大学図書館司書が教えるAI時代の調べ方の教科書
中崎倫子
ログインするとリクエスト可能か確認できます。 ログインまたは今すぐ登録
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2024/08/10 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#大学図書館司書が教えるAI時代の調べ方の教科書 #NetGalleyJP
内容紹介
どこをどうやって探したらいいか、わからない。
集めた情報が正しいかどうか、わからない。
集めた情報をどうやってまとめたらいいか、わからない。
そもそも何を探したらいいのか、わからない。
生成AIに訊くどころじゃない。
レファレンス・ガイダンスのプロが、手取り足取り、お教えします!
情報収集や調べ物をしていて、探している情報や資料がなかなか見つからない経験は誰にでもある のではないでしょうか。
著者は現在、大学図書館で約4年にわたり、レファレンス・ガイダンスを担当しています。教員や 学生からの多岐にわたる資料や情報収集に関する相談に応じ、実践的な講義も行ってきましたが、 その中でももっとも一般的な問い合わせが、「インターネット検索をしても必要な情報が見つから ない」「どうやって資料を探せばよいかわからない」というものです。
インターネットやAIがあるおかげで、情報収集が昔よりずっと簡単になったことは確かです。と ころが、情報を入手することは簡単になったものの、莫大な量の情報から、自分が必要とし、かつ 、質の高い情報を得ることは、いっそう困難になってしまいました。
インターネットやAIは、情報を得ることの助けにはなりますが、「どんな情報を集めるのか?」「 どの情報源から情報を集めるのか?」「集めた情報は質の高い情報か?」「集めた情報を使って、 どうアウトプットするのか?」など、人間の側で判断しなければならないことはたくさんあります 。インターネットやAIを使いこなせるようになるのと同時に、情報収集の基本的な技法や情報リテ ラシーを身につけることが求められているのです。
つまり、多くの情報が生産され、情報収集を行う手段が進化したとしても、そもそも私たち人間の 方に、情報収集の基礎スキルや情報リテラシーがなければ、宝の持ち腐れとなります。生成AIが 出てきた今だからこそ、基本に戻ることを考えるときなのかもしれません。
本書では、情報収集の基礎スキルや情報リテラシーについて、筆者が実際に大学図書館で話してい ることをお伝えします。情報収集の計画を立てることから始め、資料の種類と収集の方法、図書館 の使い方など、情報収集と情報リテラシーに関する基礎的なスキルを網羅的に学んでいただくこと ができます。
〈目次〉
第1章 情報収集をする前に
情報収集の3つの要素
情報収集の計画を立てる
調査の期限を決める
どんな情報を探すのか決める
STEP1 仮の結論(仮説)を決める
STEP2 文章の型を使って言語化する
STEP3 抜け漏れがないか確認する
キーワードを磨く
STEP1 調べたいことを単語に分解する
STEP2 探す情報の核となる言葉(テーマとなる言葉)を探す
STEP3 情報が見つからないとき
第1章まとめ
第1章ブックリスト
第2章 情報の集め方
情報源の種類と特性
どんな情報を集めるかを調べる
情報収集で使うデータベース
情報を選別する2つのフィルター
インターネットで情報を収集する
本で情報を収集する
近くの図書館で本を探す
所蔵している図書館を探す
新刊本や古本を購入できる書店を探す
連想検索で探す
本はここを見る
雑誌記事で情報を収集する
雑誌記事を探す2つのルート
雑誌記事はここを見る
雑誌論文で情報を収集する
雑誌論文を探す3つのルート
雑誌論文はここを見る
新聞記事で情報を収集する
新聞記事を探す
新聞記事はここを見る
データベースで情報を収集する(調べる系データベース)
専門家とのコネクションをつくる
それでも見つからないときは自分で情報をつくる
第2章まとめ
第2章ブックリスト
第3章 図書館を使いこなす
情報収集の場としての図書館
図書館の使い方の基本
図書館で調べ方を調べる
図書館を使い分ける
図書館の種類
公共図書館
専門図書館
大学図書館
国立国会図書館
レファレンスサービスを活用する
図書館をさらに使いこなす
第3章のまとめ
第3章ブックリスト
第4章 情報を吟味する
得られた情報がすべて正しいとは限らない
情報の信頼性の見極め方(基本編)
基準1 情報の加工度
基準2 原著との比較
基準3 参考文献リスト
基準4 ロジックの正しさ
基準5 他の情報との比較
情報の信頼性の見極め方(応用編)
全数調査か標本調査か?
