名探偵再び

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刊行日 2025/04/14 | 掲載終了日 2025/04/16

ハッシュタグ:#名探偵再び #NetGalleyJP


内容紹介


親愛なる師匠、

私に重要な局面が訪れました。




私立雷辺(らいへん)女学園に入学した時夜翔(ときやしょう)には、学園の名探偵だった大伯母がいた。数々の難事件を解決し、警察からも助言を求められた存在だったが30年前、学園の悪を裏で操っていた理事長・Mと対決し、とともに雷辺の滝に落ちてなくなってしまった……。

悪意が去ったあとの学園に入学し、このままちやほやされて学園生活を送れると目論んでいた翔の元へ、事件の依頼が舞い込んだ。どうやってこのピンチを切り抜けるのか!?

< 主要登場人物紹介 >
時夜  翔 ◆私立雷辺女学園二年生
水間静香◆同三年生・新聞部部長
小花早季◆同一年生・美術部部員
真舟奏子◆同寮長・カウンセラー
蛾尾由姫◆同美術教師・美術部顧問
地原  錠 ◆翔の伯父・県警捜査一課主任
時夜  遊 ◆故人・翔の大叔母・雷辺女学園の名探偵
M     ◆故人・雷辺女学園の大犯罪者

< 目次 >
序章
第一章_消えたポラロイド
第二章_悪王の死
第三章_無意味な足跡
第四章_密室毒薬遊戯
終章_月とナイフ

------------------------------
著者/潮谷 験(しおたに・けん)
1978年京都府生まれ。第63回メフィスト賞受賞。デビュー作『スイッチ 悪意の実験』が発売後即重版に。「王様のブランチ」(TBS)で特集されるなどで話題となる。2作目の『時空犯』は「リアルサウンド認定2021年度国内ミステリーベスト10」で第1位に選ばれる。3作目の『エンドロール』では新型コロナウィルスで被害を被った若者たちを主人公とし、作品ごとにまったく違った舞台設定で読ませる注目の書き手となっている。近著に『あらゆる薔薇のために』、『伯爵と三つの棺』がある。


親愛なる師匠、

私に重要な局面が訪れました。




私立雷辺(らいへん)女学園に入学した時夜翔(ときやしょう)には、学園の名探偵だった大伯母がいた。数々の難事件を解決し、警察からも助言を求められた存在だったが30年前、学園の悪を裏で操っていた理事長・Mと対決し、とともに雷辺の滝に落ちてなくなってしまった……。

悪意が去ったあとの学園に入学し、このままちやほやされて学園生活を送れると目論んでいた翔の元へ、事件...


出版社からの備考・コメント

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○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

※発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなどNetGalley以外の外部書評サイトやSNS等で発売前にレビューを投稿することはお控えください。(SNSにてNetGalleyレビューページのリンクをご投稿いただくことは問題ございません。)

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出版情報

ISBN 9784065391754
本体価格 ¥1,850 (JPY)
ページ数 272

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かつて雷辺(ライヘン)女学園で起きた、大小様々な事件を解決に導いた学生・時夜遊。彼女の存在は、立て続けに発生した事件について裏で糸を引いていたMと共に滝壺──雷辺の滝に落ちたことで伝説となる。
 かの有名な探偵、シャーロック・ホームズと同じ道を歩む時夜遊はまさに、名探偵と称するに相応しい。
 だから、大叔母の功績をこれでもかと讃える雷辺女学園にやってきた時夜翔の抱える畏れも手に取ってわかるというもの。
 しかしそこは思春期の乙女である。新たな場所で他人とうまく渡り合うため『名探偵の係累』の肩書を利用し、それが故に数々の謎へ巻き込まれるハメになるのだ。
 名探偵でなければ解決できないような事件に、翔がどう取り組むのか注視したが、「ああ、そうくるのか」と膝を叩いた。これが、(ワトソンが無理やりホームズの皮をかぶるような)翔と読者を『等身大』で係留し、馴染みやすい世界観を担保していた。
 そうして物語は、翔が探偵よろしく個々の事件を解決していきながら、“時夜遊とMの因縁”や“再臨”を絡めて展開されていく。
 立派な名探偵として名を馳せた大叔母を、翔は超えていくことができるのか。
 たえず泥臭く、ときに悪巧みをめぐらせながら、翔なりの探偵像を突き進む姿は爽快である。
 また各人の会話劇やキャラ作りはコミカル寄りで、ミステリの厚みも程よいので、(ミステリに堅いイメージを抱く読者なら尚のこと)万人が手に取りやすい。
 『名探偵の美しさを謳った崇拝』が印象に残るオチだった。

