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冷たい骨に化粧
丸木文華
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刊行日 2025/02/17 | 掲載終了日 2025/02/17
ハッシュタグ:#冷たい骨に化粧 #NetGalleyJP
内容紹介
このラスト、中毒必須 ―――
「闇堕ちBLの女王」が放つ、9つの極上の毒。
その結末に震え、驚き、涙する。
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残酷な世界を生き延びるため、
彼女は唇に嘘を纏った。
隠し通すと決めた秘密、守るために握った刃、騙し抜いてほしかった甘い言葉。
その正体に気付くとき、9つの衝撃があなたを射貫く。
◆夕暮れ時に訪ねてきたのは夫の不倫相手だった。/『あやか』
◆「おじいちゃんを殺した」。母と娘の逃避行ともう一つの秘密。/『真夜中のドライブ』
◆愛する妻に殺されたい。男が挑んだのは命を賭けた悪女の証明。/『愛妻家』
◆作り話が得意なミユは、今日もクラスの人気者。/『楽しい話をしてあげる』
◆バス停で出会った不思議な女。その声はどこか懐かしかった。/『赤い傘』
ほか、全9編を収録。
衝撃の結末を、心してご堪能ください!
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著者/丸木文華(まるき・ぶんげ)
埼玉県出身。小説家、シナリオライター。手がけたゲームに『コイビト遊戯』『蝶の毒 華の鎖』など、著書に「兄弟」シリーズ(イースト・プレス)、「フェロモン探偵」シリーズ(講談社X文庫)など多数。BL・TL作品に熱狂的なファンを持ち、「執着」「愛憎」をテーマにした作風が支持を得ている。「カスミとオボロ」シリーズ、『誰にも言えない』(ともに集英社オレンジ文庫)など、一般レーベルでも活動の幅を広げている。
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出版情報
ISBN | 9784065379240 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
ページ数 | 224 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
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毒劇のように、秘薬のように、全身に衝撃がドクドクと広がる。
壊れちゃう寸前の張り詰めた心模様が、匂いたつような美しい文章で露わになり、「怖っ!」って、背筋が寒くなるけど、妖艶で洗練された物語の世界に心がとろけて、深く没入してしまう。豊かな感性と、不思議な納得感のある作品だ。
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BL作家界からのデビューはいつも熱い。特に講談社さん。凪良ゆうさん、一穂ミチさんなど。人間の奥底に誰しもが眠る自分でも引くような感情をありのまま見せてくるようでした。そしてそれがなんとも魅せられる。一息で読める短編集。登場人物の名前にも少し似通った部分があるせいが一冊通じて一つのサークルの中にいる人々の物語のようにも感じました。三人称で進む話の方がより好みでした。独白のような短編は話を咀嚼する前に終わってしまって少し残念。
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背骨に氷柱を突き立てられるような、9つの短編集。
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『あやか』
平和な日々を過ごすようになったあやか夫婦。だからこそ、最初読んだ時は、ショックで意味が分からなかったほどだった。でも、この最後の一行で全てが裏返る様を想像したら、吐き気めいた感覚に襲われていた。
『真夜中のドライブ』
そんなサラッとした一言で、日常は呆気なく非日常へと転げ堕ちていくのか。更なる追い討ち対を受けても、ただ普段通りのやり取りを続ける真親子。その様に、並々ならぬ意志を感じた。
『愛妻家』
悪女である妻に利用され尽くすのが、彼の愛。その愛が究極に達するのが、まさに〝今〟とは。彼の歓喜、いや狂気に満ちた顔を想像することは、とうとうできなかった。
『楽しい話をしてあげる』
真実と嘘の境界とは?イソップ童話の「嘘をつく少年」より、遥かに深い迷路の中に読み手は落とし込まれていく。ただ、嘘の中でただ1つ、真実となっるものが最後に残るとは。それを知ったミユの微笑み。あってはならない微笑みなのに。
『これだから女は』
考えが古く硬直化した、他人を見下して生きている男。彼は自ら主張している運命そのものに落ちていく。これだから(こんな)男は。
『双子心中』
最後の最後まで、いや、最後になっても、双子の心情を見抜けなかった。だから当然、芳雄秘めたる必死の思いも房子には届く筈はない。もちろん、読み手にさえにも。だから、全ては完全に手遅れとなった。
『食べたい』
葉奈の妄想が現実を呼ぶ? それが妄想に代わり、再び、いや、更に現実離れした現実となる。その反転の様に目を背けたくても、出来ずに読み続けるしかなかった。
『ジンとシャリ』
彼女の語る〝白骨化した盆栽のジン(枝)とシャリ(幹)〟の話。それが、究極のエロスとナタトスの美しさで綴られていく。どこまでが嘘?妄想?それもどちらの?
暗く暗く物語が沈んでいく様に寒気が止まらなかった。
『赤い傘』
亡くなった夫と身ごもっている我が子。妻にとってはどちらが愛しいのだろう?
共に生きた母と、自分が生まれる前の母。息子にとってはどちらが愛しいのだろう?
それは定まってはいない。でも、最後にはどちらかを取らざるを得ない。それはどちらなのか。
これまでの8編で澱んできた心を一気に清々しくさせてくれた、この暖かな雨に感謝。
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美しくて恐ろしい女性は好きですか?丸木文華さんの描く女性はいつもそうだ!
綺麗な花には棘が・・・以上に毒がある。文体からにじみ出る怖さ陰湿さに震え上がってしまうのに、その美しさから目が離せない!
唯一の良心は最後に収録されている「赤い傘」、唯一心がほんの少しだけほっとします。