力にやられ、今どきらしさ(あとがきを読んで、10年も前に書かれた作品と知り、びっくり、しかも高校生が書いたということにもびっくりしましたが、若者視点だからかと納得)を感じているうちに忘れてしまっていました。
連作短編という読みやすさと、何より主人公のツンデレというか、優しさに引き込まれ、読み始めたら止まらず、まだまだ彼の話を読みたいと思いました。
高校生の和気あいあいとした場面も、とても楽しめるので、まさに青春ミステリーだと思います。
ダイイングメッセージ、ハウダニット、密室といった本格的なものから、日常の謎まで、ミステリーの王道を惜しげもなくテーマにしているので、初めてミステリーを読む人にもオススメしたい作品です。

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加筆したとはいえ、初めての作品のクオリティとは思えない見事なフーダニットでした。証拠から推理するだけでなく、犯人の証言の矛盾を使ったりと本格に対するこだわりが感じられました。

 作者の他の作品では、「ルームメイトと謎解きを」「案山子の村の殺人」を拝読させて頂いたが、その際は本格中でも特にフェアで好きのない理論の推理を展開する作家と認識していたが、本作も短編ながらそれに負けない理論尽くしになっていた。

 また、本作では脇を固めるキャラクターにもポップさがあり、短編の軽さと相まってシナリオを引き立てていた。個人的には無気力というわりには積極的に推理するなとは感じたが、一冊を通して主人公の過去の事件からの成長もあり骨太の読み応えがあった。


 余談ですが、謎解きゲームが好きなこともあり、第4章の謎解きをモチーフにした短編は作中の謎解きゲームのクオリティも高く、個人的にとても楽しく読ませていただきました。

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初めて読んだのですが(浅学ですみません!)、探偵ものの楽しさがギュッと詰まった作品で、探偵が格好よくてポンポンと推理してくれるのが気持ちいい。あ、頭がよすぎる~~!
智鶴と熱海の関係がすごく好き。
推理では智鶴が「わかるの早すぎる!」ってなる優秀・知的ムーヴで。無気力系なのがまたいい。
熱海がポンコツ気味のお約束観なんですけど、熱海の良い人感というかパッションがあって味方してくれる大人の頼もしさみたいなのが最高で。それと対照的に智鶴の少年感、未成熟感が出て、「この二人最高だな……!」って胸が熱くなりました。
推理の使い方についての話とかお父さんとか好きです。倫理観がいいというか、読んだ人に良い影響を与える作品だなって。
番外編も心地いい空間を味わえて、ファンが大喜びしそうだなと思いました。あと、表紙のイラスト最高ですね……好きです。
出てきたキャラみーんな魅力的な個性たっぷりの世界だったのですが、特に熱海がツボでした。熱海さんが出てくるたびにニコニコしちゃって、最後の方とか「なんだこの熱海さんはご褒美か……!?」と拝んでしまいました。ご褒美だった……! 
作者様に「素敵な熱海さんをありがとうございます最高でした」とお伝えしたいです。本当に大好き。

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抜群の推理力を持つ高校生・智鶴は3年前のある事件をきっかけに推理自体をやめ怠惰に過ごしていた。しかしながら多くの事件に巻き込まれその推理を披露する羽目になっていく・・・。
タイトルからしてお気楽なコミカル推理劇かと思いきや、遠因のシリアスさが際立ち佇まいの後押しとなっている。そして天才的ひらめきを持つホームズ役の高校生、推理は的外れで実際の証拠固めだけとなる(失礼!)ワトソン役の若手刑事、登場はいかついながらもあまり活躍できないライバル役(レストレード警部か、失礼!)の上司警部、にぎやかしであるような読者役の幼馴染と王道をおさえ楽しめるようになっている。また密室やタイムトリック、暗号とさまざまなタイプを楽しめるのも心強い。
きれのよい推理を楽しめる、書籍化デビュー連作推理劇の加筆完全版。

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卓越した推理力を持つ高校生智鶴は「無気力」を標榜し人との関わりを避けてきた。彼の力が必要とされる中で、その原因が明らかになってくる。そして、彼がそれと向き合わざるを得なくなった時、何が起きるのか?

