NO.6[ナンバーシックス]再会 #1

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刊行日 2025/05/26 | 掲載終了日 2025/03/27

ハッシュタグ:#NO6ナンバーシックス再会1 #NetGalleyJP


内容紹介


最終巻でネズミが「再会を、必ず。紫苑」と告げてから、

ファンたちが待ち望み続けた……続編、刊行!!

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世間知らずな超エリートの紫苑とテロリストのネズミが運命的に出会い、偽りの理想都市「NO.6」を崩壊させる、少年たちの戦いを描いた『NO.6[ナンバーシックス]』シリーズが幕を降ろしてから14年――。
『NO.6[ナンバーシックス]再会#1』では、ネズミが「NO.6」を去ってから2年後の世界が描かれる。

◆あらすじ◆
紫苑は「NO.6」再建委員長に就き、不安定な政情に悩み、得体のしれない無差別暗殺者に狙われていて、ネズミの存在を渇望していた。そんなとき、ネズミの気配を近くに感じて……。
二人は、再び、誰もが虐げられない世界をつくることができるのか――?
罠だらけの現実に二人は「希望」を見つけることができるのか――?

>>本書の発売を記念して、『NO.6〔ナンバーシックス〕』シリーズこれまでの物語(全#1~9+beyond)から、文庫版『NO.6〔ナンバーシックス〕#1』も公開中です!
ぜひこちらもご確認ください
https://www.netgalley.jp/catalog/book/584880

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◆ あさのあつこさん からのメッセージ ◆
声を聞きました。ネズミの声です。
「生きる場所も死ぬ場所も自分で決める。あんたじゃなくおれが決める。余計なお節介は止めてもらおうか」と。
そうか、彼らは既に出逢い、運命を紡ぎ始めているのか。
だとしたら、わたしも、もう一度だけ、本当にもう一度だけ、彼らに手を伸ばそう。この手で彼らの生に触れてみよう。
『NO.6』の作者として戦ってみよう。あれほど恋焦がれた少年たちに挑んでみよう。
今はただ、それだけを考えています。
14年の時を経て、あなたに再び『NO.6』を届けます。

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著者/あさのあつこ
岡山県生まれ、在住。大学在学中より児童文学を書き始め、小学校講師ののち、1991 年『ほたる館物語』で作家デビュー。97 年『バッテリー』で第35 回野間児童文芸賞、2005 年『バッテリーI~VI 』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『NO.6』シリーズは、コミカライズ、アニメ化された。児童文学から時代小説まで様々なジャンルの作品を執筆し、幅広い世代に親しまれている。

絵/toi8(といはち)
イラストレーター。アニメ『NO.6』のキャラクター原案・コン セプトデザインを手がけた。


最終巻でネズミが「再会を、必ず。紫苑」と告げてから、

ファンたちが待ち望み続けた……続編、刊行!!

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世間知らずな超エリートの紫苑とテロリストのネズミが運命的に出会い、偽りの理想都市「NO.6」を崩壊させる、少年たちの戦いを描いた『NO.6[ナンバーシックス]』シリーズが幕を降ろしてから14年――。
『NO.6[ナンバーシックス]再会#...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

下記に該当する方のリクエストはお断りさせていただく場合がございます。
ご理解のほど、宜しくお願いいたします。

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おすすめコメント

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『NO.6再会#1』予約開始即、Xトレンド1位に、SNSで人気急上昇中の『NO.6[ナンバーシックス]再会#1」。
アニメ化、漫画化され150万部超えのベストセラーが14年ぶりの続編『NO.6再会』シリーズとしてスタート! 待望の続編発表に大きな注目が寄せられています。
装画、挿絵はアニメNO.6のキャラクター原案・コンセプトデザインを担当されたtoi8さんです。
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『NO.6再会#1』予約開始即、Xトレンド1位に、SNSで人気急上昇中の『NO.6[ナンバーシックス]再会#1」。
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装画、挿絵はアニメNO.6のキャラクター原案・コンセプトデザインを担当されたt...


販促プラン


読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。

また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。

★★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 児童書営業部>まで直接お問合せをお願いいたします。

★★



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NetGalley会員レビュー

初めてNO.6に出会った頃、私はまだ子供で、ネズミがとても大人びて賢い人に見えていました。
「大人になった今読んでしまったら、あの頃の感動や臨場感はきっと訪れない」
そう覚悟して、待望の続編のページをめくりました。そこには、子供の頃に出会った時と変わらないものがありました。ネズミの言葉、紫苑の信念、イヌカシの優しさ。彼等を取り巻くもの。ドキドキして、ワクワクして、「私が大好きだったもののきらめきは、大人になっても色褪せていないんだ」と、嬉しくなりました。
これを機に、新たにNO.6に触れる人が増えてくれると嬉しいです。

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感想


まずは、あさのあつこ先生、そして編集部の皆さま。
「NO.6 再会」を執筆・出版いただき、本当にありがとうございます。
10年以上焦がれ、忘れることのできなかったNO.6という作品に、今こうして再会できていることが正直今でも信じられません。記事を見た時、内なる高揚感と、どこかほっとしたような感情でいっぱいになったのを覚えています。また2人に会うことができるなんて、本当に生きていて良かった。

私がNO.6に出会ったのは、約13年前、中学2年生の時でした。クラスメイトになり仲良くなった友人から、おすすめの作品があって、しかもそれがもうすぐアニメ化される、という話を聞いて、その友人は私以上の読書家だったため、そんな人が勧める作品ってどんなものだろうとすぐに本屋に探しに行ったのを覚えています。
そして、1巻を読み終わった時の衝撃も、鮮明に覚えています。あんなに夢中になって本を読んだのは人生で初めてでした。
NO.6の破壊と再生、その中心に立つ2人の少年の物語が、価値観であったり、語彙であったり、人との向き合い方であったり、そういった私のまだ柔らかだった部分を、大きく変容させてくれたと感じています。

今回リクエストを承認いただいたあと、正直、全てを読むか非常に迷いました。焦がれていた時間が長すぎて、こんなにすぐに、心の準備もできないままに2人の再会に立ち会っていいものか、少し怖気付いてしまったのです。ただ、読み始めたら最後、止まることはできませんでした。紫苑がネズミに会いたくてたまらないように、結局私も2人の再会に立ち会いたくてたまらなかったのです。あさのあつこ先生の紡ぐ言葉はすぐ身体に、脳に、目になじんで、10年なんて時間がなかったように、飲み込まれるように物語に没頭することができました。

読み終わって最初、まず浮かんだのは、紫苑、君ってやつは… という言葉でした。君ってやつは、色々と背負いすぎだし、それを自覚しているくせに、他人に靠れることを選ばないし、そもそも他人にはどうすることもできなくて、君の中にはネズミ、ただ1人しかいないんだから…というような、いじらしいとももどかしいとも違う、率直に言えば心配のような感情が浮かんでいます。
NO.6の再生。今の紫苑が向き合っている現実ですが、ではなぜ、紫苑がNO.6を再生させるのか?
目を逸らすな。記憶し、思考し続けろ。それがあんたの為すべきことだ。
ネズミが告げた言葉に、紫苑がこのNO.6の再生を進めているのだとしたら。紫苑がNO.6の再生の先に見ているものは、市民の自由で幸福な生活などではなく、ネズミが自分を受け入れてくれる、伸ばした手を拒まずずっとそばにいてくれる、そんな未来なのではないかと考えてしまうのです。
もちろん、火藍やイヌカシ、沙布、大切な人たちへの想いもあるでしょう。彼のNO.6の犠牲者を一括りにしない姿勢がとても好きなのですが、それも本気でNO.6の再生を志しているからこそだと思います。
ただ、ものすごく危うい。内にある激情をコントロールできているようで、実はできていない。身体から溢れ出しそうな波を、理性という壊れそうな蓋でなんとか抑えている。大きな目標のわりに、その果てに求めるのがただ1人の他人って、少し脆いんじゃないかと感じてしまいます。
紫苑はそんな弱い人間ではないと思いますが、beyondの時から漠然と感じていた不安でした。このままネズミに再会できなかったら、どうなってしまうのだろうと。だからこそ、今回「再会」シリーズが刊行されると発表され、少しほっとした感情になったのかもしれません。

ただ、私はそんな紫苑がとても好きです。感情をストレートに伝えることのできる紫苑が眩しくもある。そして、信じているとしても、会えるかわからない、どこにいるかもわからない誰かを想い続けるのは、とてもエネルギーがいることです。紫苑は本当に凄い人だと思います。
この言葉を使うことが正しいか分かりませんが、紫苑があまりにも強くネズミを愛し、求めていることが、ここから物語にどう影響を与えるのか?崩壊はどのように始まるのか?ネズミはなぜそれを知ったのか?早くも、続きが早く読みたくて仕方ありません。紙の本でも改めて読みたい…と、色々ソワソワしてしまっています。

