冬眠族の棲む穴
標野凪
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刊行日 2024/12/12 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#冬眠族の棲む穴 #NetGalleyJP
内容紹介
シリーズ累計25万部!
「喫茶ドードー」の標野凪が贈る、心やすらぐショートショート集
今日もおつかれさまでした。
やさしい季節が心をめぐる、とっておきの物語をあなたに。
疲れ果てた帰り道にたどり着いたのは、心を休める人たちが篭る棲家だった。
林檎の甘い香りに心が満たされて、私は自分を取り戻していくーー(表題作「冬眠族の棲む穴」)
二十四節気をテーマにした24編を収録。
「林檎」をめぐるおいしい一編も収録されております🍎
少し小さめの手のひらサイズで、クリスマスのプレゼントにも
おすすめの一冊です🎁🎅
おすすめコメント
~著者より~
心もからだも冷え冷えする夜には、この本を携え、冬眠族の巣穴にすとんと落ちてください。
そんな冬ごもりのおともに、と24の小さな物語を書きました。
日常の延長にある、ほんの少しだけ不思議な世界で繰り広げられるお話を、季節を繰るようにゆったり楽しんでいただけますと嬉しいです。どこかにあなたがいる、やもしれません。
~著者より~
心もからだも冷え冷えする夜には、この本を携え、冬眠族の巣穴にすとんと落ちてください。
そんな冬ごもりのおともに、と24の小さな物語を書きました。
日常の延長にある、ほんの少しだけ不思議な世界で繰り広げられるお話を、季節を繰るようにゆったり楽しんでいただけますと嬉しいです。どこかにあなたがいる、やもしれません。
販促プラン
シリーズ累計25万部「喫茶ドードー」の標野凪さん、初の単行本です。
サイン本やイベントなど、ご希望がございましたらご連絡くださいませ。
シリーズ累計25万部「喫茶ドードー」の標野凪さん、初の単行本です。
サイン本やイベントなど、ご希望がございましたらご連絡くださいませ。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784198659363 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
ページ数 | 216 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
ゆっくりと自分のペースで、季節を感じながら楽しめる一冊。しっとりと季節を進む本の中で、そうか、ここは不思議の物語の中だ!と、ハッと驚かされるようなストーリーも混じっていたりして、読むのが本当に楽しかったです。
先入観にとらわれずに読むのがオススメです。
主観を変えて、前提を変えて、立場を変えて、見えてくる世界はこんなにも違うんだと驚かされました。
そして、どの場面もしっかりと情景が浮かび上がって、その温度まで伝わってきます。
たくさんの物語が心に降り積もって、すっごく満たされました!
なかでも「後悔の向こう側」と「冬眠族の棲む穴」はすごく好きです!
どちらも行ってみたい…!
素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました!
標野先生の作品はどれも読みやすくて個人的に好きなので、今回も楽しく読ませていただいた。
一見『ふつう』なのにさりげなく違和感や小ネタ?が散りばめられていて、読み終わった後は不思議な気持ちになった。一つひとつのお話がとても短いので、眠る前の読書にぴったりかもしれない。
こういう本を、珠玉の掌編というのだろうか。
そう思いながら読んだ1冊。
二十四節気にそれぞれ小さなタイトルをつけながら紡がれた24の作品。
だいじにだいじに読みたいなと思ったからか、200ページと少しの作品なのに、読み終えるのに数日かかった。
1編目の「ペンパル」で、続きが読みたいと思い、最後の「極寒の修験者」で新しく1年を生きるためのエネルギーをもらったような気がする。
1つの作品の中に、2つの視点が入る物語があり、2つ目の視点でふと新しい気持ちになれることもあった。
手元に置いて、折に触れて気づいた時に1編ずつ読みたい、そんな1冊。
童話を読んでいるような、夢心地の世界にいる不思議な気分になりました。
日常生活のお話の中に自然と生命を感じました。
想像のできる情景で、のんびりしているように見えて
あっさり終わってしまう。
何度も読み返したくなる。だけどその都度自分の気分で違う印象になるかもしれない。
日本の美しい春夏秋冬にふさわしい24編の短編小説、惚れ惚れした。
標野先生にしか書けない、不思議でどこか奇妙な中毒性のある世界観。とっておきの魔法をかけてもらった。
ぐるぐる変わる自分の感情が心地よくて、久しぶりにテンション上がって元気が出た。
小説を読み切ったことが無い人や、これから小説を読んでみようと考える人にも、おすすめしたい一冊。
日常のちょっとした幸せや躓きの中にある気付きを、二十四節気をテーマにした幻想的な世界観で描いた、24編の千紫万紅のショートショート集。
強い衝撃波でなくとも、凪ぐような心地好さからも、しっかりと前進する原動力をもらえる。静けさに秘めたバイタリティがどくどくと流れ込んできて、全身を温めてくれる安堵感が堪らない一冊。
人間、動物、植物など、それぞれの季節を感じる生命体がテーマに絡んでくる事で、世界がぐんと広がる感覚も面白い。
「小満―――憂鬱の果実」愛情を注ぐ側と注がれる側に、境界線も一方通行の矢印もない。世界は常に循環している。
「小暑―――四階の住人」想定外のオチに、驚きとほっこりの不思議な組み合わせを味わった。
「霜降―――木枯らしと紅葉」捉え方次第。時は戻れないけれど、頭の中で、想像の中で戻してみたら、少しは状況が変わるのかもしれない。
特に印象に残った3編の他、絶妙な繋がりを感じさせるものなど、心の隙間をそっと埋めてくれる物語たちに癒やされた。
一度に読むのも良し、二十四節気ごとに合わせて読むのも良し、そんな素敵な作品たちです。
今読んでいて感じることと季節に合わせて読んで感じることはきっと違うだろうなと思う。こういう読む時期で印象が変わる作品は個人的にとても好きです。
大切に1話1話読みたかったけれど、童話の様で幻想的で美しく柔らかな雰囲気が心地よく、一気読みしてしまった。次は、季節の移り変わりに合わせて、1話ずつ四季を感じつつゆっくりと読み進めてみるのも素敵だ。
立春〈りっしゅん〉ーーーアナログな繋がりに胸躍らせ、爽やかに吹き抜ける風にこれから始まる一年を期待した。
秋分〈しゅうぶん〉ーーー1000年以上前から変わらぬ人の営みに思いを馳せた。
冬至〈とうじ〉ーーー「一陽来復」あとは上がるしかないの言葉に勇気を貰う。
季節の移ろいを感じ、日々を丁寧に生きる。それでも傷ついた時には、『冬眠族の棲む穴』を読み癒されたい。
冬が来たばかりだけれど、春がもう待ち遠しい。