チャンドラー講義

// ファン必読必携、チャンドラー研究の完成形にして決定版！//

「孤独」な探偵マーロウを通して浮かび上がる、
「自分の居場所」を探し続けたチャンドラーの人生。

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フィリップ・マーロウという名前を見るだけでときめく。
ぼろぼろの現実を忘れさせてくれる「夢の男」。
文学史上一度だけ現れた幻とさえ感じていたけれど、本書によって、その誕生の秘密を知ってしまいました。
――穂村 弘（歌人）
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＜マーロウ＞シリーズにおける「ハードボイルド」のイメージのゆらぎに着目し、伝記的情報とともにレイモンド・チャンドラーの成長と変化、実存に迫る画期的挑戦。詩やエッセイ、パルプ作家時代の短編から映画シナリオまで徹底分析！

［ 担当編集者より ］
誰もが一度は名前を聞いたことがある私立探偵「フィリップ・マーロウ」を生み出し、ハリウッド黄金期にはメディア・ミックスを成功させ、ハードボイルド小説でありながらアメリカ文学の傑作と名高い『大いなる眠り』『さよなら、愛しい人』『ロング・グッドバイ』を世に送り出した巨匠、レイモンド・チャンドラー。
全＜マーロウ＞シリーズを精読し、エッセイや映画シナリオまでを分析することでチャンドラーの実存に単著で迫ったのは、本書がおそらく日本初！　チャンドラー、マーロウ研究の完成形にして永久保存版です！　

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著者／諏訪部浩一（すわべ・こういち）
1970年東京都生まれ。アメリカ文学研究者。上智大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。ニューヨーク州立大学バッファロー校博士課程修了、Ph.D。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授。2009年に『ウィリアム・フォークナーの詩学　1930-1936』で第14回清水博賞を、2013年に『『マルタの鷹』講義』で第66回日本推理作家協会賞（評論その他の部門）を受賞。著書に『ノワール文学講義』『アメリカ小説をさがして』『カート・ヴォネガット　トラウマの詩学』『薄れゆく境界線　現代アメリカ小説探訪』、訳書にフォークナー『八月の光』、同『土にまみれた旗』などがある。