あの日、小林書店で。

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刊行日 2024/10/03 | 掲載終了日 2024/09/29

ハッシュタグ:#あの日小林書店で #NetGalleyJP


内容紹介

2024年5月、惜しまれつつ閉店――。

伝説の書店をモデルにした、仕事と人生に効く「感動のノンフィクション&ノベル」!

なんとなく社会人になった、出版取次の新入社員・大森理香。

悩んでいた理香を上司が連れていったのは、わずか 10 坪しかない町の小さな書店だった。

この書店の店主・小林由美子との出会いをきっかけに、理香の仕事と人生への考え方が少しずつ変わっていく――。

店主と出版取次・新入社員との心温まる交流と成長ストーリー。

文庫版は、書き下ろし「5年後、あの日の続き」(30ページ超)と解説(社納葉子・ライター)が加わりました。

「『そもそも、私は何で大阪支社なんですか? 何で営業なんですか。どうして大販に入ったかを書店の人にも言えない自分が、何でここにいるんですか? 私より向いている人間いっぱいいたはずです。何で私が大阪で、何で私が営業で、何でこの場所にいるのかがわからないです。教えてください』心にずっと溜まっていたものを一気に吐き出したら、涙がとめどなく溢れ出てしまった」(本書より)

『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』を改題し、再編集。

2024年5月、惜しまれつつ閉店――。

伝説の書店をモデルにした、仕事と人生に効く「感動のノンフィクション&ノベル」!

なんとなく社会人になった、出版取次の新入社員・大森理香。

悩んでいた理香を上司が連れていったのは、わずか 10 坪しかない町の小さな書店だった。

この書店の店主・小林由美子との出会いをきっかけに、理香の仕事と人生への考え方が少しずつ変わっていく――。

店主と出版取次・新...


販促プラン

PHP研究所×NetGalley共同開催

★『あの日、小林書店で。』ゲラ読み企画★

~あなたのお気に入りの書店を教えてください~

本作品をお読みいただいたうえで、ぜひあなたのお気に入りの書店さんを教えてください!

アンケートにご回答をいただいた方の中から抽選で10名様に図書カード500円分をプレゼント!

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出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784569904467
本体価格 ¥900 (JPY)
ページ数 320

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NetGalley会員レビュー

単行本の『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋学んだ』が、閉店したあとの小林書店の話を加え文庫化されるという。
この本を知らなかったので初めて読んだが、驚くほどにどんな仕事にも当てはまる大切なことが書かれていた。
本のことだけでなく、ものを売るとはどういうことか、自分の強みはどこなのか、働くとはどういうことなのかと考え、仕事に悩む人ややりたいことが見つからない人や、学生さんにぜひ読んでほしい本だと思う。

出版取次の新入社員である大森理香が小林書店の店主と出会い仕事への向き合い方や、考え方が変化し成長していく。
大森理香の部分はノベルとして、小林書店についてはノンフィクションなのだろう。
小林書店の由美子さんの本への愛がとても熱かった。また由美子さんとともに働く夫のお客さんへの思いや姿勢はどんな仕事をしている人にも心を動かされるだろう。

出版取次という言葉は聞いたことはあるが、どんな仕事をしているのか知らなかったので興味深く読んだ。話題の本が大型書店には積み上げられ、町の書店では手に入らない現状が理解できた。
それでも小林書店は本以外のものを売ったり、アマゾンに勝つほど売上たりと商売を続け70年間尼崎で愛され、今年閉店したという。
今年に入ってもSNSではどれだけ閉店のお知らせを見たのか覚えていない。
閉店のお知らせのたびにコメントされる「いつかは行ってみたいと思っていたのに」そんな言葉に胸が痛む。その「いつか」では遅いのだ。
小林書店の店主の「本屋を育てるのはお客さん」という言葉は確かにその通りだと思う。私がよく買いに行っていた2店舗がここ一年で閉店した。この本を読み終えて本棚に並ぶ閉店した書店のブックカバーを見ながら、これだけ買っても閉店してしまうのかと思うとやるせない気持ちにもなった。まちの人に愛され育てていたとしても、今後もまちの本屋さんの厳しい状況は変わらないのだろう。だがこの本を読んで、もしかしたら大森理香のような人がこれから書店を生き返らせる奇跡を起こしてくれるかもしれないと、希望を持ち続けていきたいとも思った。