私は、紫苑とネズミ、2人の関係性、物語を本当に愛しています。重ねて、2人と再会させていただいて、もう一度物語を始めてくださって、本当にありがとうございます。これからもずっと応援しております。
どうかお身体には気をつけて、ご無理のない範囲でご執筆いただければ幸いです。
拙い文章で申し訳ありませんでした。
また、私の解釈が甘い部分も多々あるかと思います。本来は何度も読み直した上でレビューをお送りすべきと思うのですが、どうしても今の熱量で生まれる言葉を伝えたくて、読み終わってすぐに書かせていただきました。ご不快な点がありましたら申し訳ありません。


何年後になってもかまいません。
2人の物語の続きを心待ちにしております。

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十四年。
この歳月の重みを、どれほどの言葉で表現できるだろうか。紫苑とネズミの物語に初めて触れてから、実に十四年。作中ではわずか二年の時が流れたに過ぎないが、私にとっては長い長い時間だった。そしてついに、彼らに再び出会うことができた。

その再会の瞬間は、決して感傷的なものではない。むしろ、乾いていて、どこか他人行儀でさえある。しかし、その抑制された距離感が、むしろ二人の間に横たわる時間の深さを際立たせている。再会の仕方こそビジネスライクとも言えるほど淡々としていたが、そこから巻き起こる感情の奔流は、まさに圧巻だった。

言葉を交わすたびに変化する空気、感情の高まりとぶつかり合い。二人が発する一言一言に、目が釘付けになり、ページをめくる手が止まらなかった。十四年の時を経て、再び彼らの物語を追えることの幸福を噛みしめつつ、次なる展開に心が逸る。

#2も、心から楽しみにしています。

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この作品の前シリーズに出会ったのは最近でした。
前シリーズを読み始めた途端、引き込まれて夢中になって読みました。
面白く、楽しく読み応えもあり読後感の余韻も好きでした。
そのシリーズの続編が出ると知り、またあの世界に行けるのかと思うととても嬉しかったです。
タイトルに書かれている再会は何を指しているのか、登場人物達はあの後どのように過ごしているのか気になり、
最初から胸が高鳴りました。
あの引き込まれる文章や登場人物、世界観にまたすぐに夢中になりました。
新しいNO.6でネズミを待ちながら過ごしている紫苑に胸が苦しくなったり、世界情勢が現実と合うような部分や
生活の様子を読むと見なくてはいけないのに目を逸らしている自分がいることに気が付きます。
イヌカシやシオン、火藍のやり取りや火藍の紫苑への深い愛情に胸があたたかくなりました。
紫苑のネズミに対する言葉では言い表せない思いの強さに息を呑みました。
破壊の後の新しい世界で何が起こり、これからどうなっていくのか気になって仕方がありません。
書籍でもこの物語を楽しみつつ、続きを心待ちにしています。

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NO.6は永遠に私のバイブルです。15年前から、ずっとずっと1番大切で大好きな作品。そんな作品の続編が出る。信じられないほど嬉しかったです。こんな幸せがあっていいんだろうか。再会#1、先読みで読ませて頂きました。1ページ目の題名だけで、心は大洪水。本当に私は、彼らの世界のあの先を知ることができるんだ、彼らの再会を、目撃できるんだ。それだけで心がいっぱいで、1ページ目だけを15分見つめた挙句、4ページ目の目次で更に15分(笑)。さあ1文字1文字大切に読もう、そう思って読んだのに、読み始めたらもう夢中で、気づいたら読み終えていました。私の愛おしくて仕方がないNO.6が、彼らが、変わらず確かに生きていました。あさの先生、NO.6続編を世に出そうと奔走してくださった方々、本当に本当にありがとうございます。ネズミと紫苑が再会した!!!約束が果たされた。本当に、本当に嬉しいです。でもそれは1つの始まりだった。エピローグなんかじゃない。そう、まだまだ彼らにはやる事があるようで。様々な不穏が渦巻いていますが、私も火藍さんのように、彼らのこの先をただただ見守りたいです。そして、絶え間なく変化していく日々に翻弄される彼らに、勇気を貰いました。NO.6はやっぱり私のバイブルです。どれだけ翻弄されようと、自分を見失おうと、必ずいつかは前へ進む。私もそうありたいです。

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夢にまで見た再会。衝撃でした。

私は中学生の頃にNO.6と出会い、大人になった今でもNO.6という作品の大ファンです。14年間、続編が出るのを心待ちにしていましたが、その反面で「紫苑とネズミが再会したらこの物語が本当に終わってしまうのではないか?」と続編が出ることが怖くもありました。
しかし、そんな私の心配は杞憂でした。なぜなら、二人の再会は「ここから始めるための再会」だったからです。
「留まる者」であった紫苑と、「浮遊する者」であったネズミ。対照的だった二人が、再び現実と戦うために交錯し、今度は二人一緒に同じ方向を向いて進み続ける決意をした。そのことに、思わず目頭が熱くなりました。そして、離れている間ずっとお互いを想い続けていたことにも…。

そしてもう一つ、気が付いたことがあります。読み進めていくうちに、「これはNO.6の物語ではなく、今まさに私たちが住んでいる地球の現実だ」ということに。
紫苑が直面しているあまりにも過酷な課題。国家間の闘争や紛争、核兵器の使用、地球温暖化、放射能による汚染、人種差別、そして無差別殺人…。ページをめくりながら、「これらはそっくりそのまま、今まさに私たちの住む地球上の問題ではないか」と背筋が凍るような思いがしました。なんて苦しい物語なのだろう。こんなにも、ページをめくるのに覚悟が要る。紫苑とネズミは、こんなにも重く厳しい戦いに臨もうとしているのか…。と、思わず目を背けたくなりました。
しかし、だからこそ、目を背けてはいけない。見て見ぬふりをしてはいけない。これはただの空想上の物語でもなく、どこか遠い場所で起こっている話でもなく、今私たちのすぐそばで起きている現実なのだ、と。目を背けるな、見ろ。とネズミに言われた気がします。

読了後、二人の身を案じずにはいられませんでした。
けれど。二人はもう、同じ方向を向いているんだ。だから大丈夫。二人なら、この先どんなことがあっても乗り越えていける。そう信じています。

「現実と戦うのは紫苑とネズミだけじゃない、今を生きる私たちだ。」そう思わせてくれる作品です。

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続編書いていただきありがとうございます;;
紫苑とネズミはいつ再会するんだろう?とドキドキしながら読み進めていました。途中の挿絵も最高でした………!上手く文章にできないんですが、本当に最高でこの本に出会えてよかったと改めて思います。紙の本が届くこと、そして続きがとてもとてもとっても楽しみです><

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まずはじめに、14年の時を経てまたNO.6のために筆を取ってくれたあさのあつこ先生に、成長した2人を描いてくれたtoi8先生に深く深くお礼をしたい。
小学生の頃、友人のすすめでNO.6を手に取ったあの日から、人生の大きな転換期には必ずNO.6がそばにあった。

NO.6 再会 が出版されると聞いて、日本中のファンが胸躍らせ、初めて読んだあの日の感動と激情を思い起こした。例に漏れず私も。

そして思いがけず、胸の熱が冷めやらぬ今この時に読ませていただけると知り、ありがたく拝読したわけだが、どうにも筆舌に尽くし難い。

ただ確実に言えることは、事実として述べられるのは、読み始めから最後のあとがきまで、涙を流し続けていたというだけ。
続きを読めるという感動ゆえというのももちろんあるけれど、
2年の間ネズミに焦がれ続け、ネズミの言葉を、行動を、思い出を、反芻し続けたことや、
ネズミ自身も、きっと紫苑に焦がれ惜しんでいただろうこと、2人とも、あの強烈な出会いが心に深く深く刻まれていたことが嬉しくてならなかった。
火藍の息子への思い、イヌカシの心のゆらめき、力河の思わず笑っちゃうような恋心、何もかもが懐かしく、嬉しかった。

きっとかつてのNO.6の読者は(ここには漫画版、アニメ版ファンも含む)
同じように歓喜すると思う。

紙の上で息をしている紫苑やネズミ、イヌカシたちに、私たち読者もまた再会できた。
14年の時を経て、鮮烈に動き出した物語を、ぜひ、一刻も早く、まだ読んでいない読者のみんなにも味わってもらいたい。

ネズミは約束を違えない。
そう信じて待っていたすべての人へ。
再会を必ず。

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前に進まない。その選択を選ぶこともできたはずだ。
愛している。ならばなぜ繋ぎとめない?
繋がれよ。ひとりで生きるな。

文字を追っているはずなのに、眼前に画像がありありと広がる。
小型核、偽りの理想都市の崩壊、旧西ブロック、壁の外側、鬱陶しい横顔。
鋭利な筆致が「見たこともない」を可視化させる。

刻む会話は今の時世をも写す。
~遺体は片付けられたけど、床に散った血の染みはそのままになっている。
 なかったことにしてはいけない。考え続けなければならない~
~犠牲者という一言で片づけてしまわない。重なるけど同じではない同じにしてはいけない。
 犠牲者を一括りにしない。一人一人の生と死を掘り起こし記録する~
言葉は残る。記憶に、残像に。決意に。
揺れる心を描くのが上手すぎて、知れば知るほど面白くなって
「物語の深淵」にはまる、その様が怖くて嬉しい。

物語がはじまる。

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学生の時に、
初めて『No.6』を読み、
大ファンになりました!

