
穂束栞は夜を視る
嗣人
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刊行日 2025/04/15 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#穂束栞は夜を視る #NetGalleyJP
内容紹介
【あらすじ】
貴様はこれから先、死ぬまで妖魔から命を狙われ続ける。それは変わることのない事実だ――。
小学4年生の穂束栞(ほづかしおり)は、車で移動していたところを怪異に襲われ、唯一の肉親だった祖父・千畝(ちうね)を亡くした。
傷心中の栞を訪ねてきたのは、祖父の弟子を名乗る道士・白銀(しろがね)と獰猛な大男・窮奇(きゅうき)。二人は、怪異を惹き寄せる特異体質を持つ栞を守るためにやってきたのだという。
霊能力者だった祖父の死をきっかけに、結界が解かれ、さまざまな妖魔が栞に襲い掛かる。
この世ならざるモノから目を背けてきた栞だったが、白銀・窮奇と出会い、怪異に立ち向かうことを決意する。
『夜行堂奇譚』嗣人が放つ、スペクタクル・ホラーシリーズ開幕!
装画:syo5
【著者プロフィール】
熊本県荒尾市出身、福岡県在住。温泉県にある大学の文学部史学科を卒業。在学中は民俗学研究室に所属。 2010年よりWeb上で夜行堂奇譚を執筆中。妻と娘2人と暮らす専業作家。著作に『夜行堂奇譚』シリーズ、『天神さまの花いちもんめ』(ともに産業編集センター)、『四ツ山鬼談』(竹書房)など。
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【書店員の皆さまへ】
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784863114401 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
ページ数 | 302 |
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NetGalley会員レビュー

育ての親、霊能者の祖父が殺された小学4年の栞は、祖父の弟子、白銀と窮奇に守られる事に。怪異との戦いの中で明らかになっていく、3人の秘めた思い。それが交差していく様に息を呑み、行き着く先が幸であることを願っていた。
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栞に対する白銀と窮奇の態度の違い。それはまるで、明るく優しくやり取りを大変にする母と、ぶっきらぼうだが導き手となる父。その
様に、読みながら思わず微笑んでいた。
人を怖がりひとりぼっちだと思い込んでいた小学4年生の栞が、友だちと交わろうと決心したのは、2人が怪異に向かう態度を見ていただけではないのだろう。栞に向き合う態度が異なる2人から、心の安心ももらう事ができたからだろう。
そんな白銀と窮奇の関係を知った時、互いに抱く想いがいかに複雑なものであろうかと想像し、言葉に詰まった。そして、ずっと引っかかっていた2人のやり取りの微妙さに腑が落ちた気がした。
一方、2人に寄り添われ、学校を「楽しい」と感じる事で、栞はきっと自分を認めることができたのだろう。だから、保護されるだけの立場から立ち上がる事ができたのだ。2人の想いを、栞がその力を解放し結ぶ事ができたからこそ、決戦に転機をもたらすことができた。
祖父と白銀が抱く「誰かを助けたい」と言う願いは、しっかりと栞に受け継がれたはず。まだ幼いから、これからも白銀と窮奇に守られていくことだろう。でも、そんな一方的な立場ではなく、栞はその願いからまずは2人の関係をとりなしていくはず。そして、その願いを3人で更にかなえていくのだろう。
これからの栞の成長が楽しみになるとともに、2人の想いと願いがどうなるか見守っていたくなった。