11ミリのふたつ星 ~視能訓練士 野宮恭一~

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刊行日 2024/12/16 | 掲載終了日 2024/12/17

ハッシュタグ:#11ミリのふたつ星視能訓練士野宮恭一 #NetGalleyJP


内容紹介


たった11ミリ。
小指で押した先ほどの的を通して、人は世界を見ている。

『線は、僕を描く』の著者がおくる、
視能訓練士の青年・野宮恭一の成長譚!

―――――――――――――――――

不器用な青年・野宮恭一は視能訓練士(※)として着実に力をつけていた。ある日、野宮が喫茶店で出会ったのは、世界を立体的に見ることのできない四歳の少女・灯だった。限られた時間の中で灯の訓練を重ねるうち、野宮は弱視の小学生や糖尿病網膜症の漫画家など、さまざまな悩みを抱えた人々に出会う。
目に宿る奇跡に向き合い、野宮が見つけた答えとは――。
街の小さな眼科を訪れる目に悩みを抱えた人々との交流と、現代の眼科医療の現場を描く、心温まる連作短編集。

(※視能訓練士=小児の弱視や斜視の視能矯正や視機能の検査をおこなう国家資格を持つ専門技術職)

▪▪担当編集者より▪▪
水墨画家でもある砥上さんの文章は繊細な描写が抜群です。光あふれる描写とともに、眼科医療を通して「見えるとはどういうことか」を私たちに問いかけます。
視能訓練士のお仕事の内容にもご注目ください。

―――――――――――――――――
著者/砥上裕將(とがみ・ひろまさ)
1984年生まれ。水墨画家。『線は、僕を描く』で第59回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著書に『7.5グラムの奇跡』『一線の湖』(いずれも講談社)がある。


たった11ミリ。
小指で押した先ほどの的を通して、人は世界を見ている。

『線は、僕を描く』の著者がおくる、
視能訓練士の青年・野宮恭一の成長譚!

―――――――――――――――――

不器用な青年・野宮恭一は視能訓練士(※)として着実に力をつけていた。ある日、野宮が喫茶店で出会ったのは、世界を立体的に見ることのできない四歳の少女・灯だった。限られた時間の中で灯の訓練を重ねるうち、野宮は弱視の小学生や糖尿病...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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販促プラン


読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。

★★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 書籍営業部>まで直接お問合せをお願いいたします。

★★



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★★★
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出版情報

ISBN 9784065376027
本体価格 ¥1,750 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

主人公の野宮が、視能訓練士として北見眼科医院に勤務して1年を迎える春から物語がスタートして、次の春までの1年が描かれていました。行きつけの喫茶店で4歳の灯と出会ったことで、検査だけでなく、訓練に携わることになる。訓練の成果が出るのが個人差はあれど、5歳までという期限が近いこともあり、なかなかうまくいかない訓練に悩みながらも、他の患者と向き合う過程でヒントを得たり、これまで努力して来たことで、迅速に人を助けられたりする様子に、積み重ねの大切さを教えられます。「たった一つのことを選べれば、なにかになれるかもしれない」と、この道に進んだ野宮の選択が、間違っていなかったことが改めて証明されたようでした。視能訓練士が、個人病院などでは訓練を行うことが難しいという現状が、悩ましいなと思いました。

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「7.5グラムの奇跡」の続編。
どうにも不器用だった視能訓練士・野宮が、今回は成長した姿を見せている。
不器用の故か、とても誠実に患者に向き合い、出会う人たちの眼の異常にきちんと気づく。
時にやりきれなさを感じながらも、どうすればより良くできるかを考えることをやめない。
北見眼科医院の人たちも皆、それぞれに優しい。