現実から切り離された世界観に魅了され、
怒涛の展開に心を揺さぶられた記憶は、
今でも色鮮やかに覚えています!

待望の続編という事で、
歓喜と緊張が織り混ざった気持ちで
読み始めたのですが、
胸が高鳴る間違いない面白さでした。

崩壊後からの、
再生を目指す新たな幕開け。

しかし、
不穏な予兆を感じる相次ぐ事件。

ページの隅々までに、
緊迫感が張り巡らせれているような衝動に、
ただただ圧倒されました。

そして、待ち焦がれていた、
あの2人の運命の再会!

その様子に、
胸が、切なさと愛しさで、
締め付けられるようでした。

また、変わらぬ仲間たちの温かな優しさに、
心を救われました。

全てを喪失した場所から、
新世界への道を切り開いていくような、
革命のディストピア小説。

また、離ればなれになっていた、
想いの絆が結び直され、
始まりの光に包まれていく物語。

激動の兆しを感じる序章が、
どうなっていくのか、
気になる気持ちでいっぱいです!

今後の『No.6』を心待ちに、
最後まで追いかけてまいります!

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14年間待ち続けた読者の期待に応えた、最高の作品であると断言しましょう!
前作『No.6』と比較して、世界観設定がより綿密に練られており、SF作品として格段に面白くなったように感じました。
登場人物たちは、確かに私たち読者の知る彼らでありながらも、確実に2年もの歳月の経過を感じました。変わらない懐かしい部分にほんのりと温かい懐かしさを感じ、変わってしまった世界に恐れや焦りが募り、とにかくページを捲る手が止まりませんでした。
理想都市と呼ばれた都市国家No.6が作り出すファンタジーと、紫苑やネズミをはじめとした登場人物たちが生み出すリアルな“人間という生き物の危うさと美しさ”が見事に融和しており、一度『No.6』の世界に飛び込んだら最後、私たち読者はその魅力に完璧に囚われてしまうのです………toi8先生の挿絵も非常に美しかったです。
初めて『No.6』を読んだとき私はすでに立派な大人でしたが、図書室で借りたお気に入りの本を抱えて駆け足で家に帰る子供のような気持ちで毎日帰宅し、寝る間も惜しんで貪るように読み進めたことを覚えています。無印『No.6』とその続編である『No.6 beyond』を読了した後、紫苑とネズミはいつ再会するのだろうか、もし再会したらどんな言葉を交わすのだろうかと、来る日も来る日も考えていました。紫苑がネズミを待ち続けるように、私も何年でも、何十年でも彼らが再開する日を待とうと決めていました。
そんなある日、いつも利用しているショッピングサイトから「あさのあつこ先生の新刊が発売します」との通知が来て、何だろうと見に行ったら「No.6 再会」の文字がスマホの画面に浮かんでいたにです。あの瞬間の衝撃と高揚を今も詳細に覚えています。
きっと今レビューを読んでくださっている皆様にも、各々のNo.6の対する素敵な思い出があるのだと思います。
『No.6 再会』を読んで、改めて私はこの作品が大好きなのだと感じました。皆様もきっとこの作品が大好きだと思います。
第1巻を読み終えたばかりですが、はやくも第2巻を求めてしまう自分がいます…笑
でも、こうやって大好きな小説の続きを楽しみにしながら過ごすのって幸せなことですよね。果てしない人生の中で、中間地点を与えてくれるような気がするんです。
改めて、No.6を生み出し、14年の時を経て再びこの作品を世に出して下さったあさのあつこ先生と関係者の皆様に心より感謝いたします。

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お世話になっております,読み資格を与えられて,まずはあつこ先生や、出版社に感謝を伝えます、誠にありがとうございました。《再会#1》はもう読み終わったのです。すごく素晴らしいな作品ですので、わたしはとても感動しました。
本書は、紫苑が新たのNo.6に直面する複雑な問題を鋭く分析し、読者に深い洞察を提供しています。先生の筆致は明快で、神秘的な紫苑の心をわかりやすく解説しており,“紫苑はやっぱりNo.6のためだよ”と思います,同時に、彼はネズミの託すを完成させるためでもある。また、本書で取り上げられた事例は、実際のNo.6の社会問題に基づいており、紫苑はどう理論と実践のバランスが取れている点も高く評価できます。読者としてのわたしは、単に紫苑とネズミの感情を理解するだけではなく、それも(紫苑のやり方)を現実に応用するかについても学ぶことができます。火藍ママの強靱さ,母の愛,親友としてのイヌカシとの信頼関係………莉莉そして恋香の逞しく,生に向かって生き延びる一人一人の決意,私はそこからいろんなことを学びました。
総じて、本書は社会を理解し、紫苑とネズミ二人の少年の(あるいは人間と人間の)名を付けない、尊い感情を理解し,自分と自分の戦い、自分と他人の戦い、自分と不合理な国との戦い,その課題に取り組むための貴重な模範となるでしょう。多くの読者に手に取っていただきたい一冊です。
最後に,最も感動的な再会でした。
「お帰り,ネズミ,お帰り,あつ子先生」。
実に素晴らしいの14年間でした…
以上が私のレビューとなります。ご確認いただければ幸いです。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
二光
2025.2.26

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14年待ち続けてきた、紫苑とネズミの物語。聖都市NO.6の続きの物語。
14年待ち続け、二人の未来に様々に思いを巡らせた時間は無駄ではなかったと、期待を大きく上回る展開を与えてくれた、あさの先生に最大限の感謝を。紫苑とネズミが別れた2年の間に、全体が掴み取れない相手を思いながら、二人とも十分に自身との対話を続けた。NO.6崩壊に伴い、環境が変わっていくキャラクター達のそれぞれのこれまでの生活をどこまで残せるか、新しい環境に身を任せるのか、次を選び取るのか。これまでとは違った苦しみの中で、それぞれのキャラクター達の心からの幸せを願って。

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I have read this work and I like it very much. I've seen No. 6 a long time ago, and I'm glad I got the chance to try it out. You guys surprised me with the sequel. Shion has clearly grown as head of the Reconstruction Commission. A lot must have happened in those two years. It was amazing to see Shion with a different hairstyle from the past. It was also very moving to see his friends come out one by one. Especially Shion and Inukashi interaction, how cute they are. The love between Karan mama and Shion is also very touching. I must be most excited about the reunion of Netsumi and Shion, once said“Will see you again, Shion”, to see the reunion of the two I was almost excited to shout. And I'm curious about what kind of crisis will follow No. 6. I'm looking forward to the story and their adventure.No.6最高です!

