よむよむかたる

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刊行日 2024/09/17 | 掲載終了日 未設定

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内容紹介

小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」には今日も老人たちが集まる。月に一度の読書会〈坂の途中で本を読む会〉は今年で20年目を迎える。

店長の安田松生は、28歳。小説の新人賞を受賞し、本を一冊出したが、それ以降は小説を書けないでいる。昨年叔母の美智留から店の運営を引き継いだばかりだ。その「引き継ぎ」の一つに〈坂の途中で本を読む会〉のお世話も含まれる。何しろこの会は最年長92歳、最年少78歳の超高齢読書サークル。それぞれに人の話を聞かないから予定は決まらないし、連絡は一度だけで伝わることもない。持病の一つや二つは当たり前で、毎月集まれていることが奇跡的でもある。安田は店長の責務として世話係だけをするつもりだったが、「小説家」であることを見込まれて、この会の一員となる。

安田は読書会に対しても斜に構えていた。二作目が書けない鬱屈がそうさせていたのかもしれない。しかし、読書会に参加し、自分でも老人たちと「語る」ことで心境に変化が訪れる――。

小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」には今日も老人たちが集まる。月に一度の読書会〈坂の途中で本を読む会〉は今年で20年目を迎える。

店長の安田松生は、28歳。小説の新人賞を受賞し、本を一冊出したが、それ以降は小説を書けないでいる。昨年叔母の美智留から店の運営を引き継いだばかりだ。その「引き継ぎ」の一つに〈坂の途中で本を読む会〉のお世話も含まれる。何しろこの会は最年長92歳、最年少78歳の超高齢読書...


出版情報

ISBN 9784163918976
本体価格 ¥1,700 (JPY)
ページ数 328

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NetGalley会員レビュー

自由気ままに語り合う会。話は脱線しがちだし、感情が爆発してへんなムードになったりもするけれど、歳を重ねてきた個性的なメンバーたちはそれすらも楽しんでいるように思えた。最初は戸惑いの多かった安田もだんだんと会に馴染んでいく。その過程もおもしろかった。
あの人が!?とわかった瞬間、うわぁーっといろんな感情が押し寄せてきた。そこからは一気に最後まで読んで、気になっていたところを読みかえしてやっと落ち着いた。そういうことだったのか……
読んだ人と語り合いたくなる一冊だった。

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本を声に出して読むって素敵だな。月に一度でも楽しみがちゃんとあると人生に張りが出る。私も読書会に参加したいな!
人間関係って、やっぱり直接顔を見て、表情を読み取って、言葉わ交わして築いていくものだよなぁと、しみじみ思った。
毎日の生活にある温もりや優しさが丁寧に描かれていて読み心地が良かった。

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生命力を感じました。この場合の生命力とは、老いという誰も避けられない死へ近づくなかで、それを感じさせない、いや、それすらも受け入れ、人生を楽しんでいる生命力です。自分の持ち得る限りの体力やユーモア、経験値からの考えを全力で出し切って楽しんでいるんです。彼らの迫力に圧倒されて、面白かったです。私も会に参加したいです。

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『平場の月』で好きになった朝倉かすみさんですが、今回は表紙とあらすじに惹かれて読みました。
おじいちゃんおばあちゃん達のふふふと笑える日常や、いつ訪れてもおかしくない命の喪失。ふとした時に香る朝倉さんの文体がいいスパイスとなって、最後までじっくり読むことができました。私もおばあちゃんになった時、こんな風にずっと、本を愛していたいなぁとまだ見ぬ自分の老後に思いを馳せてみたり。この人たちには長生きしてもらいたいなぁと心で願ってみたり。胸の内がじんわり温かくなるような、素敵な物語でした。ありがとうございました!

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