二人一組になってください
木爾チレン
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刊行日 2024/09/17 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#二人一組になってください #NetGalleyJP
内容紹介
青春と友情の極致を描くデスゲーム小説
あなたに本当の友達はいる?
大ヒット『みんな蛍を殺したかった』の著者、最新作
絶え間なく続く絶望と共感に打ち震える!
《あらすじ》
「このクラスには『いじめ』がありました。
それは赦されるべきことではないし、死刑になるべきです」
とある女子高の卒業式直前、担任教師による特別授業(ゲーム)が始まった。
・二人一組になってください
・誰とも組むことができなかった者は、失格になります
・一度組んだ相手と、再び組むことはできません
・特定の生徒が余った場合は、特定の生徒以外全員が失格になります
・最後まで残った二人、及び一人の者が、卒業式に出席できます
突如開始されたデスゲームに27人全員が半信半疑だったが、
余った生徒は左胸のコサージュの仕掛けにより無惨な死を遂げていく。
自分が生き残るべき存在だと疑わない一軍、虚実の友情が入り混じる二軍、
教室の最下層に生息し発言権のない三軍――
本当の友情とは? 無自覚の罪によるいじめとは?
【著者略歴】
木爾チレン(きな・ちれん)
1987年生まれ、京都府出身。2009年、大学在学中に執筆した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で「第9回女による女のためのR-18文学賞」優秀賞を受賞。12年に『静電気と、未夜子の無意識。』でデビュー。21年に黒歴史ミステリー『みんな蛍を殺したかった』が大ヒット。他の著書に『私はだんだん氷になった』『神に愛されていた』などがある。
出版社からの備考・コメント
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。
※発売前作品のため、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。
おすすめコメント
《木爾チレンより》
これはただのデスゲーム小説ではない。
教室の最下層で息をしていたからこそ書けた、
「悪意」と「正義」そして「友情」の物語です。
この小説(ゲーム)が誰かの希望になりますように。
《木爾チレンより》
これはただのデスゲーム小説ではない。
教室の最下層で息をしていたからこそ書けた、
「悪意」と「正義」そして「友情」の物語です。
この小説(ゲーム)が誰かの希望になりますように。
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784575247688 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
ページ数 | 320 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
衝撃の1作。
まさかこうなるとは!
感情移入は誰にもできなかったけど、二軍・三軍の生徒たちの気持ちはそれなりに想像できた。美心のことも。
「いじめ」は連鎖してしまうものだけど、このゲームも連鎖していく。
何を書いてもネタバレになりそうで、詳しくは書けないけど、
途中まで、私も生徒たちと同じように、「このゲーム、どこで終わるのだろう。何かの冗談?」と思っていた。
そんなことはなかった。
「友達」「親友」って何だろう?
刺激が多く、疾走感ある展開だから、なかなか立ち止まって考えられなかったけど、一生かかって考え続けるこの問いが、この作品のテーマの一つなんじゃないかと思いました。
かなりホラー色の強い作品の印象。いじめをテーマにゲーム参加者の心の闇を告白する 10代の女子高生達のリアルな心情がよく表現されていたかと思います。作品の大半が教室内での設定でしたが、ゲーム終了後の場面の変化からのストーリーの顛末への運び方はなかなか面白かったと思います。
女子高の卒業式当日に、クラスで突然強行されたデスゲーム。生徒が一人また一人と去って行き、残されてゆく少女たちは何を思うのか。
とにかく面白かったです。夢中になって、あっという間に読み終えました。
「二人一組になってください。」女子にとっては呪いの言葉ですね。これだけでホラーです。誰とも組むことができず、余ってしまった時は絶望を感じたり。組む相手が数人いたとしても、その中で誰か一人を選ばなければならず、気まずい空気が流れたり。親友が一人いたとしても、その子が欠席した時にはやっぱり絶望を感じてしまう。
この作品はそんな上手いところを突いてくる。スクールカーストなるものもクラスの中でどーんと鎮座されている。
10代女子ならではの、それぞれの危うさも孕んでいて読みながらハラハラドキドキしました。
木爾チレンさんの作品、ツボにはまってきてます!
『みんな蛍を殺したかった』が好みだったので、これも絶対好きだ!と思ったらその通りでした。
アニメ作品やボカロ曲など固有名詞が出て来るので、それらに馴染みのある方は特に彼女たちの存在をリアルに感じることが出来ると思います。
登場人物が多いのに、それぞれ個性があって一人一人の人生がきちんと描かれている。特に好きだったエピソードは希子と弥生。螺良の最後まで心の内が見えない、ミステリアスな雰囲気にも惹き付けられました。
オチの展開もザワザワして余韻が残りました。
設定はうっすら怖いし、死に方の描写はエグいけど、それ以上にどこか美しさを感じるのはなぜでしょうか。
のめり込んで読んだし、これからは「2人一組になってください」とどこかで聞いたらこの小説を思い出すでしょう。不意に胸にコサージュつけられないように気をつけよう!と思ったし、そもそもそんな状況にならないように、努力をすること大事かな。
迫りくる時間は待ってくれない
走り出したくなって
逃げることも赦されない
繰り広げられる究極のデスゲーム
少女たちが選ぶのは誰?