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10年以上前に読んだ本を覚えているのか恐る恐る読み出したのですが、すぐにNo.6の世界に引き込まれました。紫苑、イヌカシ、火藍、そしてネズミ…変わらず魅力的な登場人物たち。未来への警告とも思える舞台。一気に読んでしまいました。あぁ!次巻が待ち遠しい。そうでした。前作シリーズの時も待ち焦がれていたのでした。前作シリーズ最初から再読して次巻を待ちます。

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14年ぶりの新刊に感激してやまない気持ちで拝読しました。
毎年のように原作やbeyond、漫画、アニメ、ドラマ、昨年では初ミュージカルで紫苑とネズミの物語を振り返ってみて、また新しい気付きを得ていくような時間でした。
そして、二人に刻まれたその時間が今度こそ確実に先に進んでいくのはやはり尊いものに思います。
NO.6から見る国際情勢や、イヌカシと紫苑が大事にしている西ブロックでの生活。まだ分かり合えることが出来てないが、互いを思えるようになったかつての壁の向こうに住む人々。森の民の故郷、そして母親としての愛の形。
群像劇のように展開されるストーリーについ夢中になってしまい、大好きな作品となると次のページをめくる前にひとつひとつのセリフや描写を噛み締めるのはこんなにも幸せなのかと実感しました。
あさの先生と編集部の皆さまに感謝しきれないほど感謝しています。あとがきから伝わる先生たちの決意に応援しております!エリウリアスとの戦いは個人的に紫苑の気持ちを固めるには必要なエピソードと思いますし、ネズミにとっても色んな気持ちを整理するには良いタイミングになり、一度距離を置くことで見えてきたものも多いではと思いました。
成長した二人のやりとりはとても微笑ましく、少し大人びいた仕草も魅力的で心臓にグッとくるような愛しさを感じます。
NetGalleyで先行レビューするのは初めてですが、校了前の貴重なコンテンツを読むことができて、直接関係者さまにも感想とお礼を伝えできて本当に良かったです。
校了後verとはどう違うかを気にしつつ、本発売を楽しみにしております!
そして、#2ではますますミステリーの部分を深掘りしていくと思うと胸熱の気持ちでいっぱいです。

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No.6には中一の頃に出会いました。
彼らの情熱的でどこか悲痛な生き様に心を重ねながら、確かなあの時私は彼らと罪深く偉大な都市と相対していたと思います。そんな思い出と寸分たがわない再開編にふさわしい素晴らしい序章でした。
全てのNo.6ファンに読んでいただきたいです。
紫苑に、ネズミに、そして彼らを愛する人々に少しの幸福が訪れるのを見届けたいです。今後も楽しみにしています!

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2年の時を経て、また走り出した紫苑とネズミの物語。no.6の再建に携わる紫苑とそこへ戻ってきたネズミが新たな困難へと向かっていく。この物語をもう一度読める喜びが、心から溢れてきました。これから何が起こっていくのか、2人の心情や立場がどう変化していくのかがとても気になる1巻の終わりでした。紫苑とネズミの再会から、紫苑の「次は君に着いていく」という決意でグッと涙が溢れました。また、火藍とイヌカシの関係性の変化や、イヌカシの紫苑に対する心情の変化からNO.6の変化を感じました。2人の別れから14年。やっと再会した2人の今後が楽しみで仕方ありません。
作者の14年間の葛藤と決意に感謝の意を評して。

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ずっと待っていました。
二人を待っていた長い長い時間が、瞬時に消えました。またあの街に戻り、皆と再会出来て、涙が止まらなくなりました。
紫苑とネズミの二人はまた、互いを救いながら共に戦って行くんだと、辿り着けていなかった道程がまた始まるんだと、この再開が本当に嬉しいです。本当に本当に。また彼らに会わせてくださって、ありがとうございます。

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ずっと待ち望んでいました。と言っても、私が前シリーズである『NO.6』に初めて触れたのは、5年前です。そのときからずっと私は彼らの姿を胸に刻み、過ごしてきました。そんな彼らのその後の生き様を再び見られるのが本当に嬉しいです。
本作は、NO.6崩壊から2年後の世界が描かれています。前シリーズを読んでいた当時の感情がよみがえるような描写やセリフに懐かしさを覚え、この2年間での登場人物や市民の変化には、読んでいるなかで何度も、言葉では言い表せないほど感情が揺さぶられました。また、他の都市との繋がりや関係性を掘り下げており、この世界がより鮮明に感じられました。
旧都市の犯した過去を忘れず、その責任を考え続けるーー。様々な形で旧都市に向き合う人々のその姿勢は、現代を生きる私たちにも必要とされるものではないでしょうか。さらに、自分の生活を守り、己を強く持つことの難しさを改めて考えさせられました。
シリーズものですので、この作品を読むにあたって、前シリーズの内容を知っている必要はありますが、まだ『NO.6』に触たことのない方にも、ぜひ彼らのすべての軌跡を辿って欲しいと思います。今後、彼らがどのような道を歩むのか、今から次作の展開が待ち遠しいです。

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NO.6やbeyondで度々見せた紫苑の支配者としての素質に不穏なものを感じていた。そして、NO.6再会のあらすじで紫苑が再建委員長になっていたことを知った際も、再建には危険な要素だったとはいえ楊眠を虚偽のデータで排除してしまった時のようなことを繰り返したのではないかと心配していた。しかしNO.6再会を読んで、私が危惧していたよりも紫苑はずっと理想を欲望に変えないように戦ってきたのだと感じ取れた。beyond後に紫苑がどうなっていったのかについて長年最悪の場合まで想定していたため、その点についてはかなり安心できた。ただそれと同時に、現在の紫苑を不安に思う周囲の気持ちについても分かるような気がする。このままネズミに再会しないままだったらかなり危険な状態だったのだろうということも想像がついた。
 ネズミが紫苑のもとを去った理由について、なんとなくそうなのではないかとは思っていたが、実際に言葉にされると胸にくるものがあった。それをひっくるめて、ネズミが紫苑の全てを受け入れると覚悟を決め再会の約束を果たしてくれたことが嬉しかった。これから解決しなければならない課題は山積みだろうし不穏な要素もたくさんあるが、この二人の新たな物語を届けてくださることに本当に感謝したい。

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十四年の年月を経て再会してくれてありがとうございます。私がNO.6という作品に出逢ってからも十四年が経ちました。再会を待ち続けていた身としてはどんな形であろうと再会してくれた事実に感謝です。
新シリーズを読んで早々に、嬉しいけれど、また戦いが始まったという気持ちになりました。NO.6を読むといつも現実と向き合っていくことをひしひしと感じさせられます。NO.6という作品を大切に想ってきたからこそ、考え続けてきました。紫苑と同じように息が苦しくなることもありました。しかし再会は想像と全く違っていました。いつかの気持ちのまま逢えたらよかった、と。言葉は難しいけれど、今までのように話し合って喧嘩して触れ合って二人が納得できるような答えを見つけてほしいです。今後の展開も楽しみにしています。そしてtoi8さんのイラストが表紙、挿絵共に綺麗でとても良かったです。

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待ちに待った続編でした。続編が出るのが嬉しくて刊行前に読めるのも嬉しくて心臓をドキドキさせながら震える手で読みました。14年間ずっと止まっていた彼らが動き出して、さらに2人が再会の約束を果たすことができて、、、涙が止まりませんでした。
今後の彼らの戦いがどんなものになるのかとても期待しています。
あさのあつこ先生、再び彼らの世界を見せていただきありがとうございます。

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14年前、出会って以来、忘れることのなかった作品でした。当時、高一、中一、小四の3人の子どもの母親でしたが、子どもと一緒に夢中になって読みました。子どもと本について熱く語り合えた大切な思い出を私に与えてくれた本でした。今回読むのは怖かったです。大切な思い出が壊れてしまったらどうしよう……。杞憂でした。セリフの一つ一つが間違いなく心に刺さってくる。あの頃と同じ確かさで……
今は遠くに住む子どもたちにも出版されたら本を送ってやりたいと思います。
ただ、ひとつだけ残念に思うことがあります。私は本から読み始めて、アニメは見ない派です。なので、表紙や挿絵が、14年前とは雰囲気も違い、私の中では全く紫苑でもネズミでもないキャラクターの絵にとてつもない違和感を感じてしまいます。こんな人間は少数派なので、気にしないでください。でも本当に残念です。

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[NO.6]の独裁体制が崩壊しネズミが去ってから2年。紫苑は再建委員会の長として多忙な毎日を送っていた。そこに、ネズミが帰ってくる。
14年の時を経て、本当の結末に向けた、[NO.6]の、2人の物語が動き始めた。

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最初に[NO.6]のかつての実態、2年前までの姿が赤裸々に綴られていく。その中に「数字で語ってはいけない」との表現が。人を数字に還元した途端に、その[生き様]は消しさられる。だからこそ、紫苑は前市長の執務室をそのままの状態で残し、トーリに彼の父の話をするように頼んだのだろう。紫苑がその道へとすすんで行かないための自戒として。また、西ブロックのような[地獄]であっても、そこで生きる人々には喜びもあったことを忘れないためにも。

そして、紫苑をはじめとする再建委員会の20歳代の人々の真剣な眼差しに希望を抱いた。ただ、若さゆえの個人崇拝に陥ることのない事だけは願った。

次いでイヌカシや火藍、紫苑らの会話劇。そこから、この2年で西ブロックが変わったことが実感として伝わってくる。生きる希望を安心して持つ事ができるようになった様子が。環境が人を決める。そして、その環境を変えるのもまた人なのだ。

