
図書館の魔女 高い塔の童心
高田大介
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刊行日 2025/02/17 | 掲載終了日 2025/02/17
文芸小説 | ミステリー/サスペンス | SF/ファンタジー
ハッシュタグ:#図書館の魔女高い塔の童心 #NetGalleyJP
内容紹介
// メフィスト賞受賞の大長編ファンタジー //
10年の時を経て紡がれた、最初の物語。
リブラリアン・ファンタジー・エピソード0
歌に詠われず、物の本にも言及がない、
「起こらなかった戦争」について。
起こる原因が不在だったのか、それとも
起こらなかった原因が在ったのだろうか。
そこにはある者の憤怒があった――。
◆担当編集者より◆
ファンの皆様、たいへん長らくお待たせしました!
そして、はじめましての皆様、ようこそ!
メフィスト賞受賞の大長編ファンタジーのエピソード0が生まれました。図書館の魔女とのちに呼ばれる少女マツリカと高い塔の魔法使いタイキの活躍をお楽しみください。
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著者/高田大介(たかだ・だいすけ)
1968年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。早大、東京芸大などで講師を務めたのち渡仏。専門分野は印欧語比較文法・対照言語学。『図書館の魔女』(上・下巻 講談社刊)で第45回メフィスト賞を受賞。
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出版情報
ISBN | 9784065386026 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
ページ数 | 224 |
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NetGalley会員レビュー

続編を待ち焦がれて、
上梓される日を楽しみにしていました。予約も完了しています。あと少しと思っていた昨日、読ませて頂けるチャンスを頂きありがとうございます。
「図書館の魔女」今迄の物語の始まりに位置する「高い塔の童心」。お馴染みのマツリカやハルカゼの出会いの頃から、その類稀な頭脳の育まれた環境、周りの動向に常に気を払い究明して行く姿勢も、手本となる祖父の事の進め方などから確実に学んでいた。
読者もその豊富な語彙力を享受したかも知れない。定かでは無いけれど。
マツリカのまだ明かされていないその背景には、想像を絶する事柄が横たわっている筈、「霆ける塔」への期待も膨らみます。そして気掛かりなキリヒトの行方も。
今年は特大の読書欲、絶賛継続中です。

もちろん図書館の魔女シリーズは全部読んでいます。
それにしても待ちわびていました!
大長編!とならなかったのがちょっと残念ですが、そんな長編をここで公開できるわけもなく、だから読めたわけで、ちょっと複雑な心境です。
次から次に出してください!
とはいえ、ファンとしては、マツリカの過去編、主要な登場人物のありようがわかってなんとも充実した内容です。先代のキリヒトの活躍には短いアクションシーンながら唸らされました。そして、マツリカの童心には涙してしまいました。
そしてここに書くことではないのですが、既刊本のその先が知りたいコアなファンがたくさんいますので、さあ、年内にどんどん出していってください!
高田大介さんは、直木賞をとるべき人です。期待しています。

メフィスト賞を受賞した「図書館の魔女」以前の物語。
幼いながら尋常ではない知識を持ち、話すことができないマツリカ。
まだ彼女の手話についていけない新米司書のハルカゼ。
第三次同盟市戦争は、いかにして起こらずにすんだのか。
マツリカの祖父で図書館の番人、魔法使いと呼ばれるタイキの手腕を見られる。

マツリカの幼少期、一ノ谷で起こりかけた、第三次同盟戦争。その成りゆきと、マツリカの幼少時の様子、また図書館こと高い塔のかつての主とタイキの活躍が同時に語られる。本著を読んで、改めて高田氏の実力とマツリカの魅力とこの本のシリーズの世界観構築のすさまじさを知ることができた。高田節、とでも言うべきか、本書中に登場するアイテムが抽象的に具体的に解説され、それが物語の節目に一切の無駄なくピタリと合流するその精敵な筆致と巧みなストーリー運びに大満足。ある種、塩野七生氏の戦闘を描いている際の興奮と同じ感情を得ることができる。たった1ケの海老饅頭から、乾坤一擲の外交政策に鮮やかに繋がる様は凄まじく、まさしく本著の名シーン、大満足です。

図書館の魔女ファンは首が長くなりすぎていたことだろい。やっと2025年にこうしてマツリカの哀しい過去をタイキの怒りと共に知ることとなった。
誰かに抱きしめられながら無邪気に笑って居られるはずの幼い少女は、タイキの背中を見つめながらいやでも大人にならざるおえなかったのだろう。
しかし人はそう簡単な生き物ではなく多面体であり、往復書簡の件で彼女の寂しさがチクチクと胸を刺す。
キリヒトと本格的に向き合う前のマツリカを知ることによって、どれだけキリヒトによって彼女の頑なな心がほぐれていったかも充分に知ることになった。

「第三次同盟市戦争は起こらなかった。」
何度かこの作品中に出てきた一文。起こらなかったこと、起こらなかった理由、そんなことに目を向けたことはなかったから、印象に残ってしまった。
実は『図書館の魔女』を初めて読んだ。
だって、図書館で働く司書が、こんな魅力的なタイトルの本を読むなんて、恥ずかしいと思ってしまったから。
読んでおけばよかったなと、今回のこの作品を読んで思った。
この作品世界に浸るのは、なかなかに難しい。
物語が淡々と進むからかなと思うけど、そのうちにその流れが心地良くなってくる。
そして、作品の中に入り込めたかなと思った頃に、今回のお話は終了、読み終えてしまった。
これは『図書館の魔女』を最初から読めということかと思い、職場で所蔵チェック。
全巻そろっていたから、これからしばらく楽しめる。

