書棚の本と猫日和
佐鳥理
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刊行日 2024/10/19 | 掲載終了日 2024/10/09
ハッシュタグ:#書棚猫 #NetGalleyJP
内容紹介
舞台は新宿!
看板猫のいるシェア型書店で巻き起こる“棚主”たちの物語。
The setting of the work is Shinjuku.
A story about the "shelf owners" at a shared bookstore with a marquee cat.
☆ ☆ ☆
【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】
・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。
・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。
・自分には合わない作品だった場合、今後のためにも建設的なご意見をよろしくお願いします。
※今作は作者のご厚意によって提供いただいた校了前の大切なゲラを公開をしています。
※今作にこれから出会うであろう多くの読者のためにも、ご理解の上、素敵なレビューによる応援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
☆ ☆ ☆
【あらすじ】
流行に追われて自分を見失った美容師、訳あって本をお金に換えたい就活生、
人を知るために本を読み込むバーテンダー、作品を読まれることを恐れるアマチュア作家、
同居する孫と娘の不仲に心を悩ませる老婦人……。
新宿の片隅にある看板猫のいるシェア型書店『フレール』を舞台に巻き起こる“棚主”たちの物語。
本との出会い、そしてそこから始まる人の縁が、抱えていた悩みや苦労を知らず知らずのうちに浄化していく――。
【目次】
第一話 コバルトブルーのお守り
第二話 七年越しの贈り物
第三話 雨が上がれば
第四話 ことのはを手繰って
第五話 ケの日、ハレの日
第六話 イチョウの記憶
【contents】
Episode 1: Cobalt blue amulet
Episode 2: Seven year's gift
Episode 3: If it rains
Episode 4: Holding on to KOTONOHA
Episode 5: Day of 'KE' & Day of 'HARE' (*)
Episode 6: memory of ginkgo
(*):'HARE and KE' is a concept of time and space that describes a traditional view of the world. 'Hare' means special days and places used for celebratory events, and 'KE' refers to ordinary everyday life.
◆著者について
佐鳥 理(さとり・さとり)
東京都在住。新宿の街で暮らしていた期間は、人生の半分以上にわたる。
都内のシェア型書店で“棚主”をはじめて2年半が経過、「この本が、あなたとの縁を結ぶものになりますように」と願いながら奮闘中。
今作はこの時の経験が活かされている。
第2回、第3回宮古島文学賞佳作。
単書には『紅茶と猫と魔法のスープ』(ことのは文庫)、『飛び立つとき』(とりのこ制作室)などがある。
◆イラストレーターについて
わみず
イラストレーター。装画を中心に手掛けている。
写真を切り取ったかのような、淡い日常風景を得意とする。
出版社からの備考・コメント
拡材や新刊配本のお申込みを非公開コメントにて承っております。
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非公開コメントまたは【マイクロマガジン社 営業部】までお問い合わせいただけますと幸いです。
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おすすめコメント
ここ数年で出店が増加傾向にある「シェア型書店」を舞台に、
書店好きや本好き、読書好きに響く人間ドラマ!
新宿の片隅にある看板猫のいる独立書店「フレール」が営むシェア型書店を舞台に巻き起こる、
読むとほっこり優しい気持ちになれる棚主たちの物語。
それぞれが抱えている悩みや苦労もあるけれど、本との出会いによって人と繋がり、
それがきっかけで日々の中で見落としていた何かを発見していく気づきのある日常系お仕事小説です。
【今作に登場する看板猫】
・ちよ(千代)
ツンツンのぶち猫。白地ベース多めの白黒。
尻尾が黒い。賢く、ボス猫の風格。
凛太郎が拾ってきて、世話をしているが、懐かない。
すみを守ろうとする。
・すみ(澄美)
キジ白。お腹が白い。首を鈴を付けている。
おっとりした性格。看板猫にしようと思ったが、怖がりですぐに棚の中に隠れてしまう。
隅っこが好きなので、すみ。
販促プラン
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①応援レビューを拡材(帯またはPOP)やECサイトに使用させていただきます!
