遊戯と臨界

赤野工作ゲームSF傑作選

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刊行日 2025/03/21 | 掲載終了日 2025/03/19

ハッシュタグ:#遊戯と臨界 #NetGalleyJP


内容紹介

月面に待つ敵プレイヤーとの、ラグ1.3秒での格闘ゲーム対決。ユーザーの記憶を操作し、「遊ぶと呪われる」と噂されてきたゲームへの挑戦。放射能を用いてイカサマ賭博を行ったというヤクザが、自らを追う刑事に宛てしたためた懺悔――「あまりにもゲームを愛しすぎた人々」の数奇な生きざまを、『ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム』の異才が活き活きと描きだす、至高のゲームSF11編!

月面に待つ敵プレイヤーとの、ラグ1.3秒での格闘ゲーム対決。ユーザーの記憶を操作し、「遊ぶと呪われる」と噂されてきたゲームへの挑戦。放射能を用いてイカサマ賭博を行ったというヤクザが、自らを追う刑事に宛てしたためた懺悔――「あまりにもゲームを愛しすぎた人々」の数奇な生きざまを、『ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム』の異才が活き活きと描きだす、至高のゲームSF11編!


出版社からの備考・コメント

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。

・いただいたコメントは帯やPOP、X等SNSでのご紹介など、弊社販促活動に使用する場合がございます。予めご了承ください。

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしていま...


おすすめコメント

担当編集者より

現代人にとってごく身近な存在となった、"ゲーム"という巨大なカルチャー。この魅力的な題材を徹底的に追求し、信じられないほど多彩な世界を描いてきた赤野工作さんの短編集です。/冷戦末期のハンガリーから遠未来の宇宙船まで、時代も場所もさまざまな舞台で繰り広げられるのは、「あまりにもゲームを愛しすぎた人々」の、その愛ゆえの数奇な生きざまです。極限で編み出された奇抜な戦術、人生を賭したタイムアタック、ともに遊ぶことによって結ばれた、ほかの何よりも堅い絆――笑えて泣ける名篇の数々をご堪能ください。

担当編集者より

現代人にとってごく身近な存在となった、"ゲーム"という巨大なカルチャー。この魅力的な題材を徹底的に追求し、信じられないほど多彩な世界を描いてきた赤野工作さんの短編集です。/冷戦末期のハンガリーから遠未来の宇宙船まで、時代も場所もさまざまな舞台で繰り広げられるのは、「あまりにもゲームを愛しすぎた人々」の、その愛ゆえの数奇な生きざまです。極限で編み出された奇抜な戦術、人生を賭したタイムア...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784488021054
本体価格 ¥1,900 (JPY)
ページ数 336

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

ゲームにまつわる11の短編集。
どれもが意外な切り口、シチュエーションから始まり、終末で更にアッと言わせてくる。そんな、ゲーマーであればあるほど唸ってしまう作品が並ぶ。
1番好きなのはたった半ページほどの超短編『切り抜き』。

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『それはこれ、これはそれ』
ゲームへのクレームが、こうに着地するとは。さらに、そこまでの過程の再生とその解説がしっかりと付いてる。文句をつけるどころか、その緻密さに感心してしまった。

『お前のこったからどうせそんなこったろうと思ったよ』
星間ネットワークでゲームをするには、確かに光の遅さが障害になる。それを克服しようとする強き意欲とその手立てに拍手。

『「癪に障る」とはよく言ったもので』
海底ケーブル敷設会社の新入式で、何でゲーム開発者が挨拶を?涙ながらに語られるその理由。そうだったのか、がんばれ!!

『邪魔にもならない』
RTAにトライする緊迫感が半端ない。意味不明の声が妨害しても、〈何が〉起きようともトライし続けていたその様に、心から敬礼。そして、また……

『全国高校eスポーツ連合謝罪会見全文』
現在は時代の最先端を走るeゲーム。でも1世紀を経れば歴史あるものとなる。さらに、その歴史というものが重荷になることも。時が経つということが何かを考え、苦笑を込めながら会見文を読んだ。

『ミコトの拳』
ミコトの思い込み=彼女の世界観。それゆえに貫き続けていた拳。それに迷いがそれに籠り始めるのは、より成長していく前兆。その結果は?
〈振り出しに戻る〉のなら、その拳をミコトはこれからどうしていく?

