今宵も猫は交信中
水庭れん
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2024/08/06 | 掲載終了日 2024/08/11
ハッシュタグ:#今宵も猫は交信中 #NetGalleyJP
内容紹介
//『うるうの朝顔』で第17回小説現代長編新人賞受賞、第一作!//
猫がごろごろと喉を鳴らす理由を、皆さんはご存じですか?
実は、テレパシーで他の猫と交信している真っ最中なのです――
^--^-------------------------
長女猫の宵は、それぞれ別の家で飼われている妹猫たちのピンチに今日も駆けつける!
なぜなら「お姉ちゃんですから!」
-------------------------------
宵、きせき、シュトレン、めい子の4匹は別々の家に引き取られた四姉妹。今日も元気にごろごろ喉を鳴らし、テレパシーで会話中。
しかし、いつも明るいめい子の様子がおかしい。
飼い主夫婦が離婚の危機にあるようだ。
猫の自分には引き留めることができないと途方に暮れるめい子の元に現れたのはなんと宵だった!
なぜならお姉ちゃんだから!
猫と猫、猫と人の絆を描く、猫視点ハートフルドラマ!
● Contents ●
Episode1 ふみふみスタンプ
Episode2 がりがりリムーバー
Episode1 すりすりクリソベリル
Episode1 ごろごろスヌーズ
-------------------------------
水庭れん(みずにわ・れん)
1995年生まれ。大阪府出身。早稲田大学文学部を卒業後、現在は出版社勤務。2022年、初めて執筆した小説『うるうの朝顔』で第17回小説現代長編新人賞を受賞した。2023年、同作でデビュー。
出版社からの備考・コメント
発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方
下記に該当する方のリクエストはお断りさせていただく場合がございます。
ご理解のほど、宜しくお願いいたします。
○お名前・所属などに詳細な記載がなく、プロフィールにてお人柄が伺えない方
○作品ごとに設けました外部サイトへのレビューのルールをお守りいただけない方
○フィードバック率の低い状態が長く続く方
-----------------
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。
おすすめコメント
猫視点のお話し!?
そしてこのContentsのタイトルときたら…!
猫好きさんなら気になってしまうはず!!
Episodeごとの表紙に描かれた庄野ナホコさんのイラストもチェックしてみてください。
(犬派の方もこの機会にぜひ!)
――NetGalley担当者より(猫好き)
猫視点のお話し!?
そしてこのContentsのタイトルときたら…!
猫好きさんなら気になってしまうはず!!
Episodeごとの表紙に描かれた庄野ナホコさんのイラストもチェックしてみてください。
(犬派の方もこの機会にぜひ!)
――NetGalley担当者より(猫好き)
販促プラン
★
読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。
※発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなどNetGalley以外の外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。
ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。
★★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 出版営業局>まで直接お問合せをお願いいたします。
★★
出版情報
ISBN | 9784065362990 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
猫は全身で喜怒哀楽を表現してくれる生き物だ。その猫達の振る舞いのリアルさ、猫あるある、優しさがギュギュッと詰まった物語にどっぷり浸った。幸せ〜!たまらん!
人間の込み入った事情に寄り添う姿に心を打たれ、一生懸命な姿に胸がいっぱいになった。宵、きせき、シュトレン、めい子、ありがとう。また会いたい!
