落としの左平次
松下隆一
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刊行日 2024/11/15 | 掲載終了日 2024/11/14
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内容紹介
「池波正太郎以来の時代小説の王道を描いた新シリーズの誕生」角川春樹
笑いあり、涙あり、頁をめくる手が止まらない。これが時代劇の醍醐味だ!!
ひよっこ同心・清四郎&凄腕の元同心・左平次。
凸凹コンビが、事件を鮮やかに解決する。
「侠」で大藪春彦賞、細谷正充賞を受賞した、期待の新鋭、初の時代文庫書き下ろし。
【内容紹介】
佐々木清四郎は、満18歳。定町廻り同心となり3年。ある日突然、左平次預かりの命を受ける。左平次は優秀な廻り方で「落としの左平次」と呼ばれていたが、理由あって引退、今は町人身分だという。どうやら亡くなった清四郎の父親の元同僚らしい。早速殺しの現場で左平次に怒鳴られるが……。左平次に厳しく温かく鍛えられながら、清四郎は果たして一人前の同心になれるのか!?
鰻丼、錦糸丼など美味しそうなご飯も沢山出てきます。
ノンストップエンターテインメント時代シリーズ、堂々たる幕開け。
【著者紹介】
松下隆一
1964年、兵庫県生まれ。京都市在住。2020年『羅城門に啼く』で京都文学賞、23年『侠』で細谷正充章、24年同作で大藪春彦賞を受賞。他の著書に「二人ノ世界」「獄に咲く花」、ドラマ「天才脚本家 梶原金八」「雲霧仁左衛門」なども担当した。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784758446778 |
本体価格 | ¥0 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
個人的にとても応援したい作家さんです。
松下さんの描く世界は「美しい正義」がきちんと作動していて、それが最終的にハッピーエンドとならなくても読んでいてとても気持ちがいいです。
この作品は、ぜひシリーズ化して、その後を見守っていきたいなと思う作品でした。
若造の同心・清四郎が、元同心の町人・左平次預かりとなり、仕事の流儀を学んでいく。鮮やかな捕物劇からほろりと沁みる人情劇など、時代ものの醍醐味がこれでもかと詰まった、待望の新シリーズ。
程良く真面目で、程良く生意気で、程良く世間知らずで、そんな清四郎と周りとのちょっとした齟齬が、空気を和ませ面白い。合間合間に出てくる美味しそうな料理とも相まって、心地好いリズムが生まれて読みやすい。
食という誰もが必要としている物を通して見えてくる文化の違いなど、あらゆる所に今と昔との比較が鏤められていて、とても考えさせられた。法における情状とは何か?一時の感情や一定の規則だけに流されない、先を見据えた洞察力を清四郎と共に鍛えられた気がした。
謎解きに、グルメに、恋に、早くも2巻が待ち遠しい凸凹コンビの捕物帖。