明治殺人法廷

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刊行日 2024/09/11 | 掲載終了日 2024/09/11

ハッシュタグ:#明治殺人法廷 #NetGalleyJP


内容紹介

一家六人惨殺事件の真相を求め、負け続きの代言人と流れ者の新聞記者が立ち上がる。日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞受賞作『大鞠家殺人事件』に続く歴史×本格ミステリ!


一家六人惨殺事件の真相を求め、負け続きの代言人と流れ者の新聞記者が立ち上がる。日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞受賞作『大鞠家殺人事件』に続く歴史×本格ミステリ!



出版社からの備考・コメント

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。

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・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしていま...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784488029128
本体価格 ¥2 (JPY)
ページ数 416

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NetGalley会員レビュー

はじまりから、ただ事ではない事件が起こるけれど、なかなかそこに迫っていかず、ちょっとじらされている感じがしましたが、時代背景などが書き込まれていることで、物語の空気感がより伝わってきました。三島 通庸は、日本初のオリンピック代表選手の三島弥彦のお父さん、という印象で、そういえば大河ドラマで弥彦はあまり父を好きではなさそうだったなと思ったりしました。当時の裁判の理不尽さに驚かされ、そこに立ち向かう記者の筑波新十郎と、現在の弁護士で、当時は代言人と呼ばれていた迫丸孝平の、真摯に無罪と信じた人を助けたいと行動する姿に心を打たれました。

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明治時代に発生した密室殺人事件。
今で言う弁護士と新聞記者がタッグを組み、犯人にされた少年を救う物語。
司法というものが確立していない無法地帯に近い裁判の様がリアルで明治時代の空気が伝わってきた。

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明治21年に大阪で起こった質屋一家殺し事件。
八人で暮らしていたうち10代の少年と赤子のみ生き残り、少年は尊属殺人の疑いをかけられ法廷へ。

若き代言人(のちの弁護人)と探訪記者の戦い。
そして驚愕の事実。

なぜ物語の設定が明治なのか最後まで読むと納得。
兆民や田辺聖子など著名人の名前や明治という時代の背景などが丁寧に書かれた一冊。

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『大鞠家殺人事件』がとても面白かったのでこちらもリクエストしました。

明治の大阪を舞台とし、レトロな雰囲気を纏いつつ奇怪な事件に翻弄されとても面白かったです。
あることがきかっけで東京に居られなくなった探訪記者の筑波新十郎と、代言人のコマルさんこと迫丸孝平が密室殺人の謎に迫ります。
まだ司法が独立しておらず、証拠の検証も十分でなく自供のみで裁判が行われようとする。2人は真実にたどり着くことができるのかと思いながら読んでいたらあっという間に読み終えました。
2人が探偵だとしたら助言をしてくれる助手は思わぬ人物であったり、伏線が張り巡らされていてとても楽しめました。
実在の人物も登場し歴史ミステリとして今作も多くの読者を魅了することでしょう。

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明治の時代に密室で起こった一家惨殺事件。黒星続きの弁護士と破天荒な新聞記者の、なんとも頼りのないタッグが驚愕の真実を暴いていく、歴史の闇を感じる時代長編ミステリ。

本題にたどり着くまでが少し遠回りのように感じたが、その紆余曲折がこの時代を、そしてこの事件の大きな謎を解く伏線になっていたとは。時代設定と登場人物の職業や特性、すべてがすべてこの作品に不可欠で、読み切った時には過不足のないあまりに完璧なミステリに言葉を失った。
時代モノが好きな人、ミステリが好きな人、変人探偵モノが好きな人、法廷モノが好きな人―――幅広い層が楽しめる要素が詰まっているが、整然としているのも魅力。理不尽な時代に思いを馳せ、歴史の無常を感じられる一冊。

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謎解きはもちろん、時代背景やその考証も掛け値なしに面白かった。読書の面白さは物語の展開(ミステリーであれば謎解き)に加え、今まで知らなかったことを読み、違う視点で歴史や事象を考えることができることではないかと思う。そんな意味でも藩閥政治とこの自由民権運動がせめぎ合った時代の面白さを十二分に感じることができた。憲法も制定されない時代の法廷はまさに無法地帯で、現在の私たちが不満はあるものの法に守られた社会に住んでいることを改めて感じている。
本書では何より個々の人物が面白い。そして江戸の長屋に相当する様々な人の連帯がなんとも言えずそこに描かれる人間模様も楽しい。どんでん返しが続く展開にハラハラしながら落ち着くところに落ち着かせる結末には、なるほどの納得感もあり次の作品にも期待したいものである。

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初芦辺拓作品。話題になっている作品が多かったので期待していた。古くは山田風太郎など、明治を舞台にした作品だと歴史上の人物を出して史実を混ぜたフィクションがあるが、知識の問題でそこの線引きが全く分からないから読んでいてワクワクできる。

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まだ司法制度も不完全な明治時代。今でいう弁護士と新聞記者のバディもの。場所は大阪・質屋で起きた6人惨殺事件。現場は密室で、赤ちゃんとら16歳の少年が生き残りとして保護されるも、この少年に嫌疑が…。当時、世間的には良い印象の無かった弁護士と新聞記者のコンビがドタバタと動き回るのが目に浮かんでくるようで良かったし、何よりも驚いたのはあまりに杜撰な警察の捜査や取り調べや威圧的で有罪ありきの裁判だ。裁判の場面を読んでいると冤罪も多かっただろうなぁと思う。初めて知る事が多くて勉強にもなった。

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