積ん読の本

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刊行日 2024/10/01 | 掲載終了日 2024/10/02

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内容紹介

本を読むよりも買うスピードが上回ったまさにその瞬間から「積ん読」は始まる。部屋の片隅に、1冊、また1冊と積み上げられる「積ん読」の山を見て、人は焦り、罪の意識を覚え、自嘲するのだ。

そもそも「積ん読」とはなにか。その言葉の歴史は意外にも古く、明治時代にまで遡る。100年以上に渡って受け継がれてきた日本の読書家たちの「伝統芸」は、今や「TSUNDOKU」として世界の共通語ともなった。

そんな「積ん読」の本質に迫るべく、ブックレビュアーの石井千湖が、斯界の本読み12人の「積ん読」事情を探るインタビュー取材を敢行。ある者は「積ん読」こそが出版界を救うものだと熱く語り、またある者は「積ん読」にこそ書物の真の価値があるのだと断言する。

写真に収められた圧巻の「積ん読」の山と、「積ん読」を語るその言葉を一読いただき、読書家諸氏におかれては、ほっとするなり、笑うなり、共感するなり、感心するなり、呆れるなりしていただきたい。

飯間浩明(辞書編纂者)

池澤春菜(作家、声優)

小川公代(英文学者)

小川哲(作家)

角田光代(作家)

柴崎友香(作家)

しまおまほ(マンガ家、イラストレーター)

管啓次郎(翻訳家、詩人)

辻山良雄(Title店主)

マライ・メントライン(ドイツ人)

柳下毅一郎(特殊翻訳家、映画評論家)

山本貴光(文筆家、ゲーム作家)

*50音順

※発売後の内容と一部異なる可能性がございます

本を読むよりも買うスピードが上回ったまさにその瞬間から「積ん読」は始まる。部屋の片隅に、1冊、また1冊と積み上げられる「積ん読」の山を見て、人は焦り、罪の意識を覚え、自嘲するのだ。

そもそも「積ん読」とはなにか。その言葉の歴史は意外にも古く、明治時代にまで遡る。100年以上に渡って受け継がれてきた日本の読書家たちの「伝統芸」は、今や「TSUNDOKU」として世界の共通語ともなった。

そんな「積...


おすすめコメント

読んでよし見てよし。

あまりの積ん読の山に気分がスカッとします。特に積ん読に対して大なり小なり罪悪感を抱いている人は必読!

読んでよし見てよし。

あまりの積ん読の山に気分がスカッとします。特に積ん読に対して大なり小なり罪悪感を抱いている人は必読!


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784391162837
本体価格 ¥1,540 (JPY)
ページ数 144

閲覧オプション

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読書家は、なぜ『積ん読』の沼へハマってしまうのか?
 本書を読むにあたり自宅の『積ん読』を数えてみたところ、その数は300を超えていました。
 思えばこの頃、頭の片隅でうっすらと「積ん読しているのは作家に申し訳ない」「積ん読を当たり前にしている自分が情けない」と考えていたものです。
 SNSを眺めてみても同じような志を持つ読書家は多く、これは大袈裟にいえば読書家の“宿痾”なのだと、『積ん読』に対してどちらかといえばネガティブな諦めを覚えていました。
 しかしそんな折に出逢った本書は、私の考え方を百八十度変えてくれたのです。
 著者で書評家の石井氏が、斯界の本読み12人にインタビューすることで見えてくる、『積ん読』という文化。
 なぜ、我々は本を積むのか?
 本を積むことで何を得られるのか?
 各人の答えに触れていくにつれ、『積ん読』への罪悪感が薄れる(12人のインタビューには実際に積読された本の写真も掲載されていて、仲間だと思える)のはもちろんのこと、“本を愛する想い”という原初的な熱が私の胸の内で再興したのです。
 そうして最終的には「深く考えたって仕方がない。これは読書家の当然の帰結として用意された運命なのだ」と、前向きに捉えられるようになりました。
 もうこれからは、『積ん読』に怯えない。
 気持ちを新たにして読書ライフを送ることができそうです。

