バベル オックスフォード翻訳家革命秘史

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刊行日 2025/02/10 | 掲載終了日 2025/02/10

ハッシュタグ:#バベル #NetGalleyJP


内容紹介

ふたつの言語における言葉の意味のずれから生じる翻訳の魔力を用いて、大英帝国が世界の覇権を握る19世紀。英語とは大きく異なる言語を求めて中国から連れてこられた少年ロビンは、オックスフォード大学の王立翻訳研究機関、通称バベルの新入生となり、言語のエキスパートになるための厳しい訓練を受ける。だが一方で、大英帝国に叛旗を翻す秘密結社があった。言葉の力を巡る本格ファンタジイ。ネビュラ賞、ローカス賞受賞作。

ふたつの言語における言葉の意味のずれから生じる翻訳の魔力を用いて、大英帝国が世界の覇権を握る19世紀。英語とは大きく異なる言語を求めて中国から連れてこられた少年ロビンは、オックスフォード大学の王立翻訳研究機関、通称バベルの新入生となり、言語のエキスパートになるための厳しい訓練を受ける。だが一方で、大英帝国に叛旗を翻す秘密結社があった。言葉の力を巡る本格ファンタジイ。ネビュラ賞、ローカス賞受賞作。


出版社からの備考・コメント

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

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・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしていま...


おすすめコメント

担当編集者おすすめコメント

2020年代の英語圏SF/ファンタジーを代表するだろう作家の出世作。重厚な歴史ファンタジーにして、みずみずしくも痛切な青春小説でもあります。なかなか歯ごたえがありますが、読み終わったときの感動は保証します。

担当編集者おすすめコメント

2020年代の英語圏SF/ファンタジーを代表するだろう作家の出世作。重厚な歴史ファンタジーにして、みずみずしくも痛切な青春小説でもあります。なかなか歯ごたえがありますが、読み終わったときの感動は保証します。


出版情報

ISBN 9784488016913
本体価格 ¥3,000 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

19世紀の大英帝国。

中国で家族が亡くなり、
天涯孤独となった少年ロビン。

後見人となった、ラヴェル教授に後押しされ、
オックスフォード大学の翻訳研究機関、
「バベル」の新入生となる。

家族愛を失った彼が、
親友達との出逢いにより、
活力を取り戻していく。

そして、言語の魅力に目覚めていく。

その様子に、
凍っていた心が氷解し、
全身が温まっていくようでした。

しかし、
秘密結社に所属する兄との巡り合わせにより、
不穏な扉が開かれていく。

また、「バベル」の闇が、明らかになっていく。

ロビンが、
兄と親友の間で揺れ動く心の機微に、
擦り切れるような切なさが溢れました。

さらに、ある事件により、
激震が走る事態が巻き起こっていく。

まるで、
胸を銃弾で撃ち抜かれたような衝撃に、
しばらく茫然自失となりました。

本当の真偽とは何か。

正義の所在はどこにあるのか。

暴力や弾圧がもたらす未来に希望はあるのか。

そんな、人生の分岐点となる問いを
投げかけられるような、
壮大なヒストリカル・ノベルス!

また、言葉と想いの絆が輝く、革命のヒューマン・ミステリー!

クライマックスでの、
失っていた大切な心を取り戻していくような、
2つの魂の邂逅に、静謐な光に包まれました。

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壮大なファンタジーでした。銀に刻まれる魔法と少年たちの友情、謎の秘密結社、また覇権を巡る争いや人種差別、そして多くの…本当に多くの死、これらはファンタジーの醍醐味であるとともに楽しいだけではない、現代の社会問題にも通ずるような物語の奥行きを感じさせてくれました。自分に関係のない遠いところの話は問題意識も持たず、自分に害が生じなければ見ないふりをする。誰かが得をするとき、そこには必ず被害を被っている者がいる。豊かであればあるほど何かあるのではないのかと真実を知らなければならないと思う。傲慢と加害でできている塔はいずれ崩壊しなければならない。
哀しい終わり方だが、最後に希望があってよかった。

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中国で生まれ、父を知らずに育った少年は、母の死後、イギリス人のラヴェル教授に引き取られてロンドンへと渡る。
ロビンというイギリス名と暮らす家を得るものの、ラヴェル教授の意図がわからないまま何年もの厳しい語学教育を受け、オックスフォード大学へ。
そこでようやく心を許せる友と出会い、自由と学問の喜びを知るが、もう一つの出会いがロビンに苦しい選択をせまることになる――。

友情と将来への希望か、社会的な正義か。
恵まれない少年時代を過ごしたロビンに幸せになってほしいと願いながら、彼がどう心を決めるのか見守る思いでした。

自分が外国文学が好きなので、翻訳者の立ち位置についての議論はとても興味深いものでした。
この作品の翻訳者さんはどのタイプなのかなどと、考えつつ読むのもおもしろかったです。

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読み始めてから終わりに辿り着くまで、2週間近くかかった。
世界観を知るのに手間取り、また重量感のある読み応えのある作品だったからで、決して面白くなかったからではない。
上下巻780ページを超える作品を全て読ませてくれる。
作品世界の舞台は、18世紀の初めのイギリスが主。でも歴史上にはなかったものが、イギリス世界を動かしている。
読み始めた時は、中国から見出されてイギリスで学ぶ少年の話のように思っていたけど、もっともっと深い問題を扱った作品だった。

同期4人が、最後まで同じ道を歩けないことは、ストーリーの早いうちから布石を置かれていたけど、そんなことはないのではと思いつつ読み進めていった。
中盤以降、切なく悲しく、ラストはため息をつきつつ、読み終えた。
ラストの言葉、少しだけ救われた。

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