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※掲載時には事前にご連絡・確認をいたします。
※サイン本の発送は国内に限らせていただきます。
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《拡材用の応援レビュー募集期間》
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《特設サイト応援レビュー募集期間》
~2024年10月7日(月)午前10時
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784867166444 |
本体価格 | ¥710 (JPY) |
ページ数 | 256 |
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センスと猫のシェア型書店「フレール」。その本の繋がりは、皆の進む道へ優しく押してくれる。本は心が描いたもの、優しい心そのもの。だから本が棚主の人柄を育み、互いの書棚が皆を支えてくれる。
そして本の輪は「フレール」を超え……
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地方にすんでいるので残念ながら実際を見る機会がないのだが、インデペンデント系でシェア型書店に棚を持つという事は、相当な本好きでないとできないだろう。更に、並べる本達にも一家言があるはず。ならばどんな人達なのだろうと読み始めた。
でも、中身はそれを超えていた。書棚の本やその棚主同士の交流、更に客との交わりはそれぞれの人生の転機となっていた。
凛太郎は聡子と出合い、啓一は仕事に意義を見出し、清香は自らの言葉を綴っていく。
出会いの場、縁を結ぶ場、人生の転機を手伝う場、それが「フレール」。それはきっと、書棚の本はみな、作者が心を込めて書いたものだから。優しい心そのものだから。そんな本達が棚主の人柄を育み、互いの書棚が皆を支えてくれる。
更に「フレール」は、華やかな反面、生活面での空洞化が進む新宿にひとつの契機をもたらすかもしれない。シェア型書店は高齢化社会地に一石を投じるかもしれない。そんな希望さえ感じた。
新宿の片隅にあるシェア型書店「フレール」
看板猫のいる「フレール」は本だけでなく、人と人を繋ぎその輪の思わぬ広がりに心がとても温かくなりました。
最近シェア型書店増えていますね。
私も何度か行ったことがあるのですが、棚主さんのこの本が好きという思いが込められて並べられていて、棚主さんごとの個性を感じとても素敵な空間だなと思います。
第一話の「好きの度合いを誰かと比べていたら、世界でほんの一握りの人しか、本を好きだっていえなくなってしまうし」この言葉がとても好きです。
何冊読んだからとか、積ん読がどれほどあるからとか、そんな他人との比較はいらないと思っています。誰かと比べることなく本が好きだという思いがあればいいのだと改めて思いました。
本と運命の出会いをしたことがありますか?私はそんな経験をしたことがあります。離島の風景写真集を手に取ったことにより、その離島を訪れ憧れ続けた人が目の前にいて、言葉は通じなくても握手をしてもらえた感触をこの先もずっと忘れないでしょう。何気なく手に取った本が憧れの人との出会いへと繋いでくれ、私の人生は大きく変わりました。
本は私にとって窓のようなものです。その窓を開けると知らなかった世界へ通じているような気持ちでページをめくります。その窓を開けるかどうかは自分次第。ただ眺めているだけでもいいし、違う世界に行きたいときに開けてみるそんな存在です。
普段本を読まない人にも眺めるだけの何気ない日常の一部として身近な存在へとなってくれたらいいなと思います。
この作品も誰かにとって運命の一冊になるのかもしれません。
そしてこの運命の出会いにより、本や人と繋がっていく奇跡はきっと起こると信じることが出来る作品です。
著者の佐鳥先生もシェア型書店で棚主をされているとのこと。どんな本が並べられているのかとても気になります。きっと佐鳥先生の選んだ本もこんな素敵な出会いへと続いているのでしょうね。
シェア型書店「フレール」に関わる人たちの視点が章ごとに変わるのがその人それぞれの想いが強く伝わってきて良かったです。
新宿で購入した本が遠方の思いもよらぬ人の気持ちを動かす、そんな素敵な波及効果に心が温まりました。そのきっかけとなったのが、本そのものではなくて感想を書いた人からの繋がりというのが面白かったです。感想というものはここまで誰かに影響を与えるのか、と感心しました。その作品のへの思いを共有できたり違う視点の読み方を発見したり、確かに感想までフルセットでその作品を堪能すると充足感はすごいです。
この書店のご縁を繋ぐもう一つは猫。そこにいるだけで癒やされますね。
ここから繋がるわくわくするような希望のご縁。こういうのを幸いというのかと微笑ましく読了しました。
私が下手くそながらに感想を書くのは作者の方への感謝を表したいからです。前向きになれる素敵なお話をありがとうございました。
最近流行のシェア型書店がテーマの小説は初めて読みました。私にもシェア型書店の経験があり、非常に関心の持てた内容で、それぞれの棚主がどのような思いで置く本を選んでいるのか、読んでいて目から鱗でした。ただ本を読み終えて良かった、感動したに止まらず、その本を読んだ思いを新しい読者につなげていくシェア型書店特有の面白さを存分に味わえました。また、SNSでは得られない棚主や他の本好きのお客さんとの直接の交流にも憧れを感じました。読めばきっとシェア型書店に挑戦してみたくなるし、既に棚主の経験がある人も参考になるポイントが見つかる内容ではないかと思いました。
本離れと言われる時代ですが、本や書店との出会いで自分の世界が広がり、ありふれた毎日が特別な一日になる!