そして、約束をたがえることなく、ネズミが戻ってきた。破壊の権化のネズミと創造の権化の紫苑。この第2部の開幕を告げる、第1巻最後を飾るこの2人の会話の向かう方向に唖然とした。

そして、14年の歳月を経ての(物語上では2年後)本当の結末を迎えるための物語が始まった。
息を殺しながら、[No.6]の、2人の行く末を追っていきたい。

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続編の報せに接した時は大きな驚きと共に、感動と期待と、少しの不安がありました。
あんなに夢中になった作品の続編なのだから素直に喜べばいいものを、人はあまりに大きな喜びの前では戸惑うものなのかと、緊張しながらページを開きました。

杞憂でした。

NO.6という作品のもつ不気味さと、立ち向かう人間の強さと脆さ。
前作の魅力をそのままに、今作への期待を大きく膨らませるに相応しい始まりに胸が高鳴りました。

再び動き出した2人の戦いを、私たちもまた見つめ続けたいと思います。

最後に、大きな葛藤の中で、ふたりとの再会をくれたあさのあつこ先生に心からの感謝を。

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2012年に発売されたbeyondぶりにNO.6に触れました。読んだ瞬間、あの頃の記憶が全て蘇ってきました。私は昔からあまり本を読むことが得意ではなく、少し読んではすぐやめてを繰り返すような人間でした。
正直大人になった今でも本はあまり買って読みません。しかし、あさの先生の文章はそんな私にも非常に読みやすく、読んだ瞬間NO.6の世界に没入でき、1日ですべて読み終わりました。
文章を読み解くことが苦手でいつも漫画ばかり読んでしまうのですが、NO.6は1文字ずつ読み進めるごとに目の前にNO.6の世界が広がっていきます。
2012年の時と何も変わらない、そこには私が大好きだった紫苑とネズミがいました。
ずっと私自身も彼らの再会を心の底から待っていました。夢じゃないんだと噛み締めながら、何度も何度も読み返しました。
きっとここからまた2人の挑戦がはじまっていくのでしょう。また2人の戦いが見れるのかと思うと今からとても楽しみです。またあの頃と同じように2人を見れた事心より感謝申し上げます。
再会してくれて、約束を守ってくれてありがとう。

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久しぶりにこの作品を看到て、浅野敦子先生と出版社に心から感感谢します。
ビヨンドをつないでno.を見せてくれました。6.他の都市との外交、世界観はさらに大きくなりました。
母の视角角のネズミと紫苑の羁绊も人を感容させ、爱の最高の境地は手放すことであり、母は紫苑がネズミのそばにいたい気持ちを理解しています。
何よりもネズミとジャウォンの再会が期待されるが、約束を守ったネズミがジャウォンのそばに戻ってきたという彼の自己告白は私に本当に大きくなったという感じを与えます。ネズミの毛糸を解いてくれた紫苑の顔が赤くなる曖昧な雰囲気のために大人同士のキスはこれ以上の定義を付けなくてもいいです。
もう一度出版社から読ませていただきありがとうございます。一日も早く実书が手に入ることを望みます🥰

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高校時代、No.6は私が非常に好きな作品でした。
紫苑とネズミ、まったく異なる性格の二人が、こんなにも真摯な感情を持ちながら、残酷な背景設定と反ユートピアの抑圧的な雰囲気があり、そのすべてが彼らの物語を非常に素晴らしくし、手が離せず、結末やBeyondの番外編を読み終えた私は、彼らの今後の物語への期待と想像を止めることができませんでした。
お互いに惹かれ合う運命にある二人が、短い出会いの時間に創造した意味は人の一生に匹敵しますが、最終的には交差する水草のように散ってしまいました。これには非常に大きな残念さと悲しみを感じました。
『再会』は、私が彼らが再び肩を並べて戦うのを見たいという願望を実現してくれました(...のでしょうか?)。
彼らがまだお互いを思い合っているのを見られて嬉しいし、彼らの間の感情の絆がこれほど強いとは驚きです。そのほか、別れの二年間に起こったことや今後起こることも、すべてが好奇心をかきたてます。ようやく再会した彼らは、どのようにお互いに接するのでしょうか?暗殺組織の真実は何でしょうか?No.6はどんな風に発展するのでしょうか?彼らは理想の世界を創造できるのでしょうか?このような期待を抱きつつ、今後もこのシリーズの動向を注視していきます。
講談社と浅野先生に感謝し、私たちにこんなに素晴らしい作品をもたらしてくれて感謝します。
(I used a translator to write this review, there may be something that doesn't go well, please forgive me.)

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我是来自中国的读者 首先很高兴能看到no.6的续作 no.6作为我高中看过的作品 从tv版入坑 到小说 再到漫画 我敢说我从未对某个ip如此热衷 喜欢的不止是nezumi和sion那一份真诚的感情 也是整部作品的剧情和人物 浅野老师写出这部反乌托邦作品 真的很优秀非常优秀 no.6最高...!每个角色都让我印象深刻 无论是有些傲娇的inukashi一直支持sion的karan还是最后化身艾莉乌里雅的safu(对不起我没有忘掉力河大叔( ´▽`) 以及所有看起来不起眼的小角色 他们每个人的小故事 发生在no.6中 真挚 热情 温馨 恐惧 救赎 希望 破坏与创造 喜欢nezumi和sion的故事 从来没怀疑过他两之间的感情 之前浅野老师所说的“ 紫苑认为对老鼠怀恋心但是,奈斯米......不知道(笑)”我想重逢中 他两的感情更能让读者感受得到 只会发生在他们身上的无限包容 信任 爱也好 恐惧也好 都被sion一句“ 等了”解释清楚了 nezumi因为“逃避”而离开 sion会因为一句誓言留下 最后在重逢时说“下次一起去。一个人不去”也许想责怪离开的nezumi 但对他两年内的生活更加关心 十二岁的台风天 那夜的奇迹是他两亲手创造的 而再会也是 相互关心对方的人才能再遇 谢谢浅野老师...看到再会先是惊喜再是感动再细细品味会发现与no.6有超多回应 一切都能解释清楚 超级期待再会2的发表!!!!!再见1留下的很多悬念,让我们在后续剧情中继续解开吧!!!期待后续!!!!(还有想知道两人是否长高了点:D)
中国の読者です。まず、「NO.6」の続編を読むことができて、とても嬉しく思います。

「NO.6」は、私が高校時代に出会った作品です。TVアニメから入り、小説、漫画とすべてを追いかけました。これほどまでに熱中した作品は他にありません。ただネズミと紫苑の真摯な関係が好きなだけではなく、物語全体や登場人物にも強く惹かれました。浅野先生がこの反ユートピア作品を生み出してくださったこと、本当に素晴らしく、素敵なことだと思います。「NO.6」最高…!

どのキャラクターも印象的でした。少しツンデレなイヌカシ、ずっと紫苑を支え続けたカラン、最後にエリウリアスとなった沙布(もちろん、力河さんのことも忘れていません( ´▽`))。そして、表舞台にはあまり立たなかった小さなキャラクターたち——彼ら一人ひとりの小さな物語が「NO.6」の中で繰り広げられました。真摯さ、情熱、温もり、恐怖、救済、希望、破壊と創造——そのすべてが詰まった作品でした。

ネズミと紫苑の物語が好きで、二人の感情を疑ったことは一度もありません。以前、浅野先生が「紫苑はネズミに恋心を抱いていると思うんですが、ネズミは……分かりません(笑)」とおっしゃっていましたが、『再会』を読んで、二人の関係がより一層読者に伝わるものになったと感じました。彼らだけに生まれる無限の寛容、信頼、愛、そして恐れ——それらすべてが紫苑の「待っていた。」という一言に込められています。

ネズミは「逃げる」ことで離れ、紫苑は「誓い」のもとに残る。そして、再会の時には「次は一緒に行く。一人では行かせない。」と告げる——彼はネズミの二年間の空白を責めるのではなく、その時間をどう生きてきたのかを何よりも知りたがっていました。十二歳の台風の夜、彼らがともに起こした奇跡。そして、今回の再会もまた、二人が互いを想い続けたからこそ実現した奇跡でした。

浅野先生、本当にありがとうございます…!『再会』を知ったときは驚き、その後、深く感動しました。そして読み返すたびに、『NO.6』本編との繋がりがたくさん見えてきました。物語のすべてが、丁寧に紡がれているのを感じます。

『再会2』の発表が待ちきれません!!!『再会1』にはまだ多くの謎が残されています。それらが続編で明かされていくのを楽しみにしています!!(あと、二人は少しは背が伸びたのでしょうか:D)

