養生する言葉

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刊行日 2025/02/12 | 掲載終了日 2025/02/12

ハッシュタグ:#養生する言葉 #NetGalleyJP


内容紹介

***

この世界が、あなたにとって、

ちょっとでも生きやすくなりますように。

***

大江健三郎、ハン・ガン、津村記久子、文月悠光、『ブルーロック』、『君と宇宙を歩くために』……
文学研究者が出会った、人生に寄り添ってくれる「言葉」と「物語」。自分自身を優しくいたわる、「ヒント」がつまったエッセイ。


「養生という言葉を私は自分自身の生を養うさまざまな物語とつなげて考えてきた。ちょこんと横に置いて、ヒントとなる物語。自分の感情を教えてくれたり、生きる力をくれるような表現。それらを養生する言葉として捉えてきた。養生する言葉は、生きるための知恵であり、私よりも先に生きてきた人たち、同時代に生きている人たちが重ねてきた、輝くような実践の集積である。」

〈目次〉
はじめに
1.「私」の物語を探しに
2.トラウマとともに生きるということ
3.傷について語る言葉
4.人生の手引き書をつくる
5.あきらめという鎖をほどく方法
6.助けを求められる社会のために
7.自分を笑わない誰かと生きる
8.養生はいつも社会的なもの
9.災害と養生について
10.あなたの話が聴けたらうれしいです
11.変わってゆく私を受けとめる
12.アンラーンの練習
13.看護について学ぶ
14.他者の世界を聴く
おわりに

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著者/岩川ありさ(いわかわ・ありさ)
1980年、兵庫県生まれ。早稲田大学文学学術院准教授。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専攻は現代日本文学、フェミニズム、クィア批評、トラウマ研究。著書に『物語とトラウマ クィア・フェミニズム批評の可能性』(青土社)がある。

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この世界が、あなたにとって、

ちょっとでも生きやすくなりますように。

***

大江健三郎、ハン・ガン、津村記久子、文月悠光、『ブルーロック』、『君と宇宙を歩くために』……
文学研究者が出会った、人生に寄り添ってくれる「言葉」と「物語」。自分自身を優しくいたわる、「ヒント」がつまったエッセイ。


「養生という言葉を私は自分自身の生を養うさまざまな物語とつなげて考えてきた。ちょこんと横に置...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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販促プラン


読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。

★★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 書籍営業部>まで直接お問合せをお願いいたします。

★★



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★★★
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出版情報

ISBN 9784065384459
本体価格 ¥1,600 (JPY)
ページ数 272

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

読み終えて本を閉じて「ありがとう」って呟いた。
本書はトラウマや傷を抱え、どうにかこうにか生き抜いている私達に、その傷の大きさや深さに合わせて、文学の言葉で手当てする知恵を教えてくれる。
自分自身をサポートする言葉に出会える、明日がすっと明るく見える、はじまりの一冊。

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もしかしたら読むのがつらい人もいるかもしれない。でも、読むことで少しでも心が救われる人もいるはず。私自身の複雑な心も、そっと撫でられた気がします。
そして、「学び終えたと思ったら、学び返す。」という言葉も頭から離れません。
自分を大切にしてね、というメッセージがひしひしと伝わってくる一冊でした。
どうか必要な人に届いで欲しい、そう願わずにはいられません。
大切なものを読ませていただき、ありがとうございました!

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自分の生を養い、自分の生を生きようとする日々を全面的に肯定すること、その試み。

12歳で性暴力にあったこと、そのトラウマとトランスジェンダーとして生きることの物語。

自らが生きるための言葉としての養生から共に生きる世界をつくり、その世界を養うための言葉へ。

何度も噛みしめて読みたい言葉が詰まった一冊。
たくさんの人に届いてほしい。

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心に聴こえる声は誰なのだろう。他者の心にも体にも危害を加えてはいけない、それなのに。トラウマ、見えない深い傷を付けられて、その重みに翼は自由を奪われる。性被害から生き延びるために文学は救いとなり、その事実を受け止める表現を教えてくれる。無理をせず自分の心が受け入れられるときに手当てして、自分との対話の中から発見をする。多くの傷を持つ者は、どの傷にやさしい言葉をかけてくれたのか分からなくなる。この荒れ狂う社会の中で、少しでも痛みが和らぎ、生きやすくなれるよう、養生する言葉が綴られている。苦しみから救われる。

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人あるところに言葉あり。
~あなたにとって、いい名前になりますように~
裁判所の参与員にはなむけの言葉をさし出された。
~今日はもう髪を切ったんだし、お菓子を買っておうちでゆっくりすればいいですよ~
話してくれる美容師がいた。
~それくらいやったら、世界は滅びへんで。大丈夫やで~
関西の友がいてよかった。
~読まなきゃいけない本なんて 本来はないんだから 読みたい時に 読みたい本を 読めばいいだろ~
出会うべきして出会った人、引き寄せられるように読んだ本。

著者は
言葉で傷ついた。それでも、言葉と向き合い、言葉と格闘した。
そして、自ら外へ、言葉を発することで自己と向き合っていく。
書く。ことの決意。書くことで見つめ直すことは苦しさも伴う。
~自分をねぎらい、心のエネルギーを増やしてくれる言葉が人生には必要だ~
伝え損ねた言葉、他者との主張の相違、私は貴方ではない。
~人にはそれぞれ何か抱えていることがあって。辛かったり、苦しかったり、立ち直れなかったりする~ 
自己を形成していく。

傷、という言葉が多様される。
トランスジェンダー、性被害のサバイバー、戸籍上の名前を変えること。
読むことでしか出会えない人、体験していない感情、伝わらない痛み。
もちろん私は貴方ではないのだから100%はない。けれど
傷があると気づいたら、絆創膏を差しだすことはできる。
だからもう口にしてはいけない。
~私はいつも死にたかった~

最終章に、がん看護専門看護師の田村恵子さんとの交流を置く。
出発点を見失わない、
迷ったり心が風邪をひいたとき戻れる、
基点が其処にあった。

約束します。
~悔しくても 泣くのは 家に帰ってからにする。君と宇宙を歩くために~

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タイトルの『養生』が、『治療』ではなく『養生』なのが適切な言葉の選択なんだと読んでよく分かった。辛い経験、世界や他者、自己との距離感や向き合い方で苦しい事が多かったらしい著者が、色々な本の言葉で救われて、養生してきた事を綴っている。読んでいて強く感じたのは「3月のライオン」にもあった、『ひとはこんなにも時が過ぎた後で 全く違う方向から嵐のように救われる事がある』ということ。

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