フェイク・マッスル
日野瑛太郎
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刊行日 2024/08/19 | 掲載終了日 2024/08/19
ハッシュタグ:#フェイクマッスル #NetGalleyJP
内容紹介
// 第70回 江戸川乱歩賞受賞作 //
選考委員が大絶賛! 圧倒的な受賞作!
豪華選考委員から
圧倒的な支持を集めたのは、真実と虚飾のミステリ。
常に新しい乱歩賞に新たな光をもたらす、超弩級デビュー作!
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▶ 突然マッチョになったアイドルのドーピング疑惑を追う、という展開は面白く、スピード感もあった。独自の世界で勝負できる書き手だと思う。 ―――東野圭吾
▶ 主人公の潜入取材やそれに伴う成長を笑いながら応援し、ユーモアミステリとして楽しむことができました。潜入取材シリーズとなれば喜んで追っていきたいと思います。 ―――湊かなえ
▶ 真面目で、真面目であるがゆえにちょっと抜けたところのある主人公にも好感が持て、エンタメとして山場となる試練をひとつひとつ乗り越えて読ませるテンポの良さも素晴らしい。 ―――辻村深月
▶ 頭抜けて面白かった。どうかすると「選考のために原稿を読んでいる」ことを忘れてしまいそうになりながら、ノンストップで楽しませていただいた。 ―――綾辻行人
▶ 謎も彼の潜入取材ぶりもユニークで、「何をやっているんだか」「よし、がんばれ」とにやけながら読み進めた。まんまと作者の術中にはまった感じだ。 ―――有栖川有栖
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【 あらすじ 】
たった三ヵ月のトレーニング期間で、人気アイドル大峰颯太がボディービル大会の上位入賞を果たした。SNS上では「そんな短期間であの筋肉ができるわけがない、あれは偽りの筋肉だ」と、ドーピングを指摘する声が持ち上がり、炎上状態となってしまう。当の大峰は疑惑を完全否定し、騒動を嘲笑うかのように、「会いに行けるパーソナルジム」を六本木にオープンさせるのだった。
文芸編集者を志しながら、『週刊鶏鳴』に配属された新人記者・松村健太郎は、この疑惑の潜入取材を命じられ、ジムへ入会する。馬場智則というベテラン会員の助力を得て、大峰のパーソナルトレーニングを受講できるまでに成長。ついに得た大峰との一対一のトレーニングの場で、ドーピングを認める発言を引き出そうとするが、のらりくらりと躱されてしまう。あの筋肉は本物か偽物か。松村は、大峰の尿を入手してドーピング検査にかけるという大胆な方法を考え付くのだが――?
フェイクが氾濫する時代の、「真実の物語」が始まった。
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著者/日野瑛太郎(ひの・えいたろう)
1985年茨城県生まれ。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。第67回、第68回、第69回江戸川乱歩賞最終候補を経て受賞。
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おすすめコメント
//// 担当編集者より ////
第70回という記念すべき階に相応しい傑作です!
謎の繰り出し方、過不足ない情報量。誰も死なないミステリなのに、緊張感があり、ページを手繰り続けることになります。
//// 担当編集者より ////
第70回という記念すべき階に相応しい傑作です!
謎の繰り出し方、過不足ない情報量。誰も死なないミステリなのに、緊張感があり、ページを手繰り続けることになります。
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★★★
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★★
出版情報
ISBN | 9784065361917 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
読み終えた後、衝撃が走った。
なんだこの作品は!最高じゃないか!
主人公・松村が頼りなくて、最初は潜入捜査大丈夫かな?と思っていたが、何のその。すぐに、真面目にコツコツと真実とマッチョに近づいていく松村を全力で応援していた。
松村以外の登場人物も皆、クセ強で魅力的。会話がリアルで親近感があって、声に出してツッコまずにはいられない。
次の一手に凄く興味が湧く展開、活気のある描写に何度もケラケラ笑った。
こんなに笑ったミステリは初めて!