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『ダイイングメッセージはいつの時代もY』
明晰な頭脳を持つ者は、その働きを止められず口からでてしまう。それを聞いて喜んでいるだけの相手ならばいい。「無気力」を標榜していても、智鶴もまたそうだったのだろう。
そんな明晰な推理を聞きたい者がいても、まあいい。でも、明晰な頭脳を求める者は、そんな相手を見つけると手放そうとしないはず。
だから、智鶴と揚羽と熱海のトリオの成立は、運命としか言いようがないのだろうな。

『割に合わない壺のすり替え』
名探偵たるもの、依頼者の性別を間違えていいものなののか?とプロローグから首をひねってしまった。でも、そんな自分のミスでさえ推理に組み込んでいくとは。本人は嫌がってはいるが、やはり智鶴は名探偵なのか。

『限りなく無意味に近い誘拐』
身代金を渡す役が警官。更に内部犯かと思われたが誘拐犯は死体で発見。という矛盾ばかりのこの事件。それを、シラを切る犯人をたった一つの指摘で陥落させる智鶴。彼の実力が本当に発揮されてきている。それは、彼のスタンスがだんだんと変わってきているからなのだろう。

『どことなく無謀なハウダニット』
まったく予想外のシチュエーション。だから今回は、中休み的なリラックスモードでのリアルゲームかと思っていた。でもやはり、最後には事件が起きてしまった。名探偵いるところに事件あり。
更に、「無気力」な態度をとってきた智鶴が、じつは3年前もから激情を抑え込んでいたとは。ることがはっきりしてきたことがはっきりした。それが、これからの事件にどうかかわってくるのか。「無気力」スタンスがどのように変わっていくのか、とても気になる終末だった。

『霧島智鶴のコールドケース』
今回は智鶴の激情の発露から始まった。3年前の母の死の裏にはいったい何が? その真相を中学生であっても見抜いてしまった智鶴。でも、何もできなかった彼。「無気力」とは、じつは「無力を実感した自分自身からの逃避」だったのか。
そして3年後の今、その智鶴の代わり指宿が動くとは全くの予想外だった。彼女もまた、この3年間同じ思いを抱いていたのか。
3年前の真実と今回の真実。智鶴を取り巻くその繋がりが明らかになったからこそ、彼も変わったのだ。自分の推理力だけを信じて他人を軽んじるのでは、名探偵とは言えないと気づくことができたのだろう。
これからは、「無気力」という言葉にずっと身を潜めていた智鶴も、堂々と自分の力を発揮していける。更にはそれを認めてサポートする人もいる。こうして本当の名探偵、智鶴が誕生した。
続編がとても楽しみになった。

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高校生の霧島智鶴は、めんどくさがりで無気力だがたぐいまれなる推理力を持ち、めんどくさがりながらも事件に巻き込まれその推理力を発揮する連作短編集。
プロローグから不穏な父子関係と母親の事件が示唆され、全体を通してその謎と父子関係が解決されスッキリとした読後感でした。
特にお気に入りは、第四章『どことなく無謀なハウダニット』謎解き脱出ゲームに参加した智鶴と幼馴染の揚羽、ある事件で仲良くなった後輩の柚季が、殺人事件に遭遇するお話。脱出ゲームの謎解きも面白く、途中で出てきた「物理的な意味での安楽椅子探偵」の一文では、その姿を想像して思わず吹き出しました。
第五章『霧島智鶴のコールドケース』では、智鶴自身が殺人の重要参考人となる中、プロローグに繋がる三年前の事件の真相に迫り、ハラハラドキドキでした。
とても面白かったです。

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3年前に母親が殺された事件を事故として処理されて以来全てに無気力になった天才少年、霧島は本人の望まないまま様々な事件に巻き込まれるが、その度に天才的推理力を用いて事件を解決してしまう。読み進めていると、犯人は必ず不用意な発言をするので、すぐにわかるしトリックも複雑なものはない。だが、ミステリ小説の入り口としては最適とも思う(霧島の痛いキャラも含めて)いわゆる、こういうのでいいんだよ!的な読者も惹きつけそうな作品だと思う。

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