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この本は、「積ん読」をためてしまう読者へのエールだ。もっと言ってしまえば、「本へのラブレター」のような一冊だ。

本を購入するのは、いつでもその本を読める切符を手にするようなものだ。

この本に励まされながら、今後も積ん読を増やそうと思う。

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明治時代からある言葉「積ん読」は、世界共通の「TSUNDOKU」になった。それを実践する作家ら12人のインタビュー集。綺麗な積ん読(ベランダにも⁉︎)写真と、読み方やその理由。そこから見えてくる知の先端。
さあ、みんなで『積ん読』!!

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綺麗な写真に映るのは、ぎっしりと詰まった本棚には収まらない「積ん読」の山、山、山。さらには玄関の積ん読、それどころかベランダの積ん読に絶句。

そして、インタビューされた方々の積ん読のやり方、理由、使い方が様々だということに恐れ入った。そして、多くの方が紙の本の利便性を強調しているほか、積む時の背表紙へのこだわりを感じた。

更に、「読む」という行為が何を意味しているのかが、インタビューから浮かび上がってくるのが興味深かった。「読む」こと自体がそれぞれの哲学なのだ。そして、その先を皆見据えていた。

まらい・めんとらいんさんの語るドイツの本屋事情、小川公代さんの「本と自分を共存するビオトープ」という捉え方など、どのインタビューからも、はっとする示唆を受け取ることができた。
そう、明治時代からある「積ん読」という言葉を切り口に、それを必然とする現代の知の最先端に触れることが出来た。

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積んでてもよいんだーと積読の罪悪感が和らぎます。
世の中には上には上が必ずいるものだと敬虔な気持ちにさえなってしまいます。
もう、読まなくてもいいんです。とにかく皆さん積みましょうと声を大にしていいたくなる、素敵な本です。

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前に「本棚」をテーマにしたテレビ番組の企画を作ったことがある。さまざまな人の書斎の本棚をスタジオに再現。棚は美術セットで作り、本は自身の書斎から実物の本を運び込む。その本棚から本を取り出して、番組MCに勧めていただくという番組だ。この企画はあるタレントをイメージして当て書きしていた。というのもこのタレントは知られざる読書家だったからだ。しかし本好きというのを知られるのは恥ずかしいからと、普段は読書好きを公表していない。けれどもマネージャーによれば、話題の本はたいてい読んでいるし、常にバッグには読みかけの本が何冊か入っているという。
この人なら絶対に気に入ってもらえそう、この人にはぜひ読んでもらいたい、感想を共有したい・・・そんな本を勧めてもらうというマニアックな読書企画だったが、いろいろあって残念ながら成立しなかった。
しかしその企画のリサーチでさまざまな人の本棚の写真を集めたのだが、実に興味深かった。もちろん宇宙飛行士の本棚には宇宙の本がいっぱい詰まっているというのは当たり前だが、実はお気に入りの本は意外なもので・・・みたいなことがあったり、サッカーの岡田武史さんの本棚はチームビルディングを考える上で参考になる経営の本や哲学の本が詰まっていたり、それぞれに個性があって見ていて飽きない。
あるお笑いコンビのお一人の家にお邪魔した時に、とてつもない可動式の本棚があって驚いた。もちろん仕事で読んだりするであろう本もあったが、基本的には本を愛する人の本棚で非常にいい印象を持った。素顔の本棚は面白い。