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多分、最初から騙されます。
なんて言ったらネタバレになってしまう可能性が・・・!
問答無用で面白い1冊。
この作品に出てくる怪物(モンスター)は誰でしょう?を考えながら読むとまた面白いかもしれません。

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私立雷辺女学園に入学した時夜翔には、学園に銅像まで設置されるほどの伝説として語り継がれる名探偵の大叔母がいます。
翔は処世術に長けていて、大叔母の係累という肩書も上手く利用し平和な学園生活を謳歌するつもりでいました。そんな翔のもとに事件についての相談が持ち込まれます。
追い詰められた翔が口にしたのは「この事件、時夜翔が引き受けます」との言葉。果たして翔はどうやって事件を解決していくのでしょう。

何を書いてもネタバレになってしまいそうです。
さくさくと読めるのに展開は全く予想も出来ません。
いやいや、やられました。思わずふふっと笑ってしまうほど、騙されるのが心地よかったです。

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この人たちは、どうしようもないな笑
誰も好ましく思えない話も珍しく、それでも読んでいたら、引き込まれていた。
誰が犯人か、については、なんとなく目星はついたけど、
ラスト、まさかそう来るとは!
そして読み終わる頃には、強かに生きていく主人公のこの先を、見てみたいと思うようになっていた。

巻き込まれていく人はいい迷惑だけれども。

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大叔母の威光が残る学園に進学した時夜翔。大叔母の伝説になぞらうように事件が起き・・・。
多々の謎が提示される中で、ホームズとワトソンが複数入れ替わるような展開に呑み込まれていきました。曲者ぞろいの中、違和感とミスリードの配置が絶妙で、疑心のループにはまり込んでいく自覚を味わいました。
ありそうで、ありえない。且つありそうで、ありえないとループしてしまいそうなミステリ。

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主人公のキャラが独特で面白い。奥行きがあって味わい深いキャラでした。

読み始めた頃と読み終えた後で印象がちょっと変わって、「いいな好きだな」ってなりました。
したたかで、インパクトのあるセリフがいっぱあって。のほほんと読んでたら目を疑う言葉が出てきて「んっ、今なんて言った?」って二度見して、あ、この子こんなキャラなんだ、みたいな。笑
相手も相手で主人公の本質をズバッと突くから、「そうだよね! そう思った!」ってなって楽しい。思ったことを言ってくれて痒いところに手が届く感じ。薄っぺらじゃなくてリアルな人間の臭みのあることを言ってくれるから好き。

推理聞いてる途中で時間気にして「もうちょっとだから」っていうくだりがあるんですけど、読者に言ってくれてるみたいで「がんばってついていこう」ってなりました。

要所に掲載されている図解もわかりやすくて、レイアウトも素敵。

三章は「えっ、これ大丈夫かな?」って心配しながら読んでした。面白かったです。
最後にどんでん返しもあり、「あっ、そうだったの?」とびっくり。

クライマックスのセリフは格好よくて、探偵ものの良さというか、美味しい雰囲気が味わえました。こういう決めシーンが好きで探偵ものを好んでいる読者、多いと思う。
読み終えるころには主人公への好感度もぐんと上がって、もっとこの子のことを知りたい、この子たちのお話が進んでいくのを見守りたいってなりました。

