いつか会ったあなたと、きっと出会う君に
石野 晶
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刊行日 2024/10/15 | 掲載終了日 2024/12/02
ハッシュタグ:#いつか会ったあなたときっと出会う君に #NetGalleyJP
内容紹介
最愛の恋人を救うためなら、
わたしは世界だって変えてみせる――。
【あらすじ】
目が覚めると、隣で寝ている彼女が子どもの姿になっていた。
お互いのふるさとを巡る旅をしている最中に起きた衝撃的な出来事に驚く大学生の晴文に、
子どもになった彼女・雛子は旅を続けたいと告げる。
言われるままに旅を続ける中、晴文はやがて自らの閉ざされた過去が眠る島に辿り着く。
一方、雛子が子どもになったのは、生まれ持った特異な能力のためであり、
彼女もまた大きな使命と目的をもってこの旅に臨んでいた――。
時を超えて愛する人へ想いを繋ぐ、感動のファンタジー!
【著者プロフィール】
1978年生まれ。
岩手県立伊保内高校を卒業後、2007年『パークチルドレン』(石野文香名義)で小学館文庫小説賞を受賞、
2010年には『月のさなぎ』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞する。
他の著作に『彼女が花に還るまで』『やがて飛び立つその日には』『パズルのような僕たちは』(双葉文庫)。
出版社からの備考・コメント
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。
最初の4ページ白紙が続きます。ご了承ください。
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784575247770 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
ページ数 | 272 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
晴文の恋人雛子が、旅行中に20歳から5歳の子どもに。でも2人は計画通りに旅を続ける。それは、晴文への無私の愛からの雛子の計画だった。
2人の旅路と計画の成果を目の当たりにして、タイトルの意味を悟ってほしい。
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~side 晴文~
雛子が5歳のひなこに。でもひなこは旅を続けると。読み始めてすぐ、頭の中は「?」でいっぱいになった。
それはまるで巡礼。心に重荷を抱えていた、忘れかけていた子ども時代の晴文を見つめ直す巡礼。その一方で、ひなこを介して人の優しさに触れる巡礼。でもそれだけではなかった。過去に未来が紛れ込んでくるとは。晴文の為に。
これは、全ての雛子の晴文への愛。
~side 雛子~
雛子だけが気づいていた晴文の歪み。過去からずっと引きずってきた、息の詰まるような、でも自覚ない歪み。そこから晴文を救おうとする、全ての雛子。彼女の愛とはそんなに強いものだったのか。
そしてとうとう、〈今の〉雛子が行動する番。あまりにも厳しすぎるルールの下での計画から実行。無私の愛とはこれほどのものなのか。ただ、雛子はその代償は何かわかっているのか?読んでいて、不安に駆られた。
そして晴文だけでなく雛子も救ったのは、時さえ超える2人の連携と、子ども時代の晴文。
そして、その代償を雛子は支払う。雛子はちゃんと分かっていたのか、それを。でも、この雛子は実行した。言葉もなかった。
~終章~
別の雛子の物語がはじまった。願うように読み続けるしかなかった。
そして、静かに本を閉じた。言葉もなく。ただただ、胸が詰まっていた。
壮大で暖かい恋愛ドラマだった。
人生を、命をかけて守りたいと言う気持ちが
強く、強く伝わってきた。
私を支えてくれるのは過去から未来、
全ての時間での私自身。
全ての時間での2人が愛おしい存在だった。
大きな愛は時を超え、小さな勇気は未来を変える!最高のトキメキ冒険ファンタジー!
よくあるタイムリープものとは少し違う設定が、上手いこと物語を動かしていて、すんごいおもしろかったです。
ちいさくなった雛子ちゃんとの二人旅も、冒険感たっぷりでわくわくしました。
ラブストーリーとしても楽しめるし、時を超えるファンタジーとしても楽しさ満点!
晴文の過去は辛いものがありましたが、やっぱりそれ以上に楽しいが勝ちました!
そして、雛子ちゃんズの行動力がすごい!愛のパワーが炸裂していました。
ラストはあまりにもロマンティックで、叫び声を我慢するのが大変でした!
最高におもしろかったです。ありがとうございました。
深い午睡から目覚めたような読後感。
改めて、物語は最後まで読みきってこそなのだと自分に言い聞かせた。
20歳前後、付き合い始めて間もない男女のお話。
舞台は仙台、と周辺。男女の視点をsideで分別した構成。
と言ってしまうと何となく、あ~こんな感じ?と想像しがちなストーリー展開のたぶんどれとも違う、と断言できる。
後半sideは要注意。ごはんを食べるいとまを与えない一気読みだった。
予兆。に幾度も惑わされた。どいういうこと?そういうこと?
双方が呼応したとき、やや長いタイトルの意味がわたしのなかに堕ちた。
彼女と旅行中の晴文。目が覚めると彼女は子どもの姿になっていた。
なぜ子どもの姿になってしまったの?それでもなぜ彼女は旅を続けようとするの?晴文と彼女の雛子の視点から物語が進みます。
彼女が子どもの姿になったのには、最愛の晴文を救うためだったのです。
でも、なぜ子どもの姿になる必要があったのか?徐々に明かされるいくつものなぜ?が明かされていくうちに、最愛の人を救いたいその思いで行動する雛子の強い思いを知ります。
初めて会ったのに、懐かしい感情を抱く人と出会ったことはありませんか?
自分が知らないうちに何かがポケットに入っていたり、たとえ思い出せなくても誰かの言葉を思い出すと自分が勇気づけられたことはありませんか?
時を超える物語はあり得ない話だと思われるかもしれませんが、こんな不思議な経験をしたことがある人はいると思います。
だからこそ晴文が抱く感情に共感もできると思います。そして最愛の人を救いたい雛子の強い思いに、その思いが叶いますようにと奇跡を願うような気持ちでした。
ただ愛する人を救いたい、その強い願いが紡ぐ美しいファンタジーでした。
主人公が背負う心の傷を、不思議な力を持つヒロイン・雛子と共に乗り越えていく物語に魅了されました。前半はロードノベルとしての面白さが強く、後半になるにつれて、雛子への違和感が晴れていく展開がとても気持ち良かったです。雛子が晴文との運命を守るために、時を超えて奮闘する姿はアニメ映画を観ているよう。セカイ系の作品が好きな人にぜひ試してほしい物語です!
ある朝目覚めたら隣で眠る彼女が子どもになっていた。旅の途中だった晴文と子どもになった雛子。頑なな雛子の意志でそれでも旅を続ける。雛子の身体の変化の謎、そして晴文の過去の傷。謎を多く含んだ物語だ。
読みやすいのに、展開は複雑で先が読めない。晴文は雛子を守り旅を続け、雛子は晴文のために一か八かの計画を立てる。なんてドラマティックな物語だろう。静かで深く強い愛に心打たれた。