人それぞれ感じ方や考え方はちがうけれど、色々な感性に触れることで気づくことが沢山ある。
『毎日に、同じ日は一日もない。』
下を向きがちな日々に、ふと上を向くきっかけと楽しさを教えてもらいました。
『本を通じて人が繋がる』この作品がそんな一冊になるとステキだなと思いました。
田舎では本屋さんが潰れていっている中で、シェア型の本屋さんがある街がうらやましいです。
とにかく読書好きに刺さる!大げさな謳い文句じゃなく、本当でした。
どの棚主さんも思いがあふれている。
そしてその思いが誰かに伝わっていく。
なんて素敵な世界。自分の好きな本を大事にしまっておくのではなく、別の誰かに薦めていく。輪がどんどん広がって…。
シェア型書店。とても良い話。
書店ではないけど、以前働いていた図書館で、司書がそれぞれ自分が展示する棚を持ち、自分のテーマに沿った本を差し出しているという展示を数年前から始めている。
なんだかそれと似ているなと思いながら、読み始めた。
書店でも図書館でも出来そうなアイデアがたくさん出てきて、
そこにそれぞれの人間模様が絡み、
すみさんと、ちよさん、2匹の猫も場を和ませて、
あっという間に読めてしまった。
あっという間ではあったけど、いろいろ考えながらでもあり、充実した読書体験だったなと思う。
電子書籍という便利なものが出てきて、私もよく利用しているけれど、
この作品の中の本たちは、その手触りも大事にしているようなそんな描かれ方をしていて、
内容だけではない、ものとしての本について、思い返すような作品だった。
いろんな人に読んでもらいたいけれど、本に関わる人には、より深く楽しめる本なのかもしれないと思いました。
シェア型書店が舞台の物語。棚のスペースを借りて、棚主と呼ばれる人たちが各々の売りたい本を並べる書店。
本の楽しみ方は人それぞれ。
誰かに自分の推し本をおすすめする。感想をSNSに投稿する。読書ノートを書く。作家の伝えたいことを読み解く。自分の内面を振り返る。考えたことを作品としてアウトプットする。好きなレビュアーの推し活をする。棚主になってみる。
どれも読書好きに刺さるワクワクを提供してくれる!
各章の主人公たちが、次の章にも登場して、少しずつ人の縁が繋がっていく展開が素敵。
他人がもたらす何かが、それぞれの人の価値観や興味関心を広げ、深めていくきっかけになる。そこに、人生の面白さを感じた。
シェア型書店の運営をしています。
棚を借りてくださる方はほんとうにさまざまで、それぞれの人に借りたきっかけ、動機、店内で出会った人、得たものも違うのだと思います。
うちの棚主さんやお客さんにもこんなすてきな物語があるといいな、きっとあるだろうな、と思って読みました。
短いお話が少しずつ詰まっていて連鎖していく具合が、またシェア型書店ぽいです。
店舗でもおすすめしようと思っています。
普通の書店とはだいぶ違う「シェア型書店」。その棚に並べた棚主さんと、その本を選んだお客さんとのダイレクトな繋がりが生み出す縁にほっこりしました。猫もかわいい!
「シェア型書店」に並んでいる本は「読み終わった、いらない本」だけではないのだ、というのが結構衝撃でした。あまり近所にはないので数回しか行ったことがないのですが、また見に行きたくなりました。
棚主をしようか悩んでいるときにこの作品に出会って一歩踏み出してみようかなと勇気をもらいました。本が繋いでいく人の縁や、一つの棚を作るという楽しさ。棚を通して自分を見つめ直すこともできるのだなと新しいことばかり教えてもらった気がします。読後感も爽やかで、本が好きな人はもちろん新しいことを始めたい人の背中をおしてくれるような作品でした。
本棚と人との繋がりがあたたかくて最高に素敵に描かれていてよかった。
読んでホッとできる作品。
貸し棚形式の本屋さんが増えていてとても興味あるがどこも遠いので瑞己みたいに憧れてます。
いつか行ってみたいし、自分の棚を持ってみたい、そんな夢がこの作品を読んでさらに膨らみました。
佐鳥理さん、初読の作家さんでした。
舞台は新宿の片隅にあるシェア型書店、一時期はやったレンタルボックスの書店版。
第1話は美容師・聡子がシェア型本屋・フルーレを訪れるところから始まります。
最初の店主はハンモックjの猫、就活中の大学生・凛太郎。
2店舗目のトリプルセック、レビュアーとしてSNSでも有名な啓一が本に挟むのは買った人だけに向けてのレビューであるラブレター。これがとても素敵でした。ファンが多いのものうなづけました
アマチュア作家と老婦人の話もよかったです。
それぞれの店主が関わり合いながら、次第に変わっていく様子もよく、心地よい読書となりました。
全国から書店が消滅しているという危機的な状況の中、シャアブック型書店という新たなジャンルに着目したタイムリーな作品で、貸棚にあった1冊の本が紡ぎだす様々なストーリーが、語り手や舞台が入れ替わりながら、1つの物語に集約されていてとても面白かったです。自分が貸棚を運営するとしたらどんなラインナップにするだろうかと思いを馳せながら読み進めました。