合言葉は「お姉ちゃんですから!」。
なんて可愛らしくて、スリリングで、愛に溢れた作品なんでしょう!賢くて天真爛漫な4匹に、猫好きはもちろんメロメロでしょうし、そうでなくてもキュンとしちゃうこと間違いなしですね。
そして、庄野ナホコさんが描く、めい子・シュトレン・きせき・宵が各章でお出迎え。とてつもなく愛らしくて眼福です。
猫はテレパシーで会話できるって知っていた? その時に喉を鳴らすことも。
これは、そんな猫の4姉妹が、それぞれの飼い主のために奮戦する物語。そして、飼い主だけでなく、自分達も救っていく物語。
-------------------
猫の目に映るからこそ見えてくる、人々の心の機微。それを感じ取るからこそ助けようとするのが猫。気持ちは言葉では伝えられなくても、その思いは必ず伝わること信じさせてくれる物語。
『ふみふみスタンプ』
末っ子めい子の性格の由来に同情するしかなかった。更にその名前の由来を知った時、言葉もなかった。そして、そんなめい子の「ふみふみ」がきっかけになるとは。これで大丈夫。二人と一匹でやっていける。
それにしても、長女の宵の名探偵ぶりに感心しきり。更にラストの決め台詞も。さすがは長女、いい事言うなぁ。
『がりがりリムーバー』
愛とは、大切とは何だろうと思った。うららと柳太、それと冴による奇妙な三角関係の中で、シュトレンがずっと抱いていた不安の「本当の理由」に気づく様子が印象的だった。また、猫にとって人の真心は手に現れるという点が、すとんと腑に落ちた。
またしても宵の言葉が、猫が人の傍にいる意味を告げるとは。
『すりすりクリソベリル』
音が聞こえない清時に代わり、きせきが客を「サイレントニャー」でお出迎え。最初それは、清時に合わせた思いやりかと思っていた。でもそうでなく、きせきが生き延びたのが奇跡であることを知った時は、鳴き声を聞けない清時の元に来たのは運命だと感じた。
そして「クリソベリルキャッツアイ」の瞳をもったきせきの漢字での名を見た時、泣きそうになった。これも奇跡なのだと。だから、きせき、声が出ないぶん、清時にいっぱいすりすりするんだよ。
『ごろごろスヌーズ』
クリスマスイブの雪夜、宵による猫の手を借りての必至の捜索。それは、宵の「生きるものはいつか亡くなるが、その時は独りでいてほしくない」という想いから。それに胸を打たれた。
そして4姉妹の真実だけでなく、更に真白と直央の真実に更に唖然とした。でも、兄弟姉妹とは血の繋がりではないから。心の繋がりなんだから。ああ、だからこそこの4姉妹はテレパシーがつかえるのか。
一番下の妹から始まった猫の4姉妹にまつわる連作短編も、この長女の物語で終わる。でも4匹の猫とそれぞれの飼い主の物語はまだまだ続いていく。読み終わったあと、しばしその様を思い描いていた。
テレパシーで交信する猫の四姉妹が、知恵と愛らしさを駆使して、それぞれの飼い主たちの面倒臭い人間社会の問題をガリッと一刀両断するハートフルドラマ。
猫同士、人間同士、同じ種族でもすれ違ってしまう心を、言葉の通じない猫と人間がどう汲み取っていくのか。ちょっとした日々の触れ合いが、捻じれた心の回線を修復していく、簡単だからこそ見落としがちな積み重ねの精神を教えてくれた。
思い遣りや気遣いが思い通りに伝わらないもどかしさすら愛しいと感じられる温かい物語。
猫のグルグルは交信だったのか!
保護猫四姉妹がそれぞれ迎えられた家族の問題を解決するという面白い設定。最後にちょっと驚くこともあり楽しめました。これからは猫がグルグルいってたら誰と何を交信してるのかしら?なんてそうぞうしてみたりしそうですね。
愛らしさ、賢さ、健気さ、猫の魅力がこれでもかっていうくらい描写されていて、猫好きにはたまらない一冊です。
ストーリーも飽きさせることのないはらはらドキドキの展開、そして、ラストはとても温かい気持ちになれます。
でも、自分の愛猫が知らないうちに外に出かけてたらって思うととっても怖くなっちゃうので、四姉妹のみなさん、外に出るのは程々にね!
四姉妹には、それぞれ温かい家族が居て良かったな。姉妹の絆も、それぞれのキャラも格段に良かった。猫好きにはたまらん。いつも見守って力を貸してくれる宵の「お姉ちゃんですもの」も、たまらなく可愛いし、四話の妹たちからの「お姉ちゃんですもの」も素敵だった。
ミモザ隊といい、ボニーさんとクライドさんといい、一誠さんのネーミングセンス、好きだな。
別々の家に引き取られた元保護猫の四姉妹の猫達。「ごろごろ」とのどをならしたら4匹だけのテレパシーの始まり始まり。それぞれの飼い主をこよなく愛する4匹がお互いに助け合いながら問題を解決していくのが心温まりなんとも良かった。猫ってこんな事考えているのかな?こんなに賢いの?飼ったことのない私は興味津々。中表紙の猫ちゃんもとてもキュート。登場する霊園は前作のですよね。猫好きの方は必読の1冊です。
ドラマが大好き想像力がたくましいめい子。美しく気高い飼い主のことが大好きなシュトレン。耳の聞こえない宝石研磨職人と暮らすきせき。淑女たらんとする妹たち思いの宵。
4匹の保護猫がそれぞれの視点で飼い主たちとの生活を綴る。悩みごと困りごとは猫四姉妹同士で交信。心から通じ合った親しい間柄でないと交信はつながらないのだ。ときめく設定、猫愛に溢れている。
庄野ナホコさんの猫イラストがまた作品のイメージにぴったりでキュート!猫とともに暮らしたことのない私も憧れの気持ちをもちながら読んだ。猫目線からの人間の行動の謎があり、その謎が解けていくミステリ的楽しさもある一冊だった。