これが江戸川乱歩賞受賞作なのか?というのが最初の感想。実にライトでポップ。個人的には全然アリの作品で、けっこう楽しめたが、果たしてこの章の歴史の中ではいかに評価されるのか。
3度の最終候補を経ての受賞ということなので、間違いなくきちんと書ける作家の人。ただ、文体、ストーリー共にチョット軽い感じがどう受け止められるのか。テレビがYouTubeに淘汰されたように、ミステリもライトなものに収束していくのかもしれない。それが時代だ。
突然マッチョになったアイドル。ドーピングが疑われるが、本人は沈黙を貫く。主人公のは、その疑惑を追う週刊誌の記者。アイドルが立ち上げたジムに潜入し、ことの真実を探っていく。
マッチョ業界のトリビアも知ることができ、そのあたりも興味深い。なによりストーリーテリングが軽快で気持ちいい。流れるような物語が実に読みやすい。
まさに令和ならではのミステリ。ジム活動しながら読むにも、オーディオで聴くにも良さそう。
面白くて一気読みしました。
3ヶ月でボディビルの大会で入賞するまでの肉体改造を成し遂げた人気アイドル大峰は、ドーピングをしていたのか否か。週刊誌記者の松村は大峰がプロデュースするジムに潜入取材をする―という内容です。
松村の視点で描かれるシーンが多いですが、時折入ってくる大峰の女性ファン視点によって、よりスリリングな展開になっているように感じます。
とにかく面白かったです!
展開が早く、リズムよく楽しく読めます。いくつもの伏線が一つの真実につながるさまや、登場人物たちの繋がりなどは伊坂さんを彷彿とさせました。新米記者の成長譚としても面白く、がんばれ!!いいぞいいぞ!!よくやった!!!って思いながら読みました。仕事のつもりがプライベートでも食事に気をつかうようになったり、私が大好きな三島の言葉が飛び出したりと、面白かったです。
アイドルがわずか3ヶ月でボディビル大会3位のムキムキに。これはドーピングによるフェイクの筋肉なのか?
(期待されず)潜入取材を命じられた新人(やる気無し)週刊誌記者の健太郎は、真実に迫れるのか? かってない舞台で繰り広げられるエンタメ。
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週刊誌の記者の先入取材! かっこいいオープニングとおもいきや、出版社に見切られ寸前の健太郎の染まりやすさには苦笑させられた。脳内の筋トレの神に祈りを捧げるまでになっただけでない。どこか抜けているが真面目な健太郎は、謎の解明へのモチベーションに染まりきり、尿をかすめ取る小便器作戦へと驀進していくとは。なかなか頭を抱える展開。
というペースで進むと思っていたら、中盤からこんな急展開になるとは。新たに加わるピアノの猛特訓は、苦労を呼び寄せるツボを心得た健太郎の特性なのか。でも、ボディビルディングにも手を抜かない。健太郎の何かが変わってきているのか?
そんな中、過剰な彩佳の献身と行動力が何を引き起こすか心配で、ハイペースで終盤へと読み続けた。
と思ったらまた急展開。それだけでなく、登場人物達の立ち位置が目まぐるしく入れ替わっていく様に唖然とするしか無かった。そして、意外な真相へ。そうか。そうだったのか。
でもそれで終末とはならなかった。あのピアノの経験が謎を解くだけでなく、こんな気持ちよい結末へと導くとは。思わずうなってしまった。
人気男性アイドルの筋肉は本物なのか?最後まで見えない展開に気持ち良く翻弄された。いくつもの「フェイク」に中から真実を見つけてゆく新人記者の成長ぶりも楽しい。物語のテンポが良く、クセ有りの登場人物も魅力的。すぐにでも映像化希望!
出版社で働く入社2年目の松村健太郎は、切望していた文芸書編集部ではなく週刊誌編集部に配属され冴えない日々を過ごしていた。ボディビル大会で3位入賞をしたアイドルのドーピング疑惑が沸き起こり、松村は潜入捜査を任される。その筋肉は本物なのかい!?
今まで知ることのなかった世界、知ろうともしなかった世界に小説を通して足を踏み入れる。ボディビルの知識も増え面白いとさえ思えるようになる。読書の醍醐味をあらためて感じた。
とても読みやすく、謎が謎を呼び好奇心に溢れたまま一気に読み終えてしまった。キャラクターも個性があってメリハリもあり筋肉知識0からでも楽める。いや、0だからこそ驚きや発見があり面白さが倍増するのかも。
通勤途中にある簡易ジムが気になり出した。そろそろ筋力トレーニング始めようかな。読書とは真逆のような気がするけれど、世界をどんどん広げてくれる。だから本はやめられない!
スピード感のある展開、手応えのある謎とその種明かし、読みたかったミステリが読めた!という感じでした
ただ表紙の情報からイメージしていたよりもかなり読み口が軽くコミカルなシーンもあり、少し拍子抜けした面もあります
「筋トレ」や「スキャンダルを狙う週刊誌」といった要素をもっと全面に出してもいいのではないかと思いました
いや〜めちゃくちゃ面白かった!ミステリと言っても本格ミステリ・変格ミステリ・社会派ミステリと色々あるけどこちらの作品はなんと筋肉ミステリ!!筋トレあるあるの数々にトレーニーなら必ずニヤニヤしてしまうことだろう。
ストーリーのテンポも良く、登場人物も魅力的。アイドルのドーピング疑惑を調べるためジムに潜入取材することになった新人記者の松村君が主人公なんだが、決して有能とは言えない彼が肉体の逞しさに比例してメンタルも逞しくなっていく様が微笑ましく応援せずにはいられない。
筋トレが好きな人 、筋トレに興味がある人、ミステリが好きな人、もちろんそうでない人にもおすすめ。これから読まれる皆さんも夜更かしして一気読みしてしまうかもしれないけど、睡眠不足は筋肉の大敵だからその点だけは気をつけてほしい。
予想を覆し、心地よく騙される面白さ!
