こまどりたちが歌うなら

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刊行日 2024/03/26 | 掲載終了日 未設定

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内容紹介

前職の人間関係や職場環境に疲れ果て退職した茉子は、親戚の伸吾が社長を務める小さな製菓会社「吉成製菓」に転職する。
父の跡を継いで社長に就任した頼りない伸吾、誰よりも業務を知っているのに訳あってパートとして働く亀田さん。やたらと声が大きく態度も大きい江島さん、その部下でいつも怒られてばかりの正置さん、畑違いの有名企業から転職してきた千葉さん……。
それぞれの人生を歩んできた面々と働き始めた茉子は、サービス残業や女性スタッフによるお茶くみなど、会社の中の「見えないルール」が見過ごせず、声をあげていくが――。
一人一人違う”私たち”が関わり合い、働いて、生きていくことのかけがえのなさが胸に響く感動長編!

■プロフィール
寺地はるな (てらち・はるな)
1977年佐賀県生まれ、大阪府在住。2014年『ビオレタ』でポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。2021年『水を縫う』で河合隼雄物語賞受賞。2023年『川のほとりに立つ者は』で本屋大賞9位入賞。『大人は泣かないと思っていた』『カレーの時間』『白ゆき紅ばら』『わたしたちに翼はいらない』など著書多数。

前職の人間関係や職場環境に疲れ果て退職した茉子は、親戚の伸吾が社長を務める小さな製菓会社「吉成製菓」に転職する。
父の跡を継いで社長に就任した頼りない伸吾、誰よりも業務を知っているのに訳あってパートとして働く亀田さん。やたらと声が大きく態度も大きい江島さん、その部下でいつも怒られてばかりの正置さん、畑違いの有名企業から転職してきた千葉さん……。
それぞれの人生を歩んできた面々と働き始めた茉子は、サービ...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784087718645
本体価格 ¥1,700 (JPY)
ページ数 232

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

私は茉子みたいに、おかしなことをおかしいとはっきり言うことはできないので、読み始めたときは、会社のおかしな部分を茉子がバッサバッサと斬っていくみたいな話かと思っていた。それはそれで憧れるし、痛快な気持ちにはなっただろう。
だけど、茉子は自分に悩む。人から言われた言葉に傷つき、自分は「ぞっとするほど残酷なのか」と自分を見つめ直す。そして、それは周囲の人たちも皆同じだ。誰が何を抱えているのか、その心の内は外からは見えない。見える部分から、勝手に推測して、分かりやすいストーリーに落とし込んで納得させようとする。自分に当てはまる部分も多くて、私はこの本を読んで、感じた恥ずかしさや情けなさを忘れないようにしたいと思った。

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こまどり 残業する時はタイムカードを切ってからする、という吉成製菓のルールはおかしい。それを受け入れてる社員さん達もおかしい。でも会社っておかしなことが通ってしまう所でもある。流されていると上司、同僚、お客様から理不尽と不機嫌を投げつけられ、少しずつ弱ってしまう。良い人だけではない会社の様子がリアル。
心がつらいときには甘いお菓子が効くのは本当。涙はしょっぱい、お菓子は甘い。わたしは甘いお菓子と寺地さんの本から癒しと元気を貰う。そして今作では善哉君のキャラクターがとても良かった。

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日々思っているもやもやを言葉にしてくれる、そんな小説がもともと好きだ。
この作品も含め、寺地はるなさんの作品は、最近の私にとってもやもやの代弁者となっている。
おかしいと思うことには声を上げること、人を勝手に決めつけないこと、人と関わることを分かり合おうとすることを諦めないこと。
生きていく上で大事なことを教えられ、へこたれそうになってもまた頑張ろうという気持ちにさせてくれる。
もやもやをうまく言葉にできないとき、わかってほしい気持ちを込めて本をすすめることがある。
そうゆう用法としての人に薦めたい本。

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