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翔も覚悟のうえの入学だったろうが、30年も前に亡くなっている遊への崇拝に今も満ちた様子に、翔だけでなく読み手も呆気に取られてしまった。
その偉業に目が眩んでしまっては、翔でなくても「名探偵の子孫」として振る舞い、耳目を集めたくもなるだろう。そして自己顕示欲がどんどん膨らんでいくのだろう。
1年後に第一の事件が起きた時、自分を逃げるに逃げられない状態にしておいたのは翔本人。まさに自業自得。
ここから、個性溢れすぎる人達の物語が始まる事になるとは。

『消えたポラロイド』
「大祖母に匹敵する名探偵のふり」をしてきた翔。だからこそ、依頼から逃げようとする方法をひたすら考えるより、ない知恵を絞って少しでも推理してみるほうが建設的ではないのか?
ところがここで、翔の肥大化した自己顕示欲が役に立つとは。自己顕示欲は他人を意識することから始まる。だから、それが極限に達した翔は観察の達人と言える。だからこそ、安楽椅子探偵である遊の理想のバディとなるとは。
事件解決の後、翔が遊にまた会いに行ったのは自慢話のネタを仕入れるためとは恐れ入った。更に遊と契約までするとは。自分を聡く見せるためにそこまでするのか、翔。

『悪王の死』
美術部の3人が描いた翔の顔。どれも美人だが全てに〝小賢しさ〟が現れているところに、思わず爆笑。それに加えて、互いを利用し合う翔と遊のやりとりが面白い。さすがは血で繋がった者同士。どちらも感情的でカッコつけなのだなぁ。
そして事件解決。その後に新聞部の水間が暴走して書いた、予言めいた「号外その2」。今のところその気配はない。単なる煽り記事で終わることを願った。

『無意味な足跡』
刑事である伯父から、殺人事件の解決依頼が翔に持ち込まれる。他力本願で成した「30年目にして現れた二代目女子高生名探偵」の虚名は、とうとう返上不可能なレベルに達していたとは。そして、それが利用されていたのを知った翔の態度が意外だった。もしかして、翔は他人の力で着飾るだけの小者ではないのかも?

『密室毒薬遊戯』
水間の妄想が本当だったとは。「2代目M」の挑戦に対して、あくまでも「2代目名探偵」のふりを貫き通す翔。人を利用し、嘘をつき、その場凌ぎで押し通す。そう、それこそが翔の強み。ずっと遊の推理を横取りしてきても、この強さがなければ早々に化けの皮がはがれていたはず。翔は名探偵の遊とは別の意味での傑物だったのか。
そして、翔は名探偵ではないまま、遊に頼らずに傍目からは名探偵として事件を解決する。こんな推理のやりかたは翔にしかできないことと、呆れながら納得してしまった。
しかし、2代目Mはその上を行くとは。

『月とナイフ』
30年前の真実と今回の一連の事件。その両方に関係した「2代目M」の、あまりにも歪んだ崇拝の念に言葉もなかった。そして、それさえも上回る本当の真実が明らかになった時、この「2代目名探偵」のロジックが崩壊した時になって、この〝トリック〟に気づく始末だった。見事に背負い投げをくらってしまった。
そして、物語は続いていくのだろう。稀代の傑物嘘つきと、30年前に亡くなった名探偵の物語。

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主人公の翔が頭脳明晰で優秀な探偵でないばかりか、清廉潔白な善人でもないからこそ面白い。事件の犯人たちの動機もどいつもこいつも歪んでいてぞっとするばかり。だから観察者というのが誰であるかとかその動機なんかはぼんやりとは予想できた。実際は想像より歪んでたけど。それよりもラストの衝撃! いやなんでこごまであっさり騙されたんだと思って読み返してみるともう最初からしてやられてる 亡霊との会話はそうとわかっていれば確かに違和感だらけ なんでこの人は翔のことを気に入ったのかようやく納得!