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単行本の存在は知ってました。今回はそれから5年後で版元も変わり続編が文庫で刊行されることになりました。ノンフィクションでなく本も興味のない女学生が取次に入社して悪戦苦闘。ドジで間抜けではない亀さんが伝説の書店の由美子さんから大事なものを教わったノンフィクションとフィクションがプラスされた業界物語です。途中からは主人公が由美子さんになってましたが(笑)今、出版業界は不況冬の真ん中でとりわけ書店、特に街の本屋さんは過酷です。いつ閉店廃業してもおかしくない。実際書店の閉店が毎日のごとくあります。本の感想で号泣?そんなんあらへんと世間では常識ですが、これは自然に幾度も号泣しました。出版業界の底辺いやエンドユーザーに一番近い書店、あなたの身近な書店、そう本屋さんがなくなったら遅いんです。いつまでもあなたの街の本屋さんの灯りが灯っていますように。元書店員の私が願います。出版業界のひとたち諦めてはいけません。皆で力を合わせ知恵を絞り盛り上げて下さい。そのヒントがいっぱいの本です。だから最低業界人は読んでください。きっと出版業界人の人生に響くとことでしょう。フォーエバー諦めるな!頑張って下さい。縁あってこの業界に入った新入社員にこの小説を会社は配布して下さい。へたな新人教育よりためになりますよ(笑)長くなるので終わります。続きは発売後SNSでつぶやきます。

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自分も書店員として長く働いていたので、すべてのことがとても懐かしく思えました。特に「傘を売る」、そうそう、シューズコレクションのワンコイン傘は、おしゃれで丈夫で、自分も買いましたが、書店の店頭でもよく売れていました。懐かしい。そして、すべてのことが本当に、手に取るようにわかり、ああそうだなと何度も思いました。私は本が好きで、月にそれこそ何十冊も読むオタク人間でしたが、商売って、本屋って、それだけでは本当は成り立たない。人様あっての世界なのですよね。自分にはそれが少し足りなかったなあと反省しながら、ともしまた本屋さんをやることができたら、まず人ありきで、その次が作品かな。物語もエッセイも誰かのために書かれたもので、それを読むことで、その人が前を向いて楽しく生きていけるきっかけになるために存在するわけで、決して創り手の自己満足ではないのだろうなと思います。私の書店人生は終わってしまいましたが、もし時間をもとに戻すことができるのなら、小林さんみたいな本屋さんをやりたいなと思います。

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この本に出逢えて本当によかった…!
言葉の力、由美子さんのパワー、昌弘さんの心意気、、、全てが身体に沁み渡り、背筋が伸びて力がみなぎってきます。
小林書店の仕事に対する姿勢は、本に関わる人も違う職種の人も、熱く伝わるはず。
私も一人の書店員として、まだまだやれることがある。がんばれる!と熱い気持ちになってきました。
新たな気持ちでお客様やスタッフ、家族とも向き合うきっかけをもらえた気がします。
そして、作品の途中のエピソードを読んでいると、まるで由美子さんとお話しているかのようで、大事なことがすっと身体に入ってきます。
めちゃくちゃすごいことだと思うので、本当にたくさんの人に読んでもらいたいです!
すばらしい昨日をありがとうございました!