この本は、持っている本の中でも「積ん読の本」にフォーカスした本だ。本棚よりさらにマニアックだ。
私も引越しした時には作り付けの本棚を多く作り本を収めたが、すでに多くが溢れていた。床に積むにしても限界がある。今や書斎の奥には全く進めない。何度か本を処分したが、それでも本は床にタワーを作っている。
報道部門で経済や経営、政治のお堅い番組を作っていた時には、全く知らない世界だったので、本でイチから学んだ。なので入門書がたくさんあった。そして各論の本も大量に溜まっていった。そのうえ経営者が出す本が売り込みで出版社から続々と届く。
しかし報道を離れた時にその手の本はほとんど処分した。バラエティ番組や情報番組を作るのに、経済や政治、経営の本は無用だからだ。
それで少し本は減ったが、年をとって時間ができたので、また本を読むようになり、本が増えてくる。なるべく電子書籍で読むようにしているのでリアルな本は爆発的に増えないが、それでも確実に本は増えていく。
そしてなんたることか、上の子どもが言語学を専門に学ぶようになって、爆発的に家に本が増えてきた。しかもさまざまな言語の本が混在している。もはやカオスの状態だ。
そしてさらに下の子どもが経済学部で学ぶようになり、私が昔読んだ本をまた買っている。なんたる無駄なことか。数年前に処分したばかりの本が、再び家に集まってくる。
この本を読んで、これからの本のことを考えた。これからはできるだけ紙の本は買わない。ただでさえ子どもたちの本が増殖している。しかも言語学関係の本は電子では手に入らないものも多く、これはリアルな紙であるのは仕方ない。
ならば私は本は電子書籍で読む。もしくは図書館を使い、手元に本を残さない。図書館を利用するメリットは、返さなければならない期限があることだ。だから「積ん読」にはならない。
そんなことを考えながら、いろいろな人の「積ん読の本」の写真を見る。羨ましいが、生きているうちに読める本には限界がある。どうせいま家にある本でさえ読み切ることはできないのだ。そう考えて、羨ましさを心から消し去った。

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私は積読に幸せを感じる派なので、この本に登場する方々の本棚の写真を眺めるだけでもため息がでるほど幸せを感じました。作品を読む作家さんの積読事情を知ることができるとても贅沢な作品です。丁寧だったり、大雑把だったり、それぞれ取り扱い方は違うけれど、その人の手に渡った本たちは幸せなのだろうなと思いました。自分の本棚も見つめ直したいと思います。

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他人の本棚を眺めるのが好きな人は絶対読むべき本!
十二人十二色な本棚、様々な積ん読の写真、様々な積ん読感(?)が読めます。綺麗に整った本棚も、大量に積まれた本たちも、量が多すぎて自炊を始めた本棚も、それぞれの感覚が個性的で面白いです。濡れない状態になっているとはいえ、ベランダに積まれているのにはびっくりしましたが……笑。
あとがきの記載にあるとおり、読みたいものがたくさんあることは幸せなことだと思うので、私も居住空間との兼ね合いを考えつつもこれからも積ん読と付き合っていきます。

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身に覚えがありすぎる「積ん読」。12人の本読みの積ん読に関するインタビューを写真と共に紹介する一冊。
本に埋もれんばかりの写真に「私なんてまだまだ」と恐れ入るやら「私の積ん読なんて可愛いもんだわ」と開き直るやら。玄関やベランダにまで積むとは参りました。
「紙の本と違って電子はモノとして残らないから、金を浪費している気がして」という意見には同意です。
それに、読んでいてふとページを戻りたいとき紙の本なら大体あの辺とアタリがつくけど電子では難しいかも。図書館本と電子を利用しても増える一方の本。読みたい欲と所有欲に抗えない。この調子で増えると残りの人生で読みきれるか心配になるし罪悪感もあるけれど、積むことが作者や出版社への少しでも応援になるなら気持ちが軽くなる。やはり積ん読はやめられない。

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本読み12人への積ん読インタビュー。

「積ん読っていうのは『読まない本を買ってる』んじゃなくて『自分のための図書館を建ててる』んですよね」

それぞれの積ん読に対する立場や考えなど「みんな違ってみんな面白い」。

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誰もが身に覚えがある『積ん読』。古くは明治時代から既にその言葉は存在していたらしい。12人の著名人に積ん読状況をインタビューしてまとめた1冊。『積ん読』は悪ではないという思想は一種の共通認識であり、『積ん読』への壮大な言い訳とも思える。どうのこうの言っても罪悪感はどこかしら抱えているのである。出版スピードが早く、目を離した隙に本屋から消えてしまうという恐怖心も『積ん読』の要因なのだろう。これは積ん読界隈の飽くなき闘いなのである。