最初淡々と読み進めているつもりだったのに、ワクワク感が加速し、想像していたのものと全く違う風景を見せられる。
大団円ともいうべきラストにすっきり明るい気持ちにさせられました。
主人公の経験が伏線になっていた点も秀逸
とても面白い作品でした!
これからの主人公の成長も見てみたいです。
男性アイドルがわずか3か月のトレーニングでボディビルの大会で入賞した。
ドーピングではないかとのうわさが出る。
彼がプロデュースしたジムに潜入取材を試みるが・・・・。
ドーピングの証拠をさがすわくわく感。
そしてどんでん返し。
読後はさわやかな気持ちや頑張ろうという気持ちになる。
1点気になるのは接続語として、「なので」が多用されていること。
文芸を志していた主人公であるなら、日本語にもう少し繊細になってほしい。
題材や舞台が新鮮で…というか現代的で、面白かった。
3か月でボディメイクが可能なのか?違法ではなくても薬物を使っているのではないか?という謎を追って、文芸志向の記者が筋トレに目覚めていく感じもエンタメならでは。
ただ、オチも小粒なので、ジムや筋トレに全く関心がない人は今ひとつ面白くないかも。トレーニング用語もポンポン出てくるし。
今後どんな作品を出してくれるか期待、といったところ。
やはり筋肉…!筋肉がすべてを解決する…!
ドーピング疑惑のあるアイドル(マッスル)の経営するジムへの潜入調査をする若手記者(ノーマッスル)。
筋トレ描写は楽しく読みつつ、ドーピング調査は緊迫感もあり、あっという間に読んでしまった。
こんな筋肉ミステリ初めて…!
筋トレとともに、頼りなげだった主人公が成長していく姿も良かった。
筋肉は正義!
主人公の松村は、ボデービルコンテストで三位入賞したアイドルの大峰颯太にかけられたドーピング疑惑の真相を突き止めるため、彼がプロデュースしたトレーニングジムへ潜入。もともと文芸部志望だった松村が週刊誌の編集に配属され、良い評価も得られないまま2年が経とうとしており、このままでは閑職に追いやられるという危機感と、この取材が成功すれば希望の部署へ転属できるという条件で、体を張った潜入取材が始まる。トレーニングジムの様子や、筋肉の付け方など、知らないことも多く、興味深かったのと、最初は頼りなかった松村がどんどんたくましく(肉体的にも精神的にも)なってゆくのを、楽しく読みました。証拠の入手や、ドーピング疑惑の裏に隠された真相など、ヒヤヒヤしたり、驚かされたりして、「江戸川乱歩賞」受賞と、選考委員絶賛の声に説得力を感じました。
タイトルからして、ライトなミステリかなー?
なんて思っていた自分を殴りたい。
江戸川乱歩賞受賞、納得でした。
大変面白かったです!
読み終わった後、ジムへ行きたくなる所までがワンセットですね!