設問と選択肢を見る
代表値の3種類
数字の読み方の基本
医療記事を見る基準
第4章まとめ
第4章ブックリスト
第5章 情報のまとめ方
情報は使える形でストックする
脳に「レ点」を打つ
なぜ情報をストックしておくのか?
Google Keepを活用する
紙媒体の情報をストックする方法
ウェブ記事の情報をストックする方法
国立国会図書館サーチのお気に入りで資料の情報をストックする
引用元と参考文献リストを明示する
引用のしかた
参考文献リストを作成する
第5章まとめ
第5章ブックリスト
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784502516313 |
本体価格 | ¥2,000 (JPY) |
ページ数 | 312 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
情報収集をする前の段階から、キーワードの磨き方、情報の見極め方まで詳しく書かれていて◎
研究者じゃないとあまり触れない論文の調べ方も詳しく載っていて参考になった。
ジャパンナレッジは聞いたことがあるけれど、実際に使ったことがないので触れてみようと思った。
図書館のパスファインダー、専用図書館の探し方などもかなり実践的で、図解もあってかなりわかりやすい。
情報をどう取得し、どう取り扱い、どうアウトプットするか、まで網羅的に、とても丁寧に書かれている本でした。
これ1冊あれば、調べることのノウハウは学べると思いますし、繰り返し行い、血肉にしていくことで、どんどん効率は上がっていきそう。
各章ごとに設けられた参考文献も良く、それぞれもう少し詳細に知りたいところは当たっていけば
さらに深められます。
個人的には、情報を整理するな、という言葉が刺さりました。
楽に検索できる状態にいかにしていくか、そのあたりは技術の力を借りながら(独力や人間の努力に頼らない)やっていくことをおすすめしているところに、現代的かつ実践的な学びを優先する姿勢が見られ、著者の書く言葉の信憑性がさらに増しました。
おすすめの一冊です。
いつもは小学生相手なので、大学図書館とは雲泥の差ですが、所々活用できそうな部分をやっていこうと思います。
調べたい言葉だけで探すので中々見つけられない子がいるけど、関連する言葉や分類にも目が向くように声をかけていきたい。
レポート・論文を書く前に必見!
情報収集前の心構えや、目的の情報の見つけ方、吟味してまとめる方法などを、
図解でわかりやすく説明。
生成AIの出現により情報収集が容易になったものの、その真偽は定かではない。
信頼できる情報源を探すノウハウが詰まっています。
「どこに」「どんな情報」があって、「どんな方法でその情報が入手できるのか」の3つの要素に分解できる情報収集。
情報収集はあくまで手段であり、目的ではない。
教科書を自負するだけあって、検索の仕方、図書館の使い方、情報の吟味などわかりやすくまとめてあって学生にはもちろん大人の方も一読をおすすめしたい。
大変勉強になる内容でした。図書館を使った情報の調べ方、活用の仕方がわかりやすくまとめられています。図書館に勤めていますが、レファレンスの行き詰まった時にもヒントをもらえそうで、傍に置いておきたい一冊でした。この本を参考に、これからも学び情報収集活用し続けようと思います。ありがとうございました。
私も学生時代4年間大学図書館でアルバイトさせていただき、レファレンスのスキルを若干でも身につけることで自身の卒論だけでなく、社会に出てからも仕事で企画書をまとめる時など非常に役に立ちました。ただインターネットの普及以降(私の学生時代はまだパソ通時代)調べ方の技術は大きく変わり、膨大なデータから情報を取捨選択する技術が問われるようになった気がします。ただ本書では基本に立ち帰り様々な方法から情報にたどり着く技術を体系的にまとめ示してくれています。私たちアナログ世代より高校生やZ世代のデジタルには長けているもののスマホだけで調べて終わらそうとするような方たちにぜひ読んで欲しいですね。