蔦屋重三郎と江戸メディア史 浮世絵師、ベストセラー作家、瓦版屋の仕掛け人

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刊行日 2024/09/24 | 掲載終了日 2024/09/23

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内容紹介

//2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の主人公//
写楽、歌麿、北斎を世に送り出した蔦屋重三郎。
謎多き出版屋「蔦重」の生涯と、
彼のもとで花開いた江戸の出版文化の実態
気鋭の歴史学者が迫る!

❖  ❖  ❖  ❖

彼が多くの戯作者や絵師らとの交流を通して、稀代のプロデューサーになった重三郎。

人々の望むものを提供できなくななればオシマイ。
重三郎は、そういう当たり前と思えることを十分に理解していたのだろう。
重三郎は仲間を大事にしたのかもしれないが、一方で次々と新しい才能を発見し、世に送り出すことで成功した。それゆえ既成概念にとらわれず、新しいもの、おもしろいものに積極的に飛びついたのだろう。


≪ 主な内容 ≫---------------- 

第一章 蔦屋重三郎と吉原
蔦屋重三郎の生きた時代
・重三郎の生涯
・遊郭の源流
・三大遊郭の誕生
・遊女との遊び方
・遊女になった女性たち  …etc
第二章 狂歌本への進出
・日本橋通油町への進出
・富本節、往来物の刊行
・富本節と吉原
・出版界の再編
・狂歌の時代
・天明狂歌壇の顔ぶれ
・狂歌熱の広がり
・狂歌壇での対立
・狂歌界への参入
・大ヒットした狂歌書
・狂歌絵本の成功
第三章 黄表紙と出版統制 
黄表紙の時代
・重三郎のさまざまな支援
・三作品の内容 
・暗い世相のはじまり
・政治を風刺した作品
・『文武二道万石通』の世界
・発禁となった『悦贔屓蝦夷押領』
・寛政の改革の骨子
・出版への統制
・幕府による弾圧
・摘発された『天下一面鏡梅鉢』と『黒白水鏡』
・山東京伝の登場 
・断筆を考えた京伝 
・京伝の三部作
・重三郎と京伝の処罰 
・それぞれの事情 
・〈コラム〉発禁処分となった書物
・天明・寛政年間に発禁処分となった書物
・林子平とは 
・『三国通覧図説』と『海国兵談』
第四章 喜多川歌麿と浮世絵 
浮世絵の発達
・菱川師宣と鈴木春信
・重三郎が交流した絵師
・勝川春章とは 
・北尾政美とは
・喜多川歌麿と重三郎
・歌麿の狂歌絵本 
・美人画の時代と鳥居清長 
・歌麿の美人画
・歌麿の最高傑作
・冷えていった二人の関係
・歌川豊国の登場
・重三郎の対抗策
第五章 東洲斎写楽の登場 
歌舞伎のはじまり
・成熟していった歌舞伎
・東洲斎写楽とは何者か
・研究の進展
・写楽の作風の変遷
・二十八作もの作品
・江戸市中に広まった評判
第六章 重三郎の最期
苦しかった経営
・滝沢馬琴とは
・馬琴と京伝
・重三郎との出会い
・十返舎一九と重三郎
・京伝と歌麿
・重三郎の最期

//2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の主人公//
写楽、歌麿、北斎を世に送り出した蔦屋重三郎。
謎多き出版屋「蔦重」の生涯と、
彼のもとで花開いた江戸の出版文化の実態
気鋭の歴史学者が迫る!

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彼が多くの戯作者や絵師らとの交流を通して、稀代のプロデューサーになった重三郎。

人々の望むものを提供できなくななればオシマイ。
重三郎は、そういう当たり前と思えることを十分に...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

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おすすめコメント

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田沼意次から松平定信へと幕政が大激変する時代に突如現れ、絶えず流行の先端を追い掛け、人々の望むものを出版して江戸文化の粋を開花させた重三郎のエネルギーに驚かされる一冊です!
――― 編集担当より
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2025年大河ドラマ視聴前に、蔦重の人物像や背景の知識を深めて
より、ドラマを楽しむ準備をしませんか?!

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田沼意次から松平定信へと幕政が大激変する時代に突如現れ、絶えず流行の先端を追い掛け、人々の望むものを出版して江戸文化の粋を開花させた重三郎のエネルギーに驚かされる一冊です!
――― 編集担当より
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2025年大河ドラマ視聴前に、蔦重の人物像や背景の知識を深めて
より、ドラマを楽しむ準備をしませんか?...