図書館の魔女の番外編、幼い頃のマツリカとタイキの物語。起こらなかった第三次同盟市戦争について。
情報収集と操作と、最終的には自分で動いちゃうあたりもそっくりな祖父と孫。
まだ成長途中だけどやっぱりマツリカはマツリカらしい。両親の過去が語られたけど、その時マツリカはどうしてたんだろうな。
愚かな群衆はいつの時代にだって存在する。はっとさせられました。
短い物語だけど、図書館の魔女らしくてすごく良かったです。ありがとうございました。

起こりそうで起こらなかった戦争。
人は起こったことには目を向けるし、記憶に残るけれど、この物語は起こらなかったことを「いかに起こらないようにしたか」について描かれつつも、マツリカの幼い日の様子が描かれています。シリーズを通して読んだ方がおそらくより楽しめるとは思いますが、このシリーズから入ってもハルカゼとマツリカの関係性がより深く理解できてシリーズ1冊目を読めるかもしれません。
どのように戦争を起こさないようにもっていったか、そして人はなぜ愚かな行為をしようとするのか、そういうことを読み手の私たちも考えさせられる物語でした。ミツクビとの因縁も理解でき、シリーズ一作目から再び読みたくなりました。次作も楽しみにしてます。

Netgallry レビュー案
続巻が待ち遠しい「図書館の魔女」の最新刊と思いきや、エピソード0の前日談?
あまりに昔のことで、ついつい本編も読み返してしまいました。
「起こらなかった第三次同盟市戦争」と「図書館の魔女」で「先代」と称されるマツリカの祖父「高い塔の魔法使い」タイキの活躍、さらにキリヒトの師匠である「キリヒト」そしてミツクビとの因縁談を描く。
第三次同盟市戦争を起こらないようにするための動きの中でのマツリカのお留守番日記。
本編はどちらかというとキリヒト目線だが、この番外編はハルカゼ目線が主旋律。マツリカが「話さぬ子、そして笑わぬ子」である理由、「歳のころは六、七といった童女」がタイキの後を襲ぐということで早々とウルハイ家の間諜として送り込まれたハルカゼの葛藤が哀しいのである。
そして「その小さな魂に溢れる膨大な言葉の受け皿になるというハルカゼの望み」が本編「図書館の魔女」に繋がっていくのでしょう。
それにしても「霆ける塔」はいつ出るのでしょうか?

まさかまたマツリカに逢えるとは思っても見ませんでした。本当にうれしい再会でした!
幼くてもマツリカはマツリカでした!!
鈍器本だった前作に比べたら、だいぶ薄くなりましたね……
まだまだ読みたかったというのが本音です。

待望の「図書館の魔女」第3作である。
と言っても第3部ではない。“エピソード・ゼロ”なのだ。
項数が222ページと、これまでのシリーズ作品に比して少なめであることを知って、え? と思ってしまったが、心配する必要はなかった。
これは紛れもなく、私が待ち望んでいた「図書館の魔女・はじまりの物語」であった。
ちょっとクセのある多彩で味わい深い登場人物たち。反乱の予兆に緊迫する国際情勢。
“図書館の番人”タイキは、いかにして流血の戦乱から世界を守ったのか。
本作は、そんな“起こらなかった歴史”を、その内側から描いた物語である。
そして、言葉をその小さな指先でしか語ることのできない童女もまた、その最中にあって鳳雛の才を示す。
8年来の渇きはひとまず癒やされたが、正統続編は今しばらく待たねばならない。
今度は首が長く伸びてしまわないことを期待したい。

「図書館の魔女」シリーズの始まりの前のお話。
シリーズをまだ読んだことがなかったので、物語に入り込むのに時間がかかりました。
しかし、淡々とした文章の中に、魅力的な主人公たちが深く浮き彫りにされていて「この先どうなるの?」と惹き込まれていきました!
ぜひ図書館の魔女シリーズも読んでみたいと思います!

『図書館の魔女』シリーズの前日譚。
シリーズ未読だったので世界観をしっかりと受け止める事が難しかった。前日譚ではあるが本編から先に読む事を推奨。
声を持たないマツリカという少女が静かに抱える想い、それを吐き出す手段、大人びた少女の幼気な姿がとても印象的だった。そんな彼女のその後の物語が長編シリーズで読めると思うと心躍る。
起こらなかった事を哲学的に読み解き、追究していく過程にも興味を唆られた。

携帯で読むにはあまりに漢字が多かったので、直接本を購入して読みました。
これまでの高田さんの作品同様、豊富で、いかつい漢語がふんだんに盛り込まれていて、読んでいて心地よかったです。
文体の硬さと、マツリカの、タイキとの往復書簡を綴る健気さが対比的で、上手に書いてあるなと思いました。
反旗を挙げるそれぞれの都市の名前が都市名ではなく、地名になっているので、あまりに漢字が続きすぎて、その点は読みにくかったです。

「そうだ、図書館の魔女ってこうだった!」となつかしく思い出しながら読みました。
再び一ノ谷を訪れることができ、感無量です!
戦争を防ぐべく暗躍する知略の戦場「高い塔」サイドと、おいしい海老饅頭を取り戻すために暗躍するマツリカサイドが並行して進行するストーリーも、各々の思惑や感情が絡み合い、魔法のないファンタジー作品である「図書館の魔女」らしい面白さが光っていて大満足でした。
なにより、タイキの「怒り」は今の時代、考えさせられるものがあります。
本編では明かされなかったマツリカの過去やハルカゼの感情なども知ることができ、キャラクターたちをさらに好きになる、素敵なエピソードゼロでした!