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大叔母の名探偵ぶりが想像以上で、それに対して、期待を集める主人公が「どうせそんな事件は起こらないだろう」と現実的でさらに、打算的であるところも、身近に感じられ面白いキャラクターだと思いました。事件捜査を一緒に行う、新聞部の水間も失礼ながらいいキャラになっていて、主人公を引き立てていました。

 学園探偵ものは多々ありますが、バレないように探偵のフリをし続けなければならない。という点が加わっただけで、事件の本筋部部以外の主人公の思考や動きが面白い読み味で、アクセントになっており、全体を通して飽きることなく読み進めることができました。探偵ものが苦手な人にこそ読んでほしい一冊に思いました。


第1章
 探偵として主人公が動く理由づけが自然で違和感がなかった。また、最初の事件として非常にシンプルでわかりやすく、トリックもコンパクトながらなるほどと思えた、見事な事件でした。

第2章
 こちらは捜査が進むにつれて、ワイダニットがメインとなる章であった。謎の血痕についての答えは、なるほどとは思ったが、被害者の行動理由については若干都合良すぎるかな。と思いました。

第3章
 殺人事件を校内でなく、校外で発生させたところに、できるだけ現実味を崩さないように。というこだわりを感じました。容疑者が少ないながら、一筋縄ではいかない捜査で、前章までとは違ったシチュエーションを楽しめました。

第4章
 探偵への挑戦状はたまにありますが、この探偵は自力で解けないが、探偵のフリは崩してはならない。というところで、どのような展開になるのか読めず、楽しめました。

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学園の名探偵と崇拝されていた大伯母の出身校に入学した時夜翔は、彼女──時夜遊がすべての事件の黒幕・Mと一緒に落ちて行った滝の前で名探偵の幽霊と出会い……?

亡霊と推理するキャッチーなストーリーと、何がなんでも名声を得たい翔のキャラクターがおもしろく、肩の力を抜いてサクサク読めました。随所に散りばめられたホームズオマージュもニヤリとさせられます。翔以外の女子陣もかわいく、どことなく毎回不憫な下級生の小花さんやネタのためならなんでもする新聞部の水間先輩がとりわけかわいかったです。作者の前作『伯爵と三つの棺』も拝読しているのですが、それとはまたまったく違うテイストで、振れ幅の広さに驚きました。

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シャーロックホームズとモリアーティ教授のオマージュから始まる本作。探偵好きにはたまらない傀儡探偵。そして、青春ミステリー要素もあり、ありそうでなかった雰囲気を纏わせる。唸る!なるほど!というほどの驚きはラスト以外はなかったけれど物語の読み手と作品の主人公の目線が同じなので、読み手を置いてきぼりにすることなく進むからとても読みやすい。まさにビギナー向けミステリー。

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探偵の娘として生まれたこともあり、学園で伝説を作った彼女のような活躍を期待されて窮地に陥った彼女が、雷辺の滝で幽霊と出会い、彼女の助言を得ながらもたらされた事件を解決していく展開で、自分の無力を正しく認識する翔の開き直りっぷりはむしろ清々しいくらいで、テンポよく読ませる物語の構図としてはある程度予想できましたけど、そう思わせておいてそこから最後に待っていた意外なオチには見事に驚かされました。

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私立雷辺(らいへん)女学園に入学した時夜翔には、かつて学園の名探偵だった大伯母がいた。30年前、学園の悪を裏で操っていた理事長・Mと対決し、共に雷辺の滝に落ちて二人は死亡。平穏な学園生活を望む翔だが事件の依頼が…。
大伯母が伝説の名探偵とはいえ翔には推理力はない。何とか名探偵のふりをして切り抜けたい翔の前に師匠が現れる。ネタバレになるので詳しく書けないが、軽い語り口とテンポの良い展開でサクサク読める学園ミステリ。すがすがしいまでに他力本願の翔の本音に思わず応援したくなる。
ラストですっかり騙されていたことに気付く。そうくるか!続編あるのかな?あったら是非読みたい。

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