ある日どこかで箸休め
3分で読める35話のアラカルト
村田天
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刊行日 2025/03/21 | 掲載終了日 2025/03/10
ハッシュタグ:#ある日どこかで箸休め #NetGalleyJP
内容紹介
読んで、きゅんとして、お腹が鳴る。
ここまでの時間、約3分。
ほのぼの笑えて
しみじみおいしい、
「食」にまつわる《35》話のアラカルト。
☆ ☆ ☆
【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】
・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。
・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。
・本文に対するご指摘などは「コメント」にてお願いします。
・自分には合わない作品だった場合、今後のためにも建設的なご意見をよろしくお願いします。
※今作は作者のご厚意によって提供いただいた校了前の大切なゲラを公開をしています。
※今作にこれから出会うであろう多くの読者のためにも、ご理解の上、素敵なレビューによる応援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
☆ ☆ ☆
【あらすじ】
大学生同士のカップル未満が初めて一緒に食べた朝ごはん。偶然会った高校の同級生と食べる深夜のラーメン。風邪の時に同僚が作ってくれた鍋焼きうどん。料理が嫌いな上司に食べさせたくて母に教わる煮物の作り方。なかなか減らない冷蔵庫の常備菜を(他人を巻き込んで)上手に使い切る秘策。おにぎりが苦手になった理由ともう一度食べられるようになった理由。クリスマスパーティーで知るとり天の味と気になる人の意外な一面。お互いが買ってきたパンと飲み物を交換して食べる昼休み。弟お手製の夏カレーで思い出す、懐かしくておかしな過去。鰻が救ってくれた誰かの世界。
かつて味わったことがあったかもしれない、もしかしたらこれから味わうかもしれない、
そんな素敵な「食」にまつわる35の風景を、たっぷりと召し上がれ。
【目次】
朝食の音/深夜のラーメン/無限うどん/煮物大作戦/だらしない鵜竹さんと、私の常備菜地獄/続・煮物大作戦(※煮物は出てきません)/おにぎりの話/続・無限うどん(※うどんは出てきません)/さかな・とり天・クリパ/さかな・とり天・裏/パン交換/夏のカレー・昆虫の舞/茶谷教授の秘密/食いしん坊大作戦/八月のしるこ同盟/大人は冷蔵庫のプリンで喧嘩しない(※プリンは出てきません)/詫び飯/トリガーは焼きそば/冷やし中華始めました/食いしん坊の幽霊/あいびき/たくさん食べる彼女と私/アイスクリームが溶けるまでに/父と枝豆/デートのお作法/にんにくの吸引力について/家族集合/彼女の記憶がなくなって/鰻に会いに/鍋の季節/二十七歳、パスタを作る/台風の日/一緒にわらび餅/房江ばあさんの干し柿(※焼鳥しか食べてません)/夕食の匂い
■著者
村田天(むらた・てん)
2019年、第7回ネット小説大賞を受賞。受賞作『藤倉君のニセ彼女』(一二三文庫)にてデビュー。他著作として『ネクラとヒリアが出会う時』『クールな月城さんは俺にだけはデレ可愛い①②』『俺と妹の血、つながってませんでした①②』(すべて富士見ファンタジア文庫)、『きみに、にゃあと鳴いてやる。 わたしが猫になった67日間』『王子様なんていりません! 訳あって、至急婚活することになりました。』『魔女の婚姻 偽花嫁と冷酷岸の初恋』『贄の聖女と救済の契り 不良魔法士と綴る二度目の恋』(すべて富士見L文庫)、『元猫又ですが、陰陽師の家で猫のお世話係になったら婚約することになりました。』(ポプラ文庫ピュアフル)等がある。
■装画
双森文(ふたもり・ふみ)
イラストレーター。あたたかく優しい光の差し込むイラストを得意とする。企業案件としては、関西テレビ ハチエモンCM、ポッキープリッツの日、ほろよい年末Twitter投稿用イラストなど大手クライアントを担当。
出版社からの備考・コメント
◎拡材や新刊配本のお申込みにつきましては、
【マイクロマガジン社 営業部】までお問い合わせいただけますと幸いです。
件名に「ことのは文庫 3月新刊の注文」と明記の上、
「番線 or 番線情報」「書店名」「ご発注者様名」をご記載いただき
【hanbai-bceigyou@microgroup.co.jp】までメールにてご連絡くださいませ。
※受注状況によってはご希望数より調整が入る可能性がございます。予めご了承ください。
※価格は予価です。
◎こちらの新刊タイトルのお申し込み締め切りは2025年2月12日(水)迄承っております。
おすすめコメント
◆とにかくするする読めて、どこから読んでも楽しい「短編」集としての醍醐味満載。
基本的にはどれも独立した物語なので、どの話から読んでも楽しめる構成。1篇が2,000字~6,000字くらいで、隙間時間や朝読書などにも最適な「3分間読書本」として、いつでもどこでも楽しめます。
◆さりげない日常の「食」の風景に、懐かしい記憶を呼び起こされる「思い出のアルバム」味。
きっと誰でも一度は経験したような、ありふれた食事と会話に、どこか懐かしさとあたたかさを感じさせる全編を通した「誰も否定しない優しさ」が魅力。本が読めないくらい疲れている日でも、これだったらパラパラめくってみたくなるかも…という、「つい手にとりたくなる」世界観が魅力です。
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あなたの【おすすめコメント】大募集!! 拡材に使わせていただきます!