優しさを感じる作品。そして、眼は大切にしたいなと思ってしまう小説だった。

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視能訓練士というあまり知られていない分野に、なんと果敢に、そして詳細に、まるで作者自身がその専門家と思えるほどのみごとな描写でした。主人公の成長、そしてその周囲の人々が丁寧に、愛情をこめて描かれていて、この作者さんにしか書けないみごとな小説でした。読字障害など、この分野の仕事はどんどん重要になってきており、シリーズとしてぜひ、続けてほしい作品だと思いました。

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前作『7.5グラムの奇跡』に続く視能訓練士•野宮くんのが主人公の作品で一冊を通しストーリーは繋がっているのですが、次から次へと北見眼科医院に訪れる患者さんの物語の連作になっており、一章ずつでも楽しめます。前作に比べ野宮くんが逞しくなり、彼自身が壁を乗り越えるシーンは少なくなりましたが、一方彼が手を差し伸べた人たちが良い具合に重なり合い地域の皆んなが幸せになるよう物語が進みます。こんな世界あったらいいなとほっこりとした読後感に浸れる作品です。

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どこかで名前を拝見したことがあると思ったら、「線は、僕を描く」「一線の湖」の作者だった。どちらも繊細で丁寧な作品。そして何より感性が若い作品だったのが印象に残っている。まったく知らなかった水墨画という世界だが、非常に興味深く読んだ。最近、田中一村の墨絵を紹介する番組を見たが、こちらは滲ませることなく濃淡だけで表現するパキッとした作品だった。それも迫力があったが、いわゆる水墨画の滲みや微妙なグラデーションも気持ちいい。

そしてまったく違うジャンルである視能訓練士を2作目に選んだというのには驚きだ。この作品はそのシリーズ2作目になるが、途中から読むのも失礼と思い、まずは1作目から読んだ。
眼科医ではなく、視能訓練士という職業がいい。国家資格であるにも関わらず、あまり知られていない。いざ視力に何かがあってお世話になれば知ることもあるだろうが、ほとんどの人は知らない。しかし介護やリハビリに専門職がいるように、視力の世界にもコメディカルの専門職がいる。

かつてテレビの医療番組を担当していたとき、ある眼科医に出演してもらい、その人の発言が問題になったことがある。ある眼科の疾患について、佐野人は「治す」という発言をした。しかし世界的にもその疾患は治らないと認識されている。「治らない疾患を治ると紹介するとはなんたることか」と学会の権威に叱られた。
細かな経緯は話せないが、学んだのは「モノの見方というのは難しい」ということ。その医師の手術を受けると、その疾患は進行を遅くすることができる。しかし根治はしない。治るわけではない。だが、進行が遅くなり、症状が進む前に寿命の方が尽きてしまう。治ってはいないが、症状は出現しないで一生を終えられる。その状態のことをその医師は「治る」という。でも実際は治ってはいない。そのあたりで、権威と異端がぶつかり合っていて、そこに巻き込まれたというわけだ。
このシリーズにも多く緑内障の話が出てくる。緑内障は治らない。症状の進行を遅らせるのが今の医療ではせいぜい。毎日点眼をして眼圧を下げて、進行を遅らせる。しかし眼圧由来ではない「正常眼圧緑内障」というのもある。そうなるとまだ原因は完全に解明されていない。
白内障は加齢で多くの人がなっていく症状だ。手術で多くが改善される。
しかし緑内障の怖いのは、治せないことだ。しかも視野が欠損していっても、人はなかなか気が付かない。欠損している視野を両目の視界で脳が補ってしまい、あたかも何もないかのように見える。だが片目で見ると、見えない部分があったりする。この部分は徐々に広がっていき、やがて最悪は失明ということになる。ものすごい恐怖だ。

シリーズ1作目は、まずは視能訓練士という知られていない職業の紹介から仕事を紹介、そしてそこに働く青年の成長譚だった。
そして2作目はさらに進んで、「見える」ことの大切さ、尊さに切り込んでいく。しかし「見えにくいこと」そして「見えない」ことは必ずしも不幸ではないとも教えてくれる。
私たちは「見えること」が当たり前と思い生活している。しかしそれは違う。歳を取れば白内障や老眼で見えにくくなっていく。視覚による情報取得量は大きい。それが失われていく。そう、「見えること」とは幸せなことのだ。

