どうせそろそろ死ぬんだし
香坂鮪
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刊行日 2025/03/05 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#どうせそろそろ死ぬんだし #NetGalleyJP
内容紹介
2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作
余命宣告された人々が集まる山荘で起きた、ある一人の突然死。自然死か殺人か――。超新星の二度読み必至「館」ミステリー!
「最初から最後までずっと罠ばかり。最大の罠は作風そのものかも」麻耶雄嵩(作家)
(あらすじ)
探偵業を営む七隈は、余命宣告された人々が集う交流会のゲストとして、助手の律と共に山奥の別荘に招かれた。
二人は交流会の参加者と食事をし、親交を深める。しかし翌朝、参加者の一人が不審な死を遂げる。
自然死か殺人か。殺人であれば、余命わずかな人間をなぜわざわざ殺したのか。七隈たちは死因の調査を始め――。
やがて明かされる驚愕の真相とは?
出版社からの備考・コメント
※発売前の作品のため、ネタバレや外部サイト、SNSへのレビューのご投稿はお控えください。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784299064790 |
本体価格 | ¥727 (JPY) |
ページ数 | 352 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー

私は最初からもすごい勘違いをしていました…もはや何も見えていなかったようです。
最初から読み返すとヒントが散りばめられていて、悔しいけど納得。おもしろい!
七隈さんと律君の掛け合いもおもしろくて、なんだかんだ仲良しコンビだなぁなんて、微笑ましく思っていた自分自身も、なんだかおもしろいです。笑
嘘でしょ!?という展開から解答編に突入してからは、犯人を言葉でぼっこぼこにするのもスカッとしてよかったです。
犯人がしっかりとした悪人だったので、よりすっきりましたが…ラストもやばい…!
設定もストーリーもただただおもしろかったです。ネタバレが怖くて、おもしろいとやばいしか感想が書けないのがつらいです。
これは二度読み必至です!おもしろい作品をありがとうございました!

余命宣告された人間たちが殺されていく……?いや、これは自然死?判断の難しい難易度高めのミステリーかと思いきや、あっと驚く結末と読んでいて感じていた違和感がスッと落ちるようなそれでもって後味がなんとも言えないミスリードも盛りだくさんの一作でした。そしてなんともタイトルが秀逸。現代のミステリーでありがちなただひたすらに長くもはや作品のほとんどをぶちかますようなタイトルなのかと思いきや、そこにもまた伏線あり。最初こそよくあるミステリーに一つのスパイスくらいかと思いきや、もうエスニック料理みたいにいろんなスパイスが口の中で広がるようにジワジワと楽しませてくれる作品でした。

『どうせそろそろ死ぬんだし』怖いタイトルだなと思い読み始めた。
余命宣告を受けた人々が山荘に集まる。そこは完全なクローズド・サークルではないが、外界から行くには時間が少しかかる場所にあった。
集まった人々は二泊三日の日程で山荘を訪れる。そこにはゲストとして探偵の七隈と助手の律が招かれた。
率直な感想を言うと、やられた!の一言につきます。
医療知識があるので、ん?あれ?と喉に刺さった小骨のように引っかかりを覚えるのに、キューブラーロスの理論まで出され真相が知りたくて一気に読み切ってしまいました。
ここも、あそこも罠だったのか!読み終えて思い当たるところはいくつもあるのに、気になって先に読まずにはいられない推進力に負けました。
さすが「このミステリーがすごい!」にはハズレなしですね。
これは事前情報を入れたらもったいない!何も知らずに読んでほしいです。
そして真相にたどり着き、タイトルの本当の意味を知り戦慄してほしいです。

館に集まったのは余命宣告された人物ばかり。その設定にうなってしまう。犠牲者が出るが、通常のミステリと違い、議論されるのは殺人か自然死か。作者は病院勤務のお仕事らしくその描写も細かい。ユーモアにもあふれていて、今後の作品にも期待が持てそうだ。