劇団拝ミ座
未練のひと時と異能の欠けた青年
森原すみれ
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刊行日 2025/04/21 | 掲載終了日 2025/04/11
ハッシュタグ:#劇団拝ミ座 #NetGalleyJP
内容紹介
あなたの心残り、演出します。
遺す者と遺される者。それぞれの想いがとある劇団によって紡がれる、切なくも温かな癒しの物語。
I will direct your regrets.
Those who leave behind and those who are left behind. A heartrending yet warm healing story, where each person's feelings are woven together by a certain theater company.
☆ ☆ ☆
【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】
・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。
・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。
・自分には合わない作品だった場合、今後のためにも建設的なご意見をよろしくお願いします。
※今作は作者のご厚意によって提供いただいた校了前の大切なゲラを公開しています。
※今作にこれから出会うであろう多くの読者のためにも、ご理解の上、素敵なレビューによる応援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
☆ ☆ ☆
【内容紹介】
生まれつき人や物から伝わる感覚を過敏に受け取ってしまう、感受性の高さに生きづらさを覚えてきた遥(はるか)は、ある夜、ウエディングドレスを抱えた男・雅(みやび)と出逢う。
彼に突如懇願されたのは、亡き者の心残りだった時間・場所・場面を演出し、再現して空に送りだす、『劇団拝ミ座』の活動協力だった。
劇団の長にして霊視と憑依の術を用いる、雅。
劇団の一員で衣装・メイク全般を担う、和泉(いずみ)。
霊を自分に憑依させ、誰よりも近くから想いに寄り添う、遥。
亡き者の「未練のひと時」と向き合うことで、生きる者もまた、自分の心と居場所を取り戻していく。
徐々に劇団三人の繋がりも強まる中、遥はやがて雅の大きな秘密に触れることとなる……。
【目次】
序幕
第一幕 人生最良の日のあなたに
第二幕 癒やしの同居人は今日も食に五月蝿い
第三幕 真夏の牡丹に大輪の花束を添えて
第四幕 背中合わせの双子羽織に祈りを
終幕
【contents】
Prologue
Chapter 1: To you on the best day of your life
Chapter 2: My comforting roommate is picky about food today as well.
Chapter 3: Add a large bouquet of midsummer peonies
Chapter 4: Pray for twin KIMONO back to back
Epilogue
◆著者について
森原すみれ(もりはら・すみれ)
北海道在住作家。2020年『あやかし薬膳カフェ「おおかみ」』でアルファポリス「第3回キャラ文芸大賞」特別賞を受賞。2021年、同作にて出版デビュー。他著書に『あやかし手製本編纂館 あなたの想い、紡ぎます』(角川文庫)などがある。
星読みの勉強にすっかりはまっている今日この頃です。
◆イラストレーターについて
みっ君(みっくん)
イラストレーター 、グラフィックデザイナー。書籍装画やキービジュアル、MV用イラストおよびコンテ、キャラクターデザインなど媒体にとらわれず幅広く活動。
出版社からの備考・コメント
◎拡材や新刊配本のお申込みにつきましては、
【マイクロマガジン社 販売営業部】までお問い合わせいただけますと幸いです。
件名に「ことのは文庫 4月新刊の注文」と明記の上、
「番線 or 番線情報」「書店名」「ご発注者様名」をご記載いただき
【hanbai-bceigyou@microgroup.co.jp】までメールにてご連絡くださいませ。
※受注状況によってはご希望数より調整が入る可能性がございます。予めご了承ください。
※価格は予価です。
◎こちらの新刊タイトルのお申し込み締め切りは2025年3月13日迄承っております。
おすすめコメント
◆遺す者、遺される者のそれぞれの想いを汲み取り「再現」する劇団
『劇団拝ミ座』の活動の根幹、遺す者、遺される者の物語。今は亡き者の声に耳を傾け、主人公たちはその未練ひと時を時間・場所・場面全て細やかに再現していきます。そしてその「再現の時」は、まさに遺す者、遺される者が交わる時。
感動の一幕を是非お楽しみください。
◆感覚過敏で悩む主人公の成長と劇団三人の絆
人や物から「想い」を受け取ってしまう感覚過敏で長年悩んできた過去を持つ主人公・遥。人に共感することは、ときに幸せなことも、辛いことも、切ないこともあります。そんな力を人一倍強く持つ遥が、雅との出逢いでどう認め、折り合いをつけ、成長していくのか。
また、わずか三人というごく少数の劇団拝ミ座。心優しく、飄々とした自由人の劇団の長である雅と、ぶっきらぼうながらも思いやりのある衣装・メイク担当、裏方に徹してサポートする和泉。そして主人公・遥の徐々に深まる絆も魅力の一つです。
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784867167441 |
本体価格 | ¥730 (JPY) |
ページ数 | 320 |
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NetGalley会員レビュー