変わらず描写は繊細だ。ミリ単位の描写で物語が紡がれる。
この先どんな世界を描いてくれるのか、楽しみでならない。

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『7.5グラムの奇跡』の続編。
視能訓練士の野宮恭一は前作ではどこか頼りなさがあったが、彼は不器用ながらも確実に成長していた。その姿を見ることができて本当に嬉しい。
今作でも小さな眼科には目に悩みを抱えた人たちが訪れる。
野宮は少女と喫茶店で出会い、彼女の目が抱える問題に気づき悩みながらも少女の目の訓練を始める。

砥上先生の作品にはたくさん付箋を貼りたくなるような言葉が溢れている。
それは心に刻みたい言葉や、私達が普段何気なく見えている世界がどんなに素晴らしいものなのかを感じさせてくれる温かな言葉たちだ。
野宮くんが悩んだとき違う景色を見せようとしてくれる眼科の人々の思いも素敵だ。仕事を始めたばかりの頃とは違い慣れたときに生じる問題なども描かれていて、お仕事小説としてもこれから社会に出ていく若い人たちにぜひお勧めしたい。

近くのものを見ているだけなら遠くの景色が見えなくなってしまう。一人で俯いていたら周囲の言葉は届くことはない。だから顔を上げて手を差し伸べてくれる人がいることを忘れずにいたい。
11ミリのふたつ星は、きらきら星の演奏に合わせてこれからもさらに輝くことだろう。そしてこれからも野宮くんが壁にぶつかっても成長していく姿が描かれていくのを期待したい。

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ただ治療するだけではなく、
患者さんの心に寄り添いながら回復を目指す、
視能訓練士の野宮恭一さん。

その、丁寧で優しい気持ちがあふれる姿に、
柔らかな空気感に包まれていきました。

それはまるで、
凍えていた体が、
ゆっくりと温まっていくようです。

そして、
それぞれが抱えていた悩みや葛藤が、
少しずつ溶けていく様子に、
胸がぐっと熱くなりました。

まさに、人の真心が奇跡を起こすヒューマン小説。

読み終えた後、
未来を穏やかに照らす、
細やかな煌めく星々が、目の前に広がるようでした。

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砥上裕將さん、線は僕を描く から大好きで、たぶんすべて読んでいるけど、
今回の作品『7.5ミリの奇跡 』の続編。
けど、続編ってどこにも書いてないんだけど…

何しろ、とってもよかった✨
情景が浮かび、一緒に応援したくなり、感動的で、最高でした。

野宮さんの仕事に対する真面目さ、斜視の灯ちゃん4歳と、母の大変なすがた。
灯ちゃんの検査を嫌がる様子や母娘の頑張りに、感動!
小学生の男の子のお話、まわりのクラスメイトがよかったな~。

カフェ、ブルーバードのコーヒー、お料理、食べて癒されたい。
心に響く素敵な言葉もたくさんありました。
読書するにも、目を大切にしないと、と改めて気づかせてくれました。

読ませていただき、ありがとうございました!

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主人公の野宮さんが、とても、かっこいいなと思った。不器用と表現されているが、かっこいいというのは、一所懸命ということであり、「いい仕事をしようとしている人には、不思議とみんなが協力してくれる」ということでもある。
 頑固で負けず嫌いで頑張りやさんな四歳の灯ちゃん、漫画家で描くことに命を賭けている雲母さん、ボディビルダーのような看護師の剛田さん。元気の塊のような小学一年生の渉くん。他にも、それぞれがそれぞれの事情を抱えて個性的に精一杯生きている。 
 緑内障による視野欠損、外斜視、中心視野欠損、糖尿病網膜症、動脈狭窄、スマホ内斜視、網膜剥離。今までなんとなく知っていた病気や見え方も、知らなかったものも、どれもわかりやすく描かれていて興味深かった。

