心臓とこころ
文化と科学が明かす「ハート」の歴史
ヴィンセント・M・フィゲレド著 坪子理美 訳
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刊行日 2025/04/10 | 掲載終了日 2025/04/30
ハッシュタグ:#心臓とこころ #NetGalleyJP
内容紹介
「心臓」は本当にただのポンプなのでしょうか?
かつて人々は,心臓こそが知性や感情,魂の宿る場所だと信じていました.しかし,近代医学の発展とともに,心臓は脳に従属する単なる血液ポンプと考えられるようになりました.それでも,心臓は今なお愛や健康の象徴として強い影響を持ち続けています.
本書では,心臓専門医の著者が,古代から現代までの心臓に対する人類の認識の変遷をたどり,芸術・文化・宗教・哲学・科学における心臓の役割を解き明かします.さらに,最新の科学が明かす心臓と脳の関係や,心臓医療の進歩についても詳しく解説.
本書を読めば,あなたの心臓に対する見方が変わるかもしれません.
おすすめコメント
心臓はただのポンプなのか?歴史と最新科学が明かす,その驚くべき役割
心臓はただのポンプなのか?歴史と最新科学が明かす,その驚くべき役割
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784759824049 |
本体価格 | ¥2,700 (JPY) |
ページ数 | 350 |
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NetGalley会員レビュー

少し難しかったのですが、
心臓は2つあると考えられていたことや
心臓を生贄にしていた地域のことなど
(特に6歳から14歳の子供が犠牲になったこと
は胸が痛かったです)が知れて良かったです。
今は当たり前のように心臓の知識を知ることは
できますが、それも何千年もかけてのことだと
歴史や犠牲の深さに項垂れました。
心臓は血を全身に送る臓器だけど、
悲しい時胸が痛くなるとかどうしてなのか、
何千年前の人も私もわかりません。
読ませてくださりありがとうございました。

心臓専門医の著者が古代から現代までの心臓に対する認識の変遷が綴られています。
私は看護師をしていたので解剖学的なポンプとしての心臓をすぐにイメージしてしまいます。古代の人々がどのような認識を心臓に対して持っていたのかということを知らなかったのでとても興味深く読みました。
特に驚いたのは
・シュメール語により4600年以上前に人間たちは心臓が拍動し各所で脈を感じられることを理解していたこと。
.古代エジプトのファラオのミイラのアテローム性動脈硬化が見つかった確率の高さ。
・1000年以上前に既に心臓疾患予防のために日々の運動と健康的な食生活を推奨した医師がいたということです。
色んな文明や時代において心臓がどのような認識をされていたのかを知ることができます。
そして魂はどこに宿るのかという認識も変遷していきます。
様々な文明のおいての心臓の認識が記されていますが特に印象に残ったのは、カリブーの人びとと呼ばれる先住民族がカリブーの心臓の欠片をもち、カリブーも人間の心臓の欠片を持ち、カリブーとは精神、身体、知性の面で繋がっていたという箇所です。
互いに生き延びるのを助けたということは、心臓がいかに重要な器官であるか彼らにも認識され身体を委ねていたいたのだと感じました。
心臓はポンプの役割だと思っていても、胸が痛む、胸が騒ぐ、胸踊る、などなど今でも色んな慣用句が使われています。古代の人々と同じように現代でも心臓という臓器に特別なものを感じているのだろうと感じました。