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読み終えました。
これはほとんど実話なのでしょうか。
私は主人と二人で二店舗の書店を経営していますが、
もっと努力しなくちゃなぁ~、と思いました。
全国の書店員に読んでほしいです。
書店が減っていると、最近よく耳にします。
近い将来無くなるという本も出始めました。
でも、可能性はあるなぁ、と読んで感じました。
当店のファンを増やすにはどうしたらいいか、
大いに参考になりました。ありがとうございました。

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これほど感銘を受けたのは初めてです。

主人公は出版取次会社の新人。
予想外の配属に戸惑い
心が折れそうになっていた彼女に、
折よく、おあつらえ向きの
出会いが舞い込みます。

頼もしい大先輩の生き様に
刺激された彼女は、
努力と発想力で、みるみると
成長を遂げていくのでした。

書店での見習いや営業まわりなどを
主人公と一緒に追体験することで、
本にまつわる未知の世界に近づける
スグレモノですね。

さらに、常識にとらわれない
小林書店のあゆみが凄い!

徹底して頭を使った工夫。
売る物もお客さんも好きになる情熱。
何ごともポジティブに変換する思考。
出し惜しみしないノウハウ。

もう、唯一無二の魅力を感じましたよ。

この本に出会ったおかげで
私も前向きな気持ちになれました。

創意工夫を大事にしたいとも思えました。

たとえお店がなくなっても
その理念は広く受け継がれていく。

これは予想ではなく
確信をもって言えることです。

(対象年齢は12歳半以上かな?)

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小林書店の由美子さんの話を聞いて、何だか力が湧いてきた理香さんは、少しずつ仕事に慣れていきました。そして、何か悩みにぶつかるたびに、由美子さんの話を聞きに行くようになりました。 

『考えてみたら何も知らない私に、大の大人たちが何人もよってたかっていろいろなことを教えてくれている。自分の時間を犠牲にして。本来ならば、授業料を払うべきところをお給料までもらえているのだ。」

少しずつ仕事に慣れ、新しい企画を立てることもできるようになり、書店と取次の枠を超えた仕事をする楽しさに目覚めた理香さん。困ったことがなくても、由美子さんの話を聞きに行くことで、いろんな人生勉強をさせてもらえることに幸せを感じるようになったんです。

由美子さんのお話は、書店だけでなく、ほかの仕事をする人にもきっと「そうなんだ!」と思える話だと思います。人を大事にすること、諦めないこと、それを忘れちゃいけないんだなって。

この本は、「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ」を改題し加筆・修正し、新たに「5年後、あの日の続き」を書き下ろしで加え、文庫化したものです。単行本で読んだことがある方も、「5年後、あの日の続き」をぜひ読んでください。

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小林書店が、由美子さんが実在すると知って、
これは尼崎に行かなくてはと思ったけれど、
5月にお店を閉められたという事で、とても
とても残念に思った。
でもこれは私の個人的な想いで、きっと由美子さんに
とってはやり切って万感の思いの門出だったのだろう。

私も理香と一緒に由美子さんと昌弘さんから
仕事や人として大切な事をたくさん
教えていただきました。
なんでこう言うのって、関西弁の方が入って
くるんだろう。人柄が柔らかく伝わるのかな。

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実在する小林書店とその店主・小林由美子さんの語るエピソードをベースに書かれたノンフィクション×フィクションの物語。

取次会社の新入社員・大森理香は、夢も目標もなく入社した会社で失敗をしてしまう。落ち込む理香の話を聞いてくれたのは、小林書店の由美子さん。由美子さんが語るエピソードには、働く上での大事なことがたくさん詰まっていた。

由美子さんとご主人の昌弘さんのお人柄が本当に素敵。
問題があっても諦めず、周りを巻き込んで乗り越えていく由美子さん。
周りの人への感謝の気持ちを、見られていなくても伝えることが大事だと語る昌弘さん。

私は社会人15年目の中堅社員だけれど、お二人の言葉を読んで背筋が伸びた。
新社会人にも、すでに社会人としてのキャリアをたくさん積んでいる方にも、働く人全員に読んでほしい一冊。
ビジネス書のようなハウツーはないけれど、根本的に大事なことが書かれていると思う。