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視能訓練士という今まで知らない職業の話。
砥上さんはどうしても線は僕を描くのイメージでしたがこれも職業は違えど人の心を大切にする心温まる物語でした。
従姉妹の大輔のくだりでは📱見る時間もやっぱり気をつけないとなと改めて反省しきりでした。次回作も期待してます。

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見えたよ。いま見えた。世界が見えたよ。
瞳の中に宿る星を大切に扱うことは世界を見ることだ。
瞳の機能は世界と自分を繋ぐことだと思う。美しい世界を美しいまま捉えていけたらいい。時に人は瞳の機能の低下によって、そして心の疲労によっても美しい世界と繋がれなくなってしまう時がくるかもしれない。余裕がなくなって、なにもかもが暗く見えてしまう時がくるかもしれなう。それでも野宮くんたちのように支えて助けてくれる人がきっといるはずで、一人の小さな星でもいくつも集まれば、輝く銀河になるのだと思う。そうやって美しい世界を見れるようになっていきたい。あなたも私も一人ではない。

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人工的につくられた音を遮断し、しずかな場所で読みたい本である。
年の締めとか初めとか気を律したいときとか
意を決したいときにこそ手にしたい、まっすぐな仕事物語である。

知らないことを識る。わからない感情を想像する。病のなかにひとがいる。
本を介して知った。
私たちの周りに気ががついてはいないかもしれない
100人のうち、2、3人は斜視の方がいる。
視能訓練士という仕事の奥義。

人に向かう職業の難しさと試練と代えがたい歓び プライスレス
不器用?ゆっくり?迷い?不安?
それらは
~当たり前のことを当たり前にできるようになるまで、何年もかかる。何にでも対応できる当たり前は、数限りないたくさんの当たり前を経験した後にやっと身につくんですよ~という言葉に出会うための過程にすぎない。

もしかしたらいつか当たるかもしれない宝くじより人生の満足度が高いと思う。
こういう境地に出会いたくて今日も新しい本を手にする。

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私の娘も今年の4月から視能訓練士として働いています。
成長している野宮君と娘を重ね合わせ本作も読ませていただきました。
視能訓練士という職業はまだまだ知られていないように思います。
実際眼科でも名札などに「視能訓練士」と明記されていないところも多いでしょう。
眼科医1人に対し、2~3人の視能訓練士が必要とされていますが、まだまだ不足しているそうで
この作品を通して視能訓練士という医療技術者を知ってもらえたらと思います。

私は今年40代で白内障になり両目手術を終えました。
元々強度近視でしたが、眼鏡で矯正しても0.4しか視力が出ず、物は2重3重とぼやけて視え、
距離感が掴めず何度も階段を踏み外しそうになり、視えない視界に外出も楽しくありませんでした。
「視えない」ということがどれだけ生活に支障をきたし、「視える」ということがどれだけ安心感を
与えてくれるかを経験しました。
術後に眼帯を外した時のあのクリアで色鮮やかな世界に感動したことはこの先も忘れないでしょう。

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視能訓練士という専門技術職があることを初めて知った。眼科で眼鏡屋で検査をするには要資格だったとは。主人公の野宮恭一は視能訓練士を目指すための大学進学を決めたとき、両親、家族、親族、担任教師から猛反対された。実際、不器用が災いして留年しそうになった。就活も上手くいかず学科で唯一の就職浪人を心配されての、やっと決まった北見眼科医院だった。瞳を見ることで気付けなかった何かが分かる気がする。瞳を見ることが好きな野宮には天職であるようだ。失敗を繰り返すも、回りに恵まれ成長していく姿を、応援したくなる。「7.5グラムの奇跡」も読みたくなった。

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「視る」という能力は様々な奇跡の上に
成り立っていると思い知らされました。

意欲十分、器用さ不十分な青年が、
ときに空回りしつつ、愛してやまない
訓練士の道を突き進む物語。

彼のあふれんばかりの情熱が、
人々の心を動かしていくさまに惹かれました。

理解ある雇い主の医師や、
プロ意識が強い同僚たちの姿勢には
尊敬すら覚えましたよ。

なんてあったかい職場!