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今や「TUNDOKU」は世界の共通語だという。
著名人12人が本棚と本棚に収まりきらない積ん読の写真とともに「積ん読」について語る。
他人の本棚ほど興味深いものはないので、どんな本が積まれているのか拡大したりしながら読みました。置き場所がなくなったらタワーになってしまうのも分かります。最近は置き場所がなくなってきて電子書籍で購入することも増えたので、場所を取らないからと本は増えるばかりです。

我が家も積ん読は多く、書籍が多すぎて引っ越しのたびに引越し業者さんに嫌がられます。今や数え切れなくなった積ん読たちが我が家にもあります。小川公代先生の「本って生きているんです。ビオトープという概念があって.......」この言葉にものすごく共感しました。我が家のビオトープを訪れたい本たちが書店からやって来て、知らないうちに繁殖して本棚を圧迫しているんだとおもいます。そう言い訳しつつ数え切れなくなった積ん読を生きている間に読める自信はありません。

著名人12人それぞれの本棚があり、積ん読があり、本に対する思いを知ることが出来ました。
積ん読することに罪悪感を抱く必要はありません。本に囲まれて生活する楽しさを改めて感じました。

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積読、それは本好きにとって楽しい響きでもあり、綺麗好きにとっては忌々しい響きかも知れません。
それほど積読というものは、人にとって十人十色のスタイルがあり、罪悪感なんて必要が無い。
もし罪悪感を持つとすればマイ積読ルールを新しく作る。
そんな気軽な読書習慣を勧める1冊だと思います。

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電子ではなく、紙の本でじっくり見たいなと思う本でした。
写真を見るだけでも楽しいのですが、とくに小川公代さんの女性の部屋と本との話が、考えたこともなかったけれど、確かにそうだなと感じて面白かったです。

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「積ん読」といってもスタイルは予想以上に人それぞれ、しかし、「積ん読」する人の共通点は、とにかく本を買うことだ、と改めて思いました。
とにかく本を買う、とにかく多く読む、つまり、猛烈に知識欲があって、猛烈に知識が蓄えられていく、ということなのでしょう。
生活空間を圧迫するような積みっぷりには、正直、息苦しさも感じましたが、それ以上に、積む人々の凄さに圧倒されました。
数々のカラー写真から、凡人では想像できないレベルの「脳の中の積ん読」を感じました。
インタビューの内容も、ビジュアルも、すごい本です。

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単なる積ん読お披露目じゃなかったです。

本を読むこと… いやいや、生きることの指南書でした。
何を隠そう私自身、本書を3週間積んどきました。。。
激しく後悔しております。

柴崎友香さん 赤毛のアン全10巻 買います!
池澤春菜さん 本に向き合う姿勢を勉強させていただきました
角田光代さん お部屋の整然に心が澄みます
しまおまほさん 「アイドルをさがせ」古書店に売ってしまってました。激後悔!
辻山吉雄さん ラジオ聴きます。荻窪行きます。だから私が行くまで続けていてください。
12人の積ん読に多謝。

明日も明後日も 毎日ご飯をたべるように毎日本を読める
わたしはしあわせです

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人の本棚、しかも積ん読本を見せてもらって話を聞く。興味が湧かない本好きはいないはず。もっとジャンル幅広い人のインタビュー読みたかったなと思ったけど、積ん読がどんどん溜まっている人となるとやっぱり文筆業とかそれに近いとこの人になるか。もっと本棚の写真多めで、多くの人の本棚見てみたい。自分も消化しないと。

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もう大興奮でページをめくる手が止まらない。本と一緒に暮らす皆さんの本棚や床に積まれてる写真を見るだけでワクワクした。
そして本をアホみたいに買いまくりたくなった!
今しかないんだ!今買うしか!
みなさん積読してることをいい感じにちょっと言い訳っぽくおっしゃられてるのがかわいい。