美しくて切ない青春は一瞬で
忘れられない力強いメッセージが
強烈に残っている🥀
これはラストまで読んでほしい
二人一組になってください/木爾チレン 双葉社
ただのデスゲーム小説ではない!
京都にある女子高。体育の準備運動で先生の一言「二人一組になってください」
人数が奇数のクラス、いつも1人残される美心。そう彼女は「いじめ」られていた。
そんなクラスの卒業式の日、教室に入った生徒達に突然告げられる特別授業という名のデスゲーム
ルールに守られた「いじめ」られている生徒を除き、「二人一組になれなかった」生徒が
毎ゲーム1人ずつ脱落していく。死が迫る恐怖に、表面上の友情は崩れていき・・・。
いじめられている生徒、見て見ぬ振りをしている生徒、いじめている生徒・・・。
デスゲームを舞台に、スクールカーストの上位グループ、中位グループ、下位グループ、
視点が次々代わり、生徒1人1人の心の本音が生ナマしくリアルで、夢中になって読みました。
冒頭にあるスクールカーストでの立場を示した生徒一覧や、
各章ごとに脱落した生徒名と「あと〇人」の表記
娯楽小説的な、デスゲームの作法はしっかり忠実。
ですが、読了後に残る気持ちは胸にとげが刺さったような切ない気持ちでした。
デスゲームという設定を使った「いじめ」の本質を描いた作品、素晴らしかったです。
素敵な物語をありがとうございます。
スクールカーストにより起こる、いじめ問題。
その問題を、「二人一組になってください」という、謎に包まれたゲームを始めることによって、
その暗部を顕にしていくこの試みはすごいと思った。
私が子どものころにも、「グループをつくってください」とか「二人一組に」という授業はあったと思う。
それがいじめとかに繋がるわけではなくても、「あぶれたらどうしよう」という恐れは抱いていた気がする。
サバイバルゲームのような様相で、目を背けたくなる思いを強いられながらも、
ラストは絶対、いい意味でのどんでん返しがあるはずと思っていたのですが!?
木爾チレン、恐るべし!です。
あなたの友達は本当に友達ですか?
まず、読んでpopこの文言をつけたいと思った。
本当の友達とはなんなのか、無意識の悪意の存在。
私自身に刺さるものも多かった。
ぜひ、現役の中高生に読んでいただきたい。
いじめ、というのはスクールカーストが上になればなるほど、息を吸うようにやっていることなのか?とか、目の前にあっても見ないと決めてしまえば無いものと同じ理論でいるといじめの根本って見当たらないなどと答えられるのか。
そんなことを考えつつ、友情や関係の複雑さを男女問わず読んで、自分の周りのことや世間を考えて見てほしい。
十代以上からご老人までぜひオススメしたい作品です。
学生時代によく先生から言われた【二人一組になってください】という言葉。余ると三人組になっていたなぁと懐かしく感じていましたが、この小説ではこの言葉がいじめを浮き彫りにする言葉になっています。
卒業をかけたデスゲームを通して浮き上がってくるのは、友達だと思っていた人たちの本当の気持ちやむき出しの感情。
女子同士の友情ってこんな感じだよねと頷いてしまう描写が多々あり、読んでいて心のどこかがヒリヒリするような感覚がしました。
デスゲームが残酷性を帯び、読み進めるのが怖いような気がするのに、この物語の結末を早く知りたい気持ちが強く、ゲームが進むにつれて読む手が止まらなくなりました。
他社出版社さんをあげて申し訳ないのですが、わたしは幻冬舎文庫刊「バトル・ロワイアル」が好きです。その魅了されることのひとつは1クラス何十人もの人物像を描き切ったところだと思います。
いわば全員が主役。そんな離れ業をまたみせてもらえる日が来るとは…。まさに令和版バトル・ロワイアルだと思いました。
さらに舞台が女子高ということで、女性ならばこの人間関係は誰しもが思い当たるふしがあるのではないでしょうか?自分なら誰に当たるのだろうとハラハラしながら読みました。
作品に込められたメッセージも刺さるものがありました。
書店では好調な売上です。この作品を多くの若い子たちが読んで感じることがあったらいいなと書店員として強く思いました。