こんな場所だからこそ主人公が
受け入れられ、たくさんの人たちと
笑顔を分かち合えたのですね。

看護師の青年の本気が垣間見える
エピソードも素晴らしかった!

彼の主人公とは違った熱さは、
応援せずにいられません。

スマホの使い過ぎが
恐ろしいことになる話は、
全ユーザーに知らしめたい!

「一念岩をも通す」を地で行くような
ストーリーは何かに本気になりたい人にピッタリ。

いい人が醸し出す癒しは
気持ちを整えるのにも役立ちました。

パズルのピースがピタリとハマるような
美しいストーリー。

彼らの試行錯誤の先に待つとびきりをぜひ「視て」ね。

(対象年齢は13歳以上かな?)

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「僕は、線を描く」で初めて出会った砥上裕將さんの最新作。この物語で視能訓練士という職業を初めて知りました。主人公の不器用ながら、仕事に向き合う真摯な態度が、5つの章に絡み合いながら繰り広げられており、静謐で、心に響くストーリーでした。この作品を読んで、ますます砥上さんの次回作が楽しみになりました。

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不器用な視能訓練士の野宮
彼の観察眼と判断力は素晴らしいです。
不器用とわかっているから慎重に作業をする。
性格も落ち着いて根気があるからこそ小さな違和感を見逃さないのだろう。
体が仕事を覚えた時、自信がついたようでした。

灯ちゃん4歳とは思えない努力は涙が出るほど愛おしい
世界がはっきり見えた時、キラキラな笑顔が見える。
これからもっといろんなものを見て欲しい

スマホ依存は自分自身で病気にしてしまう
これは恐い、気をつけないと

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見える、ということは当たり前のことではない。眼を大切にしたいとあらためて思った。
小さなことを見逃さず、困っている人と一緒に歩もうとしてくれる野宮。彼もまた、病院のスタッフや患者さんたちに支えられ、助けられている。
子どもの未来のために、大人たちが協力し、何かしてあげたいと奮闘する姿に何度も涙があふれた。彼らはあきらめない。だからきっと未来は明るい。
砥上さんが描く人物は皆あたたかい。小学校で出会ったあの人はあの人だ!と思った。彼と野宮の交流もあるといいな。優しくて誠実な二人はいい友達になれそうな気がする。

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「7.5グラムの奇跡 」の続編。
序盤からぐいぐい引き込まれ、いつの間にか没入。
何人もの人生の、長い物語を読み終えたような気分。心地よい疲労感に包まれました。

視能訓練士・野宮くんの患者に向き合う姿とその成長ぶりから目が離せない。
不器用な彼の実直さや、仕事にも人にも誠実で優しいところを、頼もしく好ましく感じました。
視能訓練士さんのお仕事って、こんなにも人を救っているんですね。

訓練をされる側の人として読んでいました。
誰かを救う、ほんの少しの工夫や言葉。
そこに辿り着くまでの苦しい日々を想像し、今まで出来なかったことが出来るようになった喜びに、自身の発達に問題を抱える子どもを重ね合わせ目頭が熱くなりました。

気持ちに寄り添ってくれる大人の存在は、子どもにとっても親にとっても本当にありがたい存在で、その存在に励まされる。
あるシーンでは人の優しさに触れ、今まで張りつめていた気持ちが弛んで涙があふれた。

何かがきっかけで、こんなにも世界は変わってしまうのかという驚きと嬉しい気持ちでいっぱいでいます。

たくさんのことを教えてくれ、いろいろな感情を味わえるこのシリーズは、多くの人に広く読まれて欲しい作品。
感情を揺さぶられる素敵な読書時間でした!

