ユニコーンレターストーリー
北澤平祐
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刊行日 2024/11/26 | 掲載終了日 2024/11/25
ハッシュタグ:#ユニコーンレターストーリー #NetGalleyJP
内容紹介
●辻村深月さん推薦!●
“大人になるってどういうことか。ハルちゃん、ミチオくん。かけがえのない、ふたりの大切な時間を読ませてくれてありがとう。”
――――――
海を越え、手紙でつながるふたりの夢と挑戦のゆくえ。
ことばはやさしい嘘をつき、絵は真実を語る……かつてない青春小説!
――――――
おさななじみのハルカとミチオ。
10歳でミチオがアメリカへ引っ越し、ふたりの文通がはじまった。日米の学校や文化の違い、部活やバンド活動のこと、将来への迷い、友人や家族との問題。
手紙だからこそ伝えられるさまざまな思いを共有しながら、やがてふたりはあるプロジェクトに挑戦することに……。
イラストと文章のスリリングな相互作用。大人気イラストレーターが細部までこだわりぬいた、やさしくて力強い“唯一無二”の物語。
【著者プロフィール】
北澤平祐(きたざわ・へいすけ)
イラストレーター。東京都在住。アメリカに 16 年間暮らし、帰国後、イラストレーターとしての活動を開始。書籍装画、広告、商品パッケージなど国内外の幅広い分野でイラストを手がける。著書に『ぼくとねこのすれちがい日記』『ルッコラのちいさなさがしものやさん』『ひげがながすぎるねこ』などがある。
出版社からの備考・コメント
※掲載している書影や内容は、校了前の仮データとなっております。イラストの色味などの具合や内容が刊行時とは若干異なる場合がございます。予めご了承ください。
※本書は基本的に見開きでページ構成されておりますが、サイト仕様上、単ページにて公開しております。
※掲載している書影や内容は、校了前の仮データとなっております。イラストの色味などの具合や内容が刊行時とは若干異なる場合がございます。予めご了承ください。
おすすめコメント
【書店員さん絶賛!】
●お互いを大切に想い合う、かけがえのない心が生きている友愛小説。また、言葉の力が未来を輝かせ、希望の扉が開かれていくようなアート青春ノベルス。(紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん)
●ひょっとして本のページをめくることと、お手紙の封を開けることは、おんなじくらいどきどきするのことなのかもしれません。(恵文社一乗寺店 藤林沙樹さん)
●ふいに訪れた悩みで眠れない夜に、そっと開いてページをめくってみてほしい。ままならなかったあの頃を過ごし、これから予想もつかない未来を迎えるあなたへ、この物語はいつでもそっと抱きしめてくれるはずだ。(大盛堂書店 山本亮さん)
●見守っているこちらも優しい気持ちになれる、とても気持ちが穏やかになる物語でした。イラストとストーリーの組み合わせにも引き込まれました!(広島 蔦屋書店 江藤宏樹さん)
●ふんわりとした雰囲気で時代が変わっていく中、少しずつ感じる不穏な空気感や何があったんだろう…と思わせる構成と演出にもワクワクしました。(ふたば書房御池ゼスト店 鄭智星さん)
●追体験しているような、かつて過ごした青春時代がよみがえってくるような…お互いを肯定尊重するハルカちゃんとミチオくんの関係性に憧れます……!(大垣書店京都本店 中澤めぐみさん)
●成長した自分を相手に見せたいと思うちょっと背伸びした感情と、幼い頃から変わらない相手を大切に思う気持ちがアンバランスなのが本書の最高にして最大の魅力(くまざわ書店︎錦糸町店 阿久津武信さん)
販促プラン
書店員様からの初回指定のご希望を以下のフォームより受け付けております。
https://forms.office.com/r/kCyQYXTHUP
締め切りは10月31日(木)迄とさせていただきます。
皆様からのご感想もお待ちしております。
ぜひご一読くださいませ。
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締め切りは10月31日(木)迄とさせていただきます。
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ぜひご一読くださいませ。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784834253924 |
本体価格 | ¥2,000 (JPY) |
ページ数 | 160 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
幼かった2人が始めた手紙のやりとり。
日常に戸惑ったり、悩んだときに手紙なら素直に書けることってある。楽しいことがあったり、夢中になっていたら返事を送るタイミングが遅くなったり。
成長していく2人が体験することを自分のそれと重ねて思い出したりしました。
世紀末にドキドキしたり、手紙からEメールへとツールが変わっていく世の中で、手書きの手紙って親密さや特別感があります。
離れていても、ふと思い出してくれる友人がいるって素敵なことですね。
同じ日に生まれたハルカとミチオが、日本とアメリカで交わす手紙。両国の文化や乗り越える壁の違いを伝え合い成長していく2人。だからこそ、互いに〝純粋〟な「自分の夢」を見出せた。
そんな、ユニコーン(純粋)な手紙の物語。
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小学生の時から始まり、大学入学の時まで続いた、ハルカとミチオの手紙のやり取り。途中に電子メールやAOLメッセンジャーも加わったが、必ず手紙へと戻っていった。考えて考えて、1文字ずつ書いていく手紙は、その時の自分の気持ちを、喜びを、悩みを、写しとっていくものなんだ。だから純粋なるもの、「ユニコーンレター」。手書きという文化を失いかけている私達にとって、大切なものは何かを教えてくれていた。
