推しはまだ生きているか
人間六度
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刊行日 2024/10/25 | 掲載終了日 2024/11/11
ハッシュタグ:#推しはまだ生きているか #NetGalleyJP
内容紹介
オモコロライター・作家/ダ・ヴィンチ・恐山(品田遊)さん推薦!
【とにかくこの世は意味不明でしんどい――だけど「それでも。」が、ここと未来を繋いでいる。】
QuizKnockライター・歌人/志賀玲太さん推薦!
【真に正しい決意なんてわからない。これは、歪んでいても前へと進む「私たちのためのSF」だ。】
荒廃した東京で過酷なシェルター暮らしを送るあみぱん。唯一の「推し」、ポストアポカリプス系アイドルの節目おわたが配信画面から消えた日、彼女は凸ることを決意した。愛の正体を暴き出す挑戦的な“推し×ロードSF”「推しはまだ生きているか」。
29歳、タワマンとハリー・ウィンストンを夢見る藍子。ある時、謎の生命体に寄生されてから状況は一変し、ついに婚活ゴール男(港区在住、年収1000万円超、塩顔イケメンの細マッチョ)とマッチングするが……。“選ばれたい”願望の先を描く婚活SF譚「君のための淘汰」。
惑星「王球」では、人は老いれば必ず異形の怪物《老骸》と化す。老骸を殲滅する使命を担う「福祉兵器」円狗は、ある村の老骸殲滅作戦で唯一生き残った少女から「わたしのクロージング・プランに付き合ってほしい」と頼まれて――。命を巡る絶望と希望の行方を描き出す「福祉兵器309」。
ほか全5編を収録。最注目の新鋭が、ディストピア都市を舞台に“それでも生きていくこと”への祈りを込めて贈るSF短編集。
【著者略歴】
人間六度(にんげん・ろくど)
1995年愛知県名古屋市生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。2021年『スター・シェイカー』で第9回ハヤカワSFコンテスト《大賞》、『きみは雪を見ることができない』で第28回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》を受賞。『BAMBOO GIRL』『永遠のあなたと、死ぬ私の10の掟』『過去を喰らう(I am here)beyond you.』『トンデモワンダーズ(上・下)』など著書多数。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784087718713 |
本体価格 | ¥2,000 (JPY) |
ページ数 | 344 |
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NetGalley会員レビュー
これはあまりにもおろしろすぎる…!!世界観もストーリーも抜群に好みの作品でした。
今の社会と通じるところもある設定に、もしかするとこんな並行世界も存在するのでは!?と、興奮が抑えられません。
ディストピア都市での人と人との関係、人と人ではないモノとの関係も尊くて、いつの世界もどこででも存在する愛にトキメキました。
私が特に好きだったのは、サステナート314です。この世界ならではの大切な人のためにできること。ずっと友達でいたいからこその選択。全てが好きでした。
あとはやっぱり、推しはまだ生きているか。同担は殺すとか痛ボだっり、わかってしまう心理や単語に笑いました。いつだって推しがいないと生きていけないし、生きていけないような世界にも推しがいることの奇跡に、なんだかわくわくしました。
とにかくまるっと楽しめる一冊!最高でした。
どの短編も展開の肉付きがしっかりと作られており、一本の映画を見終わったような濃厚なドラマがあり、満足感が高かったです。
推し活などの今っぽいアイデアに、風刺的なエッセンスを加えた設定の彩りが鮮やかで心躍りました。
閉塞した世界観のなかだからこそ、掲げられた生きる希望が際立ちます。登場人物の心情も豊かで、すんなりと入り込み、共感がありました。
ライトな読者からSF好きまで幅広くおすすめできる一冊です。