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『再会』——時を超えた約束の先に

「再会を必ず」——かつて少年たちが交わしたその言葉が、14年という歳月を経て結実した物語。
今回の『再会』は、単なる続編ではなく、作者と読者、登場人物たちが共に成長した軌跡そのものだと感じました。
かつて『NO.6』で胸を焦がせた「あの約束」が、現実の時間軸と重なる形で描かれることに深い感慨を覚えました。
物語の中で2年、私たちの世界では14年。
ページを開いた瞬間、かつて子供だった私と、今大人になった自分が同時に息を吹き返すような不思議な感覚に包まれました。
「次のページに待ち受けるのは、優しさだけでは切り拓けない闇でしょう。それでも、彼らならきっと……」という確信が、静かな喜びとなってページの隅々に染み渡っています。
紫苑とネズミの再会シーンでは、かつての不安が希望へと昇華される過程に胸が熱くなります。過去の思いと向き合いながらも、逃げずに感情と言葉を紡ごうとする姿勢は、まさに「愛」の美しさ。
シェークスピアが「Love is merely a madness」と謳ったように、彼らはただひたむきに、時に不器用に、それでも確かな手触りで心の行方を探り合っていました。
まるで磁石のような不可避の引力——離れようとする軌道すら、互いを惹きあう力に変えてしまうほどの惹かれあいでした。
立場の違いを超え、何よりも相手を大切に思う気持ちだけで紡がれるこの絆——迷いも矛盾もすべて含めて、これほど清らかな愛の形があるだろうかと、静かに目頭が熱くなりました。
火藍ママやイヌカシ、サブキャラクターたちの視点が描かれたことも大きな喜びでした。前作で省略されつつも「あの人は二人をどう見つめ、彼らの絆をどう受け止めていたのだろう」と心に潜ませていた無言の問いが、まるで古いアルバムに新たな解説文が添えられるように補完され、仄かな仕草の真意が時を経て浮かび上がる様に、 瞼の裏に温かな灯がともるようでした 。また、新登場人物の謎めいた存在感が過去の話に影絵のような深みを加え、展開の可能性が更に広がる手応えを感じさせます。
今回がシリーズ第一巻であるからこそ、再会の余韻に浸る間もなく訪れた最終章の衝撃——あの唐突な幕切れは、穏やかな水面下に蠢く鋼の匂いを感じさせます。
炎の影が都市の輪郭を歪ませた今、二人に許されたのは、微笑み合う時間などではありません……
あの衝撃的な幕切れは、まるであさの先生からの挑戦状のようです。
「さあ、これからが本当の始まりだ」
と囁かれている気がして、震えるほど興奮しています。
この物語の一頁一頁に滲む、登場人物たちへの深い愛情が伝わってくるようでした。
14年の時を超えて、成長した彼らと再会させてくださった先生に心から感謝します。
「大丈夫、紫苑とネズミなら、きっと」
私もまた、この先の旅路に同行できることが、何よりの幸せなのです。


**出版社様・あさの先生へ**
拙い日本語で失礼をお許しください。物語が息づく言葉そのもので、ただ「ありがとう」を捧げたく筆を取りました。
海を隔てて常に「時差」を抱える読者に、今回だけは「先読み」の機会を賜り、感激でおります。
Every clumsy character here testifies to my devotion.

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人間への愛を感じる作品で、すごくよかったです。
エンタメ作品なんだけど人と人とが繋がる社会とか大衆について考えさせられたり、命が終わるってみんなわかって生きてる感じが大人でいい。
火藍がとても好き! 過去を振り返ったり切なかったり、ちょっと悟ってる感じがあったりしてしみじみと感じ入ることができて、大人向けだなって思いました。
私はこの作品を最新刊の発売のお知らせで初めて知りまして(無知でお恥ずかしい限りです)、シリーズを順番に読んだのですが、泣いちゃいました。なんかずっと胸にじーんときて、これなんかすごいな、すごいのを読んでるな、こんな物語があるんだな……ってびっくりしちゃって。
ニワカの私でも作品の世界観にずっぽり没入して感情移入しまくって、なんか人生を何回か分体験しちゃったみたいな情操教育をしていただいた気分になったので、ずっと追いかけてるファンはたまらないんだろうなって。
最高でした!

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リクエストを承認いただきありがとうございます。
そして子どもの頃から大好きだった物語を再び届けてくださり、あさの先生、出版社の皆様に深く感謝いたします。続編が発表された時は本当に夢を見ているようでした。またあの2人を見守ることが出来るという事実が私の日々の活力となっています。
こちらの熱量をお伝えしたいところですが、ネタバレになってしまうため稚筆ながら簡潔な感想となります。
14年前は紫苑達を同じ世代としての目線で応援していましたが、この続編では同じ子を持つ身として、火藍の視点から紫苑たちを見ました。息子の危うさを日々感じながらも本人の決断したことを尊重し、気丈に淡々と振る舞う火藍の姿に敬服します。親からして見れば心配で気が気じゃないだろうなと思います。手放すこともまた愛。私も紫苑がありのままの姿で、愛する人と、生きたいように生きることのできる日が来ることを願っています。

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最初から最後までドキドキしながら拝読しました。
あさの先生、続編を描いていただき本当にありがとうございます。「再会を、必ず。」というネズミの言葉を信じて待ち続け、本当に救われる思いでした。
5月に発売と知った時には、前シリーズをじっくり読み返し、しっかり堪能しようと思っていましたが、こうして発売前に読むことができ、信じられない思いです。ずっと待ち続けて来たものがすぐ目の前にあるという状況に、正直戸惑い心の準備がすぐには出来ませんでした。
ですが読み始めると、あっという間にNo.6の世界に入り込み、あの時感じていた胸の高鳴りを直ぐに思い出しました。残酷な世界の中でお互いに唯一の存在である彼らを、これからも応援し見守り続けていきたいです。
SFとしての世界観もより緻密になり、No.6が今後どうなっていくのか、2人はどのような運命をいきていくのか、楽しみにまたこの物語を追い続けます。

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ありがとうございます、本当に。あさのあつこ先生、そして編集部の皆さま。まさか彼らにまた出会えるとは思いませんでした。「NO.6 再会」ドキドキしながら読み始め、あっという間に読み終えてしまいました。年月の間に私は結婚し一児の母となり、幼い娘の寝顔を見ながら読んでいると、以前とは違い、火藍に寄り添うように読み進めていました。紫苑達の事が心配で、大切で愛おしくて、だからこそ周囲の情勢が不安になる。いや、頼むから紫苑抱えすぎないでくれ!と思っていたタイミングでのタイトル通り。いつまでも待ちます、と言いつつ次巻が待ち遠しいです、すみません。

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「NO.6 #1」が世に出た時、物語冒頭の紫苑とちょうど同じ歳だった。それからずっと紫苑とネズミ、そしてNO.6という都市の物語を追い続けてきた。

本編完結後、続編の「NO.6 beyond」が出た時はうれしかったが、正直複雑な気持ちだった。不穏な伏線が散りばめられていて、続きを匂わせる内容だったからだ。
読者としては二人の物語をもっともっと読み続けたいが、あさの先生が続きを書いてくれるのか不安だった。続きがないのなら本編をきれいに終わらせたままで良かったのでは、とも思った。

杞憂だった。ずっと待ち続けて良かった。
「NO.6 再会」の中では、成長した紫苑達がしなやかに、逞しく生きていた。

タイトルの再会とは、当然紫苑とネズミの二人のことだと思っていた。読み終えた今、読者と登場人物、そして読者と作者との再会でもあったのかな…と思う。

#1の出版から20年以上。あさの先生の人生にも様々な変化があったことでしょう。
続編を届けてくれた先生と、制作に携わった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。これからの展開に大いに期待しています。

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小説はもちろん、コミック・アニメ版も人気シリーズとなった著者には珍しいSF作品の続編とあって楽しみに読ませていただきました。ネズミとの再会が主人公・紫苑が2年がかりで再生してきた都市「No.6」を再び戦禍の時代に引き戻そうとする動きが…。この#1は新シリーズのまだまだ序章に過ぎずこれから物語は大きく動き出す予感が…。続きが楽しみで仕方がない。

