スターゲイザー
佐原ひかり
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刊行日 2024/09/26 | 掲載終了日 2024/11/17
ハッシュタグ:#スターゲイザー #NetGalleyJP
内容紹介
コバルト短編小説新人賞&氷室冴子青春文学賞出身の著者が送る、令和の青春×アイドル文学が、今ここに生まれる!
アイドル事務所のユニバースに所属するデビュー前の青年、通称「リトル」。
彼らはデビューに向けて、限られた時間の多くを費やしレッスンに励んでいた。
そんなある日、リトルたちが主役のイベント「サマーマジック」で最も活躍した一人を、デビュー間近のグループ「LAST OZ」に加えるという噂が流れだす。
この噂をきっかけに皆が熱を帯びていく中、リトルの一人である加地透は疑問を抱いていた。
“恋愛も学校生活も自分の身体も、全てを捧げないとデビューは叶わないのか?”
デビューに対して人一倍強い野心を抱いている持田、
わずか14歳にしてソロデビューを打診された遥歌、
誰よりもストイックで自分の見え方を計算し尽くした振る舞いをする葵、
芸能人一家の複雑な環境で育った問題児の蓮司、
デビューができる期限まで残り一年を切った若林、そして透。
デビューを目指すこと以外はすべてバラバラの6人が出会った時、彼らの未来は大きく変わる――かもしれない。
【著者略歴】
佐原ひかり(さはら・ひかり)
1992年兵庫県生まれ。大阪大学文学部卒業。2017年「ままならないきみに」で第190回コバルト短編小説新人賞受賞。2019年「きみのゆくえに愛を手を」で第2回氷室冴子青春文学賞大賞を受賞し、2021年、同作を改題、加筆した『ブラザーズ・ブラジャー』で本格デビュー。他の著書に『ペーパー・リリイ』『人間みたいに生きている』『鳥と港』、共著に『スカートのアンソロジー』『嘘があふれた世界で』がある。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784087718782 |
本体価格 | ¥1,750 (JPY) |
ページ数 | 336 |
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NetGalley会員レビュー
小説すばるに載っていた時もワクワクしながら読んだが、単行本となると繋がりが見えやすくなり、より楽しめた。私の推しは遥歌かな。
アイドルは日常生活では全く興味がなく、学生時代に「嵐のメンバーなら誰が好き?」と聞かれるのにうんざりしていたこともあり、今もどこか距離を置こうとしている。
しかし、そこは佐原さんの筆致力!この作品のキャラたちの書き分けが素晴らしく夢中になって読んだ。
加地の最後にグループにする提案が魅力的で、無理をしないアイドルが増えて欲しいし、佐原さんの執筆に対する目標?にも繋がっていて、ヘルシーな世の中になって欲しいと思いながら読了した。
アイドルの推しがいない私でも楽しく読めたが、日頃からアイドルを推している方の感想が気になる作品だった。
今までアイドルには興味がなかったけど、この本を読んでからアイドルを見る目が変わった。
アイドルグループが歌番組に出演しているのを見ると、この子は葵くんタイプかな?とかこの子は遥歌ちゃんだ!とこの本の登場人物と現実のアイドルを照らし合わせて、アイドルのバックグラウンドまで想像して楽しんでいる。
今までに無かった、アイドルグループの楽しみ方。
若様はちゃんと幸せになってね。