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視能訓練士、というあまり聞きなれない職業のことをよく知れたお仕事小説でした。同じ医療従事者として、このようなマイナーな職にもスポットが当たるのは嬉しいなと思います。今までの砥上さんの作品同様、全体的に柔らかく静かな登場人物が多く安心して読めました。

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視能訓練士の野宮くんが北見眼科医院で働くようになって1年経ちました。不器用な彼ですが、北見先生や先輩たちのおかげで少しずつ仕事に慣れてきました。

 目が原因の病気で頭が痛くなったり、体調が悪くなったりすることもあれば、糖尿病のせいで視力に問題が出ることもあります。ちょっとした打撲で網膜剥離を起こすこともあります。どれも、早めに発見できれば回復する可能性があるのですが、放っておくと見えないせいで事故を起こしたり、失明したりすることがあるというのは、知っておくべきことですね。

 マッチョな看護師、剛田さんの秘密や、喫茶店ブルーバードで働く2人の話など、身近にこういう人がいるはずなのだけど、気がつかないことが多いのだなと感じました。

 本人はちゃんと責任を持って仕事をしていて、一緒に働いている人たちからは認められているけれど、家族からはいつまでたってもグズな子だと思われてる野宮くん。いつまでも子どもではないのにね。大人として認めてくれないから、実家に行くのが面倒くさくなっちゃう。

 野宮くんは確実に成長しています。そんな姿を家族に見せられてよかったね。

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前作『75グラムの奇跡』が好きだったので、続編が出ることがとても嬉しく楽しみに読みました。
前作とはまた違った視点からの切口のように感じましたが、優しい世界感はそのままで、前作同様、読んでいてとても温かな気持ちになります。
主人公、野宮くんの成長を軸に、様々な眼の病気、視能訓練士の仕事などを知ることができ、自分の中の引き出しが1つ増えたような気持ちになりました。
加えて、斜視の訓練を受けている灯ちゃんの利発さとかわいさも、この物語の魅力のひとつだと思います。

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新米の視能訓練士、野宮恭一を主人公とした連作長篇。『7.5グラムの奇跡』の続篇だが、前作を読んでいなくても(たぶん)大丈夫。もちろん読んでいた方がより楽しめるのは間違いない。
収録された5篇は独立した物語だがそれぞれ繋がりがあり、最初に登場する少女がキーパーソンとなっている。不器用な野宮くんが視能訓練士としても、人としても成長していく姿が素晴らしかった。
ただ、偶然に頼りすぎている気がしなくもなかった。章ごとに新たに登場する人物がことごとく目に問題があり、それを野宮くんが逸早く気づくという設定は安易すぎないか。まあ、その違和感を封じるほどの感動をもたらしてくれたのは確かだが、それゆえに惜しいなと思った。

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野宮くんのドジっ子ぶりに最初は心配で心配で。前作からの成長を期待していただけにすごく心配でした。
が、話が進んでいくうちにとてもしっかりと判断できる視能訓練士に成長していてホッとしました。
灯ちゃんの最初の訓練からの成長も彼女の頑張りを思うと涙が出てきます。
そして、青山先生の登場に驚き、涙が止まりませんでした。ここで青山くんのお母さんに会えるなんて!
全編を通してとても温かくて読んでいる私も励まされる作品。

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砥上さんの作品は兎も角にもゆっくりと丁寧に登場人物たちの心の動きを描いていて、読む毎に胸に染み入ります。生きるのに少し不器用な主人公を陰で頑張れと応援しながら、都度問題と向き合い真摯に対応していく姿にこちらが勇気をもらっていることに気付かされます。単なるお仕事小説ではなく人と人との心の交流を描くこの作品をより多くの方々に読んでいただきたい気持ちです。