優しさの大渋滞…!登場人物全員が優しい!しかも優しいだけでなく、亡くなった方の心残りのひと時を全力で演出する、「劇団拝ミ座」の雅さんと和泉さんの真っ直ぐな仕事ぶりが素敵です。
もちろん主人公の遥ちゃんも素敵!相手に寄り添う共感力と深い優しさを持ち合わせているだけでなく、亡くなった方の心と誠実に向き合う遥ちゃんの姿に胸を打たれます。
そして、亡くなった方、遺された方の心残りがふわっと解消される場面は、涙なしでは読めません…!とくにヒデちゃんとサトちゃんのエピソードは、涙が溢れて文字が見えなくなったほど…
登場人物たちの優しさがキラリと光る一冊でした!続編も期待していいですかね…?ぶーちゃんさんが加わった、劇団拝ミ座のこれからの活躍が気になります…!そしてなにより、雅さんと遥ちゃんの恋の行方が気になります!!(必死
素敵な物語を読ませていただき、ありがとうございました!

森原すみれ先生のファンなのでことのは文庫から出版されるということがとても嬉しいです。森原先生の描く優しい人物たちとちょっと不思議な世界観はきっとことのは文庫との親和性が高いはずと思っていたので、期待を裏切らない優しいお話でした。どんな装丁になるのかも楽しみです。
ある日端正な顔立ちの男に「俺のために、このドレスを着てくれないかな?」とウエディングドレスを差し出された遥。不審者登場かと思いきや、遥には物から声を聞く不思議な力があり、そのウエディングドレスからも助けを求める声が聞こえたのです。
遥はウエディングドレスを差し出した雅の「劇団拝ミ座」に協力することとなります。しかも亡くなった人の思いを憑依させるという形での協力です。劇団拝ミ座は、亡くなった人の心残りを再現し、心残りの時間を演出する劇団です。
劇団拝ミ座が演出する舞台は、心残りを持ちながら突然亡くなった人、そして大切な人を失った人の行き場のない思いをも掬い上げるような時間が流れていきます。辛い別れになるが大切な人に言葉を残すことで亡くなった人は空に送り出され、伝えられた言葉を胸に前を向いて歩みだす大切な時間となります。
「人が心の整理をつけることに、余計なものなどは存在しませんよ」という雅の言葉が心に沁みました。誰しも大切な人を亡くした経験を経て今という時を生きています。心の整理が上手く付けられなくて苦慮している時間さえも肯定してもらえたような気持ちになりました。
遥を守る約束をした団長の雅と、衣装とメイクを担当する和泉。辛い過去を背負う雅と、突飛もない行動を起こす遥、冷静に二人を見守る和泉の3人のバランスがとても好きです。そしてわたしの推しキャラは猫又のブーちゃん!ツンツンしてるのに優しさ満点のブーちゃんが可愛くてたまらないです。
劇団拝ミ座はこれからどんな形で心残りを持った人を空に送り出すのでしょう。この続きがきっと読めると期待しています。

