17歳のサリーダ

// 青春時代、一人であがいていたあなたへ
　小説現代新人賞作家が優しく語りかける物語 // 

元JK、ひとりぼっちの出口（サリーダ）をめざす！

今なら何でもない事に、傷つき、悩んだあの頃。
あなたの中の少女にやさしく語りかけたい。

「大丈夫。たとえまた暗い夜が来ても、わたしはそこから抜けだせる！」

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「はぐれものに居場所はない」
親友と自分のいじめを放置した先生はそう言ったけど、わたしは違う！
差し伸べられた手を取った彼女は、フラメンコに出会い――。

 新菜は高校をやめた。親友と自分のいじめを知りながら放置した学校に失望したからだ。 孤独な日々を送る彼女は、ある日、プロのフラメンコダンサー玲子、カンタオール（歌い手）ジョージと出会う。 二人の誘いでフラメンコを始めた新菜。玲子の優しさとジョージの歌に触れながら、止まっていた新菜の人生は再び時を刻み始める……。

◆担当編集者より◆
この物語は実石さん自身が青春時代に感じていたもどかしさや先の見えない暗さが等身大で描かれています。学校だけが全てではない。居場所は他にもある。周りを見渡してみて！過去の自分を癒しながら、今の自分を鼓舞する、そんな物語です。 
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著者／実石沙枝子（じついし・さえこ）
1996年生まれ 、静岡県出身 。「 別冊文藝春秋 」新人発掘プロジェクト1期生 。第11回ポプラ社小説新人賞奨励賞受賞 。2022年 、『きみが忘れた世界のおわり 』(『 リメンバー・マイ・エモーション 』から改題 )で第16回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し デビュー 。他の著書に『物語を継ぐ者は』がある。