そして誰もいなくなるのか
小松立人
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刊行日 2024/09/19 | 掲載終了日 2024/09/19
ハッシュタグ:#そして誰もいなくなるのか #NetGalleyJP
内容紹介
死神から言い渡された一週間の猶予。作家デビューを狙う小松は、その出来事を小説仕立てで執筆し完成を急ぐ。しかし友人たちが次々と殺害され……。第33回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。
死神から言い渡された一週間の猶予。作家デビューを狙う小松は、その出来事を小説仕立てで執筆し完成を急ぐ。しかし友人たちが次々と殺害され……。第33回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。
出版社からの備考・コメント
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784488029111 |
本体価格 | ¥0 (JPY) |
ページ数 | 240 |
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NetGalley会員レビュー
そして誰もいなくなるのか、このタイトル、どうして疑問形でもなく、いなくなる、と言いきらないのか非常に興味がありました。読了後に納得です。
死神が与える時間が巻き戻る設定が面白かったです。これで思いもよらぬ事件が発生してしまう。
犯罪にいたる動機が考えつかなくて、ところどころに違和感を覚える言葉があったりするのですが、まさかの前提の部分が……!?
やっぱり「生」には執着してしまいますよね。
幾度となく見せ場がある作品で、緊張感と興奮が 半端ない!全くもって予測不可能。物語のどの部分を切り取っても違う表情を見せる新感覚ミステリだ。
ん?!え〜っ?!は?!と言語化出来ない沸き上がる感情が炸裂して、最後の一行を読み終えたら、絶対にまた最初から読んでしまう。絶対に。
すごいタイトルだ。
本書がデビュー作という。推せる!
ミステリ作家を夢見る小松に突き付けられた、死と一週間の猶予。残酷なまでの現実の中にふわりと浮く異様な設定に、正常な判断力が奪われていく、疑心暗鬼のミステリ。
死神が出てくる時点でわりと自由な設定だと踏むと、どこから疑うべきなのか、序盤から惑わされた。この時点でもう完全に手中に落ちていて、疑わないと解けないが、疑い出したら世界観すら定まらない絶妙なファンタジー。
登場人物の関係性や性質がクリアに描かれているにも拘わらず、人の数だけある欲望の闇に呑まれ、思考が奪われていく究極のスリルを愉しめる作品。
想像出来ない最後のピースにただただ衝撃を受けた。
この小説が世に出ているということは、小松…!
いや、どっちなんだ小松…!
そして誰もいなくなったのか?
ある事件から繋がった4人の男たちがひとり、またひとりと殺されていく。
限られた登場人物の中で犯人像が二転三転していく心地よさがあった。
終盤の展開は壮絶。どんな気持ちで書き上げたんだ…。
何が正解かは自分次第。主人公と共に私も迷走しました。非常に読みやすく、引き込まれやすく、読後は色々考えさせられました。自分は何の為に生きているのか、人の為に生きるのも結果的には自分の為。正解のない究極の判断に迫られとき、最後は何を大切にするのだろう。
死んだはずなのに敗者復活戦?過去にある犯罪を犯し、約束の十年後に集まった4人は崖崩れに巻き込まれて死んだ。それなのに、死んだ日の1週間前に巻き戻り4人で相手の寿命を奪い合うサドンデスの舞台が設定されてしまった。
人は自らの余命を知ったとき、どのような行動をとるのか。自暴自棄になるのか、欲望に忠実になるのか、やり残したことを全うするのか、自然に身を任せるのか、少しでも生き残りたいが為に禁忌を犯すのか…。
一人二人と死んでゆく展開はまさにあの推理小説史上歴史に残る名作へのオマージュもしくは進化系。タイトルの文言は誰の呟きか…ミステリ好きの皆さんにぜひ見届けてほしい作品だった。