円かなる大地
武川 佑
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刊行日 2024/09/30 | 掲載終了日 2024/10/01
ハッシュタグ:#円かなる大地 #NetGalleyJP
内容紹介
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いま最も注目を集めるヒストリーテラーが贈る、
乾坤一擲の本格歴史エンターテイメント!
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和人とアイヌの唯一の対等な和睦条約である「夷狄商舶往還法度(いてきしょうはくおうかんはっと)」を結ぶため、アイヌの男と蠣崎氏の娘が、北の大地と東北を駆け回る!
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時は戦国、北の大地。謎多きアイヌの壮年・シラウキが人喰いクマの襲撃から助けた少女はなんと、蠣崎氏当主の娘・稲姫だった。礼として居城に招かれるが、それが思わぬ和人とアイヌの戦の引き金を引いてしまう。
稲は己の無知が招いた惨状を目の当たりにして、和睦には自ら打って出ることを決意する。
一方シラウキも稲姫の姿に心打たれ、少年期の惨劇の清算を和睦へと託すのであった。無頼の女傑、女真族、恐山の怪僧……二人は心強い協力者とともに和睦の中人となりうる出羽国・安東氏のもとへ向かう。
果たして二人は、「とこしえの和」を実現することができるのか――。
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著者/武川佑(たけかわ・ゆう)
1981年神奈川県生まれ。立教大学文学研究科博士課程前期課程(ドイツ文学専攻)卒。書店員、専門紙記者を経て、2016年、「鬼惑い」で第1回「決戦!小説大賞」奨励賞を受賞。甲斐武田氏を描いた書き下ろし長編『虎の牙』でデビュー。同作は第7回歴史時代作家クラブ新人賞を受賞。2021年、『千里をゆけ くじ引き将軍と隻腕女』で、第10回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞。その他の作品に『落梅の賦』『かすてぼうろ 越前台所衆於くらの覚書』『真田の具足師』がある。
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出版情報
ISBN | 9784065366844 |
本体価格 | ¥2,450 (JPY) |
ページ数 | 416 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
時代背景が違くても私達と同じような悩み、心の痛みに共通する点が多くて感情移入した。とくに、稲姫の疑問や葛藤、心の揺らぎに共感し、仲間意識が芽生えて何度も何度もエールを送った。
今の時代には消えかけている濃い人間関係が美しくて、ちょっとだけ羨ましい。
恥ずかしながら私はアイヌの歴史を知らなかった。読み終えて、もっと知りたい、ちゃんと知ろうという感情が生まれた。素晴らしい出会いをありがとうございました!
戦国時代の蝦夷島(北海道)を舞台とした話、蝦夷島に侵略した和人と先住民のアイヌとの間で対立が激化し、度重なる和人の陰険な策略によってアイヌの人々は苦しめられ、和人への不信感が増していた。アイヌの人々の風俗やヒグマの凶暴さが見事に描写されていました。蝦夷島南部を支配する蠣崎氏のアイヌの民に対する非道な行いに蠣崎当主の娘である稲姫は疑問を抱く。クマの襲撃から稲姫を助けたアイヌのシラウキは、稲姫とともに和人とアイヌの和睦を結ぶ道を求めて旅に出る。稲姫の心意気に共感した和人やアイヌ、女真族等の人間たちが姫を助けるために起こす必死の行動に心が揺さぶられました。戦闘シーンも多く波乱万丈の時代小説として読み通しましたが、和人とアイヌの心の持ち方や考え方の違いが表現され、新たな気づきが数多くありました。宗教や生活環境を異にした人々が互いに理解するためにどのようにすればよいのか、異文化の間で互いに理解する勇気とは何かを考えさせる読み応えのある作品でした。
蝦夷地をめぐり、アイヌ民族と和人との間で引き起こされた戦いを通し、真に大切なものは何かを問うた歴史超大作。
漫画の影響などで近年注目の「アイヌ」の歴史と文化の一部に触れる事が出来る作品。
「罪を憎んで人を憎まず」と言うが、それは土台無理な話。矛先がその先へと向かい、勝手に紐付けた全てを恨まずにはいられない気持ちに胸が痛くなった。戦争って本当に誰も得をしない。なんでこんなに学ばないんだろう、人間って。自分にとって大切なものは何なのか、くだらない柵を取っ払って今一度考える必要性を感じた。
破壊だらけの世界の中でも、相手を知ろうとする勇気と葛藤、丁寧に紡がれたアイヌ民族のひたむきな歩みを学んだ。