『ラジオアクティブ・ウィズ・ヤクザ』
〈ラジオアクティブ〉という言葉に首を捻った。radioactiveとは放射能を持つこと。もとヤクザ山谷が刑事の佐川に出した、言葉丁寧な手紙を読んで、その内容に息を飲んだ。
これだけの覚悟。佐川がその意志を組んでくれるように願う。

『これを呪いと呼ぶのなら』
〈呪い〉とは物理的な結果を伴うものと決めつけていた。それがこのような、ゲーム好きにとって究極の〈呪い〉だったとは。他人に理解を求めることも出来ず、何も起こらず、逃げることも出来ない〈呪い〉だとは。

『本音と、建前と、あとはご自由に』
アジアの小国アレンシダでの裁判で追い詰められていく兎奈。後半の裁判官の語りかけにグッときた。根っからの配信者である兎奈の返答に絶句。 さらにタイトルを見直して、もう一度絶句!

『〝たかが〟とはなんだ〝たかが〟とは』
冷戦時代、〝たかが〟遺伝子工学の資料を持ったロシア人技術者と彼を亡命させるための西側情報機関の活劇。これがどうゲームに繋がるのか最後の最後まで分からずにいたら、見事に背負い投げを食らってしまった。さらにゲームと陰謀論。ありえないとは言い切れず、怖かった。

『切り抜き』
『〝たかが〟とはなんだ〝たかが〟とは』をこう扱うとは。それで成り立つとは。脱帽。

『曰わく』
10年前に亡くなったガタを偲ぶやり取りが、オカルトめいて紆余曲折していく。その怖い経験をネタに配信していた強者達。互いに知らなかった生前の彼の言動の交流から、彼がいかに真摯にゲームと向き合い、さらに〝今も〟向き合っている様が伝わってきた。
そう、本気のゲーマー・配信者はそのくらいの気持ちで自らのめり込んでいくもの。
ワイワイする中で、ガタをはじめとする皆のその意気が伝わってたこの作品は、この短編集の最後を飾るのに何とふさわしいものなんだと、実感した。

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[人の想像力に終わりはない]ゲーム小説をお題に、赤野工作氏の想像力が爆発する珠玉の短編集。ゲームをずっと追いかけ続けてきた赤野氏のこと、一味も二味も違うテイストの作品ばかりでした。特に気に入った
のはあるクソゲーの返品をしようとするうち、おそろしい真実が見えてくる、「それはそれ、これはこれ」と対戦格闘ゲームを月と金星という時差だらけの2カ所からくり広げる「お前のことだからどうせそんなことだろうと思ったよ」は、ゲーム剣戟小説を新しい次元へと引き上げる名短編と感じた。プレイヤーの心情描写、ゲームでの格闘シーン、そして現実でのコントローラー操作という3つの視点が絶えずくんずほぐれつしながら、目まぐるしいスピードで展開していくバトルはめちゃくちゃ新鮮!多少ゴチャついてるけど、もっと洗練されて流行ってほしい。どの短編も、ラストがノスタルジックな雰囲気に包まれる著者の独特な筆致も相まって読後感もサイコーでした。

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ゲーム好きな人が読んだらにっこりしそうな作品でした。
何気なく読み進めていくと真相がわかって「あっ、そうだったんか!」となるお話や、配信を見てるような気分で配信者とリスナーのやり取りを楽しめるお話、考えさせられる話もあり。
未来カラーの強い宇宙ネタからちょっとレトロ感のあるネタまで大盛りで、のんびりと趣味の世界や作品の世界観を楽しめます。ゲーム好きな方におすすめしたいです。

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ただ面白いゲームがしたいだけなんだ!
どの短編を読んでもその思いが伝わってきました。
過去、現在、未来と短編ごとに時空が異なる短編です。月に住む人とゲームをしたり、宇宙を漂いながらゲームへクレームをつけたりしながら、話が転じたとき視界がガラッと変わるのでとても面白かったです。
時代を変えると、ゲーム内の行動ですら価値観までも変わっていくのだろうなと思った「謝罪会見」が面白かったです。ゲーム内の行動でこれはアウトだろうと思うのに、未来ではその価値観は全く変わっているのかもしれません。
私もその一人ですがゲームで時間とお金を溶かした経験がある人なら共感する場面があると思います。時空を超えゲームを愛しすぎた人々を描いたSF11編とても面白かったです。

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少し未来のゲームに関する短編集。

月と宇宙の格ゲーの話とか、死ぬ間際のゲームとか、eスポーツの謝罪会見とかコンセプトが面白かった!

オンラインでゲームをしてるとサメが海底ケーブルにやってくるからそれを囮に延々ゲームをBOTでやらせ続けるとか発想がいい!

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ゲームを愛する赤野工作だからこそ書ける作品が詰まった短編集。読者を選ぶ作品かもしれないが、好きな人は面白いと思う。
私個人としてはいくつかついていけない作品もあったが、『邪魔にもならない』は設定が面白く、緊張感が伝わってくるようだった。
きっと赤野工作ファンにはたまらない一冊になることだろう。

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