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※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

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NetGalley会員レビュー

学生の頃から写楽に興味を持ち、作品だけではなくその謎めいた人となりを調べるようになると、必然的に写楽の全作品を世に送り出した蔦屋重三郎にも興味を持つようになった。ただその頃は「別冊太陽」くらいしか彼だけを取り上げた物がなく、細かい文献に当たるしかなかった。そのような無名の人物が来年の大河ドラマに取り上げられることになり、今彼にヒカリが当たり本書のような解説本から小説まで出版されているのはファンには嬉しい限りです。単にヒット作を出版するだけでなく、文化人を発掘し育てたあたりは、現代なら角川春樹氏や見城徹氏あたりをイメージしたらよいのでしょうか?アナログ文化もまだまだ捨てたものでないなと多くの人に知って欲しいですよね。

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NHK大河ドラマ「ひかりの君」のおかげで今年は紫式部がちょっとしたブームだが、2025年は「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」ということで、これから蔦屋重三郎が流行りそうである。江戸時代、寺社仏閣や城郭、武家屋敷を飾る装飾品とか能と言った武家階級が嗜んだものであればともかく、庶民が接する芸能、アートの類いは公の存在ではない。従ってちゃんとした記録はほとんど残されていない。

本書は、わずかながらも残された史料をもとに蔦屋重三郎を中心として江戸時代のメディアをつくった人びとを紹介する。重三郎の伝記を軸に、彼と一緒に本をつくった作家や絵師の事績を史料を探って丹念に拾い上げている。NHKのドラマではわき役としてどんな人物がピックアップされるのかは不明だが、一通りの作家、絵師は取りあげられているので、ドラマを見るときの参考書として使えそう。また、時代背景として吉原を中心とした江戸の遊女事情、老中松平定信の出版規制で発禁となった書物のことなども詳細に描かれている。

蔦屋は新しい本を企画し絵師や作家を探してくる。また企画した本に広告を募ったり、コラボで提携先をさりげなく物語に組み込んで宣伝したりで、スポンサーも呼び寄せる。綿密なマーケティングで売れる本に仕立てる、というような今の出版社では当たり前のことを、冊子本が出始めた江戸の時代に実践していた。

重三郎がまず手掛けた吉原遊郭のガイドブックでは、吉原の宣伝・広告を掲げ、吉原という地縁を頼りに出版活動を行った。自らも号を持つ狂歌では、狂歌絵本を企画し、狂歌師に出資を募り、それを元手にして出版。現代で言えば自費出版である。山東京伝の囲い込みには、当時、戯作は趣味のようなもので、版元が著者に原稿料を払う習慣が確立していなかったなか、執筆の対価としての原稿料を払った。また、新しい才能があると、積極的に惜しみなく経済的支援を行った。今となっては当たり前のことだが、重三郎を嚆矢するシステムもたくさんあるようだ。

歴史上の著名人を描いてきたNHK大河ドラマが、山東京伝や歌麿、写楽という江戸時代のメディアで活躍した面々を陰で支えていた蔦重をどのように描くのか。本書で史実としての蔦重や江戸の出版事情を予習したうえで、森下佳子の脚本はどのように描くのかを見てみるのも面白いのではなかろうか。

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1773年に吉原大門口で細見屋を開業。
細見屋とは遊郭の案内書である。
その生涯に関しては、関係する史料が乏しく、その生涯を明らかにするのは困難だという。

江戸っ子気質が幅を利かせた時代でもあった。
「いき」と「はり」である。

稀代のプロデューサーである蔦谷重三郎の生涯に迫った一冊。

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珍しく新書にしては内容とタイトルが一致。但し想像では急いで出した本で、その割にはいい本だが文章がこなれていない気がした。簡単に言えば伝記だが江戸時代の出版史、書籍史、文学史さらにいえば文化史。主人公蔦屋重三郎は来年のNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の主人公。それにしても本書を読むとNHK大丈夫なのか心配になる。そもそも彼は出身が吉原、そして吉原は江戸文化の中心地、だから出版で成功したわけなのだが(出版のきっかけは「吉原細見」という吉原遊廓についての案内書、つまり風俗ガイド)大出版社になってから幕府の怒りを買って財産の半分を没収(身上半減)されるという筆禍にあった。つまり政府批判である。

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