同調を美徳とする国、日本。自分の人生を叶える国、アメリカ。そこで成長する2人は、それぞれの壁に向かい合う。でも、その壁が唯一のものではないことを、ユニコーンレターが伝えてくれた、素直な気持ちを届けてくれた。更にミチオの手紙の下にある、歌詞とそれへのコメント。ハルカの手紙の下にあるハッチの絵とコメント。それが、文に出来ないまでの心の奥底をつたえてくれていたように感じた。
でも、言葉は意味を決めてしまう。大切な相手を傷つけまいと書き手が選んでしまう。だから、本当の気持ちは手紙と対等に扱われている挿絵からハッキリと伝わってきていた。読み手にとってはそうだろう。でも、2人にとっては挿絵を必要とはしないほど、心は繋がっていたのだと信じる。
だからこそ、2人ともさまざまな経験を超えて、〝ユニコーンのような純粋〟な「自分の夢」を見出すことが出来たのだろう。そして、それを叶える力も産み出し合えたのだろう。
これからもユニコーンレターは続くだろう。方向を逆にして。そして、それを必要としなくなる日は、2人が手紙を必要としなくなる近さになる日。その日が来ることを確信している。
この手紙のやりとりを、過去の自分にむけての微笑みを浮かべながら、ずっと見続けていた著者の北澤平祐の温かい視線を感じていた。
ステキなタイトル。
同じ日に生まれた、血液型も一緒のハルカとミチオくん。
ハルカのお母さんがどうもピアノの先生らしく、小学校までは一緒に習っていたもよう。
小学校6年生の時に、ミチオくんは家族とアメリカに旅立ってしまうけど、その後も二人の文通は続き、、、。
彼らが高校を卒業するまで物語は続く。
悩みの多い10代だから、ワクワクしながら彼らの手紙を読むけど、大丈夫かな、、とはらはらする時も。
2人の文通の手段が、手紙、Eメール、AOLメッセンジャーと変化していくけど、変えたらそのままではなく、また紙の手紙に戻ったりするのがいいなと思う。
自由な感じストーリー。時々イラストと文通の内容が一枚の絵の上に表されるところ、イラストレーターの作者ならではなのかも。
同じ日に生まれたハルカとミチオの、11歳から19歳までの文通形式の物語。
魅力的な多数のイラストが重要な役割を果たしていて、絵を読み解く楽しみもあります。
親に連れられて渡米し、バンドを組むミチオと、友人関係や進路に迷うハルカ。
それぞれの様子がよくわかり、自然な感じで緩急もついて、飽きずに読めるように工夫されています。
まだまだ続きそうなところで終わっていますが、ふたりのその先を想像するのも楽しいです。
安心して読める素敵な本だと思います。
同じ日に生まれた、おさななじみのハルカとミチオ。
ミチオが一家でアメリカに移住するところからふたりの文通が始まります。
北澤平祐さんの文とイラストで、右ページにはお互いに宛てたお手紙、左ページにはそれぞれの生活のワンシーン。
ミチオが教えてくれるアメリカでの学校生活は、日本とは違うことばかり。
ハルカにも新しい出会いがあって…。
成長していくふたりの、うれしかったこと、悩んでいること。
何気ないふうに書かれた、お友達との複雑な感情や、自信のなさや、進む先が見えない不安…。
思春期のこの苦しさ、わかるなぁ。。。
手紙に書かれた言葉はすべて、ハルカとミチオがお互いへ届けるために選んだ言葉なんだと思うと、言葉の端々から、心の奥にある気持ちや言わずにはいられなかった気持ちが滲み出てくるようで、思わず涙がこぼれました。
2000年めがねなどあの頃の懐かしワードや、ミチオおすすめ洋楽もたくさん!
悩みながら自分の道を歩むふたりの絆を、北澤平祐さんのキュートなイラストと言葉がやさしく描き出します。
涙と感動で胸がいっぱいになる、本当に素敵な作品です!
同じ誕生日に生まれた男の子と女の子の18年間を2人の手紙のやりとりで描いた作品。
ストーリーはもちろんですが、もともと著者の絵が好きだったので、読んでいる間とても幸せでした。
手紙に書かれたたこと、書かれなかったこと、書けなかったこと。それがイラストを通して伝わってきて、一緒に喜んだり、悲しくなったり、切なくなったりしました。
個人的に同じ年生まれで、星座も一緒だったので、私も2人と一緒に生きてきたような、当時の自分のことを思い出すような気持ちになれました。ありがとうございました。
届いたかな読んだかな、という時間が生まれる手紙のやりとりをとても懐かしく思いました。
今は言葉がすぐに届くのが当たり前だけど、こんな風に一文一文書くことで、毎日会って話すよりも深く語ってしまう不思議。
それぞれの夢や挫折も悩みも喜びも相手を思いやる気持ちも、素直に伝えることができる。
交差した日、すれ違った日、ふたりにしかわからない日々。
そばにいなくても支えたり支えられたり。
強い光じゃなくても、柔らかな灯りで人は救われるんだな。
これまでいろんな時間を過ごしてきた人にも、これからたくさんの時間を過ごす人にも読んで欲しいです。
日本とアメリカ、広い海を越えて「文通」で繋がり続ける幼馴染みの男女の成長と友情を描いた、青春イラスト小説。
まったくスレていない10歳の時に引っ越しで離れた二人が、環境と歳を重ねる事で生じてくる変化と向き合いながら、手紙を糧にしていく。手紙の中だけの理想の自分、片や手紙の中だけの10歳のままの自分、強がりと甘えを織り交ぜながら互いに成長していく二人を、共感と共に見守れる至福の時間を味わえた。
味のあるイラストがまた好い。素朴なかわいらしさが全面に溢れ出していて、枠に収まる事のない自由さを感じ、微笑ましかった。作品全体から「今は無理しなくていいよ」というエールも響き、息苦しい時の支えとしてオススメの一冊。
タイトルの意味と、面倒臭い文通という形に込められた意味と、その両方がじんわり沁みる読後。「え、終わっちゃった。もっと見たかった。」が率直な感想。手紙の海に揺蕩うような夢見心地の物語。