①応援レビューを拡材(帯またはPOP)やECサイトに使用させていただきます!
期間内にいただい応援レビューを、拡材に使用させていただく場合があります。
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《拡材用の応援レビュー募集期間》
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《特設サイト応援レビュー募集期間》
~2025年2月7日(金)午前10時
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恐れ入りますが『マイクロマガジン社 営業部』まで直接お問合せをお願い致します。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784867167304 |
本体価格 | ¥720 (JPY) |
ページ数 | 288 |
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NetGalley会員レビュー
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〝食べる〟事と男女にまつわる35編のSS集。食べる様には人の本質が見えてくる。それで心の距離感が変わることも。また、食事の話題が一気に仲を深めたり、その逆の場合も。
この35編の中に、ふと思い当たる事、きっとある筈ですよ。
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全35作のSS集。
『食べる』ということ、それも他人と2人で食べるということは、相手と特別な関係であるか、そのような関係になっていく予兆を感じさせる。
特に相手の食べる様子に注目してしまっているのは、また相手が自分の食べる様子を注視しているのを感じているのは、自分からその関係に飛び込んでいくための心の準備運動。そこまでできているなら、次のアプローチはごくごく自然で大丈夫。ほんの半歩で充分。もう、お互いに気持ちはオーケーだから。
でも時には失敗したり、半分成功?だったりもする。それが人生。〝食べる〟というサイコロを振り合いながら行う人生ゲーム。
でも大丈夫。回り道があったり、1階休みもあるけれども、コースをジャンプできたりもする。そして何より、必ずゴールに到着できるから。
この35編の中に、きっと思い当たることがある。そんな身近で、でも人生の転機の瞬間を描いたSS集。
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3分で読める35話の短編集。
なんて贅沢な3分が味わえる短編集なんでしょう。お腹も心も満たされて、キュンとしたり切なくなったり、かつて嗅いだことのある匂いや舌の記憶が呼び起こされてそしてお腹が空きました。
ことのは文庫さんでは珍しい短編集ですが、どのお話を読んでも優しく心に残るお話に満たされました。1話で完結していますが、気になったお話の続編が途中で出てくるもの嬉しいです。短編集なのでちょっとした隙間時間に読めるのもいいですね。でもお腹が空くので空腹の時に読むのは危険です。
きっと自分の記憶に結びつくお話に出会えるでしょう。
大切な人と食べるものは何でも美味しいですよね。美味しそうに食べてくれる人との食事は、見ているだけでも幸せな気持ちになりますよね。
目玉焼きにかけるのは醤油かソースか、そんな好みが同じだとわかったときちょっと嬉しくなりませんか?
ちょっとした幸せの味の詰め合わせをぜひ味わってほしいです。
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社会人になって生活のサイクルが変わっていくと、一つ一つの行為に付されている意味も変容していく。例えば明日を迎えるためだけの睡眠は、体調回復のために必須の行為となった。
そして食事は、『ただ栄養を摂取する作業』になってしまった。
だから本作で、私は食事をすることの楽しさを有り難みを思い出すことができたのだ。
提供されるのは、一品3分で胃を満たすことのできる、35話のアラカルト。
和食に洋食、スイーツ、飲み物、何でもござれ。
思わず唾液のあふれる調理や料理の描写に、胃袋を刺激されること間違いなし。
それだけでなく、食事を介して綴られるささやかなドラマにほっこりするだろう(各話ごとにコミカルだったり真面目だったり哀愁があったりホロリとしたりと、多岐に渡ったテイストが堪能できる)。
誰と食べるのか、いつ食べるのか、独りだとしてもどんな状況で食べるのか。
これによってきっと味わい方は変わる。
食事とは生きていく上で欠かせない行為で、繰り返し行われることだからこそ、毎回じゃなくてもそのことを楽しめる人間になりたいと思えた。
そして、「いただきます」と「ごちそうさま」に宿る温もりにも改めて触れることができた。
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35話の粒よりなお話の数々。まさしくお話のアラカルトでした。
豆皿で一品一品楽しんだような満足感。短いお話だけど、どれもが前菜といわずメインディッシュです。口福だなぁ。
お料理は贅沢なものじゃなくて日常の毎日食べたいようなものばかり。それでも満たされた気持ちになれるのは、やっぱりあなたと食べるから。それが特別で幸せ。
幸せなお料理の湯気立つ匂いがただよってきそうな満腹気分になれるほっこり温かいお話たちでした。
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食べ物を通して繋がる人がいて、食べ物が発展させてくれる新たな関係がある。
そんないくつもの物語が、お手軽にさくっと読めてしまう一冊。
それぞれの短いお話の中に、トキメキ、優しさ、ほろりがぎゅうっと詰まっていて、お腹と心が満腹になりました。
笑いあり、涙ありで、こんなにたくさんの物語を一気に味わうことができて、大満足!