急にマッチョになったアイドルのドーピングを暴くべく、新人週刊誌記者が潜入取材に奮闘。
仕事に対して無気力だった主人公が、課題を一つ一つクリアし、精神的にも肉体的にも記者としても成長していくのが小気味良い。
テンポ良い文章で一気読みし、読後感良し。
たった3ヶ月でボディービル大会の上位入賞を果たした人気アイドル大峰颯太。SNS上ではドーピングを指摘する声が持ち上がり、炎上状態となってしまう。
新人記者・松村健太郎は、この疑惑の潜入取材を命じられ、ジムへ入会する。
テンポの良い展開であっという間に読了してしまいました。
主人公のユニークな潜入取材っぷりにわらってしまいます。
仕事へのモチベーションが低かった彼が、
トレーニングを通じて身体も仕事への向き合い方も成長していく過程もすごく良かった。
ぜひまた、松村健太郎潜入取材シリーズを書いて欲しいなと思いました。
書名に「マッスル」…筋トレ好きとしては気になり過ぎるということで、筋肉がミステリーとどう絡むのか?読む前からワクワクしました。3ヶ月で作り上げた筋肉が嘘か真か。気の弱い真面目な新人編集者が上司から言い渡された仕事…ダメ編集者がどこまで頑張るのかどんどん読み進められました。エンタメ要素の強いミステリー面白かったです。
やりたいと思っていたことと違う週刊誌の部署に配属され、モチベーションのあがらない松村に、ダメもとで任せられたトレーニングジムに通ってアイドルの秘密を探る潜入取材。
取材で仕方なく始めた地道なトレーニングに成果が出ると、仕事のやる気にもつながっていくのが面白い。肉体改造で姿勢がよくなり、トレーニングの成功体験が自信になる。筋トレにハマる心理ってこういうことなのか・・・。
結果的に一石二鳥の潜入取材がにわかに大きな事件に発展していき、読者も展開にハラハラドキドキ。最後まで勢いがあり、一気に読み通しました。
問題の社員を難度の高そうな潜入取材に送り込んじゃったり、ひたすら筋トレしてたり、最初のまともなミッションがアイドルのおしっこ取ってくることだったり、ちょっとコミカルな楽しく読める軽めのミステリかと思ってたら、ガチでした。終わってみたら幾重にも重なるミステリ的仕掛けが施されたガッチガチのミステリ小説。面白かったです。
お久しぶりの江戸川乱歩賞受賞作品。
いつ以来?と確認してみたら池井戸潤さんや薬丸岳さんの作品や映画化された『脳男』だったり、20年近く時が経っていることに衝撃を受けて読み始めたら…
令和の江戸川乱歩賞はテンポよく、世相を表した作品だったのも新鮮でした。
男性アイドルグループAEGISの大峰颯太がボディビル大会に出場、3位に入賞した。
彼はこのマッチョの身体を3か月で手に入れたという。
ドーピングを疑う世間。
真相を調べようと『週間鶏鳴』が動き出す。このネタは記事になるのか。お荷物社員、松村健太郎が潜入捜査をすることに。
小学校の図書室でも「筋肉の本ありますか?」と聞かれます。
全く興味がない分野なのに楽しく読めました。それもこれも主人公の松村健太郎が不器用なりに懸命に取り組む取材方法が面白いから。決して突飛ではなく、でも思いつかない!
この本、幅広い世代で読まれそうです。
アイドルグループの一人、大峰颯太がマッスル・フェスティバルで上位入賞を果たした。週刊鶏鳴はライバル社に記事を抜かれた。しかし、果たしてたった3ヶ月で人はトレーニングでマッチョになれるのか?!そんな時、本人がいな所で潜入取材の人員として運命が決まったのは、新卒二年目で仕事ができるとは言えない松村健太郎だ。そして彼はジムに入会するー。潜入取材の彼は筋肉マッチョになれるのか?とともに、ドーピング疑惑、ストーカー、スマホの乗っ取りと様々な事が起きる。大峰は黒か白か。松村の運命は!!
面白くて一気読みでした。松村健太郎の筋肉はその後どうなったのかが気になるところ。
筋肉やマッチョ、ボディビル、ドーピングに全く興味はなかったんですがものすごく面白くてはまって一気に読んでしまいました。
筋肉は裏切らないと言いますがこの本も決して裏切らない!
ドーピング疑いのあるアイドルが経営するジムに潜入捜査することになったひょろひょろの新人雑誌記者。
ボディビルに出るためにドーピングしたところで犯罪になるわけでもないし、そんな劇的なことが起きるはずがない。と思って読み進めていきましたがこれがなかなか面白い!あまり言及するとネタバレになりそうなので控えますがとにかくとても面白かった!
偽筋。そう呼びたい。新しい!ドーピング疑惑を追う、それでこんなミステリが成り立つなんて。
ボディビル、肉体改造。自分が全く関心のないジャンルでこんなにも楽しませてもらえるなんて思っても見なかった。主人公が文系のジムとは全く無縁な人物ということも読みやすさの一因だろうか。頼らない主人公松島が次から次へと無理難題を吹っ掛けられて、クリアしていく面白さもある。そんな無茶な!かわいそうに…と突っ込みながら読み進める。根性あるなあ、松島!筋トレに興味がなくても楽しめました。「週刊鶏鳴」、また潜入取材をして欲しい…。
第70回江戸川乱歩賞受賞作。人気アイドルがたった3ヶ月でボディビル大会上位入賞する体に!ドーピングではと疑問の声が上がる中、真実を明らかにするため潜入取材を命じられた新人記者松村。物語がどんな広がりをみせていくのか予想出来ずに読み進めていくと、知られざる筋肉の世界、ドーピングの闇、そして思わぬ展開が…。読みやすい上に人が死んだりしないので素直に楽しめました。次作が楽しみな作家さんが増えました。