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尼崎に実在した小さな街の本屋、小林書店の物語。文庫化する前のタイトル通り、仕事で大切な事の全てが本書には書かれている。書店員の立場から見ると背筋が伸びるのと同時に少し怖くもなる。小林書店が当たり前に行っている顧客へのサービスはハードルがとても高い。しかし書店業界の衰退し続けている現状に唯一抗える術がここにある、本気で生き残りたければやるしかないと思わせてくれる一冊である。

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大学生の頃、ミステリが好きでけっこうな数を読んでいた。
絶版となった作品も古書店を回って探し、雑誌「ミステリマガジン」などは創刊からのほとんどを集め切った。ポケミスの古書は当時けっこう高かったのでさすがに全てを集めるには至らなかったが、それでもけっこうな数を持っていた。
そして引っ越し。全てを持っていくことはできず、その多くを処分した。
そのあたりから、本に対する興味、関心、特に所有するという欲望が途端に薄くなったような気がする。

もともと住んでいた場所には、独自の品揃えで定評の名物書店があり、ほぼ毎日のように通っていた。ちょっと足を伸ばせば、ミステリに特化した変わった書店もあった。
しかし引っ越した先には、いわゆる町の書店が一軒しかない。しかしターミナル駅に行けば、品揃えのいい大型書店がある。なので町の書店にはあまり行かなくなった。そしてしばらくしてその書店は、離れた場所の小さな店舗に移転した。ほぼ決まった配達のみで成立する書店のようで、店内にはほとんど書籍はない。
そしてもうすでに、引っ越した先の家には、本は入らない。
最近は本は可能な限り電子書籍だ。これならばいくらたまっても大丈夫。
そうなると、自然と書店に行く機会も減ってくる。最近は書店で紙の本をしばらく買っていない。読みたい本はたいていが電子書籍になっているからだ。小説だけでなく、あらゆるジャンルの本が電子書籍になっている。紙の本しかないものならば、電子書籍になるのを待とうという気持ちになってしまう。
そしてもし電子書籍にならなければ、読まない。もはや電子書籍でない本は存在自体がないものになってしまうほどだ。悲しいけれども、これが現代の現実だ。
ちょっと前まで「映画は映画館のスクリーンで観なければ、本当の映画好きとは言えない」なんて力説する人たちがいた。時代は経て「配信のために作られる映画」も当たり前になった。最近公開された「エイリアン」の続編だって、配信用に作られていたが、評判がいいので劇場用に公開されたという。そんな時代だ。デジタルの時代になって、配信と劇場の境界は曖昧になっている。
書籍も同様。DXは紙と電子の境界を曖昧にしている。

そんな時代、書店はどう生き残っていくのか。
ある一軒の町の書店の物語を読んで考えさせられた。
この本の主人公は、取次に勤める営業の新入社員。担当した書店の物語を通して、出版の現状が描かれる。
作品中の登場人物の言葉で語られるエピソードの項がユニークが際立っている。
しかもこの作品は、実話ベースだ。ある書店の物語が小説となって書籍化され、ドキュメンタリー映画にもなる。
皆に愛された書店だが、しかし結局は閉店を余儀なくされる。このあたりの現実、ちょっと悲しくなる。
書店は応援したい。しかしこれ以上、本は増やせない。
この矛盾した状況、どうすればいいのだろうか。

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拝啓 小林由美子さま

一昨日までお名前すら存じませんでした。
「あの日 小林書店で」を昨夜読み終えました。惚れました。
日常のいつもの仕事をなんにも考えずに右から左へ流したとき
こうして言葉を捻出するとき
家族に向き合うとき
小林さんなら…近くに貴方を感じながら一日を過ごしています。

~仕事も人と同じや。ちょっとずつ好きになったらええねん。
それとも理香さんは、すぐに人目惚れするタイプ?」~
成長を比べない。自分の速度で歩くこと 忘れていました。

