/ 第１回ジゼル・アリミ賞受賞 /
フランス発、人生が動き出す感動長編が日本上陸！

反逆へ向かう女性たちを描く、

一 触 即 発 の 密 室 劇

――――――――――――

◆ あらすじ ◆

８月の夜、弁護士のエティエンヌは、旧友レミと、その妻でハイテク企業幹部のジョアルを自宅のディナーに招く。

チュニジアからの移民の娘に生まれ、「業界の風雲児」と呼ばれるまでに成功の階段を上ってきたジョアル。ジョアルの会社は大型合併が進行中で、エティエンヌはその新会社をクライアントにという思惑を秘めていた。

一方、エティエンヌの妻・クローディアは妊娠がわかり、夫に打ち明けることで、再び愛情を取り戻そうとしていた。

人生の曲がり角にいる４人に、その夜、何が起きるのか？　

「自分らしい人生」は、どうしたら生きられるのか？

感動のノンストップ長編小説！


◆ 本書の執筆の経緯について ◆

「書くことを通じて出自、女性の地位、キャリア、カップルといった多様なテーマに迫りたかった。物語についてはまずラストシーンを思いつき、そこからプロットを紡いでいった。その後、時間と空間が限定され、そこで登場人物たちが身体的にも精神的にも窒息しそうになっている形式を採用することが心理的ストレスを描くのに格好の手段だと考えた」と語っている。（「訳者あとがき」より）

---------------------------------
著者／Cécile Tlili（セシル・トリリ）
パリ国立高等鉱業学校（ENSMP）卒業。2020年、非定型発達の子供たちのための学校「Walt」を設立。本書が初の著作となる。第１回ジゼル・アリミ賞を受賞。

訳者／加藤かおり（かとう・かおり）
フランス語翻訳家。国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。『異常　アノマリー』（エルヴェ・ル・テリエ）、『生き急ぐ』（ブリジット・ジロー）、『夜、すべての血は黒い』（ダヴィド・ディオップ）、『ちいさな国で』（ガエル・ファイユ）、他多数。