私はとくに、「家族集合」が心に残りました。
とても読みやすいので、読書が苦手な人にもオススメできます!
読んでいるとどうしてもお腹空いてしまうので、要注意です!笑
素敵な作品をありがとうございました!
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数頁に収められた小説を読み終えるたび、ミルフィーユのように小さな幸せが幾重にも重なり合い、ほんのりと癒されていく。アイスクリームが溶けるまでに伝えたいけれど。あの日に戻りたくなるような、でも少し恥ずかしいような青春時代。色々と起こり続ける世の中で、ゆったりとした時間が流れるとき、物語は傍らにある。甘酸っぱくてぎゅっとしたくなったり、瑞々しくて眩しくて勇気が出せなかったりして。珈琲の香りをかぎながら大人になるまで胸にしまい込んでいた思い出を探す、素敵な一冊。誰かと食べた懐かしい料理に思い巡らせてみませんか。
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短編集なので読みやすいです。
自分も読みながら色々な思い出が浮かんでくるほど、音や匂いなど共感できました。
個人的には父親と娘が出てくる枝豆のお話も良かったです。
必ず一人一人に食に関する思い出があるわけで、お話一つ一つがほっこり幸せな気持ちになれました。
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ある日どこかで箸休め
読了です。
ご飯の数だけ人生がある。
そんなご飯にまつわるいろんな人のほっこりエピソードが詰まった作品。
ご飯に関する記憶って、何故か時間が経っても印象に強く残ってるものだと思います。誰と食べたご飯だとか、どんな気持ちだったなとか……。この作品は、大きな出来事でなくても、物語の当人たちにとって記憶に残るであろうエピソードを少しだけ分けてくれる、そんなお話です。
ここからは印象残ったところ!
目次見た瞬間に、「あ、すごい、嬉しい!!」となった!
村田先生の物語をこんなにたくさん読めるのが嬉しいし、何より冒頭のエピソードでがっちり心掴まれた!
料理を作る時や食べる時の食器の音など、本当に一挙手一投足が想像が出来るように描かれていてこの作品に一気に惹き込まれました!!
父と枝豆!
特別なエピソードは何にもない。
ただこの数ページで父と娘のこれまで過ごしてきた生活と思いやりが見える気がする。決してそれらが描かれていたわけじゃないのに垣間見える表現がとてもほっこりするエピソードでした。
家族集合
ウルウルきた……完全にこの物語とキャラクターたちの心情に入り込んでいっちゃった。
房江ばあさんの干し梅
大好き!
何かをやっていて良かったと思える時って、ふとした予想もしてない時にくるよね。
ほっこりとした気持ちが感じられるエピソードでした。
後半はひたすらにダラダラ書いてましたが、それぞれのエピソードがみんなの人生の温かい1ページを見せてくれる作品でとてもほっこりでした!
本来なら、「素敵な作品をありがとうございました」というところですが、この作品にはこの言葉が合うと思いますので……
ごちそうさまでした!
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色々なお料理を少しずつお皿に乗せて、よっしゃどこから攻めるかな、お、これ美味しい、あ〜これはこんな味かあ、えっそうくる?みたいに楽しむビュッフェみたいな作品集でした。スキマ時間や移動中、暫く堪能させて頂きました。読んだ後のご飯は美味しかった。
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小説を読みたいけど忙しくてなかなか読めない方に特にオススメしたい作品です!
3分で読める物語がとてもちょうど良く、読書の時間を無理せず取れるのが有り難いです。
そして短編ながら美味しいご飯にスイーツなどのお話はそれぞれ心の栄養となり満たされました。
例えるならチョコレートアソートのように一粒食べればもう一粒食べたくなる、そして甘酸っぱいソースがアクセントになっていて飽きずにいただけました。
恋愛小説がお好きな方にもオススメです。
様々な企画展示でお手にとっていただける作品ですので、当館の選定担当者に宣伝したいと思います!
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「食」をテーマに日常の煌めく一瞬を切り取った、3分で読める35話の珠玉の短編集。
老若男女、幽霊なんかも出て来たりと、かなりバリエーション豊富。短く纏める為にちょっと自虐的な当たって砕けろ系の主人公が多めだが、投げ遣りな感じではなくストーリー性がしっかりしていて、スキマ時間にサクサク読める満足の一冊。
恋愛だけでなく家族だったり友情だったりと、「食」を通して繋がる温かい人の輪にも心が満たされた。
特に「パン交換」の山伏の反応が可愛くてお気に入り。