ウェディングドレスを抱えた整った顔立ちをした男性から突然に声をかけられた遥ちゃん。不審ですよね。でも遥ちゃんの共感性に訴えかけるものと元来の優しさからお話を聞くことに。
タイトルの劇団?拝ミ座?というのがここへスカウトされる遥ちゃんの状況とともに明かされます。へぇ、やっぱり普通の劇団ではないんですね。
亡くなった人の心残りに寄り添い絆を大切にする雅さん和泉さんの劇団員。共感性が高い遥ちゃんは転職できて良かった。遥ちゃんだからできるやりがいのあることです。
そんな遥ちゃんを見守る猫又ぶーちゃん。愛らしいのに頼れて微笑ましいです。
雅さんと遥ちゃんのほんのりした恋心にキュンとしました。いろいろ張り合いたい雅さんはもしかして無自覚!?遥ちゃんは自分の気持ちに気づいていて照れてるところが何ともいえません。
優しくて実直な人たちの素敵なお話でした。

亡くなった者と残された者の悲しみを取り持ち、互いの心を癒すたった2人の劇団「拝ミ座」。残された物に宿る記憶と想いを読み取る力を持つ遥は、3人目として皆を癒していく。
そして、最後に彼女だけで挑むのは……
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雅の気遣いなどへの遥の洞察力、一度決めたことをきちんと成し遂げる意志と行動力。確かにすごいし、これがなければサイコメトリーの力は彼女の心を押し潰してしまったたろう。
死んでしまった者の想いも辛かろうが、残された人たちの悲痛な気持ちが胸に突き刺さってくる。先だった者の本当の想いを伝えて残された人たちの心を癒す。その〝場と配役〟を設定するから、〈拝ミ座〉は劇団なのか。そこに、遥のサイコメトリーと被憑依の力が上乗せされていく。その様は、生者と死者を共に癒していく究極の〝劇団〟。3人の心根を心底温かく感じると共に、それによって救われていく両者に目頭が熱くなった。
更にそれは、心をずっと半分閉じて生きてきた遥にとり、自分を肯定し生かすことの出来る場。本当によかった。
そして、やっと雅への思いに気づいた遥。それも、葉月に指摘されて、やっと。やっぱり、この点でも遥は筋金りだったか。
そして明かされる20年前にあった雅達の悲劇と、それからずっと彼が背負ってきた十字架。だから遥に対する雅の口癖が「命を懸けても君を守る」だったなのか。読んでいて、今になって得心がいくと共に、胸が苦しくなった。
だからこそ、雅と和泉にさりげなく守られてきた遥は、初めて自分だけで亡き者と生きし者の仲立ちをする決心をしたのだろう。
そして、これからの劇団「拝ミ座」の取り組みをぜひ読みたくなった。癒しの様をこれからも読んでいきたいし、〝あの問題〟の決着をこの目で確かめたいから。

主人公が憑依することによって、未練と向き合うというのが、今までに見たことのない物語でした。序盤からの気になる展開の数々に、この先はどうなるのだろう?とわくわくしながら楽しめました。それぞれが得意なことや、できることを活かして、未練解決に導いていく拝ミ座の面々も素敵なキャラばかりで良き。シリーズ化だけでなく、映像化にも向いていそうな作品だと思いました!

拝ミ座が演じる演目は劇場の舞台にあらず、という設定が面白いと思いました。
死者と生者両方の「思い残し」への架け橋となる雅と和泉、そしてそこに加わる事になる遥は天職を得たのかなと思います。
遥が短いながらも拝ミ座の一員として死者に寄り添って来た後に明らかになる雅の後悔。
拝ミ座で多くを救って来たであろう彼が掟により自身を救えず立ち止まったままであると知りなんとかその心を癒そうとする遥の優しさがあったから成し遂げられた結末がとても良かったです。
雅と和泉の出会いや遥と雅の恋の行方、ぶーちゃんさんも加わった新たな拝ミ座の物語も読んでみたいです。

あなたの心残りは何ですか?
劇団拝ミ座は、やさしく逝く人、残される人の心に寄り添いお互いの想いを伝えます。
人の想いを過剰に受けてしまうスポンジ体質の遥。
私もスポンジ体質なので、苦労がとてもよく分かります。
そして、嬉しい気持ちも辛い気持ちも私のスポンジに吸い込ませて、相手は元気になるそうです。だから、私のそばは心地よい、生者も死者もと霊能者と言われる人達に視てもらうとどの霊能者にも言われてきた言葉です。
遥もきっとそんな感じなのかな。