~私たちは報奨金が欲しいためだけに売ってるんやないで
という小さな書店の意地を見せたかったんかもしれないな~
なんて気風のいい、仕事への向き合いかたをするのでしょう。

それにしてもご主人の昌弘さんのカッコよさったら!
お客様へ頭がさがるのは「自然と」
配達と集金は同時にしない。シャワーを浴びて身なりを整え出直す
居ますか?そんな神さまみたいな人?
居ましたねー小林さんの隣にいましたねー
そして言うんですよ。
~僕は君を助けるために働いているのに、足を引っ張ることになってごめんね~

お父様の最期の言葉は、取次への支払い遅延を案ずる言葉でした。
お子さんたちも勤務される会社の方も
取次会社の方も近隣の方もわざわざ何時間もかけて本をわざわざ買いにくるお客さんも
みんなに伝染するんですね。
~真剣に何かに取り組んだら大人でもワクワクできることいっぱいあるんやで~

小さい、って何なんでしょう。
お金がないって言い訳じゃないですか。
選挙より税制改革より変える力がある本だと、わたしは思いました。

小林さんの再びの歩みを応援しています。

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まちの本屋として働くということ、「誠実」という言葉の重み、本というものが持つ力の大きさ‥この一冊の中にたくさんの大切なことがつまっていて、読みながら何度も胸が熱くなりました。自分が通っている書店や書店員さんの顔が何度も頭に浮かび、本を読む一人一人のお客さんに向き合ってくれる有り難さを感じました。本を、書店を愛する1人として必ず持っておきたい一冊です。

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実在した伝説の小さな本屋さん「小林書店」を
舞台にした物語。半分実話だから、
「ノンフィクション&ノベル」

小林書店は、商店街の小さな本屋さん。
店主の由美子さんのアイディアで
日本一の売上を上げたり、
イベントが大成功したりと、
驚くような数々の功績を残している伝説の本屋さん。

主人公は、出版取次会社(日販さんならぬ)大販に
入社した新入社員・大森理香。
彼女の目を通して、書店業界の現状についてや、
小林書店の逸話からすぐに取り入れられる
改善方法などを学べる。

ビジネス書に書いてあってもおかしくない
ビジネスの基本、商売についてを
小説で読めるので、とても読みやすい。

由美子さんの気さくなおしゃべりも
いつまでも聞いていたくなる。


2020年に出版の
「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ」

私は未読でしたが、話題になりましたね。
「まちの本屋」というドキュメンタリー映画にもなっていました。

この本は、ついに2024年5月に閉店を迎えた小林書店のその後のエピソードなどを加筆し文庫化したもの。

途中からはもう、感動で大号泣😭✨
由美子さんも素敵だけど、ご主人がまた素晴らしくて。

感謝の気持ちを表すって大事。


自分が仕事で頑張ってきたことを、
若い世代にもわかりやすく伝えている
由美子さんには本当に憧れた。
自己満足で終わる大人が多い中、
それじゃ全然ダメなんだよね。
いい仕事は、広まっていかなきゃ意味がない。

若い人にもぜひ読んでほしい。
主人公の理香がまた、感情移入しやすい性格だと思う。

仕事って楽しい!人生って楽しい!

そう思わせてくれる一冊。

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ノンフィクションとノベルを組み合わせて小林書店と由美子さんの良さをエピソードにして伝えてくれる。悩める新入社員や書店経営者、異業種の零細企業など参考になること多し。単行本の内容に5年後の小林書店の話を加えて文庫化された本書の世界に浸ろう。

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「取次に入社した新人が書店員の小林由美子さんに教えられながら一人前になっていく」というストーリーを通して、書店のリアルが語られています。小さな書店でも地元密着で奮闘する小林さんの姿が、尼崎という土地柄とあいまって、すごい迫力です。
文庫版では小林書店の閉店までをフォローして完結させたとのこと。
全国で書店がどんどん減っていくことが報道される昨今、考えさせられることが多い本でした。