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「積ん読」というの言葉は、最近SNSで流行り出した言葉かと思っていたら、1906年発行の『俚諺辞典』に「積讀法」という項目があると知って、驚いた。
積読とは、今に始まったことではないし、辞典に載るくらいだから、一人二人の少数派というわけでもない、ということがわかって、みんなそうなんだね、と安堵した。
著名人のお宅を拝見するだけでもワクワクするのに、そこに重なる本の山を見て心が弾んだ。
いろんな人の、いろんなこだわり、秩序があったりなかったり、とにかく本に囲まれた部屋を見て、なんとも幸せな気持ちになった。

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日々増えていく積ん読。時々雪崩が起きる積ん読。分かっていながらまた買い足して増える積ん読。
積ん読を消化するための読書の時間を無理に作る本末転倒な休日。
私だけではないんだなあと思いたくて、タイトルを見てすぐにリクエストしました。
どの写真にも既視感と共感。心が安らぎました。積ん読の美学のようなものが感じられました。

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一般の人が本のことを「モノ」として考えているのに対して、積ん読に至る人にとっては「特別なモノ」なんじゃないかなぁ?だから通常のものならできる「心がときめかないものは捨てる」という選択ができないのですよ。

『積読っていうのは「読まない本を買ってる」んじゃなくて「自分のための図書館を建ててる」』

『やっぱり出会った本を読みたいという衝動が抑えられないからじゃないでしょうか。』

今、この本を手に入れなかったら、二度と出会えない、だからこの本を買い、ずっと家に置いておきたい。この気持ちは「推し」を持つ人なら分かってくれるんじゃないかな。好きなものだから、ずっと一緒に暮らしたい。それが「積ん読」なんだろうなぁ。

それにしても、この本に登場する「積ん読」の写真は、どれも壮観です。

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この本の中には友がいる・・・!
本が好きな人なら確実にそう思うであろう1冊です。
日本にしかない言葉「積ん読」。
買ったものの読めずに積まれた本のこと、だが、人の数だけ積読の姿は多種多様。
ただみんな、本が好き、その気持ちは変わらない。
きっとこの中に気の合う人がいるはず。
世の中の本好きに、ぜひこの本が届いてほしい。

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ブックレビュアーの石井千湖さんによる積ん読についてのルポ
よくある書棚探訪ではなく、あえて積ん読に絞っている点が面白かったです。
画像も満載で積ん読の状態のほか、書棚やお部屋の様子を拝見することが出来、それぞれの人となりが伝わってくる点もよかったです。
作家の角田さん、書棚は依然拝見したことがありましたが、きちんとマイルールのもとに整理され、見た目も美しい。
作家作業をされつつ、これが守られている時点で驚きでした。
コンテナボックスに入れてベランダ、断裁でデータ化・・・は、本好きにはやや心が痛むシーンもありましたが、これも人それぞれ。
面白く読ませていただきました。

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積ん読は罪庫だ。そう思っていた。勇気が出た。わくわくした。特に「自分専用の図書館を作っている」と思えば良いという記述に胸がすっとした。素晴らしいじゃないか、私の本棚は私だけの図書館だ。登場する12人の方々は、ごりごりの読書家もいれば、書店主、学者、クリエイター、作家と様々。読書は苦手という方すら登場する。それぞれの理由、それぞれの流儀の「積ん読」が面白い。夢のような空間だ。途中に挟まるお片づけのコラムも熟読。よし、私だけの積ん読ライブラリーを作る準備ができた。デジタル版で読んだこの本、紙でも買おう。

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帯の「この山を見よ」というキャッチに惹かれました。様々な作家さんの積ん読の傾向がインタビューされていて、とても面白かったです。仕事場やご自宅の書斎を覗き見しているような感じになってしまい、少しドキドキしました。角田光代さんのファンなので、角田さんの執筆の陰に隠された苦労がしのばれました。

