高宮麻綾の引継書
城戸川りょう
ログインするとリクエスト可能か確認できます。 ログインまたは今すぐ登録
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2025/03/04 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#高宮麻綾の引継書 #NetGalleyJP
内容紹介
第31回松本清張賞選考会で話題沸騰!
受賞作と最後まで接戦となった、お仕事ミステリ小説!
精魂込めて作り上げた新規事業が、親会社に潰された。理由は " リスク回避 ” 。
「なんであんたたちの意味わかんない論理で、あたしのアイデアが潰されなきゃなんないのよ!」
怒りを爆発させた三年目の社員・高宮麻綾は、社内外を駆けずり回り " リスク ” の調査に乗り出す。
私は私の仕事をモノにしてみせる。だってそういう「たまらない瞬間」のために生きてるんだもの。
忖度、義理、出世……それって昭和の話?
いえいえ、いつの時代も会社はややこしくって面白い!
今日の味方は明日の敵――
めくるめく令和のサラリーマン小説が爆誕。
おすすめコメント
松本清張賞選考委員からの激推しの声!
辻村深月さん「完成度が高いエンターテインメント作品で(中略)、構成の密度、キャラクター設定ともによく練られていて、著者はエンタメ世界で即戦力の持ち主だと感じた。」
森絵都さん「勢いに引っ張り込まれた。非常に良くできた作品で、私などは見事に感情をコントロールされたクチである。私はこの作品を一押しした。」
松本清張賞選考委員からの激推しの声!
辻村深月さん「完成度が高いエンターテインメント作品で(中略)、構成の密度、キャラクター設定ともによく練られていて、著者はエンタメ世界で即戦力の持ち主だと感じた。」
森絵都さん「勢いに引っ張り込まれた。非常に良くできた作品で、私などは見事に感情をコントロールされたクチである。私はこの作品を一押しした。」
出版情報
ISBN | 9784163919515 |
本体価格 | ¥0 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー

高宮麻綾の引継書/城戸川りょう 文藝春秋
これはいまだかつてない超新星爆発な、お仕事小説。
親会社のプレゼン大会に勝ち、事業化に向け動き出した麻綾
…と思いきや、理不尽な妨害妨害で木っ端微塵。
納得できないと盾突く…いや立ち向かう、
その中で親会社の黒い過去が見え隠れ。
夢の実現と、企業の闇を暴くミステリーが展開されていく…
親会社に盾突く、上司に盾突く
喜怒哀楽全てが弾け、怒りも喜びも一直線!
だが、あり得ない作り話的なファンタジーではなく、
本当にありそうなリアル感が魅力を何倍にも高めてくれてる。
主人公に視点をあてたお仕事小説、でもしっかりミステリー展開もあり
けっして熱量だけじゃない、骨太の物語でした。
スカッとしましたし、1冊読み終えたという重厚感も感じました。大満足です。
素敵な物語をありがとうございます。

松本清張賞で惜しくも大賞を逃した作品。しかしその可能性を感じて出版されることになったという。この本は新しいお仕事小説のジャンル、ビジネスミステリ、そして会社ミステリの新星だ。新規事業企画が親会社でのプレゼンで潰されてしまう。その原因を探っていくプロセスがミステリ的。パワフルで猪突猛進の主人公がチャーミングだ。
個人的に共感できたのは、私にもちょっとした新規事業の立案の経験があり、その時のことを思い出したからだ。テレビはネットに押されてお先真っ暗、何か他のフィールドに手を伸ばさないと放送局の未来はないということで、社内で新規事業企画のプロジェクトが設立された。そのメンバーとして企画を立案し、社外に出資企業も見つけ、億を超える出資の約束も取り付けた。しかしそこから社内の風向きが変わってきて、突然その新規事業は取り下げになった。そのあたり、さすが昭和の企業だというほかない。非常に良くできた新規事業案で、しかも他の企業ではやれないという優位性もある。お金の目処もついている。「もったいない」と出資社には言われた。しかし会社なんてそんなものだ。タイミングもあるし、関わる人もいる。そう感じで静かにその企画をクロージングした。出資会社には最後まで訝られたが、「昭和の会社なんで」と説明するとかろうじて納得してもらえた。
ビジネスにはいろいろなことがある。特に日本の古い企業には理不尽で不思議ないろいろがある。ここにはまだミステリの種が埋まっている。強くそう感じられる一冊だ。

麻綾は確かに仕事はできる、でも自分の主張が強すぎる、というのが読み始めて初めに感じた印象です。
ビジコンの一連の会社の対応も決しいいとは思えないが、真綾自身も少し自分の主張を通し過ぎる感じがあるなと思いました。
ひとりでは決してうまく進まない。
真綾もなんだかんだいっても天恵や風間、桑守など相対するときもあった仲間がいたからなんとか進む事が出来たんじゃないかなと
思います。
会社の立場、それぞれの人たちのそれぞれの立場、表面的な考え、心に秘めた考え、いろんな事がいろんな形で混ざり合い、時には反発しあう
面白い物語でした。

面白くて一気読みでした。
高宮麻綾の何回心が折れそうになっても諦めずにがむしゃらに突き進む姿が大変かっこよかった。周りの人も徐々に高宮に感化され、一緒に立ち向かっていく一体感が最高。読後感も爽やか。実写化も見てみたい。

冒頭の口悪すぎる引継書から一気に引き込まれた。全力で仕事に突っ走り、時に全力で怒り、全力で落ち込む麻綾のまっすぐなパワーが最高に気持ちいい。
上司や同僚、後輩たちも「こんな人いるいる」と思えるくらいリアル。自分の職場の同僚が麻綾だったら、いつ貧乏ゆすりが始まるかとちょっとヒヤヒヤしちゃうけど、それ以上にわくわくして仕事が楽しくなりそう。私も、「仕事が好き」「仕事をしてる自分が好き」そう言えるように頑張ろう!と前を向く力をくれました。

親会社主催のビジネスコンテストで優勝した高宮真綾。彼女のアイデアは事業化されるはずだった。しかし突然ストップがかかる。様々な思惑が重なり翻弄されていくが、彼女は決して諦めなかった。突き進んだ先に見つけたものは事の真相だけに終わらない。
主人公がめちゃくちゃ強気!だけど高宮くらい強気な「出過ぎる杭」でないと、次々と押し寄せる苦難を乗り越えていけないだろう。壁にぶつかりまくりながら、人の繋がりの大切さにも気付き始め成長していく。清々しくて凛々しくて気持ちが良い。
プライベートでは女友達を羨んだり嫉妬したり、そんな自分が悩ましいというのも共感せずにいられない。
テンポよく面白いので一気に読んでしまった。
羽ばたけ、高宮真綾!「声出していこう」