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魔法を描くひと
白尾悠
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刊行日 2025/02/07 | 掲載終了日 2025/02/05
ハッシュタグ:#魔法を描くひと #NetGalleyJP
内容紹介
「私の人生の主は私。何ものにも、簡単に委ねてやるもんか」
夢と魔法のアニメスタジオで、未来を切り開いた女性たちがいた——
20世紀初頭にアメリカで創業し、世界中から愛されるアニメーション会社となったスタジオ・ウォレス社。1937年、レベッカはウォレス社初の女性アニメーターになったものの、男性ばかりの社内で実力を評価されない日々が続く。世界大戦やストライキなどにもまれながら、社内の女性クリエイターたちと協力して自分の歩む道を切り開いていく。時を隔てた現在、ウォレス日本支社で働く契約社員の真琴は、素晴らしい才能を持ちながら歴史から忘れ去られた「彼女」たちを知り、自分の人生を生きる勇気をもらう。
おすすめコメント
今作は、今までの白尾さんの作品と少し違い、1930年代のアメリカで、女性で初めてアニメータ—として採用された、実在のアーティストをモデルに描かれた長編小説です。当時は男性社会だったアニメーション業界で、戦争や会社の危機など様々な時代の変化に翻弄されながらも働き、生き抜くレベッカの姿を、涙なしには読むことができません……。過去の歴史の積み重なり、彼女たちの頑張りが「今」の私たちの働き方を作っているのだと、感動と温かさに包まれる作品です。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784041153314 |
本体価格 | ¥1,950 (JPY) |
ページ数 | 336 |
閲覧オプション
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ウォレス社初の女性アニメーターとなったレベッカと、現代のウォレス社日本支社の契約社員である真琴の視点が交差しながら物語は進む。レベッカの視点で語られるのは、当時の女性の社会的地位の低さに加えて、社会情勢の厳しさも重なり、自分のやりたい仕事をやりたいように進めることにも困難を極めるという、単純なサクセスストーリーなどではなかった。そんな中でも、シェリルやエステル、マリッサとともに新しいアニメの構想への思いを馳せる。現代の真琴の視点では、派遣社員や契約社員の不安定さや、女性として結婚・出産を経験していないことへの虚無感、また結婚・出産を経た女性の社会参加にかかる制限など、時代が変わっても女性の生きづらさに変わりがないことを盛り込みながらも、そのイラストの断片を発見した真琴が、社内の正社員の女性や上司のサポートで、レベッカ達4人の思いが日の目を見る時がやってくる。自分の人生の王様になることをあきらめない、信念があれば、同じ志を持った心強い仲間を得ることができるというメッセージが込められているように思えました。