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砥上裕將さんの新作は、「7.5グラムの奇跡」の続編でした。
視能訓練士の野宮君、就職して1年、不器用な彼が新米ながらも頑張っている姿とても良い。
先輩・広瀬さんからプレゼントされたキラニャンのペンライトが小道具として物語を展開させていくのも良かったです。
4歳の少女の斜視を見つけ、手探りしながら治療をしていく姿、彼らしさが溢れていました。
不幸続きの母親が娘の病気を認めることが出来ずにいるとき、疑似体験をさせて理解してもらうシーン、連絡帳など野宮君らしいひたむきな努力を目にするたび、少しずつ周囲も彼自身も変わっていく姿がとても良かった。
登場する人たちがリンクしすぎている点、いい人ばかりだったりといった点は気になりましたが、清々しい読後感でした。
また、成長した野宮君に会いたいです。

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『7.5グラムの奇跡』の続編。
少し成長した新人視能訓練士の野宮が主人公。

今回も色んな眼の病気を抱えた患者さんが
出てきて勉強になった。
子どもの眼の病気は、読むのが辛かった。
それでも、根気よく治療に取り組む姿、
小さい子の頑張りに心打たれました。

子供の眼の状態って親でも気付きにくい。
三歳児健診でも見落とされることがあるなんて。

大人でも、仕事の忙しさに夢中になりすぎて
身体や眼の不調に気付かない、って怖い。

見えにくい、と思ったらすぐに眼科に行こう!!

前作では、不器用でダメダメな姿も見せた野宮の
驚くほどの成長ぶりにも感動。

私も日々目を酷使する仕事をしているので
他人事ではなく、小説で知れて助かりました!
みなさんにも、目の病気の話、知ってほしい。

朝起きて、光が見えていること。
目の前にあるのが何かわかること、
に感謝しなきゃなあ。





映画化もされた『線は、僕を描く』は、
作者ご自身が水墨画家さんだから描けた、という
印象が強かったけれど、水墨画とは全く違う、
眼科の世界を「精密さ」という点だけは共通
させて描かれたのには、感動しました。
砥上さんの作品、まだまだ読みたいです!

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大好きな7.5グラムの奇跡の続編。視能訓練士の野宮くんが不器用ながらも着実に成長していることが伝わってきて、とてもうれしかったです。
視能訓練士の仕事は検査を正確に実施するだけでなく、一見地味に思えるような訓練を地道に繰り返すことで、患者の光や未来を守ることにも繋がっているのだと改めて実感しました。
線は、僕を描くの続編である一線の湖ともリンクしているので、先にそちらを読むと11ミリのふたつ星をより楽しめると思います。

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砥上さん2冊目読了です。

『7.5グラムの奇跡』の続篇の続編のようですが前作は未読。
でも全然話の内容は判りましたし、感動しました。

目に障害を持ってるみんなの話は現実で起こるととてもつらく
突きつけられると耐えられそうにない斜視や緑内障、いずれは失明
と言う状況に置かれる人のお話でしたが、視能訓練士の野宮くんたちのおかげで
少しずつ良くなっていく過程がとてもよかったです。
前作も読んでみなければ!と思ってます。



#11ミリのふたつ星視能訓練士野宮恭一
#NetGalleyJP

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とても素敵な表紙。内容も素晴らしいです。
眼科には30年以上定期的に通っていますが、検査担当の人を視能訓練士と呼ぶのは前作『7.5グラムの奇跡』で初めて知りました。本作はその後の野宮恭一。患者さんから教えられ、訓練を担当しながら成長していく姿が描かれていて、読んでいて励まされます。
今回は子どもの斜視の治療と訓練がメインで、子どもを対象とした訓練の難しさがよく分かりました。大人でも辛いのに、4歳児の灯ちゃんはすごいです。
次作出るのであれば、ぜひとも「閃輝暗点」を取り上げとほしいです。

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