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取次社員が主人公のんて珍しい本だと思ってたら、尼崎の本屋の本だったのか。読んでなかったから終わりまで来ないと気づかなかった。本好きとして大事で面白い話ではあるけど、あまりに良い話ばかりすぎて。せめて何か失敗エピソードもあるだろう、とか成功事例大型書店にしか無いじゃん、とかお仕事小説としてツッコミたい。小林書店でも何かイベント企画しなよ。取次とても良い組織としか書かれてないし(小さい書店に顔出さないとかあったけど)

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小林書店、すごいお店があったのですね。
それをフィクションで伝える、というのは手法としておもしろいけれど、
主人公の成長物語としてはちょっと出来すぎているように思えてしまう。
由美子さんから学ぶことは多いけれど、そんなに簡単にイベントとか成功するなら、
日本中の本やが既にもっと元気になっているとかつい思ってしまいました。
そんな未来を描くための本、と思って、一緒に由美子さんの語りに耳を傾ければ、
本にまつわる人にとっては学びの多い本だと思います。

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小説だとばかり思って読み始めたら「ノンフィクション&ノベル」だったんですね。『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』の本は知っていたけれど読んでいませんでした。書店員時代に読んでおけば良かったと深く後悔。こんな素晴らしい本だったなんて!それでも、小林さんの言葉は本屋に限らず全ての仕事に通じる事ばかりだと思うので今回読む機会を得られて良かったです。書店はこれからますます厳しい状況になっていくと思います。実際私の勤務先も閉店してしまいました。けれども、本屋で本に出会う楽しみを子供たちが味わえるように町の本屋さんがこの先も存在していて欲しいと切に思います。小林由美子さんのアイデアや行動力もすごいけれど、ご主人の人柄が素晴らしくて感動しました!

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私は、出版取次は知っていましたが、具体的にどのような業務内容なのか詳しくなかったので、書店への配本以外にもここまで書店と深いつながりがあったとは少し驚きました。
そして、私はこの本を読むまで小林書店を知りませんでした。
小さな書店を取り巻く環境がとても厳しい中で由美子さんの起こした数々の奇跡、夫の昌弘さんの誰に対しても誠実で、真心のこもった対応、辛い出来事。最後の方のエピソードは涙があふれて止まりませんでした。すべてを吹き飛ばしてしまうような嵐がきたとしても、それをはねかえしてしまうほどの由美子さんの行動力や周囲の人々の厚い人情。人と人との繋がりで得られるものの大切さを実感しました。由美子さんの言葉、昌弘さんの真摯な姿勢に救われた人がたくさんいたと思います。素敵なご夫婦のいる小林書店。訪れることができた人々が心から羨ましいです。

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「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ 」を改題、加筆修正したもの。
実は気になっていた作品を改題したものと知らずに読みました。

期せずして読めて、とても良かったです。
小さな本屋さんを舞台にしたノンフィクションと、出版取次会社の新人・理香の成長を描いた作品。

新入社員の理香にとって、小林書店の由美子さんとの出会いは人生のターニングポイントだと思う。
仕事で大切なことも、人生で大切なことも、小林書店を通して教わったというのも頷けました。

そして、両親から受け継いだ本屋を夫とともに始めた由美子さん。
その気概、折に触れて立ち止まって考えること、折れない心に行動力、周りを巻き込む力。その明るいお人柄も相まって、読めば読むほど由美子さんの人間的魅力に魅了され会ってみたくなります。
それにパートナーさんもすごく素敵。

人生の宝だと思えるほどの出会い。
ここでは生身の人と人がぶつかって、感情のある言葉、血の通った言葉でお互い何かを受け取ったり渡したりしている。
読みながら何度も胸にじんときた。

