銀色のステイヤー

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刊行日 2024/07/31 | 掲載終了日 2024/07/24

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内容紹介

一頭の馬が、私たちの人生を変えた。

『ともぐい』の直木賞作家、最新作!

「幻の三冠馬」と呼ばれた父馬の血を引いて産まれたシルバーファーン。

非凡な力を秘めながらも気性難を抱えるこの馬が、騎手、馬主、調教師、調教助手、牧場スタッフ、取り巻く人々の運命を変えていく。

手に汗握る競走展開、人と馬との絆。

わずか数分のレース時間に、全てが詰まっている。

「――それでいいよ。最高だ、お前。」

感動の馬物語!

一頭の馬が、私たちの人生を変えた。

『ともぐい』の直木賞作家、最新作!

「幻の三冠馬」と呼ばれた父馬の血を引いて産まれたシルバーファーン。

非凡な力を秘めながらも気性難を抱えるこの馬が、騎手、馬主、調教師、調教助手、牧場スタッフ、取り巻く人々の運命を変えていく。

手に汗握る競走展開、人と馬との絆。

わずか数分のレース時間に、全てが詰まっている。

「――それでいいよ。最高だ、お前。」

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おすすめコメント

===

人に愛されようが愛されまいが、

その馬はただ走る。

そして人を変えていく。

――河﨑秋子

===

北海道・日高の牧場で「幻の三冠馬」を父馬に産まれた競走馬・シルバーファーン。高い身体能力があるが気性難を抱える“ヤンチャ坊主”であるこの馬が、取り巻く人々の人生を変えていく姿は、爽やかな感動に満ちています。

騎手や馬主、調教師や調教助手、競走馬の生産牧場の牧場主とそのスタッフなど、専門職の人々の人生模様も読みどころ。

数分で勝負が決まるレースに、さまざまな立場の人の想いが結晶化していること、馬と生きる日々がこんなにも煌めきに満ちているとは、という感動をぜひ味わってください。


===

人に愛されようが愛されまいが、

その馬はただ走る。

そして人を変えていく。

――河﨑秋子

===

北海道・日高の牧場で「幻の三冠馬」を父馬に産まれた競走馬・シルバーファーン。高い身体能力があるが気性難を抱える“ヤンチャ坊主”であるこの馬が、取り巻く人々の人生を変えていく姿は、爽やかな感動に満ちています。

騎手や馬主、調教師や調教助手、競走馬の生産牧場の牧場主とそのスタッフなど、専門職の人々の人生...


出版情報

ISBN 9784041141700
本体価格 ¥1,700 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

北の牧場で産まれたドラ夫、のちのシルバーファーン。
危なっかしい仔馬から、観るものを魅了する競走馬へと成長する姿に、胸の高鳴りが止まらない。
親譲りの高い身体能力があるけれど、なかなかのヤンチャ坊主ってところがまた魅力的です。
どうか無事に怪我なく走ってくれと物語の一員になったかのように見守りました。
競走馬の行き着く先を考えると、馬を扱う人々の葛藤は如何ばかりか。競走馬を終えた、その先まで想像したことがなかったので綺麗事ではない現実に戸惑いも感じました。
馬を育てることもそうだけれど、人を育てることもまた難しいこと。
きっと変われる力は、誰もが持ちうるのだと信じさせてくれました。
物語を駆け抜け、今とても感動しています!

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お馬さんの後ろ脚からお尻にかけての筋肉は何より美しいと思っています。
外国で乗馬をした時は楽しすぎて、私だけ乗馬を2回体験させてもらいました。
競馬にハマったら破産するという自覚があるので、絶対に競馬には近寄りませんでした。
なのに、この本を読んでから競馬場に行ってみたくてウズウズしています。
調教師や騎手から見たお馬さんは、想像以上に泥臭く、尚且つ美しかった。その様をパドックで間近に見てみたい。

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前に「世界馬紀行」という6分のミニテレビ番組を担当したことがある。競馬馬を育てている各国の牧場を紹介するという番組。私は他の仕事で忙しかったので実際のロケに同行することはなかったが、ある程度構成を決めたところでニューヨークに住むカメラマンに撮影を依頼し、まとめてロケをしてきてもらう。その素材を送ってもらい、日本でディレクターが編集して番組に仕上げるというちょっと変わった制作体制の番組だった。
その番組を見ていると、どの牧場も広々として気持ちいい。そしてそこで働く人たちも気持ちのいい人たちが多い。海外では、家族経営の牧場が多かったようだ。この番組の良かったところは、牧場で働く人と競馬馬のふれあいを中心に描いたこと。まるで家族の一員のように馬に接する様子が気持ちよく微笑ましかった。
私は競馬をやらないので、競馬との関わりはこのくらい。あとは学習院大学の裏を通った際に乗馬部の厩舎があって馬が飼われているのを見て「こんな都心で馬を飼うのか」と驚くくらい。あとはAD時代に、編集の合間にディレクターから馬券を買いに行かされたことがあるくらいの関わりしかない。

この小説は、大好きな河﨑秋子さんの新作。クマとの死闘を描く「ともぐい」も圧倒的だったが、キタキツネの寄生虫「エキノコックス」を描く「清浄島」が非常に印象的で個人的なフェィバリット。何しろ題材が映画「きつね」でも描かれた、あの「エキノコックス」だ。
そしてこの作品は、競馬馬とその飼育をする人たちの成長譚。これがめっぽう面白い。
競馬馬は血統がまず何よりだ。正しい血統であることが駿馬の前提条件になる。その上で、生まれた時から大切に育て上げ、そして優れたジョッキーの元で他の馬たちを打ち負かしていく。どんなに優れた血統であっても、必ず駿馬になるわけではない。そのあたりが面白いところだ。

特に競馬に興味がなくとも、けっこうのめり込んで一気に読んでしまう。そのくらい魅力に満ちたストーリーだ。馬が家族であるというのは、単なる比喩表現ではなく、リアルな感覚だ。そんなことを実感した小説だった。

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北海道の零細牧場で産まれたやんちゃな牡馬を、生産牧場や調教師や馬主などのさまざまな関係者が競走馬として育んでいく、人と馬が紡ぐ心動かす物語。

大前提として、馬好きが携わる仕事だが、その「好き」にも色々な形があり、好きだからこそ受け入れられない仕事内容など、綺麗じゃない部分もしっかりと描かれたリアルさが良い。
人も馬も抱える性質の違いによる衝突や、うんざりする破天荒さにそれでも何故か惹かれてしまう心理描写が鮮やかで、情熱を注ぎ込みたくなる気持ちがわかった気がした。
競走馬に携わる専門職の人達の苦悩と歓喜を少しだけお裾分けしてもらえる作品。

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