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ガールズ・ルール
愛され女子でいるには
キャンディス・ブシュネル、ケイティ・コトゥグノ
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刊行日 2024/10/08 | 掲載終了日 2024/10/08
ハッシュタグ:#ガールズルール #NetGalleyJP
内容紹介
ベックス先生は女子に人気がある。ルックスもいいし大人だし。わたしはたぶん先生のお気に入り。ただそれだけのことのはずだった…。
ベックス先生は女子に人気がある。ルックスもいいし大人だし。わたしはたぶん先生のお気に入り。ただそれだけのことのはずだった…。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784863897595 |
本体価格 | ¥1,650 (JPY) |
ページ数 | 308 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
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最初は正直退屈な物語だと感じながら読んでいましたが、段々ハマリだしました。
内容もこんな話だとは想像していなかったのですが、主人公の強さが魅力的でした。
女の子だからと沢山の暗黙のルールがある生き辛さは読者も共感できる。
性被害を受けてもなかなか言い出せない人もいる中で主人公が若干自暴自棄になりながらも声をあげて、あの結末になったのは読み手としても救われました。
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グルーミングがテーマの物語。
アメリカの高校が舞台なので、アメリカの高校のシステムやテレビ番組などがわかっていないと、少し難しいかもしれないと思った。
序盤はとっつきにくかったが、一つの章が短いので、読み進めていけた。
そして、いったん物語が動き始めてしまうと、主人公の将来はどうなってしまうのだろうと、気になってページをめくる手が止まらなくなった。
泣き寝入りせずに行動に移していく主人公がかっこよかった。
友人のクロエの態度が解せないと思っていたが、そういうことだったか。
なにげにグレイやおばあちゃんとの関係が良かった。
若い世代に、「グルーミングというものがある」であるとか、「被害にあったら声をあげる」ということを啓蒙するのによいと思う。
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自分をいかにして守るか?
思いを巡らすきっかけになる
作品だと思いました。
心と体のアンバランスに
危うさがつきまとう世代に
激推しの一冊ですね。
それでいて、大人が読んでも
十分すぎるほど面白いんです!
主人公は校内新聞を編集する
アメリカの優秀な高校生。
素敵な先生に夢中になっていた
彼女が、残念な現実に直面して、
苦悩し、辛酸をなめた末に、
まぶしい未来を掴んでゆきます。
つらいとき、気持ちに
寄り添えるかどうかが重要だと
あらためて認識しましたね。
作品ではしょうもない先生が
何人も出てくるのですが
一方で素晴らしい先生もいて
主人公同様に救われましたよ。
ピンチのときの親の振る舞いには
共感しかなかったな~。
男から見てもカッコいい彼氏は
包容力がハンパなくって全男子が
見習うべき。
ストレスの極みに追い込まれた
主人公は沸きあがる心の叫びを
どうやって吐き出すのか?
ヤバイほど爽快なストーリーから
目をそらすな!
(対象年齢は12歳半以上かな?)
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グルーミングの状況下における女の子の心の揺れや加害者側の言い分、それを受けた周囲の反応がとてもリアルで、気がつけば物語にどっぷりつかっていました。
読み手に理解しやすく問題提起していることはもちろん素晴らしいのですが、
何より主人公のキャラが魅力的で、物語としてとてもおもしろかったです。
この物語が多くの子どもたちのもとに届くことを願ってやみません。
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(遠すぎでよく覚えていないけれど)中高生くらいまでだったか、
高校生が先生に恋するお話を好ましいものとしてとらえていて、
その子の恋が成就するのをよい印象を持っていたけれど、
(そういう少女漫画が流行ったりもしていたし)
大人になってみるとそのことが「異常事態」にしかとらえられなくなり、
「ありえないもの」と認識するようになっていて、
その感覚の違いの温度差に我がことながら驚いた覚えがある。
「マンガの中だけ」だから好ましく感じられていたのかもしれないけれど、
「現実のこと」となったときに「おかしさ」にみんなが正しく気付けるか、
それも「ガールズ・ルール」に縛られていて気付くことができるのか、
とても大事な問題意識を持つきっかけになる本だと思う。
滅せよ!と思う大人も男も出てきて悲しくなるけれど、
そうではない大人も男子・男性も出てくるのが救いにもなり、
力づけられる部分もあるのがこの本の魅力だと思う。
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恋や勉強、友人とのおしゃべりにメイク…アメリカのハイスクール女子の生活は忙しくも充実している。付き合っている男の子だっている。あこがれている先生だっている。特別扱いされるとうれしくなっちゃうくらいに。
女子にはルールがありすぎるんだ!あこがれの先生との間にある事件が起きたことをきっかけに書いた記事が騒動を巻き起こす。ブック・クラブも開催することになった。「女のこととしてわきまえる」なんてくそくらえ!「女子である」ことについて考え行動し始めたマリンの物語。すかっと胸をすくラストは私たちに勇気をくれる。
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高校生のマリンとクロエは、文学鑑賞の教師ベックスに憧れていた。
ある日家に送るとベックスのクルマに乗せられたマリンは、本を貸すと立ち寄ったベックスの部屋で、キスをされその場を逃げ去る。
校長に話すべきかと、親友のクロエに相談すると「ベックスの立場がまずくなる」と暗に反対される。
憧れだったベックスに不信感を抱くマリン。クロエとの間も気まずくなっていく。
自分に起きたことをどう考えたらいいのか、自分に落ち度があったのかとモヤモヤ、ぞわぞわするマリン。
これをきっかけに女子に厳しいルールを課す校長や、ボーイフレンドだったジェイコブの何気ない性差別的な態度にも疑問を感じるようになる。
ジェンダーの意識に目覚めたマリンは、新聞部の活動で「ビーコン」紙に「女子のルール」という記事を書き、高校内に「フェミニストブッククラブ」を立ち上げる。
ついにベックスからの性被害を両親に打ち明け、校長に訴えるマリンだが…。
YA作品だが、大人にもぜひ読んでほしい一冊。
「フェミニストブッククラブ」で取り上げる本もロクサーヌ・ゲイの『バッド・フェミミスト』、マーガレット・アトウッドの『侍女の物語』、ヴァージニア・ウルフの『自分だけの部屋』など、現存するフェミニズムの名著。
ひとつだけ残念なのが、本書のテーマを勘違いされそうな「愛される女子でいるには」というサブタイトル。
出版社の意図が私にはよくわからない。