小林書店やそこで働く人たちが、皆に愛される存在だというのもすごく伝わってきました。
作中のさまざまな企画も楽しそうだったなぁ。

読んで良かった。
出版取次会社の新人・理香の成長と小林書店さんのこれまでの道程に感動しきりでした。

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実在する街の小さな書店が残した伝説のエピソードの数々が、無気力だった出版取次会社の新入社員・理香の仕事への意欲を変えていく。ノンフィクションとフィクションを融合した『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』に後日談と解説を加筆した文庫版。

親から継いだ「小林書店」をたくさんの愛で育み続けた店主の誠実さが詰まった作品。本に留まらずすべてのものに愛と感謝を持ち、それが原動力となりアイデアが溢れていく。どんな仕事にも共通する他者へのリスペクトの大切さが、店主の軽快な語りによって胸にストンと落ちて広がっていく。
苦しい出版業界が一斉に足掻く時がきたぞ、と奮い立たせるような不思議なエネルギーを感じた。

要所要所にポプラ社の『百年文庫』を絡ませていて、これは読みたくなるな、と巧みな策略に唸らされた。

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以前、テレビで小林書店の特集を見ていたので、実話をもとにしたストーリーとはわかっていましたが、読後感のいい物語でした。取次というあまり表には出ない分野の仕事の大意偏差がよくわかりました。お仕事小説が好きな人にもおすすめです。ただ、回想シーンが囲み風になっているのが、物語の流れを止めてしまっているようで残念でした。

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大手出版取次会社大阪支店に配属となった新入社員大森理香の奮闘記という小説の形で、出版業界や書店のお仕事についてなるほどよくわかる一冊。「働く」とはどういうことか学べる点で、職業調べ・キャリア教育にもおすすめできる本だ。働くことの面白さや喜び、知恵を絞って本が売れたときの感動。理香が小林書店の由美子さんに会いに行くたびに「エピソード」として聞く話は、数多の苦労や困難を乗り越えた先の痛快さに溢れている。なんと頼もしい知恵袋だろう。やがて新入社員の理香は書店フェアの企画に挑戦する。リアルをモチーフにしたフィクションで読みやすい。
私は単行本で刊行された際にこの本を読んだが、今回は文庫化したことで、書き下ろし付きで嬉しい再会。ラストの小林由美子さん語りの閉店エピソードには涙がぼろぽろ。またね、コバショ!

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本が好きで、本屋さんが好きなので、本屋さんが舞台の作品だと知ってずっと読みたいと思っていました。
読んでいる途中で、小林書店に行きたくなり調べてみましたが、閉店されたことを知って寂しく思いましたが、読み終わった今は私の行ける範囲にある色々な個人書店さんを巡ってみたい気持ちでいっぱいです。
どんな方がどんな思いで本屋さんを営んでいらっしゃるのか。もっと本屋さんが好きになりました。

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やっぱり、めっちゃ良かったです!単行本で何回か読んでいたけど、今回文庫となって、加筆されてる部分もあって、ますます良くなってました。
由美子さん、昌弘さんのご夫婦の物語ですね。由美子さんもすごいけど、それ以上に昌弘さんがすごいと改めて思いました。小林書店は閉店になったけど、次は何をされるのか。ますますのご活躍が楽しみです。

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伝説の書店をモデルにした作品だとか。
書店が減っていくことが問題視されている今、読んでよかったと思う。
出版取次会社の新入社員と小林書店の店主との交流がなんとも魅力的な小説部分と、伝説の書店のノンフィクション部分がうまく融合された作品だった。
小林書店の店主の仕事への向き合い方からは、本や本に携わるすべての人へのリスペクトが感じられた。
決して本が好きでもなく、読書が好きでもなかった主人公(出版取次会社の新入社員)が小林書店はじめ書店の人々や上司・同僚に助けられ成長していく姿には読みながらエールを送っていた。
社会人とは、仕事とは、なんてことを考え自分の働き方についても考えさせられる1冊だった。

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