※個人の感想です

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刊行日 2025/01/31 | 掲載終了日 2025/01/31

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内容紹介

借り物の言葉で、安全な場所から投げつけられる悪意になんか、負けない。

無責任な言葉とわかっていても、振り回されずにいられないのが私たち。切れ味抜群、なのに愉快でクセになる全4編。

―――

not for me(is myself)

フィットネス系YouTubeチャンネル「かなめジム」を運営するインフルエンサー・かなめは、読者モデル時代の同期の穂乃花から、信者のような熱量のおかしい人がコメント欄にいるから気をつけた方がいい、と忠告を受ける。いつでも正直に、ただ、伝え方に気を配って、優しく明るく発信をしてきたのに……。

純粋に疑問なんだけど

大好きな小説の編集部から「ノンフィクション部門 ネットメディア班」に異動し、インフルエンサーの書籍を担当するようになった若手編集者の野村。異動後はじめて出版のオファーをしたYouTuber・はしゆりは破天荒で、彼女のやることなすことすべて、野村にはわけがわからない。

「なんで怒らないんですか?」

「世間ずれしていない関さんの新鮮な感覚が必要」。衛星放送の番組制作も手がけるNPOで契約職員として働く関は、いまの職場環境に満足している。四十にもなって専門技術もない「平凡な主婦」を重宝して、新たな仕事まで任せてくれるのだ。ところがインターンに来ている大学生の小田嶋さんは、まったく異なる思いを抱いているらしい。

人の整形にとやかく言う奴ら

アイドルオーディション番組に参加して、ファイナル一歩手前で落ち、韓国の事務所を辞めて日本に戻ってきて五年。「ダンスクイーン」由良すみれは今、地元の学習塾で事務職をしている。普通の生活を取り戻せて本当に良かったし、同時に応援してくれたファンの人たち全員を今も愛している。愛と感謝を伝えるために残しているSNSアカウントに、この頃不穏な空気が漂い始めた。

借り物の言葉で、安全な場所から投げつけられる悪意になんか、負けない。

無責任な言葉とわかっていても、振り回されずにいられないのが私たち。切れ味抜群、なのに愉快でクセになる全4編。

―――

not for me(is myself)

フィットネス系YouTubeチャンネル「かなめジム」を運営するインフルエンサー・かなめは、読者モデル時代の同期の穂乃花から、信者のような熱量のおかしい人がコメン...


おすすめコメント

<担当より>

伊藤さんの小説にはいつも刺されっぱなしです。「わかる~!」だけでは終われないこの中毒性。もとから薄々わかっていたようで、でも決して言語化されることのなかった「なんかおかしい」ことの数々。そして傷つけ合いの連鎖が止まらないネットやSNSにうんざりしていたはずの自分も、実は無自覚に加担していたのではなかったか、とゾッとしたりもするのです。だけどもちろん、「じゃあSNSやめたら?」なんて話でもない。もはやそれなしでは生きられない私たちが、今絶対に読むべき一冊です!!

<担当より>

伊藤さんの小説にはいつも刺されっぱなしです。「わかる~!」だけでは終われないこの中毒性。もとから薄々わかっていたようで、でも決して言語化されることのなかった「なんかおかしい」ことの数々。そして傷つけ合いの連鎖が止まらないネットやSNSにうんざりしていたはずの自分も、実は無自覚に加担していたのではなかったか、とゾッとしたりもするのです。だけどもちろん、「じゃあSNSやめたら?」なんて話で...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784041156391
本体価格 ¥1,700 (JPY)
ページ数 272

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NetGalley会員レビュー

個人の感想です、を撥ね付ける強さを。
周りから傷だらけに見えたとしても、その芯の美しさを。そんなものを見たような気がします。
無責任で身勝手な言葉や行動を、誰かを貶めることで自分の場所を確かめるようなやり方を、正面から受け止める馬鹿馬鹿しさにはっとするなら、少し生きやすくなるんじゃないだろうか。

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「心の中だけに留めておけばいいのに」と思うような「個人の感想」を気軽にばらまいてしまうのがSNS。
みんな自分が正しいと信じている。多くの「いいね」を集めたら勝ち。誰彼構わず傷つけて楽しんでいる人たちもいる。
顔も見えない人の言葉なんて気にしなければいい!そうやってはね返すことができる人はいいけれど、不特定多数の悪意につぶされる人の方が多いと思う。SNSでの反応が人気のバロメーターになる世界にいたら、無視することもできない。
こわいけれどやめられない。やめられないのならどう向き合えばいいのか。

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ずっと静かに怒ってる。その感情には近づけそうで近づけない。手のひらに載せてよくよく眺められるのに、指の間からさらさらと逃げていってしまう感情。この小説を読むまではその感情が存在して眺めることができるものだとは知らなかった。
この著書の小説を読むと、いつも感じる感想です。

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まず、タイトルがキャッチ―。表紙も何だか意味深な感じがしてキャッチ―。
題材もSNS・アイドル・インフルエンサー。うん、キャッチ―。

そう思って読みだして、ぞくぞくする怖さを味わいました。
そう!そう!SNSってそこが怖い!わかる!と思いながらあっとに読み切りました。
怖いのだけれどSNSってとっても便利で楽しくて、もうなかった時代には戻れないし・・・。

伊藤朱里さんの作品は初読みでしたが、何とも言えない中毒性があるなぁと感じました。
他の作品も機会があったら読んでみたいです。

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