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14年振りの新刊心待ちにしていました。ありがとうございます。この作品を読んでいる間、出てくるいくつもの懐かしい名前に勝手に同窓会をしている気分でした。「再会を必ず。」この誓いを守ってくださったネズミとあさのあつこ先生、また出版社の皆さんには感謝してもしきれません。
前シリーズの場面を違うキャラクターの目線でも知ることが出来るので読み直さなくても復習でき、かつ新たな発見もある。なんて頭のいい物語の進め方なのだろうと思いました。
彼らの世界の中では2年、私たちにとっては14年。紫苑にとってネズミと会えなかった時間は実は私たちと同じくらい長いものに感じていたのではないでしょうか。
長い時間を経てもなお以前と変わらない彼らのテンポ感に救われる気持ちで読ませて頂きました。
始まった新たな戦い。一読者として、進み続けるネズミと紫苑に精一杯ついて行くし、2人の行く末を見届けたいです。

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小中学生のころ、NO.6をリアルタイムで追っていました。今こうして続編を読むことができて、長らく会えなかった旧友に再会するような心持ちで涙がこぼれます。新作を読んで、「私はこんなにNO.6のことが大好きだったんだ!」と、かつて読んでいたときのうねるような情動が再び呼び起こされました。昔も今もNO.6は私にとってお守りのような作品です。
正直、十年以上も経って新たな展開があるとは想像もしていませんでした。「再会を必ず」ネズミのその言葉を信じきれていなかったのかもしれません。ネズミは、そしてあさの先生は言葉を軽々に使わない人だと知っていたはずなのに。いえ、創造することの責任や言葉の重みを知っているからこそ、NO.6という物語の続きを書くことには大きな労苦があったのではないかと愚考します。何にせよ、もう見届けることはないと思っていた紫苑とネズミの再会の物語を、NO.6という都市のその後を描く物語を、こうして届けてくださったことに胸がいっぱいになりました。
久しぶりにNO.6という作品に触れて驚いたことは、これが一度完結して14年も経っているとは思えないほど、現実世界に通じるものがあるということです。広がる格差、戦争に紛争、虐殺、外側の世界のことは見て見ぬふりをする市民、大きなものに流されていくことを選んだ大人たち、犠牲になる子どもたちや無辜の民……いま現前の世界と対峙してみると、とてもただのフィクションで片付けることができません。誰もがひとりの人間として尊重しあい、幸せになれる本当の理想都市を今度こそ創り上げる。この途方もない目標に向かって生きる紫苑たちの言葉や姿勢から、厳しい現実に生きる私たちも生き方のヒントをもらえるような気がしました。どうすれば旧NO.6のような都市を作らずにすむのか、どうすれば人間は人間として踏みとどまることができるのか。旧シリーズから投げかけられてきたそんな大きな問いに立ち向かう紫苑とネズミたちとともに、新シリーズを通して私も考えていきたいと思いました。今だからこそ、読めて良かったと思います。
また、かつて読んでいたときは紫苑やネズミなど、当時の自分と年齢の近い登場人物に強く感情移入して読んでいたのですが、大人になった今、紫苑の母火藍の心情描写に胸を打たれたのは個人的な驚きでした。紫苑を案じて彼の幸せを願う母としての愛情、都市に生きる覚悟、踏ん張ると決意した大人としての責任感。大人になった私も火藍のように強く在れるだろうか、そう在りたいと思いました。こうして、かつて子どもだったときとはまた違った視線で物語に触れることができるのも、旧シリーズから14年経っているからこそできる読み方で、昔の自分と対話するようでもあり、面白い経験でした。
私と同じように、十数年前にNO.6を読んでいた人はもちろん、今回の新シリーズで初めて知ったという人にもぜひ手にとってほしいです。本書は児童書・ヤングアダルト向けに分類されますが、大人が読んでも十二分に楽しんで読める、読んだあとは誰かと語り合いたくなる魅力を持つ作品です。発売後、具体的な内容にも踏み込んだ感想を話したり聞いたりするのが今から楽しみでなりません。

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1ページ1ページ噛み締めながら読みました。

物語が「二年後」で始まったのが美しくて。
シオンが二歳。紫苑の運命を最初に動かした「二歳児検診」。シオンは、人狩りと矯正施設での戦いとNO.6崩壊と再生の象徴の赤子は、これからどう生きる? というのが「あれから二年」だったのか、と。

極めて個人的な一人一人の話の集まりが社会であり歴史である。
出来事を恨んでも、大きな括りで恨もうとも、一人一人は恨めない。
「個」と「社会」、どちらで語るか。どちらの目線で考えるか。
紫苑やイヌカシの語りでそれぞれの目線からの葛藤を感じ、SFやファンタジーの醍醐味を感じました。

ひとつひとつの事象に共通点を見つけそうになるけれど、そうすることで零れ落ちるもの、その危険を紫苑は分かっている。
遥か昔からあった普遍であり、普遍であってはいけないこと。少しずつでも現実を良くしていこうという流れに対して現代まで残る、それに立ち塞がるもの。

イヌカシとシオンの幸せについて。
学歴至上主義なんてクソ喰らえだけど、教育が福祉だというのも正しい。正解のない問いであり、問題提起してくれる物語が大好きです。イヌカシはどんな答えを選ぶのでしょうか。

NO.6を読んでいた中高生のあの頃とは「恋」の捉え方が違うかもしれない。それが恐ろしく、楽しみでもあります。

発売前ですが、次巻がもう待ち遠しいです。

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心待ちにしてました。紫苑とネズミの再会ですが、わたしもみんなに会えて胸がいっぱいです。初めてno.6を手に取ったのは小学生の時なので、2人より年齢は上になってしまいましたが、自分を受け入れ強くなっている姿、成長してる姿に刺激を受けました。
NO.6はハッとさせられる場面が多々ありますが、再会 #1も変わらずあり、自分自身も甘ったれてはいけないと鼓舞されました。
また続きが待ち遠しいです。本当にありがとうございます。

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「再会を必ず、紫苑」という言葉は、本を読むことでNo.6の世界を垣間見ていた読者にも向けられていたのかも、と14年ぶりの続編を知り、感じました。あらから2年後の世界から始まり、現在のNo.6や、世界情勢を知り、懐かしい面々との再会をしつつ、サブタイトルでもある「再会」を期待しながら読みました。#1は、まだ序章という感じで、ネズミが口にした「破壊」がどんなものなのか、紫苑やネズミたちがそれにどう立ち向かっていくのかを楽しみにしたいと思います。火藍の作るパンやケーキや料理がとても美味しそうです。

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この時を待っていました!!!!!
まさか続きを読める日がくるとは!!!!!
本当に嬉しいです!!!!!
嬉しすぎて一気読みしたら!!!!!
いい所で!終わってしまった!!!!!
更なる続き!待ってます!!!!!

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こんにちは、さっそく読み終わりました、読み終わった瞬間、本当に本当に、この作品を生み出した全ての方に感謝します、ありがとうございます。14年ぶりの、とっても感動な内容でした、14年、ずっと待ってたよ。
今回の新内容もかなり多くて、でも昔の話もたくさん話していて、例え忘れてても、読んだ後ちゃんと記憶が蘇りしました。しかも昔が言ってない内容も、今回で補完して、個人的には満足です。
人物たちのことも話したいです。紫苑のことが心配ですね、今後彼はどんなるのか、めっちゃ知りたいです。ネズミも結構変わりました、この2年間何かあったかな、彼のその心境の変化、そしてどうしてそんな覚悟をできたか、私も結構気にしています。もし今後、この話があるなら良いなと思います。紫苑とネズミだけではなく、ほかの人物たちが生々しく、今も強く生きている、また皆さんに会えて本当に幸せです。
一読者として、今回の1冊は本当に大満足です、またどんな展開があるのか期待しています!

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日本語が問題なく読めるのですが、英語が母語なのでスラスラな日本語で自分の気持ちを伝えることができません。このレビューを英語で書いたことはすみません。

I adored this book. Asano writes in the afterword that she felt that in the previous novels, she wasn't able to write the climax that she wanted. The past fourteen years, she has struggled with this, and so hadn't written anything else for No.6. This new series is answer to that struggle.

In vol 1 of No.6 Saikai, we see lots of familiar faces and some new ones. Asano did an excellent job of examining character motivations, describing how the world has changed in the time since the end of the previous books, and setting the stage (pun intended) for the rest of the sequel series. Characters felt true to the previous books even though Asano hasn't written them in fourteen years. Throughout the whole book, my heart felt full of joy even as characters wrestled with hard circumstances and emotions. It was everything I wanted and more for the world and characters. What a wonderful, fulfilling book.

I can't wait for the next installment in this series, and am thrilled that after fourteen years of waiting, reunion with Nezumi and Shion has come for us readers. Even if you don't speak Japanese, I highly recommend that all fans of No.6 buy this book to support the author and the continuation of the series.