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こんな私にも結構な積読があります。購入したあとも鎮座してスペースをかなり占めているそれにプレッシャーを感じることもありました。
こちらは作家さんの積読についてご本人が語っておられる。背中を押して全肯定してもらった気分になる。あ、自分だけじゃないんだ、と。
罪悪感はどこへやら。まだまだ増やすぞ、という気にさえなる(おやめなさい)。
玄関やベランダに置いている先生も居られて、上には上がいるなぁと競ってはいないのにそんな気分になったり、自分が読んだことのある本や行ったことのある書店も出てきたりして親近感が湧いたりもした。
未知の世界に自分が開かれている、自分だけの図書館を作っている等のパワーワード(言い訳)が私に更なる余裕を持たせて強くしてくれました。

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この本を読むまで『積ん読』に対して罪悪感の部分が大きかった。雑誌類も含めると4000冊を超えている。死ぬまでに読み切れるのかと焦燥感も大きい。それでも買って積んでしまう理由は急に読みたくなった時にすぐに読みたいから。作家、ジャンルと常に在庫を持っていたい。家にお迎えしたら『これでいつでも読める』は悪い癖で、新刊を読むのは数年後なんてことも多々ある。でも上には上がいて『積ん読人』たるもの悩むより宝の山を愛でていかなければ。今なら『積ん読?全部読めるか?読みたいから積んでるんだよ』と心から言える。積ん読万歳。

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積読レベル(?)が高い!!素敵な本棚がたくさんあり、気になる本もチラホラ見えて、読みたい本が増えました。みなさんの本への思いも読むことができて、共感したり驚いたり。積読本、早く読まなくちゃと思うこともあるけれど、眺めて楽しむのもありと思いました。

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『デザインがとても好み』

12名の積読家たちへのインタビューをもとに製作された一冊。積読家たちの肩書きは作家、書評家、研究者など様々だ。積読の解釈が十人十色で面白い。

個人的には作家・小川哲さんの「他ならぬ自分が選んだ好きなものを所有したいという欲望」という表現がしっくりきた。私もできるだけ積読は少なくなるように努力している。しかし、電子書籍で読んで良かった本は紙で買い直すがすぐには再読はしない、という積読パターンが多い。好きだからモノとしても所有しておきたいのだ。いつでも読めるように作品へのアクセス権を保持しておく。これが私の積読の解釈だ。

「絶景本棚シリーズ」(本の雑誌社)という似たような作品もあるが、本書はフルカラーで、白を基調としたすっきりとしたレイアウト。読み物としてだけでなく、眺めているだけでも目の保養になるとても素敵なデザインだ。他人の本棚、とりわけ本好きの本棚を覗けるのはなんとも至福である。

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本好きほいほいなタイトル!速攻で手に取った。

フルカラーで、見開きいっぱいの写真!なんて贅沢。
人の本棚+積読の山を見るだけでワクワク!!

「積ん読」と一言で言っても、その定義は人それぞれ。
この本に登場する12人の方の中でも、積ん読の意味やこだわり、流儀がさまざまあって、面白い。
個人的には、池澤春菜さんの「移動する積ん読たち」がかわいくてツボだった(笑)
最初は玄関に置いてあって、日が経つにつれて、壁に沿って少しずつ移動。廊下を通って書庫まで。その移動の経過の写真が、じわじわきた。

積ん読との付き合い方はいろいろあるけれど、とにかく本がたくさん積まれている光景はみんな一緒。
まだ見ぬ世界、これから読む楽しみが、こんなにたくさんあるっていうのが、ワクワクの理由なのかも。私も、これからも積んでいきたいと思った。

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読書好きにとって「積読」というワードはすごく気になる。私は読む本が溜まっていることに後ろめたさを感じながらも何故かトキメキも感じる。他人の本棚や積読本が見れるなんでワクワク以外の何物でもない。それぞれの積読に対する思いやどんな風に保管してあるかなど目で見て文章で感じて、そして積読してもいいんだよねと自分自身を慰めて…とても楽しめる内容でした。

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