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本当に感謝しています。第6巻をまた読めて本当に感謝しています。私にとってとても意味のあることです。

読んだものすべてがとても気に入りました。細部、言葉のすべてを読みながら目が止まりませんでした。次に何がリリースされるのか楽しみにしています。文法の間違いがあったらごめんなさい。ベストを尽くしました。公式リリースの日がとても待ち遠しいです。

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まさかこの2025年に、紫苑やネズミたちに会えるなんて…!!まずはあさのあつこ先生やすべての関係者の皆様に、お礼が言いたいです。
私にとって、初めて読んだSFがNo.6シリーズ。大人になって彼らに文字通り「再会」できたことが嬉しいし、彼らは今でもキラキラと輝いていました。
続編である今回は、最終巻の1年後が舞台。ネズミとの別れを経た紫苑は再建委員会の委員長となったものの、課題や問題もある状態。ネズミの存在を切望しながら生きるなか、不穏な動きがあり…というお話。「#1」とある通り、とても続きが気になる終わり方なので、今から次巻が楽しみです!

今巻ではイヌカシ目線のパートも多いのが、個人的には嬉しいポイント。イヌカシとシオンの関係や将来について色々と考えさせられるようになったのは、自分が大人になったからこそだと感じます。
紫苑やネズミよりも大人になった今、また最初から読み直したいと思えるような続編でした。続きも楽しみにお待ちしております!

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Review: NO.6: Reunion Vol. 1
By: Asano Atsuko
As a longtime admirer of Atsuko Asano's work, I consider *NO.6* a true masterpiece. It is incredible to witness the continuation of this beloved series with NO.6: Reunion Vol. 1. This sequel beautifully captures the essence of the original, delivering an engaging and emotionally rich experience for fans. For those who have yet to explore the *NO.6* novels, I highly recommend reading them, they provide essential depth and context to fully appreciate this continuation. I eagerly anticipate future volumes and encourage all fans of the series to immerse themselves in this next chapter.

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beyondから14年、また、ネズミと紫苑、そして二人を取り巻く人々のその後を知ることができて幸せです。
NO.6以外の都市の登場もかなり嬉しいです。世界観のアップデートになりました。

先読み読後、これから2人がどこへ向かうのか。どういう選択をしていくのか。また、関係性に名前が付くのか。
とにかく続きが楽しみで待ち遠しいです。
個人的にはネズミの本名が気になっております。明かされるのかな……。

NO.6という話はフィクションではありますが、現実と重なることは沢山あると思います。
進む温暖化、自然破壊、戦争……身の回りだと政治など、もう無関心でいることは罪であると言えます。
NO.6を読んで、改めて現実に目を向けて、しっかり自分の頭で考えて選択をしていかなくては。
今も昔も、読後にそう思うお話です。

今回からtoi8先生のイラストになったのも嬉しい限りです。
カバーイラストが公開されたときは、瓦礫の中にたたずむ二人があまりに美しくて息をのみました。
続きを執筆くださったあさの先生、出版社の皆様、本当に本当にありがとうございます!
心より感謝いたします。

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懐かしいなでも変わってないな、とNo.6再会を読んで思った。少年だった彼らが少し大人になったように、読者の私も小学生からアラサーになった。小学生だったころ、なんとなく紫苑やネズミの生への必死さが苦手で、なんでこんなに生きることに必死なんだろうと自分と相入れないものを感じた。大人になり、彼らに再会して、わかった。彼らの存在は祈りであり願いなのだと。大人の目線から彼らを見ると、まだまだ未熟で無限の可能性を秘めている彼らに、つい希望を持ってしまう。これから先、彼らがどのように物語を牽引してくれるのかが楽しみだ。そして、自分もただ連れていかれるだけでなく、彼らと一緒に感じ、考え、この世界を変えるために何ができるか考えていきたいと、そう思わせてくれる一冊だった。

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1ページ目から息を呑むような始まり方でした。本を開いた瞬間から、初めてNO.6に出会った学生時代の記憶が蘇ってきました。
私がNO.6にハマったわけは、NO.6がフィクションでありながら我々のいる現実世界と融合してくる物語だからです。1ページ目を読んだ時、それを思い出しました。
NO.6でも我々のいる現実世界でも、同じような問題が起こっています。だからこそ、これから紫苑がどのような世界を創っていくのか、きちんと見届けていきたいです。

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No.6シリーズは何度も読み返していますが、本書を読んで物語の新しい見方が示されたように感じました。
最初から最後まで、夢中になって一気に読み進めました。またこの二人の物語が読めて本当に嬉しいです。
旧西ブロックの惨状と、そこで逞しく生きていた住民のことが丁寧に書かれていたのが印象的でした。
今から二巻の発売が楽しみです。

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私は韓国のNO.6のファンです。
日本に住んでいたころNO.6のアニメを観たのをきっかけに、原作小説、コミカライズ、ドラマ㏅へと手を出して…NO.6という世界にどっぷりとハマっていました。
当時、幼かった私が初めて日本の文芸作品に興味を持つようにしてくれた作品がNO.6なのです。NO.6と出会ってから、小説というものに寄り添って生きるようになりました。おかげで帰国してからも日本語を忘れずにいられました。
シリーズを読み返し、また読み返し、beyondでの「再開を必ず」というネズミの言葉を信じ、そしてbeyond文庫版の著者からのメッセージを信じ、その続きを待ち焦がれていました。
新シリーズ「NO.6再会」の1冊目は、私が昔NO.6という作品に初めて出会ったあのころを思い出させてくれました。
NO.6 #1の、駅から駆け出す紫苑のあのシーンを見たときからずっと思っていたのですが、紫苑のあの手に入らないものに途方もなく恋焦がれる、手に掴まらないものを必死に追いかける、どこか切羽詰まっていて見る人に何とも言えない切なさを与えてくれる彼のあの感じは、どんなに長い年月が経っても変わらないのだなと改めて実感しました。
きっと色んな感情の渦のなか、2年間とてつもない努力を重ねて頑張ってきたのであろう彼に、ぎゅっと暖かい抱擁を差し上げたい気持ちです。
もちろん、私の見えないところで2年間頑張ってきたイヌカシとネズミにもです。
1巻からすでに不穏な兆しが所々に散りばめられていて、新シリーズでもきっと彼らに前途多難な道のりが用意されているんだろうなと感じ取ることができますが、私はただただ彼らの行く末をそばで見守りながら、最後には紫苑のあの望みが果たされることを願うばかりです。
読んでいて、とても幸せでした。
あさのあつこ先生、おかえりなさい。

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ずっと焦がれていた世界がありました。そして2人がいました。読みながら感じる高揚感はまさに、初めてNO.6を読んだ時と同じでした。2人が再会することはあるのか、ないのか、この14年間ひたすら想いを馳せていました。その想いの答えを目の当たりにした今、なんとも感慨深いものが胸を占め、改めて私にとって大切な作品であると実感しました。
こんなにも惹き込まれる作品を書き出していただいた、あさのあつこ先生に心から感謝しています。
彼らの戦いを見届ける覚悟をもって続編を待ちます。

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あさのあつこ先生が再びNO.6の物語を書くと決めてくださったこと、長い時を超えて今紫苑とネズミの話の続きを読めることに、言葉にならないほどの喜びを感じる。
また、アニメ版のキャラクター原案を担当したtoi8先生が表紙とイラストを描き下ろしてくださったことも非常に嬉しい。多くの人が紫苑とネズミと聞いて思い浮かべるのは、間違いなくこのデザインだろう。元の小説のシリーズの描写とは少し異なるデザインだが、とても象徴的だし、絵が美しい。
物語の流れはまだ序盤でどう進んでいくのか予想しにくいが、キャラクター同士の会話は、真剣なやり取りも楽しく軽快なやり取りも元のシリーズと同じような雰囲気で懐かしくなった。今後の話の展開も期待して待っていようと思う。

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この度は貴重な試読の機会をいただき、深く感謝申し上げます。

この続編は本当に私の予想を超えていました!浅野敦子先生とtoi8先生のご尽力に心から感謝します!浅野敦子先生は、これまで通り素晴らしいストーリーテリングで、再生都市が直面する様々な問題を高いレベルで描き出し、紫苑とネズミの再会を非常に繊細で感動的な方法で表現され、思わず涙がこぼれそうになりました!toi8先生の美しいイラストは作品に独特の雰囲気を加え、読者を物語に没頭させます!とにかく、これは絶対に見逃せない一冊で、すべての読者が待つ価値があると思います!

拝読中に気付いた点としまして、ページ番号に不整合がございます。81頁、82頁、83頁と84頁の間、また180頁、181頁、182頁の間にも、何頁か抜け落ちているように思われます。

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